エビの種類は多い?
私たち日本人はよくエビを口にしたり、また飼育されている観賞用のエビをよく見ていますよね。
しかし、普段見ている種類はほんの一部です。エビはとても種類が多い生き物で、姿形・味も様々。淡水にも海水にも生息していますので、全てを覚えるのは難しいほどです。今回はそんなエビの代表的な種類を、食用から飼育用までご紹介していきます!
エビについて
エビは世界中に生息しており、全部で約300種類ほどがいます。大きく分けると、よく泳ぐエビと、底を歩くエビの2種類。泳ぐエビはクルマエビなどで、歩くエビはイセエビなどです。
漢字で書くと「海老」ですが、これは腰の曲がった老人のように見えることから来ています。日本は実はエビが大好きな国で、消費量も世界トップレベル。加熱調理だけじゃなく、お刺身・お寿司でも美味しいですよね。
エビの種類①アマエビ
お刺身・お寿司で活躍するアマエビ
アマエビは私たちにとって最も身近な海水エビの一つですよね。本来の名前はホッコクアカエビで、甘みが強いことから甘エビと呼ばれるようになりました。大きさは大体10センチ程になり、食用として扱いやすい大きさです。旬は寒い季節。お刺身等の生食のイメージが強いのですが、普通に料理しても美味しい食材です。
実は海外から輸入されている
こちらは北海道や北陸地方などで獲れるエビですが、私たちの消費量に追いつくほど獲れないので、海外から沢山輸入されています。寒い国から輸入されたものが多く、スーパーに並んでいるものも海外産のものが多いですね。
日本国産、特に北海道産のものが評価が高く、値段も高めとなっています。ちょっとこだわりたい時は国産のものを探してみましょう。
エビの種類②ボタンエビ
高級で美味しいボタンエビ
ボタンエビも甘エビ同様に甘みが強くて美味しい海水エビです。ボタンエビは本州太平洋岸に生息。サイズは10~15㎝程度で、旬は春と秋の心地よい季節となっています。ボタンエビは甘エビよりも食べ応えがあり、高級品として知られていますよね。お寿司やお刺身にするととても美味です。北海道や富山などが産地としてよく知られています。
ボタンエビのボタンとは?
気になるのがボタンエビという名前ですよね。ボタンが付いている訳ではないのに、なぜボタンエビなのか?これは実は、ボタン(牡丹)の花から来ています。ボタンの花のような赤い色ということで付けられました。頭にギザギザした部分があるのも特徴的ですよね。
エビの種類③イセエビ
伊勢海老とは?
高級エビと言えばイセエビが浮かびますよね。こちらは千葉県や三重県、長崎県などが産地になっており、大きさは30センチほどになる大型の食用エビです。メスの方が少しサイズが小さいのも特徴。普段は岩の下などに潜んでおり、夜になると出てきて、貝やウニなどを食べています。
一年中獲れるエビではありますが、獲られすぎるのを防ぐため、漁の期間が決められています。
イセエビは美味しい!
とにかく味の良い海水エビで、その分値段も高いですよね。1キロ数千円しますので普段から食べる方は少ないのですが、おめでたい時に食べるのにピッタリです。
色々な料理に合い、焼いても良し煮ても良し汁物にしても良しで、刺身で食べることも可能。日本産が多いのですが、実は輸入されることもあります。スーパーで販売されていることもありますので、奮発したい時に食べましょう!
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エビの種類④クルマエビ
クルマエビとは?
こちらもよく料理に使われる食用エビとして知られていますよね。パッと見はよくスーパーに並んでいるブラックタイガーにも見えますが別のエビです。体を曲げると車輪のように見えることから名づけられました。
こちらは日本や東南アジアなどに広く分布しており、水深100m程度まで見られます。大きさは15~25センチほどで、生活は夜行性。メスの方が大きくなるのも特徴です。
クルマエビは輸入と養殖が大半
こちらはとても美味しいエビですが、国内での漁獲量が追い付かず、輸入や養殖のものが一般的となっています。特に養殖のものが多いですね。養殖ものでも味は非常に美味しく、鮮度を保つために生きたまま輸送されています。値段は高いのですが、その分の価値はありますね。本来は夏が旬ですが、養殖物は年中食べられます。
エビの種類⑤サクラエビ
ピンクが綺麗なサクラエビ
こちらはその名の通り、桜色の海水エビです。太平洋岸の深い海に生息しており、水深500m前後を、群れで泳いでいます。大きさは5センチ程度と小さく、動物プランクトンを食べて生きています。夏が産卵期となっており、一度に2000個ほどの卵を産みます。
サクラエビは乾燥状態であることが多い
最近では生で食べられることも多くなりましたが、以前は乾燥した状態で売られていることが多く、乾燥したものをかき揚げなどの料理に使うのが主流でした。お刺身にしてももちろん美味しいのですが、やはりイメージは乾燥エビかもしれませんね。
エビの種類⑥テッポウエビ
音を鳴らすテッポウエビ
こちらは画像の通り小さな海水エビで、サイズは1センチから数センチ程度。暖かくて浅い海に生息しています。特徴は名前にもある通り、鉄砲のような音をだすこと。ハサミが大きく、そのハサミを力強く閉じることで「パチン」という音を出します。
この音はかなり大きいので良く聞こえますね。飼育出来るエビですので、興味がある方は飼育してみて下さい。
ハゼと仲良しで有名
こちらはハゼと共生することでもよく知られています。ハゼはエビを守り、エビはハゼが暮らす穴を作ってあげるのです。どちらも単独で飼育が出来ますが、水槽内で一緒にすれば共生出来ますので、セットでの飼育がオススメです。飼育方法などは下の記事で紹介しています。興味がある方は是非見てみて下さい。また、食用にすることも可能です。
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エビの種類⑦モエビ
魚を綺麗にするアカスジモエビ
こちらは赤と白のスジが特徴的な海水エビです。よく飼育されている観賞用エビですね。本来の名前はアカシマシラヒゲエビ。大きさは5~7センチ程です。画像のように魚の体に付く寄生虫などを掃除する特徴があり、特にウツボの体をよく綺麗にしています。また、背中の模様がスカンクに似ているので、スカンクシュリンプと呼ばれることもあります。
可愛い色合いのシロボシアカモエビ
こちらは真っ赤な体に白い点が可愛らしい海水エビで、こちらも飼育出来ます。足先が白く、まるで白い靴下を履いているように見える為、ホワイトソックスという名前でも知られていますね。
こちらもアカスジ同様に魚を綺麗にするのですが、アカスジと比べると掃除能力は低め。大きさは5~8センチと同じくらいです。興味がある方は飼育してみて下さい。
エビの種類⑧オトヒメエビ
カラーリングが可愛いオトヒメエビ
こちらはとても可愛い色合いの飼育出来る海水エビ。非常に見た目が良く、乙姫という名前がしっくり来ますよね。インド洋・太平洋に生息しており、大きさは5センチほど。オスの方がサイズが小さいのも特徴です。こちらも魚を掃除するエビなのですが、ウツボなどを掃除しますので、水槽内ではあまり活躍出来ないかもしれません。
オトヒメエビはボクサー?
見た目も名前も非常に可愛いエビなのですが、実は別名はボクサーシュリンプ。攻撃的な一面があり、同種や近縁種のエビとすぐに争います。海水魚との混泳は基本的には問題ないのですが、エビと一緒に飼育するのは危険ですので避けた方が良いでしょう。
オスメスのペアであれば大丈夫です。お店では500~1000円程度の安い値段で販売されていますので、気軽に育てられるのが嬉しいですね。
エビの種類⑨バナメイエビ
バナメイエビもクルマエビの仲間
こちらはクルマエビ系の海水・食用エビです。漁獲もされていますが養殖が主流となってきており、インドやタイなどから養殖されたものが輸入されています。スーパーでよく販売されていますので、広く知られていますよね。値段は安い方ですが、旨味が強くて美味しく、色々な料理に使用出来ます。
料理に使いやすいエビ
後述するブラックタイガーも一般的ですが、そちらと比較して少し値段が安いのがポイント。味も少し劣りますが、十分美味しく食べられます。輸入量・漁獲量が減ると値段が上がることがありますが、基本的には買いやすいですね。
エビの種類⑩ブラックタイガー
ブラックタイガーもクルマエビの仲間
ブラックタイガーもクルマエビの仲間で、日本以外にも東南アジアやインド洋などに生息しています。特徴はサイズで、なんと30センチまで成長します。この大きさは食べ応えがありますよね!見た目はインパクトがありますが、クルマエビよりも値段が安くて買いやすいのが嬉しいエビです。
ブラックタイガーと言えば?
ブラックタイガーを使った料理と言えば、エビフライをイメージされる方が多いかもしれません。お店で料理される時も、エビフライや天ぷらにされることが多いですよね。しかし、もちろん画像のようなオシャレな料理にすることも出来ます。大きくて使い勝手の良いエビですので、是非色々な料理で楽しんでみて下さい。
エビの種類⑪ロブスター
アメリカらしい雰囲気のロブスター
高級な食用エビと言えばロブスターも浮かんできますよね。こちらはザリガニ系のエビで、大きさは平均して50センチ程になり、1mを超えることもあります。身もミソも非常に美味しく、料理で大活躍するエビですが、値段が高いのが難点。おめでたい時やパーティ等で食べるのにピッタリです。
ロブスターの寿命は長い!
ロブスターは味で評判ですが、寿命が長いことでも話題になっています。と言うのも、実は不老不死の生き物として噂されていたのです。ロブスターは脱皮をする際に内蔵類も一緒に変わるのですが、老化していかない為、ずっと生きていられるとされています。
しかし、脱皮が失敗したり、捕まえて食べられたりしている為、ずっと生き続けている個体はいないのではないかと言われていますね。因みに140歳と見られる個体が発見されています。
オマール海老との違いは?
ロブスターにそっくりなエビとして、オマール海老を想像する方も多いかもしれません。この両者の違いが気になるところですが、実は同じエビです。ロブスターは英語で、オマール海老はフランス語というだけなのです。つまり、作った料理がフランス料理であればオマール海老と言えば良いということですね。
エビの種類⑫アメリカザリガニ
アメリカザリガニとは?
アメリカザリガニは池や沼などによくいる為、多くの人にとって親しみがある生き物ですよね。ちょっと罠をしかけたりすれば簡単に捕まえることが出来ます。こちらは元々はアメリカのザリガニで、アメリカ等では昔から食べられてきました。
日本にいるザリガニも捕まえて食べることが出来ますが、食べる際は泥抜きをして、熱を通してから食べましょう。
アメリカザリガニは何故広まったのか?
なぜアメリカザリガニがいるのか不思議ですよね。実はアメリカザリガニはウシガエルの餌にする為に持ち込まれたのですが、逃げ出して自然に増えていってしまったのです。子供たちの人気者ですが、実は日本古来の野生生物を絶滅に追いやっており、駆除活動が行われています。
エビの種類⑬シバエビ
シバエビとは?
こちらはクルマエビの仲間で、東京湾や伊勢湾などの砂地に生息しています。大きさは10センチ程ですが、中には15センチサイズになるものも。寿命が1年しかなく、7~9月頃に産卵期を迎えます。芝という場所でよく獲れていた為、この名前になりました。
シバエビの味は?
シバエビは少し硬めの食感が特徴。値段は安めで買いやすかったのですが、獲れる量が減ってきている為、少し高くなっています。味も良いので、機会があれば是非食べてみて下さい。
エビの種類⑭ヌマエビ
淡水水槽と言えばヤマトヌマエビ
淡水水槽で飼育するエビと言えば、ヤマトヌマエビです。小さな淡水水槽にも入れられる3~5センチ程度のサイズで、透明なので水草にも合います。藻を食べてくれますのでお掃除屋さんとしても大活躍。淡水魚との混泳もさせやすく、非常に飼育しやすい淡水エビです。因みに、日本産のヌマエビ科としては大型の種類です。
淡水水槽にはミナミヌマエビも大人気
もう一つ、ミナミヌマエビも淡水水槽で大人気の種類です。ヤマトヌマエビが住みづらい場所にミナミヌマエビが生息していたりしますね。ヤマトヌマエビは海で成長してから淡水で過ごすのですが、ミナミヌマエビはずっと淡水にいるのも特徴です。寿命は約1年ほどですので、気軽に育てることが出来ます。
淡水水槽ならビーシュリンプも
こちらもヌマエビ科の淡水エビですが、先述のものと違って色が付いているのが特徴。画像のものは赤色タイプですが、白黒タイプが一般的です。サイズが3センチ程度と小さく、縞模様がハチのように見えることから名前が付きました。こちらも淡水水槽でよく育てられていますので、興味がある方は飼育してみて下さい。
エビの種類⑮フリソデエビ
不思議な雰囲気のフリソデエビ
こちらは外見が非常に特徴的な海水エビ。サンゴ礁に生息しています。名前は和服の振袖のように見えることから付けられました。大きさは小さく、最大でも5センチ程度で、オスの方が少し小さいのが特徴。地域によって少し斑点の色合いが違います。
フリソデエビはヒトデを食べる!
可愛い見た目とは裏腹に、ヒトデを食べるエビとしても知られています。小さなヒトデを主に食べますが、大きなヒトデを食べることも。襲う時はオスメスペアで行い、協力してヒトデを裏返して食べていきます。
エビの種類⑯ウチワエビ
見た目がウチワなウチワエビ
ここまで紹介してきたエビとは見た目が異なるのがこちらです。まるで古代生物のような姿をしていますよね。まるでうちわのような形をしていることから名前が付けられました。大きさは20センチ程に成長。水深100mほどの場所に生息しており、底引き網漁で獲られます。元々は安くて美味しいエビとして知られていました。
ウチワエビは高級で美味
味の良さが知られるようになり、現在は高級品として扱われています。伊勢海老にも負けない美味しさと評価されていますね。汁物にすれば良い出汁が取れますし、焼いても茹でても美味です。伊勢海老を食べたいけど値段が高いと思った時は、少し値段が抑えられるウチワエビも検討してみましょう。
ウチワエビに似ているぞうりえび
ゾウリエビも不思議な形をしています。こちらも非常に味の良い食用エビですので、美味しいエビを食べたい方にオススメですね。15センチ程とサイズはあまり大きくなく、漁獲量も少ないので、少し贅沢な一品です。
エビの種類⑰セミエビ
重厚感溢れるセミエビ
こちらはゾウリエビ等と同じセミエビ属の本種で、サイズは30㎝ほどになる大型種です。セミのように見えることから名前が付きました。四国や九州、沖縄などに生息しています。
セミエビの味は?
セミエビは非常に味の良い食用エビで、画像のようにお刺身にしても甘くて美味です。殻が非常に硬いのが難点ですが、中には身がしっかり詰まっています。ミソも美味しいので、全部楽しめるエビですね。
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まとめ:エビの種類は多い?
今回の「エビの種類は多い?食用の種類から飼育されている種類まで一挙ご紹介!」はいかがでしたでしょうか?オーソドックスな種類からあまり知られていない種類まで色々ご紹介しましたが、興味深いエビが沢山いましたよね!
エビは食用に出来るものが多いので、見かけたら是非食べてみましょう!また、飼育出来るものも中にはいますので、興味がある方は育ててみて下さい。
エビの種類が気になる方はこちらもチェック!
今回はエビの種類についてご紹介してきましたが、他にも海水魚や熱帯魚などに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。
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