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ラムズホーンとはどんな貝?
熱帯魚・金魚水槽にコケが付いた時、どのように対処されているでしょうか?スポンジで掃除をするのも大変なので、コケ取りができる生体を入れて対処する方が多いですよね。その時の選択肢の一つとしてあるのが、ラムズホーンです。
ただし、コケ取り目的で入れたのに、イメージよりはコケが減らないと感じる方もいるかもしれません。今回はそんなラムズホーンのコケ取り能力や飼育方法などを解説していきます!
ラムズホーンの特徴
ラムズホーンとは?
正しい和名は「インドヒラマキガイ」と言います。名前の通り、インドなどの東南アジア地域が原産の巻貝になります。レッドスネールやラムズホーンなどの名前の方が親しまれていますので、覚えるのはラムズホーンの方がよいでしょう。2本の触覚がカタツムリのように頭から出ているのが印象的で、可愛らしい貝です。
ラムズホーンの大きさは?
気になる大きさですが、最大でも3センチ程度です。中型水槽の中では、あまり大きさを感じさせないサイズですよね。生後一ヶ月程度で1㎝にまで育ち、半年ほど経てば最大の大きさまで育ちます。この大きさであれば、小型水槽に入れても邪魔になりませんので、あまりスペースがない方でも飼育しやすいですよね。
ラムズホーンはカラフルな貝
元々は茶色の貝なのですが、中から色素のないアルビノ個体が生まれ、そこからどんどんカラフルな個体が作出されていきました。よく流通しているのが、レッド・ピンクで、ブルーの個体も人気がありますね。
画像左がブルーで、右がレッドの個体です。ブルーは最初から青いのではなく、途中から色が変わっていきます。色は違えど、飼育方法は変わりません。
ラムズホーンの飼育は簡単
初心者の方にとって嬉しいのが、飼育が簡単であることです。熱帯魚や金魚は時折デリケートな一面を見せますが、ラムズホーンは中々タフですので気軽に育てられます。もちろん、飼育環境があまりのも悪ければ、動かないなどのトラブルも起きますので、基本的な育て方は守りましょう。
ラムズホーンはどれくらいコケを取ってくれる?
ラムズホーンは茶コケを食べる
コケを食べてくれる貝としてよく水槽に入れられますが、全てのコケを好む訳ではありません。よく食べてくれるのは茶コケというコケで、かなりしつこいコケなどは食べてくれないことも多いのです。この貝さえ入れておけばコケ対策は万全という訳ではありませんので、少しでも抑えるために入れるといった感覚の方がよいでしょう。
コケ取り能力は高いの?
肝心のコケ取り能力ですが、多くの方が期待する程は取れないかもしれません。コケを食べてはくれますが、魚の食べ残しの餌の方を好みますので、餌が豊富に落ちてくればコケを食べる量は減ってしまいます。
餌が少なくても、すぐにコケを取りきってくれるほどではありませんのでご注意下さい。もちろん、沢山入れれば早く綺麗になりますが、大繫殖して困る可能性も出てきます。
ラムズホーンの糞が水槽環境をよくする?
コケ取り対策として入れられていますが、実はコケがなくなるだけではない、他のメリットがあります。魚の食べ残しを食べてくれるので、水質悪化を防ぐことができ、その糞によいバクテリアが住み着くので、更によい環境となるのです。コケ取り能力はもちろんありますが、その他のメリットも期待してよいでしょう。
ラムズホーンの繫殖力は?
ラムズホーンの繫殖力には注意
これから飼育される際に知っておかなければいけないのが、繫殖力が高いことです。雌雄同体ですので、水槽内に2匹入れておくだけでどんどん繫殖していきます。最初は繫殖していくことを楽しく見ていられるのですが、手をつけられないほど増え始めると、喜んでいられなくなります。爆発的に繫殖する前に対策をしましょう。
ラムズホーンが繫殖しすぎた場合はどうする?
繫殖するには沢山の餌が必要であり、その繫殖した個体数を維持するにも餌が必要ですので、逆に餌がなくなれば自然と減ります。同じくコケを取ってくれるエビなどを入れておけば、ラムズホーンが食べられる餌が減りますので、個体数減少が可能です。
また、それでも止められない場合は、水槽からある程度出してしまった方がよいでしょう。ビオトープでよく育てられていますので、屋外水槽を作って入れてあげると楽しめます。
水温が低いと繫殖しにくい
もし低水温に耐えられる魚と一緒に育てるのであれば、繫殖を少し抑えられます。温かい環境だとより元気になりますので、繫殖も活発になりますが、水温が冷たいと元気がなくなりますので、繫殖活動が弱まります。餌を少なめにして、水温を低めにしておくだけでかなり効果がありますので、できる方はやってみて下さい。
ラムズホーンと金魚の相性は?
金魚との混泳は不可能ではない
金魚を育てていてコケに困ることもよくありますよね。金魚水槽にもラムズホーンを入れることはできます。ただし、金魚は水草も含め、つっつきやすい魚です。ラムズホーンもつっつかれる可能性が高く、それがいずれ死につながる可能性もあります。金魚と相性がよい訳ではありませんが、入れられない訳ではないという認識でよいでしょう。
金魚とのサイズ差に注意
金魚と一緒に育てる際に大切なのが、サイズ差です。金魚は大きく育つ可能性がある魚であり、サイズ差が大きくなるほどラムズホーンが危険になります。あまりに差があると食べられる可能性も高いので、金魚と一緒に育てる際はご注意下さい。画像のような、金魚はまだ小さく、ラムズホーンはある程度大きいという状態がよいですね。
ラムズホーンの寿命は?
寿命は1~2年
育てる際に気になる寿命ですが、生き物としての大きさが小さいので、寿命も長くありません。1~2年が寿命とされていますので、まずは1年を目指して育てていきましょう。2年の寿命を迎えるには水槽環境をちゃんと整える必要がありますので、後述する飼育方法の基本を守るようにして下さい。
寿命が来る前に繫殖させる
できることなら、最初に買った個体がずっといて欲しいところですよね。しかし、いずれは死んでしまいますので、死んでしまう前に少し繫殖させておいて、ずっと水槽内にラムズホーンがいてくれる状態にしておきましょう。2匹育てていれば自然と繫殖してくれますので、特別何か準備してあげなくても大丈夫です。
ラムズホーンの飼育方法①用意・準備
用意するもの①熱帯魚・金魚水槽セットを用意
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今既に熱帯魚や金魚を育てている方であれば、その水槽に入れましょう。まだ水槽を持っていなければ、水槽セットを購入するのがおすすめです。
水槽セットには基本的に必要なものが一式入っていますが、熱帯魚飼育に必要なヒーターが入っていないことも多いので、セット内容をよく確認しておきましょう。おすすめの水槽セットは下記記事で紹介しています。
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用意するもの②餌・カルキ抜き
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コケだけでは餌が足りないことがほとんどですので、魚の食べ残しで足りない様子であれば、餌も別途与えましょう。与える餌は植物性のプレコの餌・コリドラスの餌などがおすすめです。もし餌が足りている様子であれば与えなくても大丈夫ですので、様子を見て購入してもよいでしょう。
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用意するもの③掃除道具
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魚を入れている場合、水はすぐ汚れていきますので、週一回ペースで水換えと掃除をしなければいけません。水草とラムズホーンだけという水槽であれば、水換えペースを落としてもよいでしょう。水換えする際は、画像のようなホースを使います。また、水を入れるためのバケツも用意しましょう。
ラムズホーンは水草を食べてしまう?
ラムズホーンは水草を食べてしまうという話を聞いたことがある方もいるかもしれません。確かに、とても柔らかい水草や、枯れかけて柔らかくなってしまった箇所を食べはするのですが、しっかり育っている水草の固い部分を食べる程の力はありません。水草水槽を作っていきたい方も、コケ対策に是非入れてみて下さい。
ラムズホーンの飼育方法②導入・管理
ラムズホーンを購入
レッドラムズホーン 10匹セット
販売価格は、1匹100~200円程度であることが多いのですが、まとめ買いすると更に値段が下がることもあります。お店でも販売されていますが、扱っていないお店も多いので、その際はネットショップを利用するとよいでしょう。生命力は強いので、ネットショッピングでも安心して購入できます。
水合わせをして入れる
ボトルアクアリウム用にアカヒレ
— rainman@例大祭D34a (@spongemachinery) June 14, 2017
とラムズホーン
水合わせ中٩( ᐛ )و pic.twitter.com/nL2A7Bjfv0
購入したら、水合わせをしてから水槽に入れましょう。まずはラムズホーンが入っている袋を水槽に30分浮かべて、水温を合わせます。
次に、袋の水を半分になるまで捨てて、元の水量になるまで水槽の水をゆっくり入れます。30分ほど待って、また水を捨ててから入れ、また30分待つことを3回繰り返したら、水槽内にラムズホーンだけ入れましょう。
茶コケが減ってきたら餌を与える
茶コケは貝にとって大切な食料ですが、ラムズホーンの勢いが強いと、コケは当然なくなっていきます。もしコケがない様子であれば、餌を与えるようにしましょう。魚の餌の食べ残しで十分そうであれば、与える必要はありません。餌を与える場合は、2日に1度でよいでしょう。
水換えを増やすとコケが生えにくい
コケが少ない状態は、ラムズホーンにとって餌が少ない状態ということになります。そして、餌が少ないと繫殖の勢いが落ちます。繫殖を抑えたい場合はコケも少ない方がよく、コケを減らすのに有効なのが、水換え頻度を上げることです。水換えは通常、週に一回程度行われますが、週に二回にすることで生えにくくなります。
ラムズホーンの飼育方法③その他
ラムズホーンが動かない場合は?
これまで動いていたのに、動かない状態になった場合は、水質を疑いましょう。動かない状態は、環境が合っておらず、弱っている可能性があります。
寿命を迎える時も動かない状態になりますが、寿命ではなさそうなら、水換えをしてみたり、水質を少しだけアルカリ性に傾けたりといった対策をしてみましょう。弱アルカリ性状態は水草にはあまりよくないので、アルカリに傾けすぎないよう注意が必要です。
水面付近にいる時は?
動かない状態と同じくよくあるのが、水面付近にいることです。たまたま水面付近にいるのなら問題ありませんが、おかしい様子であれば、水質悪化、もしくは酸素不足を疑いましょう。こちらも動かない状態と同じく、水換えをしてみるなど、何が原因かを探りながら水質改善に取り組みましょう。
ヒーターの火傷に注意
張り付いて動きますので、ヒーターはとても危険な機材です。もしヒーターに張り付けば、火傷で死んでしまいます。貝や底生の生物を育てる際は、ヒーターはカバーがあるものを使用しましょう。おすすめのヒーターは下記記事で紹介しています。
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繫殖させたくない方は1匹だけ飼育
最初は大した大きさじゃないラムズホーンが数匹の状態から始まりますが、いずれは立派な大きさの個体が沢山いる状態になります。間引きをすれば問題ありませんが、間引きをしたくない方は、1匹だけ育てるとよいでしょう。ただし、購入する際に既に受精しており、卵を産める状態になっている場合もありますのでご注意下さい。
まとめ:ラムズホーンとはどんな貝?
今回の「ラムズホーンとはどんな貝?コケ取り能力・飼育・寿命・注意点を解説!」はいかがでしたでしょうか?気軽に育てられるコケ取り生物ですので、コケに困っている方は是非入れてみて下さい。生命力は強いのですが、過酷な環境になると動かない状態になることもありますので、環境はなるべく整えてあげましょう。
ラムズホーンが気になる方はこちらもチェック!
今回はラムズホーンについて解説させて頂きましたが、他にも生き物についての記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。
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