四万十川とは
四万十川(しまんとがわ)とは、四国地方は高知県の南西をダイナミックに流れる一級河川。その長さはなんと196kmにもなり、日本3大清流の1つに選ばれています。四万十川の特徴は、いくつかの支流に分かれており、さらに上流、中流、下流のエリアに分けると、複数の街をまたぐスケールの大きさです。四万十市をはじめとする、合計8つの市町村が四万十川周辺地域と呼ぶことができる、とにかく巨大な川になります。
楽しみ方別におすすめ観光情報をご紹介
四万十川の上流では自然の煌びやかな空間を肌で感じることが出来て、中流ではラフティングなどのアクティビティ、下流では海の幸を使ったグルメ観光など、四万十川観光は幅広く奥深いのです。数日では周遊するのは難しいくらい魅力満載の四万十川ですが、周辺観光について気になるポイントをまとめてみました。レジャー、グルメ、季節のイベント、3つのカテゴリーに分けて四万十川のおすすめ観光情報を紹介します。※この情報は2019年7月23日時点のものになります。
四万十川周辺おすすめ観光情報1:レジャー
四万十川観光の名物「川くだり」
四万十川の中流から下流に位置する高知西土佐岩間周辺のエリアでは、子供も大人もみんな大好きなレジャー「川くだり」を楽しむことができます。四万十川観光の名物とも言える川くだりは、ツアーのコースにも含まれるほどの人気レジャーです。その理由の1つとしては、やはり人工的な建造物がない、数百年前の日本と変わらない景色が人々の心に良い影響を与える点でしょう。
西土佐四万十観光社の体験スクールがおすすめ
四万十中流付近で川くだりのレジャーをするなら、西土佐四万十観光社の提供するツーリングツアーがおすすめです。西土佐四万十観光社では、さまざまな川くだりのプランを用意しているのが特長。8kmもの距離をくだり、下流にある岩間沈下橋(いわまちんかばし)まで向かう1日コースや、冬や春にしか見ることのできないシーズン別の特別コースなど豊富なサービスを展開しています。
店舗の基本情報
【住所】高知県四万十市西土佐用井1111-11
【連絡先】 0880-52-2121
【アクセス】三間ICより車で40分
四万十川周辺おすすめ観光情報2:レジャー
四万十川キャンプ場
四万十川観光ではキャンプも大変人気のレジャーになります。四万十川では、上流から下流にかけて多数のキャンプ場がありますが、おすすめは「四万十川キャンプ場」です。こちらは赤鉄橋の上流部に位置し、辺りは山に囲まれた静かな環境が特徴です。車の乗り入れはできないので注意が必要になりますが、利用料金が無料という点が嬉しいポイントになります。
見どころを紹介
四万十川キャンプ場では、春のシーズンでは季節の花を楽しみ、冬は満点を星空を望むことができます。また、キャンプ場は中村駅の街から離れていないので、アクセス良好な点も旅行者にとって利用しやすい点ですね。四万十川の自然を肌で感じてレジャー気分を味わいつつも、山奥すぎない環境が程よいため、気軽にキャンプを試してみたい方にはおすすめのスポットになります。
店舗の基本情報
【住所】高知県四万十市入田
【連絡先】0880-34-1111
【アクセス】四万十町中央ICから車で約80分
四万十川周辺おすすめ観光情報3:レジャー
遊覧船で四万十川を観光
遊覧船もまた、川くだりやキャンプのように四万十川旅行の名物観光になります。昔ながらの漁業方法を目の前で見学したり、遊覧船内で美味しい料理に舌鼓を打ったり、魅力的な遊覧コースは盛りだくさん。たっぷり1日をかけて遊覧を楽しむのもあり、サクッと気軽に1時間ていどの散歩を楽しむのもありです。四万十川周辺に旅行に来た際は、ぜひ名物の遊覧船に乗船してみてください。
遊覧には屋形船四万十の碧がおすすめ
屋形船四万十の碧は、1時間の簡単な体験コースから、貸し切り屋形船までさまざまな遊覧コースを提供するおすすめの観光サービスです。夏のシーズンには、川遊びをセットにしたコース。春のシーズンには、ホタルを鑑賞する夜間コースまでバリエーション豊富。船内で食べる炭火焼きの料理も高評で、リピーターも多い四万十川を代表する遊覧船サービスなのです。
店舗の基本情報
【住所】高知県四万十市三里1446
【連絡先】0880-38-2000
【アクセス】中村駅より車で約20分
【備考】四万十市内からは、県道340号線と国道441号線の2つのルートがありますが、県道の方は道路が狭く危険が伴うので国道から向かうことをおすすめします。
四万十川周辺おすすめ観光情報4:レジャー
天体観測施設「四万十天文台」
新月の夜は数メートル先も見えなくなるほど漆黒の世界と化す四万十川周辺。人口建造物が少ない分、街灯の光の影響をほとんど受けないので、晴れた日の夜空には満点の星を観察することができるでしょう。星空観察には四万十川周辺の名物「四万十天文台」の利用をおすすめします。四万十天文台には、口径36㎝反射望遠鏡「四万十スター」を所持しており、空の状態次第では月のクレーターまで見ることができるんです。
天体観望会に参加しよう
四万十天文台では、19:50 〜 21:00の約1時間の間に、四万十川上空に見える星空観察する天体観望会を開催しています。観望会の内容は、シーズンごとに見える星の解説や望遠鏡の観覧を楽しむことが出来ます。四万十川中流の西土佐用井エリアに宿泊された際は、ぜひその機会を利用して星空観察レジャーに挑戦してみてください。
店舗の基本情報
【住所】四万十市西土佐用井1100
【連絡先】0880-52-2225
【アクセス】四万十町中央ICより窪川(R381)経由で約1時間
四万十川周辺おすすめ観光情報5:レジャー
四万十川でSUP(サップ)体験
四万十川の下流では、なんと今流行のSUP(サップ)体験も出来ちゃいます。上流・中流からの川くだりも名物ですが、好きなスポットへ自由に移動できるサップもまた魅力的でしょう。早朝クルージングでは、四万十川の清々しい空気の中リフレッシュ、夕方クルージングでは幻想的な夕焼けに心が癒されます。見どころ満載な四万十川でのサップを、ぜひ体験してみてください。
サップ体験ならwithRIVER(ウィズリバー)
四万十川下流地域でサップをするなら、withRIVER(ウィズリバー)の体験コースがおすすめです。経験豊富なガイドさんによる丁寧なレクチャーで、サップ初心者でも安心して操作を覚えることができます。1時間からできるお気軽体験コースから、1泊2日をかけた超本格コースまで、さまざまニーズにお応えしています。家族旅行はもちろん、友人同士やカップルでの旅行にもマッチするでしょう。
店舗の基本情報
【住所】高知県四万十市三里1841
【連絡先】0880-49-0119
【アクセス】中村駅より車で20分
四万十川周辺おすすめ観光情報6:レジャー
四万十川周辺をサイクリング
川くだりや遊覧船など、アクティブな方法で四万十川周辺の景色を楽しむことが定番化しつつありますが、地上からの視点で楽しむ景観もまた美しい一面を感じられるでしょう。徒歩で散歩したりレンタサイクルで周遊すると、自動車や船の上からでは気がつかなかった自然の繊細な部分まで身近に感じることが出来ます。とくにおすすめしたいのがサイクリングです。山から吹き抜ける風を全身で浴びながら走行する感覚は、都会では味わえない心地よさがあります。
自転車は四万十市観光協会で借りよう
自転車は、四万十市の中心部に位置する中村駅から徒歩1分にところにある、四万十市観光協会で借りることができます。山道に対応したマウンテンバイクから、電動アシスト自転車や2人乗りタンデム自転車まで、レンタサイクルの種類は豊富。赤鉄橋をはじめ、佐田沈下橋や一條神社などの名物スポットを周遊する、約2時間のサイクリングコースが人気です。
店舗の基本情報
【住所】高知県四万十市駅前町8-3
【連絡先】0880-34-1555
【アクセス】中村駅より徒歩1分
四万十川周辺おすすめ観光情報7:グルメ
とおわ食堂
四万十川上流に位置する道の駅「四万十とおわ」内のとおわ食堂では、山菜やウナギなど山の恵みを贅沢に使った和食をメインに、贅沢な昼食をとることが出来ます。新鮮な旬の食材も人気の秘密ですが、テラスから望む四万十川上流の上品な景色も名物の1つです。日曜日限定のバイキングコースでは、毎週県外から多くのグルメな人々が押し寄せるほどの評判もあります。
見どころ&グルメポイント
とおわ食堂では、シーズンごとの旬な食材を使った和食が定番メニューです。その中で最も高評価なメニューは鰻丼になります。水が綺麗で自然豊かな四万十川上流では、ウナギが名物です。価格は3,700円とやや値が張りますが、ふわっとした肉質と柔らかい皮が美味しいと評判なので、値段以上の期待が持てそうですね。ほかにも、四万十ポークのカツ丼や鮎の塩焼きも名物になります。
店舗の基本情報
【住所】高知県高岡郡四万十町十和川口62-9
【連絡先】0880-28-5421
【アクセス】四万十町中央ICより車で50分
四万十川周辺おすすめ観光情報8:グルメ
レストラン風人(ふうど)
四万十川上流に位置する道の駅「あぐり窪川」内のレストラン風人(ふうど)では、四万十うなぎ、豚丼、うどんなどのメニューが名物で、シーズン問わず多くの旅行者で賑わっています。四万十町中央ICのすぐそばという立地条件なので、アクセスがしやすく、旅行の初日でも最終日でも寄りやすいですね。もちろん、レストランの目の前には四万十川上流の大自然が広がっていますので、景観もバッチリです。
見どころ&グルメポイント
レストラン風人(ふうど)では、お米を餌にして育てられた「窪川米豚料理」が一押しメニューとなっています。シンプルな味付けでは生姜焼きや豚丼、ガッツリ行きたい人はカツカレー。どれも普通の豚肉とは一味違った味と食感が期待できます。窪川米豚は四万十川上流付近を観光する上で、見逃せないグルメ情報でしょう。
店舗の基本情報
【住所】高知県高岡郡四万十町平串284-1
【連絡先】0880-22-8848
【アクセス】高知I.Cから車で1時間
四万十川周辺おすすめ観光情報9:グルメ
味劇場ちか
四万十川下流の中村駅周辺の観光旅行で、何を食べたらよいのか迷ってしまったら、「味劇場ちか」へ訪れてみましょう。川の幸から海の幸まで新鮮な食材を使った料理を幅広く楽しむことが出来ます。四万十市内では1位2位を争う人気店なので、ハイシーズンには予約しておかなければ入店できないこともある話題の店舗です。
見どころ&グルメポイント
川の幸では、四万十育ちの川海老の唐揚げ。海の幸では、高知県の名物でもあるカツオのたたきが美味しいと評判です。ほかには、四万十地鶏の焼き鳥やチキン南蛮も人気のグルメです。料理だけではなく、店内の内観も見どころ。味劇場というネーミングのとおり、店内は劇場型になっており、非日常の空間で食事をするといったワクワク感も楽しむことが出来ます。
店舗の基本情報
【住所】高知県四万十市中村新町1-39-2
【連絡先】0880-34-5041
【アクセス】中村駅から徒歩20分
四万十川周辺おすすめ観光情報10:グルメ
四万十屋
四万十川下流の中村駅周辺でウナギを食べるなら四万十屋がおすすめです。四万十は天然ウナギ養殖ウナギ共に名物ですが、ここ四万十屋では天然と養殖の2つから選んで注文することができる、珍しいレストランになります。近隣には、四万十川を一望できる展望台や、物産品売り場などが隣接されており観光としてのロケーションも抜群です。
見どころ&グルメポイント
四万十屋の観光名物であるウナギは、うな丼、うな重、うなぎの蒲焼定食の3つのメニューから選ぶことが出来ます。さらにそこから、ウナギの種類を天然か養殖かチョイスしていきますが、ここがポイントです。天然うなぎは、筋肉質で歯ごたえのある肉質が特徴。養殖うなぎは、身も皮も柔らかく味わい深いのが特徴です。どちらにも味や食感に良さがあるので、好みで選んで注文してみましょう。
店舗の基本情報
【住所】高知県四万十市山路2494-1
【連絡先】0880-36-2828
【アクセス】中村駅より車で10分
四万十川周辺おすすめ観光情報11:イベント
しまんと納涼花火大会
四万十の夏を締めくくる1年に1回のビックイベント「しまんと納涼花火大会」。例年約10,000発の花火が四万十川上空に打ち上げられて、川に反射した数々の花火が、夏の夜を彩ります。スターマインなど人気花火も打ちあがるほか、屋台でのグルメや恒例のクジ引きイベントで会場は大盛り上がり。毎年4万人前後の観光客が足を運ぶ、夏シーズンの四万十川を楽しむには見逃せないイベントなのです。
見どころを紹介
広大な自然に囲まれた最高のロケーションで打ちあがる花火は、それだけで見ごたえあるものですが、しまんと納涼花火大会の花火はクオリティーに関しても非常に高評価を受けています。最新技術を取り入れた、音楽と花火を融合させたテーマ性のある展開や、1万発以上も上がるダイナミックな構成が見どころです。今年2019年は、12,000発の花火が打ち上げられる予定です。
イベントの基本情報
【住所】四万十川お祭り広場(赤鉄橋たもとの四万十川河川敷)
【連絡先】0880-34-1555
【アクセス】中村駅から車で5分
【開催日時】例年8月下旬
四万十川周辺おすすめ観光情報12:イベント
一條大祭
秋のシーズンになると、四万十川下流の四万十市内にある一條神社にて、3日間に及ぶ一條大祭というイベントが開催されます。1862年から続く歴史あるお祭りです。提灯行列や演奏会、少年相撲大会や、食品の販売など祭りは毎年盛大に行われます。
見どころを紹介
一條大祭の見どころは、この日の為に日々練習を積み重ねてきた、アーティストやパフォーマーたちによる催し物でしょう。去年2018年では、マジックショー、パントマイム、アンデス音楽など、エキサイティングなショーが会場を沸かせました。その中でも、例年の定番行事となっているのが、四万十市の文化とも言える一修太鼓です。一條大祭にきたら、四万十の若者たちによる迫力ある太鼓演奏は見逃せません。
イベントの基本情報
【住所】四万十市役所周辺
【連絡先】0880-34-1555
【アクセス】中村駅より徒歩20分
【開催日時】例年11月下旬
四万十川周辺おすすめ観光情報13:イベント
四万十川花紀行
為松公園の桜 高知県四万十市 https://t.co/I6iaipMl1f
— 観光のつぶやき (@ryokou8) March 11, 2017
例年3月の末から開花が始まって多くのお花見客で賑わう桜の名所。見頃の時期には「四万十川花紀行 為松公園桜まつり」が開催されて、夜間はボンボリ明かりが灯されて夜桜も愉しめます。 pic.twitter.com/4jhuhjXqYY
春の四万十川は、お花見観光スポットとしても有名です。春のビックイベント四万十川花紀行は、毎年3月から4月のシーズンになると、約500本のソメイヨシノが咲き乱れ、地元の方々はもちろん遠方からの旅行者も多く訪れます。
見どころを紹介
桜祭りを、さらに情緒あふれる雰囲気に変えてくれるのがボンボリ。昼間も楽しめる四万十川花紀行ですが、ボンボリのおかげて、夜桜も綺麗に見ることができます。四万十川花紀行のボンボリは、どこか懐かし気な印象で、ほっと心が落ち着くでしょう。桜が散るころになると、今度は菜の花が登場。タイミングが良ければ、桜と菜の花のコラボ風景の中、観光できるかもしれません。
イベントの基本情報
【住所】高知県四万十市中村2358
【連絡先】0880-34-1555
【アクセス】中村駅から車で15分
【開催日時】例年3月中旬~4月上旬
まとめ
四万十川周辺観光は、上流から下流まで見どころスポットが豊富にありすぎて、短期旅行では多くを体験することは難しいでしょう。どのスポットも独特の文化があり、それぞれに素敵な魅力があります。今回おすすめしたスポットなら、どこへ行っても楽しめるはずです。上流の静かなスポットでのんびり過ごすか、中流スポットで川くだりなどアクティブな体験をするのか、じっくり考えて観光旅行の計画を立ててみてください。
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