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蔵王で樹氷を見よう!観光でも楽しめる魅力や見ごろのシーズンをご紹介!

自然エネルギーが創りだす幻想的なオブジェ「樹氷」。国内で見られるスポットは数少なく、東日本では山形蔵王スキー場の山頂付近で見ることができます。この記事では、蔵王の樹氷について魅力や見ごろ時期の紹介、現地気温や注意点など気になるポイントを紹介しています。
2020年8月27日
sakakibara-tetuji
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蔵王の樹氷とは

冬のある時期になると、山形県と宮城県の境目に存在する蔵王連峰に、真っ白で巨大な塊が突如として姿を現します。その見た目は、ゴリラだったり怪獣だったり、とにかく今にも動き出しそうな巨大生物を象ったアーティスティックな外見をしているのです。しかも、その数は数え切れないほどあり、冬の山形の蔵王連峰に幻想的な魅力をもたらしています。

蔵王の樹氷の正体はアオモリトドマツと雪

真っ白な巨大樹氷のもともとの姿は、アオモリトドマツというマツ科の植物です。そこへ水蒸気を含んだ雪雲が適度に吹き付けることによって、マツの表面に雪が蓄積されて、蔵王の樹氷は完成します。蔵王に降り積もる雪の中には地表にぶつかる衝撃だけで凍る過冷却水という水滴が含まれており、その雪が程よくアオモリトドマツに当たることによって、蔵王連峰の山頂に独特なアート作品を生み出しているのです。

蔵王の樹氷は観光だけでも魅力満載

山形の蔵王と言えば、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツの地として有名なので、「蔵王の樹氷だけを観光するのはNG?」と思う必要はありません。スキーやスノーボードをしなくても、蔵王の樹氷は存分に楽しめます。ロープウェイから望む蔵王山頂の樹氷原を眺めたり、夜間にライトアップされた美しい樹氷の数々を目の前にしたり、蔵王の樹氷観光は全てを周りきれないくらい豊富な魅力があるのです。

蔵王の樹氷を楽しむ4つの魅力を紹介

蔵王の樹氷観光では、たった1日では遊びきれないほど充実した見どころが多くありますが、今回この記事では樹氷鑑賞でおすすめしたい4つの魅力をお伝えします。ロープウェイで空から眺める樹氷、実際に歩いて目の前で鑑賞する樹氷、雪上車に乗ってドキドキしながら望む樹氷など、蔵王の楽しみ方を複数ご紹介。※本文の内容は2019年7月16日時点のものになります、各サービスの詳しい内容は山形市観光協会のHPをご参照ください。

蔵王の樹氷の魅力1:ロープウェイ

蔵王連峰で樹氷が連なるスポットは、ロープウェイの山頂駅付近に限定されています。蔵王温泉街からロープウェイ山麓駅に乗り込み、20分程度でロープウェイ山頂駅へ登ることが可能です。料金は大人往復2,800円、子供往復1,400円になります。樹氷のシーズン中にロープウェイから見物する眺めは、見渡す限りが樹氷に囲まれた白銀の世界となり、それはもう最高の時間となるでしょう。

ハイシーズンでは曇りなき白さを演出

蔵王の樹氷がみられる時期は数ヶ月ほどありますが、シーズン初めと終わりことの樹氷は、ざアオモリマツの木の表面がまだ雪で覆われていないこともあります。それはそれで見ごたえがありますが、全面を白色で覆いつくされた別世界が期待できるのはハイシーズンでしょう。空の色と雪の色以外何もない空間に、感動することまちがいないはず。真っ白な世界に飛び込みたい方は、是非ハイシーズンを狙って観光してみてください。


蔵王の樹氷の魅力2:間近で鑑賞

ロープウェイを登りきると蔵王の山頂駅に到着します。山頂では、展望デッキから辺り一面の樹氷を鑑賞することはもちろん、指定されたエリア内では徒歩で周遊することも可能です。ロープウェイから見た上空からの見た目とは打って変わって、間近で見る樹氷はあまりの大きさにビックリします。ハイシーズン中には、5m級の樹氷が周囲をゴロゴロと囲み、まるでアニメや映画の世界に迷い込んだ気持ちになれるでしょう。

ボーダー・スキーヤーも歓迎

徒歩の観光をメインにお伝えしてまいりましたが、もちろん山頂駅からの滑走もOKです。樹氷が見られる時期のスキーやスノボーは格別の心地よさなので、見ごろ時期になると全国各地から沢山のスキーヤーたちが集まってきます。徒歩の周遊コースとゲレンデは分かれているので、それぞれの観光客がごった返すことなく、落ち着いて個々の目的を果たせるでしょう。初心者の方は、樹氷に衝突しないように注意してくださいね。

蔵王の樹氷の魅力3:ライトアップ

蔵王の樹氷の魅力は、周辺が暗くなってからも続きます。蔵王の樹氷はハイシーズンになると、グリーン、ブルー、レッド、イエローなど、カラフルな光線が浴せられてロマンチックなムードを演出するのです。例年ライトアップが提供される時期は、年末年始から2月下旬までとなっております。都会のイルミネーションも素敵ですが、雪国の自然のアートによって繰り広げられる、樹氷のライトアップも心癒されるスポットになるでしょう。

ライトアップ開催日は事前確認が必要

毎年行われる蔵王の樹氷のライトアップですが、例年決まった日時に光が当てられるわけではありません。12月の初期時期では、まだ樹氷が大きく成長していないため、ライトアップされないことがあります。また、その年の気候条件次第で、早めにライトアップ期間が終了してしまうこともあります。例年の開催状況では、2月を中心に合計52日間の開催日になっていますので、観光される方は予め日程を確認してから現地に向かいましょう。

蔵王の樹氷の魅力4:クルージング

もうひとつ、蔵王の樹氷を楽しむためのビックイベントがあります。日が沈んだ後に行われるライトアップを、歩いて鑑賞するのではなく、雪上車に乗ってクルージングするといったアクティビティです。普段乗る機会など滅多にない雪上車を、ライトアップされた幻想的樹氷原の中を走行する贅沢すぎるプランになります。日本にいることを忘れてしまうくらい、ワクワクとドキドキに満ち溢れた時間を体験することができるでしょう。

クルージングは予約が必要

蔵王の人気サービス「クルージングツアー」は、完全予約制になっています。予約は当日の1週間前までに完了させる必要があり、運行時期はライトアップ期間と重なっているので、挑戦してみたい方は早めに確認しておきましょう。料金はロープウェイの往復券付きで、大人4,000円子供3,300円になります。車内は暖房付きの快適空間になっているので、真冬の蔵王の寒さに耐えられる自信がない方には、最適の観光プランになるでしょう。

蔵王の樹氷を観光できる時期を紹介


ここまで蔵王の樹氷の魅力に触れてきましたが、ここからは、冬の蔵王観光を一層味わうための見ごろ時期についてご紹介したいと思います。

樹氷が見れる時期は12月から3月まで

まずはじめに、蔵王の樹氷が観光可能な時期をお伝えします。基本的にシーズン開始時期は12月下旬からとなっており、終了は2月下旬から3月頭にかけてが冬の観光シーズンとなります。スキーやスノボーはもちろん、樹氷鑑賞をメインとした観光も、この時期の間に行うことが可能です。

12月と3月の樹氷は細いが見ごたえあり

12月では、過冷却水を含んだ雪雲が季節風に流されてきて、アオモリトドマツへと徐々に氷を積み重ねている段階です。大迫力の樹氷ではありませんが、木の面影を残した樹氷の姿は、繊細で奥ゆかしさを感じるでしょう。自然のはたらきで、どのように大きな氷の塊ができるのか気になる方は、ハイシーズンではない12月の蔵王もチェックしてみてください。

蔵王の樹氷の最も見ごろなシーズンを紹介

蔵王の樹氷は当然ながら、山形蔵王温泉街やスキー場など総合的に季節の魅力を感じたいなら、2月の蔵王がおすすめです。2月の蔵王にはどのような魅力があるのか、1つずつご紹介したいと思います。

2月は樹氷の成長がもっとも見ごろ

5m以上の巨大サイズが平均値となる2月の樹氷。絵にかいたようなファンタスティックな雰囲気を目の当たりにしたい方は、2月がもっとも見ごろになります。1年でもっとも気温が低くなる2月の短期間で、みるみるうちにアオモリトドマツには氷が蓄積され、2月中旬以降には巨大な氷のオブジェが完成するのです。

2月は蔵王樹氷まつりが開催される

2月の蔵王では、樹氷鑑賞で盛り上がるほかに、山形県の蔵王温泉街全体が活気づく、お祭りも同時開催される時期です。打ち上げ花火や雪面滑走パフォーマンス、温泉街のイルミネーションなど、多くのイベントが重なり合う時期になります。蔵王の樹氷だけでなく、街全体を楽しみたい方は、ぜひ2月の蔵王に出向いてみましょう。

蔵王の樹氷を観光する注意点を紹介

防寒対策は完璧にしよう

蔵王の樹氷が鑑賞できるエリアは、通常であればスキー・スノボーの滑走コースです。雪面を滑っているのであれば、体は発熱して汗をかくことすらありますが、徒歩で周遊となると別です。標高1,600mの雪山を登山するのと同じ環境になるので、万全な防寒対策をして当日を迎えましょう。風が強い日や雪が降っている日は、とくに気温が下がるのでに厳戒注意が必要です。せっかくの旅行が、ただ寒かった思い出にならないように、気を付けてください。

蔵王の山頂の最低気温について


2月の蔵王の山頂付近は、3度から-10度が平均気温となっています。例年の最低気温は、-13度以上を記録していますので、繁忙期に旅行される際は本格的な登山ウェアが必須です。また、強風が吹くような荒れた天候の日には、体感温度が-20度ほどになるので、気温だけでなく風の動きも確認しておきましょう。気温が低い日には、山頂駅で体を温める食事をとったり、ふもとの温泉でゆっくり体を癒すことをおすすめします。

指定エリア外には立ち入らないこと

立ち入り禁止区域に入らないことは、スキー場に訪れるときの基本中の基本になりますが、樹氷観光といった特別なイベントになると気がゆるんでしまう人もいます。ロープの外に出れば最悪遭難してしまう危険性もありますので、必ず定められた範囲の中で鑑賞を楽しみましょう。

綺麗な樹氷は必ず見れるわけではない

積雪が多すぎても少なすぎても樹氷は現われてはくれません。蔵王の樹氷は、自然が創り出す賜物なので、毎年良い状態で姿を見せる保証はないのです。アオモリトドマツが虫害によって枯れる可能性もゼロではありませんし、当日悪天候に見舞われてしまったら綺麗に見れないこともあるでしょう。蔵王の樹氷は、毎年ある一定の美しい状態で発見されていること自体が奇跡的なことなので、綺麗に見れたら幸運だと思うことも旅行者にとって大事な考え方でしょう。

まとめ

冬のはじめの北風が日本海の水蒸気を含み、山形県上空に停滞します。ゆっくりと時間をかけて、蔵王連峰のアオモリトドマツが集中するエリアに降り注ぐことで完成するアート作品は、氷と植物と風が創りだす奇跡的な地球からの贈り物です。いつ見れなくなっても全くおかしくないので、気になる方は今シーズンの蔵王樹氷まつりに向けて準備万端にしてくださいね。見ごろは2月になりますので、チャンスを逃さないようしましょう。

蔵王が気になる方はこちらもチェック

山形県の蔵王に旅行に行ったら、スキーが樹氷観察以外にもやることはたくさんあります。蔵王のこだわり温泉情報、蔵王の人気のツアー紹介など、関連記事にまとめていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。