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バラの剪定方法と適切な時期とは?夏と冬での違いや正しい手入れ方法をご紹介!

バラの手入れの中でも重要な剪定。でもその剪定方法が詳しく分からないという人もいるはず。夏と冬とどう違うんだろう?適切な時期っていつ?そんな悩みをこちらで解決!さらにバラのその他の正しい手入れ方法もなども踏まえて詳しくご紹介します。
更新: 2021年5月17日
sarabande
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目次

バラの主な種類

品種によって違う剪定

バラの種類は数知れず。歴史も古い上に現在も品種改良され続けているので、数えきれないと言ってもいいでしょう。その分け方は色々で、オールドローズ、イングリッシュローズ、モダンローズなど生まれた時期で分けるのが主ですが、咲き方や色にこだわる人は、そこを重視して選ぶでしょう。ここでは剪定を重視して分けてみます。つる性のバラとそうでないバラでは剪定が少し違いますので、まずはつる性のバラをご紹介します。

つる性のバラ

ポンポネッラ

ドイツのコルデス社で作り出されたポンポネッラ。四季咲き性のつるバラで小輪咲きでコロコロとしたカップ咲きが可愛いバラです。カップ咲きに見られる、花もちの良さがいつまでも楽しませてくれますね。濃いめのピンクで房咲きで沢山の花がインパクトがあって、誰の目にも留まることでしょう。ほんの少し甘い方向性もあり、お客様をお迎えする玄関の近くに植えてもいいかもしれませんね。

ピエール・ドゥ・ロンサール

多くの人がこのピエール・ドゥ・ロンサールを育てているように、とても人気のつるバラです。その人気は何といっても花の色。中心が濃いピンクで外側に行くにつれて、薄いピンクとのグラデーションが可愛らしいからでしょう。春の一季咲きにもかかわらず人気なのは、その育てやすさにもあります。比較的、手入れも簡単でどんどんとつるを伸ばし、あっという間にフェンスいっぱいに広がる様子は誰もが立ち止まって見てしまうほどですね。

つるテディベア

つるテディベアのバラの人気は、このアンティークなテラコッタ色です。つぼみと咲き始めがこの色で、段々とピンク色に変わっていくので、満開の時期は色々なピンクのバリエーションを楽しめますね。花は小輪で半剣弁咲きの返り咲きで、開花時期も秋頃までです。手入れも簡単なので初心者でも、オベリスクやアーチ、フェンスなどにからませて育てる事ができます。

ブッシュ樹形(木立形)のバラ

プリンセスアン

その名の通りイギリスのエリザベス2世の第一王女アンにちなんだ名前で、誰もが知っているデビット・オースチンのイングリッシュローズです。花径は中輪で濃いピンクがインパクトがありますね。香りはほんのりティーの香りで、開花時期も長く、強健なので手入れも簡単なバラです。

ディズニーランドローズ

誰もが知っているディズニーランド。これはアメリカ・ディズニー社とバラの育種会社のジャクソン&パーキンス社が手を組み生まれたバラです。アメリカのディズニーランドはもちろん、東京ディズニーシーでもウォーターフロントパークの入り口あたりに多く見る事ができます。市場でも多く流通してきた今、人気の品種と言ってもいいでしょう。鮮やかなアンティークオレンジにピンクが混ざった色合いは決して名前負けする事なく、誰もが魅了され事間違いなしですね。

リオ・サンバ

アメリカで生まれたバラ、リオ・サンバ。ハイブリットティーで黄色みを帯びたピンクのコラボレーションが鮮やかな色彩のバラです。その色の変化が咲き進むとともに豊富であり、一株でバリエーション豊かな様子や木立性の代表ともいえるシャンとした姿が、リオのサンバのようににぎやかでもあります。四季咲きで開花時期も長く、切り戻しや剪定でもすぐに開花する優れものと言えるでしょう。

バラの特徴


長く花期を楽しめる

バラの1番の魅力と言ってもいいほど、他の植物と比べても開花時期は長いでしょう。ほとんどのバラが春にピークを迎え、徐々に少なくなり夏頃には1度苗が休息します。そしてまた秋頃に沢山の花を見せてくれて、冬になると少し長い休眠期となりますね。しかしこの開花の様子は必ず剪定が必要になってきます。これは剪定する意味の部分で詳しく後述します。

毎年シュート(新芽)が出る

シュートとは春に芽を出した若い茎の事で、ベーサルシュートとも言います。これはバラを毎年きれいな花を咲かせるために必要な茎であり、苗全体を元気に保つにも大切な枝ですね。冬の間に根っこから多くの養分を吸い取り、茎全体へ送り出します。この時に有り余った養分の行き場がなくなって、新しい茎をのばすようになる、これがシュートですね。このシュートと冬の剪定の関係を次の剪定をする意味の項目で詳しく後述します。

根切り虫にやられやすい

バラの1番の天敵と言ってもいい「根切り虫」と呼ばれる物。これはコガネムシの幼虫です。その名前の由来の通り、バラの根っこを食べてしまう害虫ですね。葉っぱや花びらを食べてしまわれるのも悲しいですが、これらは取り除けばまた回復します。しかし大事な根っこを食べられてしまうと、苗はすぐに枯れてしまい全部がダメになると言う悲惨な事になりかねませんね。他にゴマダラカミキリの幼虫にも気をつけましょう。

バラの剪定をする意味

シュートを出す為

バラが毎年シュートを出す事は既述した通りです。これは大事なバラの苗をいつまでも元気なまま育てるのに、とても重要な事。しかしこのシュートを確実に出すにはちゃんとした剪定が必要なのですね。冬の休眠期に古い枝の剪定をする事で、多くの植物が活発になり始める3月くらいから、根から吸収した養分の行き場が無くなりあらたに芽を出すというしくみになっているのです。

しっかりとした苗を保つ為

バラは何年も育てる事ができる苗。なのでいつまでも元気な苗にするのは、大事な事ですね。その為には古い茎を剪定して、新しいシュートを出す、これは既述した通りです。更にバラの茎、枝を古い物でも元気な太い茎、枝にするためにも剪定が必要です。剪定しないでそのまま伸ばしたままにしているとひょろひょろとした細い枝になり、やがては伸びなくなり苗自体が栄養が行き届かずに、元気がない苗になってしまいます。

バラの剪定と切り戻しの違い

バラの剪定とは?

バラは何年も長く育てられる事は既に述べた通り。しかしこの為には剪定をしなければ、苗はいつかは元気がなくなり、花つきも悪くなり、中には枯れてしまう事もあります。いわゆるバラの剪定とは1年に2回夏と冬に行い、古い枝を取り除きあるいは短くカットしてあげて、新たな枝を伸ばして次の季節にそなえる準備と言えるでしょう。

バラの切り戻しとは?

バラの切り戻しとは、1番花が咲いた後にすこし枝をカットしてあげる作業ですね。ほとんどのバラが春が1番のピークであり、次々に花を咲かせます。品種によっては1番花が咲いた後も、2番花を咲かせていつまでも楽しむ事ができますね。しかしこの2番花を咲かせる為には、花のすぐ下をカットしただけでは咲きません。5枚葉がある所まで下がりそのすぐ上をカットするとまた花芽がでてくるのです。この時に切り口を鋭利にするように気を付けましょう。

剪定と切り戻しの大きな違い

目的の違い


バラの剪定と切り戻しの大きな違いは、その切る目的の違いと言えるでしょう。剪定の目的は既述したように、古い枝を取り除き新たな枝を出させる為。これに対して切り戻しの目的は、古い枝も新しい枝もそのまま生かして、すぐに2番花、3番花を咲かせる事ですね。このように、剪定と切り戻しの大きな違いは、切る目的の違いと言えます。

行う時期の違い

その他のバラの剪定と切り戻しの違いの1つに、行う時期が大きく違います。これは剪定の時期という項目で詳しく述べますが、おおまかに言うと剪定は1年のうちの休息時期の夏と休眠時期の冬の2回、切り戻しは春の活発な時期に行うという大きな違いがありますね。切り口を鋭利にカットする事が大事などちらにも言えるでしょう。

バラの夏の剪定

剪定の時期は?

バラの花が春に咲きはじめ、夏の間少し休眠します。この休眠中に剪定するのが夏の剪定。行う時期は秋咲きに向けて、夏の終わりから9月上旬くらいにするのがベストですね。しかし最近の夏の暑さは厳しくて、9月過ぎてもまだ真夏日が続くようであれば少し様子を見て、ずらした方がいいでしょう。切り口が暑さでやられてしまう事があるので注意が必要です。

夏の剪定の仕方

バラの夏の剪定は、苗全体の2/3くらいを残して1/3くらいをカットするのをベースに行います。この時に日光に当たっている葉はそのまま残して、苗の下の方に生い茂っていたら、少しカットしてあげます。この方法は夏の暑さで蒸れてしまうのを防ぎ、風通しをよくしてあげる事で病気や害虫からも守れますね。

花芽を残す方法

春のピークである程度咲き終えたバラは、次の咲く秋に準備をします。しかし中には暑い夏も咲き続ける品種がありそれらは夏でも花芽を出しますね。この花芽を剪定せずに残す仕方もあり、休む事なく花を楽しみたい場合はこの方法もいいでしょう。この場合は全部残さずに、まわりの枝を少しカットしてあげます。そうする事で暑さからの負担をかけ過ぎないようにできますね。

バラの冬の剪定

剪定の時期は?

バラの冬剪定の時期は、晩冬と言われる2月から3月上旬くらいまでには、終わらせるのが基本。温暖な地域や寒冷地など気温の違いで多少ずれますが、2月下旬くらいが一番多い時期でしょう。バラが目覚め始める前の時期とも言えますね。あまり早い時期にしてしまうと、万が一芽が出てしまったら寒さが続くと新芽がやられてしまいます。

冬の剪定の仕方

バラの冬剪定の仕方は、ほとんどが苗の1/3までカットしてしまいます。これを強剪定と言いますが、初心者はもったいないと思ってしまうかもしれません。しかしこの強剪定をする事で、また元気な苗になるのです。その他に枝が内向きになっている物や、切り口を見て中まで古い枝などは根本から剪定するのをおすすめします。春に生い茂った時に枝同士がからみあって、害虫の被害や手入れ不十分になってしまいます。

バラの剪定での注意点

切り口は鋭利に。

バラの剪定の時にカットする時に、切り口を鋭利にするようにしましょう。挿し木の時もそうですが、切り口がガタガタにしてしまうと、細胞を壊してしまいます。挿し木ほど神経質にならなくても良いですが、なるべく細胞は壊さないようにした方がいいですね。

新芽の上で剪定


バラの剪定の仕方で一番は、新芽の上でカットする事。そうする事で新芽が勢いよく伸びてきます。うっかり新芽の下でカットすると、せっかく出てきた新芽まで剪定してしまうので注意しましょう。この剪定の仕方は、夏、冬、いづれの剪定にも必要な仕方ですね。新芽が伸びていない時は、よく刺と間違うのでよく観察して少し膨らんでいる部分を探してみましょう。

バラの種類による剪定

つるバラの剪定の仕方

つるバラは好みですが、どこまで伸ばしたいのかを決めてそれ以上伸びている枝は剪定します。逆にもっと伸ばしたい時には剪定しなくてもいいでしょう。ただメインの枝よりも細い枝、からみあっている枝などは剪定します。木立性のバラに比べて、強剪定ではなくて整える程度でいいと言えるでしょう。葉は木立性と同様に全部落としてあげましょう。これがつるバラの剪定の方法です。

ミニバラの剪定の仕方

ミニバラはその名の通り、普通のバラに比べたら背が低いバラになります。鉢植えで育てる事が多く、剪定も比較的簡単ですね。普通のバラよりも弱剪定であり、夏は3/4くらいに、冬は1/2くらいを目安にカットするといいでしょう。できれば葉も落とす方がいいですが、できなくてもそのままついたままで大丈夫です。これがミニバラの剪定の方法です。

バラの剪定以外の手入れ

咲き殻(花殻)摘みは5枚葉の上で。

バラが次々に花を咲かせる春。咲かせたままではなくその花がしぼんできたら、すぐにカットしてあげましょう。これは他の植物も同様で「咲き殻(さきがら)」または「花殻(はながら)」摘みと言います。この時にバラの注意する点は、花のすぐ下をカットするのではなく、5枚葉を探してその上をカットします。これは次の花芽が出やすい為ですね。

最後に

バラの剪定は大事。

バラの栽培において、剪定はやっかいでありまたよく分からない作業。しかしこの剪定は毎年しなければならない事で、1度覚えたら後はすぐに慣れますね。大事な苗を元気に育てる、またきれいな花をよりきれいに、数多く咲かせる為には、よく調べて正確な方法、切り口をきれいに行う事が大切です。面倒がらずにしっかりと覚えましょう。

バラの剪定が気になる方はこちらもチェック!

こちらの記事でも、バラの剪定をより詳しくポイントを踏まえながら、説明しています。夏、冬、品種別と細かくその剪定の仕方を記載していますので、ぜひチェックしてみてください。