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三十槌の氷柱とは?開催時期やライトアップの時間などをご紹介!

信じられない程の迫力の姿が渓谷で見られる、三十槌の氷柱(みそつちのつらら)をご存知ですか?冬の埼玉の山奥にある氷の風景は、観光客に毎年感動を与える風物詩です。三十槌の氷柱がどこにあるのか、開催時期から綺麗なライトアップの時間帯まで、詳しくお伝えします。
2020年8月27日
はぐれ猫
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三十槌の氷柱とは

目にした誰もがつららで釘付けとされてしまう、三十槌の氷柱。まずはこの絶景がどの地域にあるのかなど、基本的なところから迫ってみることにします。(当記事は2019年6月27日時点の情報を元に掲載しています。)

三十槌の氷柱の場所は秩父

平野部から車で山道をひた走ると、目指す三十槌の氷柱は埼玉の秩父の山中にあります。甲武信ヶ岳や三宝山など険しい山並みを眺められる、標高430mの高原地帯です。ここはちょうど秩父湖や奥秩父もみじ湖も近いところで、奇跡の氷柱が出来る場所は荒川上流の河原に面しています。

三十槌の氷柱は秩父三大氷柱の1つ

朝方に氷点下に達する秩父の冬の山岳地では、名物となる3つの氷柱が知られてきました。場所の1つが尾ノ内渓谷の氷柱。また1つがあしがくぼの氷柱。そしてもう1つが今回注目する場所、三十槌の氷柱です。三大氷柱の中でも、三十槌は見どころが多いことで知られます。

三十槌という不思議な名前の由来は

無数の槌のようなつららが群れ集まっている様子を表現して、むかしの地元の人が三十槌の氷柱と表現していました。三十槌の氷柱とは、口ずさんでみても何とも古風な命名に感じられます。それなりに古くに命名されていた、氷柱の景勝地だったようです。

三十槌の氷柱の基本情報

【所在地】埼玉県秩父市大滝4066(荒川上流)
【電話】秩父環境協会大滝支部:0494-55-0707

三十槌の氷柱 ウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場

三十槌の氷柱のアクセスと駐車場

アクセスの概要

現地を訪ねるなら真冬の時期ですが、電車とバスを乗り継いで三十槌の氷柱へ行くこともできます。その場合目指すのは、西武秩父駅と三十槌停留所です。車で氷柱まで行く場合、関越道や圏央道のインターを起点とし、秩父を通る国道140号線にて現地までアクセスをします。

アクセスルート

【電車1】西武秩父線→西武秩父駅
【電車2】秩父鉄道→御花畑駅→西武秩父線→西武秩父駅
【バス】西武秩父駅→西武観光バス急行三峯神社線→三十槌バス停(43分)→三十槌の氷柱
【車1】関越道→花園IC→国道140号→秩父市→三十槌の氷柱
【車2】圏央道→狭山日高IC→国道299号→140号→秩父市→三十槌の氷柱

2つの駐車場

この氷柱の景趣地を車で訪れた場合、隣接しているキャンプ場内の駐車場を利用できます。キャンプ場は2つあり、1つは北側のウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場。もう一つは南側の、つちうちキャンプ場です。どちらも氷柱を冬の観光の目玉にしていて、三十槌の氷柱の場所まで徒歩で時間をかけません。

三十槌の氷柱の駐車場情報

【駐車場1】ウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場(三十槌の氷柱の北側)
【駐車場2】つちうちキャンプ場(三十槌の氷柱の南側)

天然の三十槌の氷柱(東側)

湧水が自然と凍りつく絶景


渓谷に対面すると、断崖の東西に2ヶ所の氷柱が目に飛び込んできます。そのうち東側の氷柱が、自然が生み出した神秘的な光景です。三十槌の氷柱の天然氷柱は、岩壁に湧き出している清水が荒川のほうへ滴り落ち、それが氷点下の気温で凍ってつららになるという過程で出来上がっています。

天然の三十槌の氷柱のサイズ

圧倒される天然の三十槌の氷柱は、高さが10m、幅は30mとかなり横長で、3階建てビルを超えるほどのサイズです。上方から無数の氷柱が垂れ下がり、下部で荒川の水面と接続しています。そのため荒川の水量によっては水面に氷柱全体が綺麗に写り込む姿も見られます。

春~秋の岩肌

ところでこんな絶景を見せてくれる三十槌の氷柱は、氷が無い時期はどうなってるの?と気になったりします。実は春から秋にかけては単なる岩壁で、樹木に隠れてまるで目立っている様子がありません。普段は地味なのに、冬になると大目立ちをする、そんな期間限定目立ちたがりの観光名所なのです。

人工の三十槌の氷柱(西側)

観光協会が人工的に生み出す絶景

価値ある天然な絶景の西側には、近年に人工的に生み出されたという、巨大な三十槌の氷柱も見ることができます。こちらは地元の秩父の観光協会が手がけているものです。天然のほうと同じように荒川のゴツゴツした岩壁を利用し、水を上から滴らせることによって氷柱を形作っています。

人工の三十槌の氷柱のサイズ

天然の方よさらに圧倒的な人工氷柱のサイズは、高さ25m、幅は55mにも上っています。実に天然のほうのおよそ2倍に達し、8階建てビルに相当する大きさ。対面している観光客の背の高さと比べてみれば、人工の三十槌の氷柱がどのくらい巨大なものか分かります。

三十槌の氷柱のライトアップ

氷柱まつりの目玉イベント

ちょうど氷柱が見頃を迎える厳寒の時期となれば、三十槌の氷柱まつりと銘打たれた中、かなり大掛かりなライトアップが始まっています。これは日中の氷柱そのままな姿や色合いとはまるで異なって、一気に幻想感を高めてくれる、真冬の秩父観光の目玉イベントです。

ライトアップの特徴

2ヶ所の氷柱のライトアップでは、透き通った青や黄色や赤などの鮮やかな光を当てられ、想像できない姿に変貌しています。三十槌の氷柱のライトアップでは、一度に複数の色変混ざり合ってつららを照らし出す姿もあり、魅力の世界が夜までも続きます。

三十槌の氷柱の時期と時間

三十槌の氷柱の開催時期

秩父の山中が氷点下の大気に包まれる1月から2月中旬にかけてが、三十槌の氷柱がお披露目される開催時期です。ただこの開催時期は、氷柱がどのくらい生育しているかによって、前後することがあります。2019年は1月12日からスタートしましたが、2020年以降も同じ頃からの予定です。

三十槌の氷柱の開催時間

観賞できる時間帯は、現地のキャンプ場の駐車場の営業時間に関係しています。三十槌の氷柱が見頃となれば、朝の8時から駐車場が開放され、観光客がどっと押し寄せています。氷柱の見学は、開催時期の始めと終わりの数日間は17時までですが、ライトアップ期間には夜遅くまで眺められます。

ライトアップの時間


1月中旬より始まっているライトアップは、明るい時間帯からのお楽しみです。三十槌の氷柱の平日のライトアップは19時で終了ですが、土日祝の場合にはかなり遅めの21時まで見られます。ライトアップされる氷柱をじっくり見るなら休日の立ち寄りがおすすめで、混雑を避けるならば平日が狙い目です。

三十槌の氷柱の開催情報

【開催時期】2019年1月5日~2月17日(2020年も同じ時期)
【ライトアップ時期】2019年1月12日~2月11日(2020年も同じ時期)
【駐車場利用時間】8:00~17:00(ライトアップ時:平日19:00まで・土日祝21:00まで)
※氷の状況で終了が早まる場合があり

三十槌の氷柱の料金

駐車場料金

巨大氷柱が出来上がる期間中にキャンプ場を訪れると、駐車場では車種ごとの利用料金を徴収されます。普通車の場合は500円で、これは三十槌の氷柱のみならず、キャンプ場内も日帰りで過ごせる料金を含みます。バイクは200円と格安で、マイクロバスや観光バスなども割安感が出ています。

三十槌の氷柱の環境整備協力金

すっかりと冬景色なキャンプ場を抜け、三十槌の氷柱へ歩みを進めると、降りたあたりで料金の徴収があります。これは2018年より、秩父観光協会大滝支部が氷柱の環境保全を目的とし、徴収し始めたものです。1人あたりでは200円なので、料金は全く気になりません。

三十槌の氷柱の料金情報

【料金】1人200円(環境整備協力金)
【徴収場所】ウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場・つちうちキャンプ場の三十槌の氷柱降り口
【駐車場】普通車500円、バイク200円、マイクロバス1,000円、観光バス2,000円(ウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場)

三十槌の氷柱のキャンプ場①

ウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場

見事なつららを拝見できる真冬にもおすすめなのが、三十槌の氷柱に寄り添っているこの場所。ウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場は、荒川の渓谷に沿って樹々に囲まれた環境です。氷柱が見られる時期も、林間サイトやオートサイトに宿泊できるし、バーベキューもじっくり楽しめます。

三十槌の氷柱を一望する展望台

普段はウッドデッキサイトで使われる場所が、冬には三十槌の氷柱専用の展望台として開放されています。このデッキは荒川沿いに長さが100m以上もあって、ちょうど氷柱を対面するような配置で、氷柱を観賞するのにうってつけ。河川の危険を回避したい、幼子連れの家族にもおすすめです。

カフェ・ウッドルーフ

出典: http://icicles.woodroof.jp/wp-content/themes/icicle/images/cafe/img_03.jpg

いつも氷柱観光で賑わっているウッドルーフでは、場内のカフェも人気の的です。薪ストーブで暖かなカフェ内では、甘酒やけんちん汁で温まり、豚みそ丼やみそポテトなど、三十(みそ)にあやかった味噌名物も味わえます。三十槌の氷柱を見るだけでなく、お腹も満たされるので利用客が絶えません。

基本情報

【所在地】埼玉県秩父市大滝4066-2
【予約・問い合わせ】オンラインやFAXで

ウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場

三十槌の氷柱のキャンプ場②

つちうちキャンプ場


立派な氷柱を見学するなら欠かせないもう1ヶ所が、荒川の渓谷の南側で人気な、つちうちキャンプ場。秩父の山岳の名を冠するコテージやバンガローが無数に建ち並ぶ場内は、露天風呂や巨大オセロなど楽しみが色々。真冬に三十槌の氷柱を見た後は、あったかい飲み物と焼き芋を味わうこともできます。

キャンプ場内の氷柱

出典: http://www.chichibu.ne.jp/~tutiuti/img/turara/turara07_1.jpg

つちうちでは三十槌の氷柱にあやかって、場内でも人工の氷の絶景を作り上げています。この氷柱イベントは2013年から続いていて、今ではつちうちキャンプ場の冬の風物詩となりました。氷点下で凍りついた氷柱はどれも独特な形状で、まるでキャンプ場が屋外美術館になったかのようです。

基本情報

【所在地】埼玉県秩父市大滝 4011-1
【電話】0494-55-0137

つちうちキャンプ場

三十槌の氷柱の観光の注意点

寒さ対策

深夜から朝にかけての秩父の山中は氷点下の気温になり、お昼でも10度を下回るほど寒いのが通常です。この三十槌の氷柱周辺の寒さは、例年つららができ始める12月から3月まで続いています。したがって氷柱を見に行くなら、時期によっては着ぶくれするほどの防寒対策が必須となります。

氷柱前での足元対策

荒川の渓谷へと降り立つと、そこは河原特有に大小の石ころがゴロゴロとしている環境です。三十槌の氷柱の付近も冬季は降雪が目立ち、河原は凍結しやすくなっています。足元の注意も必要ですが、ケガ防止の観点からは登山用のストック持参や、滑りにくい靴を履く準備も不可欠です。

冬は三十槌の氷柱を見に行こう

キャンプしながらの氷柱観賞もおすすめ

目に焼き付いて夢にも出てきそうな、三十槌の氷柱の魅力が分かってきました。折り重なる巨大なつららの迫力は、写真ではなく現地に行ってみてこそ体感できます。ライトアップも目的にしたいですが、冬のキャンプ場で過ごしながらの観賞もしてみたいですね。

春~秋の秩父が気になる方はこちらもチェック!

当サイトでは三十槌の氷柱の他にも、秩父の観光名所情報をまとめています。氷柱の冬を過ぎ、温かくなる春~秋の秩父を楽しみたい方はチェックしてみてください。