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カタセタムの育て方とは?厳しい冬越しのやり方も合わせてコツをご紹介!

カタセタムの育て方をご存知でしょうか?カタセタムは綺麗で可愛い花を咲かせるランの一種で、流通量があまり多くないのでマイナーな存在となっていますが、実はとても魅力的なランです。今回はそんなカタセタムの特徴や育て方などを解説していきます!
2020年8月27日
T・S
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カタセタム イエロー

カタセタムの育て方とは?

綺麗で可愛い花を咲かせるランをの中でも、ちょっと珍しいものを育ててみたいと考えている方におすすめなのが「カタセタム」です。カタセタムは数あるランの中でもマイナーな存在で、綺麗ではあるものの育てている方はあまり多くありません。その為、育て方が分からない方も多い種類ですが、ポイントを押さえれば問題なく育てられます。今回はそんなカタセタムの特徴や育て方、株分けでの増やし方などを解説していきます。

カタセタムの特徴

カタセタムとは?

カタセタムとは、ラン科カタセタム属に分類されるランの一種です。原産地は中南米の熱帯・亜熱帯地域で、草丈は落葉期は低く、着葉期には60㎝ほどになります。属に「タケノコ系」と呼ばれているランで、画像のように、タケノコのような太くて堅いバルブを持つのが特徴です。この堅いバルブから大きくて柔らかい葉が出ますが、ランの中では珍しい落葉性であり、冬には葉が落ちます。原種は70種類ほどあります。

カタセタムは初心者でも育てやすい?

初心者の方が気になるのが育てやすさですが、着生タイプのランであり、一般的な観葉植物とは少し違いがありますので、少し難しいと感じるかもしれません。真夏の暑さは問題なく耐えられますが、寒さを苦手としますので、室内で育てましょう。また、光の具合も大切で、直射日光は避けつつもある程度の光量は必要となります。ご自身が住まわれている環境で、どのように管理すれば上手くいくのか、慣れるまで工夫してみましょう。

カタセタムの開花時期

開花時期は冬から春です。時期になると、種類によって黄色や緑、ピンクの花を咲かせ、茶色や黒色のものもあります。花には香りがあるものが多いです。冬時期になると葉が落ち、バルブだけになり、その後に花芽が付きます。花は雌雄異花のものがあり、雄花と雌花では見た目が異なります。花の寿命が短いのがデメリットで、その点が人気になっていない理由となります。

カタセタムの種類

カタセタムの種類①ピレアータム

こちらは最もよく知られている代表種です。花色は黄色か緑になります。雌雄異花タイプで、雌雄同時に開花することはあまり無く、どちらかの花が咲きます。ベネズエラの国花としても知られており、花が大きく、香りがあるのもポイントです。

カタセタムの種類②シュミディアナム

こちらはブラジルのベラビスタオーキッド園主が発見した原種の一つで、画像のようにインパクトある見た目が特徴です。このようなドット柄は以前は人気が無かった様子ですが、最近は人気が出てきていますので、気になった方はぜひチェックしてみて下さい。

カタセタムの種類③スピッツィ

こちらも原種の一つで、少し大きめの株になるのが特徴。カタセタムらしい独特の雰囲気を感じられる花で、花色は様々です。

カタセタムの近縁種・クロウェシア


カタセタムとよく一緒に扱われる近縁種が、クロウェシアです。こちらは両性花であり、少し特徴が違うのですが、見た目も似ており、基本的な部分は同じで、タケノコ系となっています。どちらを育てるかは好みによりますので、クロウェシアが気に入った方はクロウェシアをチェックしてみましょう。

カタセタムの花言葉と名前の由来

カタセタムの花言葉

綺麗な花を咲かせる植物には花言葉が付いているものですが、なんとカタセタムには花言葉の情報がありません。しかし、ランそのものに花言葉が付いていますので、そちらの意味を使用すると良いでしょう。ランの花言葉は「美しい淑女・優雅」となっており、花の見た目に合った花言葉となっています。どなたかに贈られる際は、こちらの花言葉を添えて贈ると喜ばれるかもしれません。

カタセタムの名前の由来

気になる名前の由来ですが、これは二つの言葉がくっ付いている状態になっています。ギリシア語でカタは「下」という意味があり、セタは「突起」です。雄花の蕊柱という器官に2本の突起があることから付けられた名前とされています。

カタセタムの販売価格は?

カタセタムの販売価格

カタセタム イエロー

育てる前に気になるのが販売価格ですが、流通量があまり多くないために販売価格も高くなっています。販売価格は3000~4000円ほど見ておいた方が良いでしょう。高い株だと8000円ほどで販売されることもあります。購入したはいいものの上手くいかなかったというパターンもあり得ますので、ある程度着生ランの育て方に慣れてから挑戦するのも良いかもしれません。

カタセタムの選び方

お店で販売されているものを購入する際は、なるべく元気そうなものを購入して下さい。バルブや葉に問題が無いか、病気や害虫の様子が無いかを見ておきましょう。ネットショップではどの株を購入するか選べないことが多いので、信頼出来る販売店を探して購入するようにしましょう。

カタセタムの育て方①環境

カタセタムは鉢植え?

育てる形ですが、鉢植えで育てていきましょう。鉢はよく素焼き鉢が使われているのですが、プラスチックの鉢でも構いません。ただし、プラスチックの鉢は水が乾きにくいので、水やりの具合を間違えると危険です。初心者の方は素焼き鉢にした方が安心です。また、湿度の高い環境で育てる場合も素焼き鉢の方が良いでしょう。

カタセタムに適した生育環境

育てる環境はとても大切です。日光を好む植物ではありますが、直射日光を当て続けると葉焼けしてしまいますので、風通しの良い木陰程度の、明るい日陰が適しています。30%ほど遮光するか、レースカーテン越しの光を当てると良いでしょう。春から秋時期は特に、長時間日光を当てる必要があります。そして、冬が近づくと葉が落ちていきます。

カタセタムの冬の管理


冬が近づき葉が落ち始めるころに、外で管理していた場合は室内に入れてあげましょう。バルブの下から花茎を伸ばしはじめ、花を咲かせます。花茎はゆっくりと成長し、数ヶ月かけて花が咲きます。この時期は休眠期に入っていますので、日光は成長期よりも必要ありません。成長期に蓄えた栄養を使いますので肥料も必要なく、ゆっくり成長する花を見守ります。

カタセタムの育て方②用土・植え付け

カタセタムの用土

土に根を張るタイプの植物では無いので、水ゴケを使って育てます。水を含ませた水ゴケで覆うようにして、素焼き鉢に入れて使う形です。その他、バークが使われることもありますが、水ゴケが一般的ですので、初めて着生ランを育てる方は、まず水ゴケでチャレンジしてみましょう。

カタセタムの植え付け

用意が出来たら植え付けしていきましょう。植え付けの適期は3~4月の、成長期の始めです。鉢に水を含ませた水ゴケを強いて、その上に購入した株を置いて下さい。土を扱うよりも簡単で、オシャレな雰囲気があります。

カタセタムの育て方③水やり・肥料

カタセタムへの水やり

水やりの具合がとても大切です。春から夏の終わりまで、水切れしないようにしましょう。新芽には水を当てないようにするのがポイントです。新芽が小さい時はスプレーで水やりをして、10㎝くらいまで成長したら水やりの量を増やし、葉がしおれてきたタイミングで水やりの量を減らしていきます。葉が落ちたら休眠期となりますので、水やりをせずに乾かします。

カタセタムへの肥料

成長期に肥料を与えるのも大切なポイントです。肥料は5~7月に緩効性肥料を与え、液体肥料も週に1回与えるようにしましょう。液体肥料は9月まで与えます。成長期以外に肥料を与えると弱らせてしまいますので注意して下さい。秋になったら肥料を与えるのをやめましょう。

カタセタムの育て方④植え替え・増やし方

カタセタムの植え替え

植え替えは2年に1回行いましょう。水ゴケの傷みが激しいようであれば毎年でも構いません。植え替えの適期は3~4月です。水ゴケごと鉢から出し、水ゴケを取り除いて、新しい水ゴケに替えてあげます。鉢が小さい様子であれば新しい大きな鉢を用意して下さい。上記ツイートでは、昨年に植え替えをしなかったので、キツくなってしまい、植え替えの際に抜けないかもしれないと心配しています。詰まる前に植え替えをするようにしましょう。

カタセタム株分けでの増やし方

増やし方は株分けが一般的です。植え替えのタイミングで株分けしましょう。ある程度大きく育っていて、分けた株が3バルブ以上になるようであれば株分けが出来ます。3バルブ以上にならない場合は株分けしてはいけません。また、バルブの頂部に高芽が出ることがあるのですが、この高芽で株分けすることも可能です。

種まきで増やすのは難しい

種まきで増やす方法もありますが、株分けよりも難易度が上がります。雄花と雌花を使って自家受粉させる必要があり、種を取りにくいのが難点です。株分けで増やせますので、特に理由が無ければ避けた方が良いでしょう。挑戦したい方は種まきにもチャレンジしてみて下さい。


カタセタムの育て方⑤トゲの処理・手入れ

トゲの処理

管理の最中に触れることがありますが、落葉したあと、バルブの基部にトゲのようなものが残ることがあります。この突起に触れると痛いので、トゲのような部分が出来たらハサミで切っておくと良いでしょう。お子様がいるご家庭では特に切っておきたいところです。

カタセタムの手入れ

特別な管理のポイントはありませんので、水やりにだけ気を付けながら育てていきましょう。一点、落葉期に入ると葉が落ちますので、その葉はそのままにせず、取り除くようにして下さい。

カタセタムの育て方⑥病害虫

病害虫で気をつけたいのが、ハダニです。ハダニは一般的な害虫として知られており、葉の裏側について吸汁します。水に弱いので、葉の裏に霧吹きでスプレーをするだけでも予防となりますので、一日一回霧吹きをすると安心です。見つけた場合は拭き取るようにしてハダニを取り除きましょう。その他、詳しい対策方法は下記記事で解説しています。

まとめ

今回の「カタセタムの育て方とは?厳しい冬越しのやり方も合わせてコツをご紹介!」はいかがでしたでしょうか?個性的な種類の紹介から管理のポイントまで解説させて頂きましたが、一般的な観葉植物とは少し違うポイントがある植物ですので、初心者からのステップアップにも良い植物と言えます。珍しい着生ランを育ててみたい方はぜひチャレンジしてみて下さい。上手く管理して、株分けで増やしていきましょう。

カタセタムが気になる方はこちらもチェック!

今回はカタセタムについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。