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「トラベル」の由来・語源とは?意外に知らないその意味を解説!

私たちは旅の話をする際に「トラベル」をよく使いますが、その由来は驚くほど知られていません。実はトラベルの由来はあまりにも意外なところにあります。今回はトラベルの由来に迫るとともに、ほかの旅にまつわる英単語などにも触れていきましょう。
2020年8月27日
ナオティ
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割と知られていないトラベルの語源や由来

Photo byDarkWorkX

よく見聞きしたり使われたりする「トラベル」も、その由来や語源は意外と知られていません。

「旅」を英単語で「トラベル」と表現するのは、よく知られていることです。旅行を扱う会社やメディアなどでも、名前にトラベルがつくところも多く見られます。私たちにとってメジャーなトラベルですが、どのような由来があるのかは意外と知られていません。トラベルの語が生み出された理由について追いつつ、トラベル以外の旅行を表す語についてもルーツに迫っていきます。

トラベルの語源や由来は意外にネガティブ

Photo bydarksouls1

楽しいイメージのあるトラベルですが、語源や由来を見ていくと良い意味ではありません。

旅自体には、楽しくストレス発散になるイメージがあるためか、トラベルの語にもポジティブな印象が伴っているかのように見えます。しかしトラベルの語源や由来まで見ていくと別の面が見えてくるうえ、その意味は決して楽しいものではありません。一般的にはあまり知られていない、トラベルの持つ語源や由来について見ていきましょう。

もともとはラテン語で「3本の杭」が由来

Photo bykloxklox_com

トラベルはもともと、古代の拷問道具が由来となった言葉でした。

トラベルの由来は、「3本の杭」を表すラテン語「トリパリウム」です。具体的に古代で囚人の拷問に使われた道具を指し、転じて苦難の代名詞と変化しました。やがてこの「3本の杭」を表す言葉が、中世には「苦労」を表す「トラベイル」となり、さらに生まれたのがトラベルでした。以上のようにトラベルには、由来の面で気楽さとはかけ離れた意味合いがあります。

昔の旅が苦しいものだったことにも由来

Photo byStockSnap

昔は治安が悪いなどといった事情で、旅は危険なものであったため、トラベルの由来になりました。

なぜ古代に使われた拷問の道具が、現在使われているトラベルの由来になったのでしょうか。これは昔の旅が現代とは比べ物にならないほど苦労や危険がつきまとうものだったためです。当時は道中で盗賊に襲われる危険もあったうえ、交通手段も徒歩や馬、帆船が主なものでした。1つ間違えると命を落としかねないほど、昔の旅は苦難と隣り合わせだったところが背景です。


Photo byWenPhotos

トラベルの語源になった言葉は、現代英語でも「生みの苦しみ」という意味があります。

現代英語で「生みの苦しみ」の意味もある

すでに触れてきたトラベイルは、現在でも使われています。ただし、現代使われている英単語でのトラベイルが表すのは「生みの苦しみ」です。医療技術が飛躍的に進歩した現代であっても、出産は拷問にも似た大変な苦しみを伴うところから来ています。その点ではかつての拷問道具を表すルーツにもつながるものです。

トラベルとトリップの違いはどこにある?

Photo by koni_aiko

似たもの同士であるトラベルとトリップには、どのような違いがあるのでしょうか。

トラベル以外の旅にまつわる単語も知っておくと便利です。特にトラベルによく似たものとして「トリップ」があります。トラベルと同じく「旅」と訳される点でトラベルと似たものといえますが、実ははっきりした違いがあるといわれれば驚きでしょう。ともに「旅」を表すトラベルとトリップの違いや、トリップが生まれるに至ったルーツについてもご紹介していきます。

トラベルは長期的で、トリップは短期的

同じ「旅」でもトラベルは長期に及ぶ旅を、トリップは短い日数の旅行を指します。トリップは具体的に、日帰りから最も長くても数日程度の期間に出かける旅行です。学校で出かける修学旅行も、英語で「スクールトリップ」といいますが、これは基本的に数日の日程で出かける特徴があるためです。一方でトラベルは週間単位や月単位、年単位など、比較的長い期間にわたって出かける旅行を表します。

トリップの由来は気軽さが満点な意味合いが

Photo bypasja1000

トリップはトラベルに比べて、とても気楽なニュアンスや由来があります。

トリップのルーツはどこにあるのでしょうか。トリップはもともと古フランス語で「軽く踏む」の意味を持つ「tripper」から来ています。この「tripper」が時代が下るにつれて「少し足を伸ばす」に変化しました。そして「少し足を伸ばして出かけられる旅」を指す単語として、トリップが生まれるに至った流れです。トラベルに比べて気楽なニュアンスを持つ単語といえます。

動詞と名詞という文法上の違いもある両者


なお2つの単語は文法においても、品詞の種類で違いもあります。トラベルは旅することの動作を表現するものである一方、トリップは旅に出かけること自体を表す際に使われる英単語です。このため、実際に英語で旅の計画について話すときは、両者の文法面での違いを意識して使うのがおすすめといえます。

ジャーニーやツアーとの違いはどこにある?

Photo by naota

ジャーニーとツアーにはどのような由来や違いがあるのでしょうか?

「旅」を表す英単語として、「ジャーニー」や「ツアー」も聞いた覚えがあるでしょう。この2つの語もひとくくりに「旅」と訳されますが、どのような違いがあるのでしょうか。ジャーニーやツアーの持つ意味やルーツについても一緒にご紹介します。

ジャーニーは「当てのない長い旅」のこと

「ジャーニー」は「当てのない旅」や「旅の道程」を表す英単語です。いわば目的地に向かう旅ではなく、途中のプロセスに目を向けた語といえます。もともとラテン語で「1日」を表す「ディエス」が由来で、そこから「1日の旅」を指す語として生まれました。ただし現代英語では、比較的長い日程の旅を表す、本来のルーツとは真逆の意味になっています。

ツアーは「計画的に回る旅行」という意味

Photo byArulonline

ツアーは、あらかじめ計画的に決めた行程に基づいて、スポットを回る形の旅行です。

一方の「ツアー」の場合は、あらかじめ決まっている行程計画に基づいて、数ヶ所の観光スポットを回る形の旅を指します。古代ギリシャで使われていたコンパスに近い工具から来ており、そこから決まったコースを周回する旅行を指す単語になりました。ちなみにルーツとなった単語である「トルノス」は、JTBが運営する海外旅行予約サイトの名前にもなっています。

日本語の「旅」はもともと何が由来なのか

Photo by fukapon

日本語の「旅」にはどのような由来があるのでしょうか?

ここまでトラベルなど「旅」を示す英単語の由来を見てきました。ところで日本語の単語である「旅」にはどのような由来や語源があるのでしょうか。最後に日本語の旅についても、どのように生まれたのかについて見ていきます。


諸説あるが、他所で日をまたぐのが由来か

「旅」の由来は、実は諸説あってはっきりしたことは明らかにされていません。ただ「他日」と書いて「たび」と読み、他所で日をまたぐことから来ているという説もあります。その背景には、旅が危険を伴うものである考えられてきたとされており、その点ではトラベルの由来が危険と隣り合わせなイメージを持っていた点に通じるといえるでしょう。

まとめ

Photo bystux

トラベルの語源や由来を知りながら旅に出かけると、また違った感じ方ができるでしょう。

旅を表す「トラベル」の由来について見てきました。由来が古代に使われた拷問の道具から来ている点に驚いた方も多いでしょう。確かにかつての旅が拷問をイメージさせるほど危険で苦労が多かったことは事実ですが、実際の旅行はトリップの由来と同じようにとても気楽で、憂さ晴らしになるようなものです。休みが取れたときなどは、ぜひともわくわくするようなトラベルの準備をして、いろんなところに出かけてみてください。

初めての旅行が気になる方はこちら!

楽しいトラベルへと出かけるには、いろいろな情報や事前準備が欠かせません。特に海外に出かける場合は、国内旅行以上に準備するべきことが多いでしょう。海外旅行に初めて出かける場合やどこに出かけるべきかに悩む場合は、以下の記事もぜひご活用ください。思い出が残るような海外でのトラベルを満喫できるようにお祈りいたします。