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兼進作 No.35E
はじめに
桜盆栽の手入れは簡単?植え替えや剪定方法も紹介
盆栽というと水やりな剪定などのお手入れが大変な難易度が高い観賞用の植物の仕立て方ですが、木を選ぶことではじめての方でも簡単に手入れすることができます。おすすめなのが日本の代表的な花木である桜。今回はこの桜盆栽の選び方から育て方や人気の品種まで解説をおこなっていきましょう。
桜について
桜盆栽の育て方の前に桜という花木の基本的なことをまず見ていきましょう。ここでは桜の原産地やその代表的な種類と花の特徴、育て方難易度を紹介しています。
桜の基本情報
科・属:バラ科サクラ属
原産地:日本、中国、朝鮮半島など
学名/英語名:Cerasus/Cherry blossom
盆栽の栽培難易度:比較的簡単な初心者向け花木。
桜の特徴
桜といえば有名な品種はソメイヨシノ。春のお花見として桜を見に行くのはこのソメイヨシノがほとんどです。花色は白から薄ピンクや珍しいもので黄色いものまで淡い色のものでやわらかいイメージがある花木となっています。
多くは花が咲いたあとに葉が出てくる品種が多いですが葉が先であったり葉と花が同時に出てくるものなど合わせると300種類と品種も多い植物です。
桜盆栽の育て方日常管理から剪定まで①選び方
盆栽と聞くと少し敷居が高いように感じてしまって、どんなものを買ったらいいのか迷う方もいらっしゃるでしょう。
盆栽として売られているものは、プロの方がしっかり植え付け針金掛けなどをして仕立ててくれているものなのでどれを買ってもその年の花は十分楽しめるものとなっています。問題なのは翌年以降もずっと楽しめるかどうかですね。そのための買い方・選び方のコツを紹介します。
はじめはお手頃な価格から
盆栽は本格的に収集しはじめるとたいへんお金がかかる趣味といわれています。高額の鉢植えになると何万円という単位のものも売られていますね。
そのためいいなと思ってもなかなか手が出せないということもありますが、マメザクラなどの盆栽であれば数千円から買えるものも少なくありません。水やりなどのお世話が心配な方はまずはそんなお手頃価格の鉢からはじめるのをおすすめします。
開花時期で選ぶ
桜といっても冬から咲きはじめるものから初夏近くまで咲くなど数ヶ月の開花時期のずれがあります。お正月の飾りにする。家から出られない家人のためにソメイヨシノなど花見の時期に咲くものがよい。2鉢目以降ならできるだけ長く花の季節を楽しみたいので開花時期の違う種類にするなど、開花時期で選ぶのも選び方のひとつ。
品種で選ぶ
桜の咲き方にもしだれや花だけ下を向いて咲く木の姿や、八重咲き・珍しい色など花の咲き方など品種によって違いがあります。お好みの品種を選ぶのもよい選び方です。
桜盆栽の育て方日常管理から剪定まで②置き場所
桜を観葉植物と同じような感覚で買ってしまうと失敗してしまう場合もあり注意が必要です。気に入った鉢を手に入れたらずっと美しい姿を見るためにまずは置き場所から注意してあげてください。
桜盆栽はどこに置くのがいいのか
桜は屋外に生えている木。盆栽であっても基本的に屋外に置くのが好ましいです。日当たりは多少日陰であっても(半日陰程度)良いですが風通しだけは気をつけた方が良いでしょう。
室内に取り込む場合の日数目安
例えば花の時期に少しだけ屋内に入れて飾りたいというようなときであれば、2-3日を目安に部屋の中での管理も可能。あまり長く室内におきっぱなしにすると翌年の花付きや木の成長にも影響するので長期間家の中に置くのは避けてください。
桜盆栽の育て方日常管理から剪定まで③水やり
地植えとは違い鉢植えの場合は水やりは毎日行わなければいけないお世話です。桜盆栽の場合はどのように水やりをしたら良いのでしょうか。
桜盆栽の水やり
鉢植えですので土が含む水分には限りがあるので、毎日水やりしてください。成長が早い桜の木は水分をたくさん必要とするからです。水分の蒸発が気になる方は土の上に蒸発防止対策の飾り砂を敷いたりするのも鉢植えの水切れを防ぐ方法のひとつ。
桜盆栽の水やり回数
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冬の間は多少水やりを控えめにするのが良いですが、春から秋の成長期には気温が高いときには1日2回、朝と夕方与えても良いでしょう。特に室内に置いている場合は乾燥によるハダニ被害の対策のためにも葉水も与えてください。
桜盆栽の育て方日常管理から剪定まで④肥料
成長が早い木ですので肥料分はたくさん必要とします。与える時期や盆栽ならではの肥料のやり方などをご紹介します。肥料を入れる道具を使うのも今までやったことがなかったという方も多いのではないでしょうか。見た目もよく取り替え時の作業も簡単になりますのでチェックしてみてはいかがでしょう。
桜盆栽の肥料のやり方
桜の盆栽の肥料やりは花が咲いた後から秋10月くらいまでの時期、毎月定期的に継続してあげてください。(ただし真夏は肥料をあげると逆に株が疲れてしまうので8月はあげなくて良いです。)緩効性の固形肥料を株元に置きます。
桜盆栽の肥料やりのコツ
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花後1回めの肥料は液体肥料が良いでしょう。あまり肥料成分が強いと桜の株が耐えられないから、まず液肥でならしをおこないます。
盆栽の肥料やりに便利なおすすめの道具
喜久和 プチドームS
ご紹介した動画でも使っていましたが、盆栽は鉢の見た目も大切ですしあげた肥料が水やりで流れやすくなっています。そのため小さな道具の中に固形肥料を入れて砂部分に挿すと良いでしょう。
プチドームの使い方
サイズはSとLがありますので鉢の大きさや木の大きさによって使い分けると良いですね。1個あたりだいたい30-40円程度の単価で売られていますので、通常は肥料を取り替えるときに中身ごと捨て新しいものと交換してください。
桜盆栽の育て方日常管理から剪定まで⑤植え替え
買った時から数年するとどうしても鉢植えは根が鉢いっぱいになったり土がガチガチに固まってしまって水やりが大変になったりしてしまいます。そんな時が植え替え時期の目安です。普段はあまり確認できない植物の根を見てお世話できるめったにない時期でもあるでしょう。
桜盆栽の植え替えのやり方
植えられている桜の根が鉢の中で詰まってきたなと感じたら、2年に1度くらいを目安にして植え替えをしてください。
やり方は簡単でお好みの鉢に鉢底ネットと中粒程度の赤玉土を鉢底石の代わりとして培養土を2-3センチ敷きます。そこに元の鉢から取り出した株を置き土をかけ、化粧砂(鹿沼土や苔を張っても良い)などで表面を覆ってたっぷり水やりで完成です。
桜の植え替えに適した時期やコツ
桜は花が咲く前に植え替えを行います。秋から冬の間が適期となるでしょう。鉢から出したら古い土はだいたいで良いので手で揉んだり割り箸などでつついて落とし、長く伸びているひげ根は剪定して形を整えてから植え替えていきます。
盆栽の植え替えは鉢を大きくするという意味よりも、①土を新しくする。②長い根を切って整えてあげるという2つが目的です。
桜盆栽の育て方日常管理から剪定まで⑥剪定
桜盆栽の剪定①花がら摘み
盆栽なのでできるだけ形を整えるという意味でも剪定は行って欲しいのですが、怖いという方は花がら摘みだけでも良いでしょう。花がら摘みは初心者でも簡単にできる桜の剪定。花が終わったものを切り取っていく作業。
花がら摘み注意点
この時気をつけたいのが花が付いている萼を切らないこと。茶色っぽい葉が出ていて枯れているのかな?と思ってしまう方もいるでしょうがこれが葉が出たり翌年の花芽が付くのに大切な部分です。花だけを丁寧にひとつずつ剪定してください。
桜盆栽の剪定②枯れた枝を切る
初心者の方でも簡単に切っていい枝がわかるお手入れ方法があるのでご紹介しましょう。それは枝を軽くしならせてみることです。こうすることで枯れている枝とまだ若い枝の違いがわかります。
枯れるだけの古い枝は早めに剪定する
兼進作 No.35E
寿命を迎えた古い枝はまったくしならず指で曲げようとしただけでも折れてしまうものもあるでしょう。若い枝は柔軟性があり弓なりになります。古い枝をつけっぱなしにしておくと、不要な部分にまで栄養をあげようと株ががんばりすぎてしまうので切り取ってしまった方が良いです。
剪定後は融合剤でお手入れ
トップジンMペースト 200g
切り口の雑菌を除菌して、雨水などで腐らないように皮膜を付けてくれるのが融合剤の働きです。トップジンMはペースト状で塗りやすいのでおすすめ!大切な桜盆栽の剪定後のお世話として、ぜひ融合剤を塗ってあげましょう。
桜盆栽に使いたい品種
おすすめの品種①旭山桜
見応えがある八重咲きでピンクの花色が人気のある品種が旭山桜です。花の時期は早春。夏には葉桜も楽しめます。水やりは十分に。耐寒性もあり、半日陰でも元気に育ちます。
おすすめの品種②おかめ桜
濃いめのピンク色と開花時期が他の桜よりも早いのがおかめ桜の特徴。これはマメザクラとカンヒザクラという品種を交配させた鉢植え向きな品種ですが、大木として植えられているものもあります。ソメイヨシノよりも早く花見を楽しめる盆栽といえるでしょう。花は一重で小さめなものがたくさん咲きます。
おすすめの品種③御殿場桜
花色は薄いピンクで育てられているのが御殿場と地域限定なため比較的レアな品種となっているのが御殿場桜。こちらもマメザクラと他の品種の交雑種といわれています。基本的に一重の花が株いっぱいに付きますがときおり枚数が多いものも見られます。夏場は剪定してスッキリさせてあげてください。
おすすめの品種④富士桜(しだれ桜)
富士桜は箱根桜とも呼ばれるマメザクラの品種のひとつです。ご紹介している写真はその中でもきれいなしだれの枝ぶりの富士桜です。園芸種ではなく勝手に生えている自生種なので葉も花も小ぶりなのが特徴。花はせいぜい1センチくらいとなっていますが、盆栽の素材にはとても人気がある桜です。
まとめ
桜盆栽で春の花・夏の葉を楽しもう
盆栽は鉢の中に自然を表現する観賞用の植物であり、海外からも注目されている日本の芸術品です。お値段も高価なものもたくさんありますが、桜盆栽であればお手頃な価格で販売されていますのではじめて盆栽を持つという人にも手が出しやすくおすすめです。
管理もしやすく花がら摘みのときに萼(がく)を切り取ってしまわないこと。水が不足しないよう毎日与えるなどに注意すれば、初心者でも何年も美しい花を楽しめます。
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