熊本で行ってみたい桜の名所とは？
一先ず熊本のご近所で？
何も遥々と遠方の有名所まで足を伸ばさなくとも、実はとても身近な熊本のご近所で、桜のお花見ができる名所に出会えたりするものです。それは何気ない近場の公園だったり、時々通りすがるだけの並木道だったり色々です。まずは近場から、お花見場所を検討するのもおすすめです。
熊本の絶景と組み合わさる隠れた名所
日常ではとんと縁遠い、山奥や海沿いの隠れた僻地にも、見事と称えられる桜の見所が存在しています。熊本の都会からはちょっと遠かったりするけれど、隠れた名所に行ってみれば絶景も組み合わせた楽しみが待っていたりします。
夜にライトアップする熊本の桜の名所
陽の光を浴びる満開の桜も綺麗な風景ですが、暗闇の夜間にライトアップがされている桜の姿もまた、目に焼付けたい風景の一つです。熊本の各地の桜の名所ではうっかり見逃してしまいがちな、隠れたライトアップのスポットを見に行くことも忘れてはいけません。
熊本で祭りと屋台も期待なスポット
開花に合わせて桜祭りを開催しているのは全国的な傾向ですが、熊本でも有名な公園をはじめとして、祭りがセットになっている場所があります。祭りと言えば屋台のお楽しみが出てくるワケです。お花見は花より団子を希望してみたって構いません。当記事を参考にして、花見だけでなく祭りと屋台も期待できる熊本スポットで春を満喫しましょう！なお、当記事記載の情報は2019年1月11日時点のものです。
熊本でおすすめな桜の名所①（玉名市）
蛇ヶ谷公園
観音岳の南方の蛇ヶ谷（じゃがたに）公園は、斜面の20万ヘクタールの土地で、グラウンドゴルフなどのスポーツが楽しめる玉名市の有名な公園です。春は園内の斜面に多数のソメイヨシノやヤエザクラなど、約5,000本の桜が開花する名所となります。例年のように熊本県内でも上位の人出がある場所です。
お花見場所の特徴
夜を迎えた熊本の蛇ヶ谷公園で名物となっているのが、提灯による夜桜の演出です。提灯の淡い光で綺麗な桜の花が和風に照らし出されます。公園の頂上付近は雲仙や有明海のほうまで見渡せる展望の名所があります。桜の風景と組み合わせれば、清々しい気持ちです。
スポット情報
【所在地】熊本県玉名市立願寺1598-1
【見頃の時期】3月下旬～4月上旬
【入場料】無料
【アクセス】JR鹿児島本線の玉名駅北口からタクシーで7分。玉名駅から県道165号を徒歩30分。
熊本でおすすめな桜の名所②（菊池市）
菊池公園
名物のメロンが有名でゆるキャラ化もしている菊池市では、温泉も湧き出す中心街の丘の上に菊池公園が広がっています。その昔に隈府(くまふ)城のあった園内では、今ではソメイヨシノなど3,000本の桜が咲き乱れるお花見の名所でもあり、熊本の平野から例年19,000人ほどの人出を集めています。
お花見場所の特徴
北方の大階段は桜並木があり、その先の広場は桜の密度も濃くなる一番の名所です。熊本の空が日没を向かえるとライトアップが始まって、熊本の菊池公園の桜が見事に照らし出されます。この公園には墨染桜という、一重咲きと二重咲きの花を付ける珍しい種類も見られます。
スポット情報
【所在地】熊本県菊池市隈府
【見頃の時期】3月下旬～4月上旬
【入場料】無料
【ライトアップ】夕方以降
【アクセス】JR熊本駅から熊本電鉄バスにのり、菊池温泉まで1時間10分。
熊本でおすすめな桜の名所③（熊本市）
熊本城
想像を超えるスケール感の石垣と天守閣や櫓を多数揃え、国の特別史跡として有名な熊本城。ここは幾多の桜の名所ランキングでも、常に上位に顔を出している名所です。高低差があり周濠が取り巻く広い敷地では、春に咲くヤマザクラやソメイヨシノなど800本が、まるでお城の絶景を飾るかのようです。
お花見場所の特徴
普段は通れない行幸坂が、お花見の時期には一般開放されます。さらに通常なら夜間は閉じられる熊本城も、桜の開花に合わせて夜間開園と共にライトアップのイベントも行われます。くまもとお城まつりや、火の国YOSAKOIまつりと組み合わせての観賞もできる名所です。
スポット情報
【所在地】熊本県熊本市1
【見頃の時期】3月下旬～4月上旬
【入場料】大人500円、小中学生200円（夜間：大人200円、小中学生100円）
【アクセス】熊本市電の花畑駅や、熊本城・市役所駅から徒歩3分。
熊本でおすすめな桜の名所④（熊本市）
水前寺成趣園
独特な桃山式回遊式庭園の景観が熊本一の呼び声も高い水前寺成趣園は、江戸時代の熊本藩主細川家に縁の深い場所でした。7万3,000平方ｍの敷地には池を中心に東海道五十三次の絶景がリトルに再現されたと言われ、小さな富士山としだれ桜の共演が見られる名所です。
お花見場所の特徴
この綺麗な水前寺と、やや南方の水前寺江津湖公園を舞台とするのが、水前寺まつりです。毎年3月の後半に開催される、熊本の春の有名イベントです。数々の屋台が登場し、多様な種類の伝統芸能も披露されています。この名所が夜間となれば、富士山や桜のライトアップも綺麗に見られます。
スポット情報
【所在地】熊本県熊本市中央区水前寺公園8-1
【見頃の時期】3月下旬～4月上旬
【入場料】大人400円、小学生～15歳200円
【ライトアップ】水前寺祭りの時期の夜間
【アクセス】熊本市電の水前寺公園駅から徒歩3分。
熊本でおすすめな桜の名所⑤（熊本市）
健軍自衛隊通り
健軍町は熊本県町東方にある街で、ここで存在感ある陸上自衛隊の駐屯地の前に、健軍自衛隊通りが伸びています。南北に1.5キロ続く区間に沿っているソメイヨシノの並木は、春に一斉に開花します。県内の桜並木でも屈指の規模と人気を誇る名所です。
お花見場所の特徴
樹齢はもう35年を過ぎている立派なソメイヨシノは、両側に全部で380本。健軍桜まつりの開催日には、桜並木の名所の道路は歩行者天国と化します。毎年4万人が訪れる熊本の一大イベントになり、桜並木の両側には多数の屋台が並んで、間違いなくグルメも優先のお花見となりそうです。
スポット情報
【所在地】熊本県熊本市東区健軍本町、錦ヶ丘
【見頃の時期】3月下旬～4月上旬
【入場料】無料
【アクセス】熊本市電の健軍町駅から、北へ1分。
熊本でおすすめな桜の名所⑥（南阿蘇村）
一心行の大桜
その迫力に満ち満ちたおごそかな姿から、熊本の桜の名所ランキングではトップに躍り出て、口コミでも評価の高い有名所がここ、一心行(いっしんぎょう)の大桜です。巨大な1本のヤマザクラの樹齢は、すでに400年を過ぎていると言います。綺麗な巨木の桜を見ようと、毎年春だけで10万人も押し寄せる程の人気です。
お花見場所の特徴
上方にも横幅にも広がりを見せる一心行の大桜は、樹高が14ｍ、幅は21~26ｍ、幹の太さは7.3ｍ。熊本で最大級のサイズ感が魅力です。周囲は遊歩道となり、その外側には菜の花畑が広がっているのでコントラストが綺麗な名所です。開花の時期、地元では南阿蘇さくら植木まつりが開かれます。
スポット情報
【所在地】熊本県阿蘇郡南阿蘇村中松3226-1
【見頃の時期】3月下旬～4月上旬
【入場料】無料
【ライトアップ】19:00~21:00（満開時）
【アクセス】南阿蘇鉄道高森線の中松駅から、北へ徒歩15分。
熊本でおすすめな桜の名所⑦（南阿蘇村）
熊本県野外劇場アスペクタ
野外劇場としては世界最大規模という熊本のアスペクタは、阿蘇山南方の外輪山の麓に隠れた、絶景と合わさる桜の名所です。2～5万人もの人々が収容できる有名な広場の周囲には、見頃になれば6,700本ものカワヅザクラなどの花が咲き乱れています。
お花見場所の特徴
長大な野外ステージの北側には、はっきりと阿蘇五岳の綺麗な山並みが一望できるのが、熊本のアスペクタのお花見での一番の醍醐味です。春の開花時期ならば、音楽ライブのイベントと一緒に桜の名所を楽しんでみるのも良さそうです。
スポット情報
【所在地】熊本県阿蘇郡南阿蘇村久石4411-9
【見頃の時期】3月下旬～4月上旬
【入場料】無料（ライブは有料）
【アクセス】九州自動車道の熊本インターから、国道57号、325号を東の南阿蘇村へ50分。
熊本でおすすめな桜の名所⑧（高森町）
高森峠の千本桜（高森自然公園）
御成山の斜面の九十九曲り（つくもまがり）と呼ばれる高森峠は、急激なヘアピンカーブがくねくね果てしなく続く阿蘇外輪山の名所です。ここは3kmの沿道にソメイヨシノやヤマザクラの並木が続いて、熊本の桜の景色でも特に景色の優れた場所。春のお花見には、例年3万人もの人が詰めかけます。
お花見場所の特徴
くねくね過ぎる桜並木の坂を登りきった御成山の頂上は、7,000本も咲き誇る綺麗な桜の群れを上から観察できる名所です。さらに熊本の象徴である阿蘇五岳を一望できる、絶景のポイントです。高森峠千本桜・桜まつりでは、地元高森の味覚や伝統芸能を目にできます。
スポット情報
【所在地】熊本県阿蘇郡高森町高森
【見頃の時期】3月下旬～4月中旬
【入場料】無料
【アクセス】熊本市方面から国道57号、325号で高森町へ。南阿蘇鉄道の高森駅から、タクシーで5分。
熊本でおすすめな桜の名所⑨（宇土市）
立岡自然公園
花園池と立岡池の2つの池を取り囲む宇土の自然公園は、キャンプ場やジョギングコースなど多種の設備を備えている有名な複合公園です。熊本市街地にも近いことで桜の開花シーズンには5万人もの人出があり、夜間の池の畔のライトアップがとても綺麗だとして評価の高い名所です。
お花見場所の特徴
2つの池の周囲を桜並木が取り巻いていて、中央を貫く通路は両側の池の桜の景色を見るポイントです。もしキャンプをすれば、バーベキューをしながらのお花見も叶います。この名所では夜間にはぼんぼりによるライトアップが始まり、水面に映し出される桜と光の情景は、熊本でも有数の絶景です。
スポット情報
【所在地】 熊本県宇土市花園町
【見頃の時期】3月下旬～4月上旬
【入場料】無料
【アクセス】JR松橋駅から車で約5分、松橋ICから車で約10分
熊本でおすすめな桜の名所⑩（宇城市）
岡岳公園
地元の遊び場としてローカルに知られる岡岳は、熊本は宇城市街地の北側の低山です。ローラースライダーにアスレチックと遊具に溢れている公園ですが、春は公園の斜面にソメイヨシノの桜が満開となる隠れた名所でもあり、地元の人々を惹きつけています。
お花見場所の特徴
段々となっている岡岳公園の西側斜面の上に上がれば、公園内で一番綺麗な桜の群生する様子が見られる隠れた名所です。公園の上にのぼる坂道も、変化に富んだお花見の穴場となります。ちょうど熊本の桜が見頃をむかえる時期になれば、宇城市フラワーフェスタも注目です。
スポット情報
【所在地】熊本県宇城市松橋町松山3665-5
【見頃の時期】3月下旬～4月上旬
【入場料】無料
【アクセス】JR鹿児島本線の松橋駅東口から、北東へ徒歩15分。
熊本でおすすめな桜の名所⑪（水俣市）
湯の児チェリーライン
湯の児島が浮かぶ風景の温泉街が有名な水俣では、不知火海（しらぬいかい）に沿ってチェリーラインがくねくねと伸びています。ここは年間5,000人程度の人出がある、熊本の隠れた桜の名所です。北の湯の児公園から、南方の水俣川の水俣大橋にかけ、500本の桜並木が続いています。
お花見場所の特徴
大崎鼻や和田岬などラインに沿った幾つかの公園は、青い海原の隠れた絶景スポットでもあります。お花見の期間中には、湯の児釣り船組合から遊覧船が登場します。熊本で見てみたい海沿いの桜の名所を、船から眺めてみませんか。
スポット情報
【所在地】熊本県水俣市浜
【見頃の時期】3月下旬～4月上旬
【入場料】無料
【アクセス】南九州西回り自動車道の津奈木インターから、県道3号と県道56号を西の湯の児温泉へ。
熊本でおすすめな桜の名所⑫（水上村）
市房ダム湖
球磨の奥深くの霊峰市房山の西に、昭和36年に完成した市房ダム湖は、周囲をぐるり取り巻いている桜並木が綺麗な絶景処です。その20種と1万本という圧倒的な桜の本数により、熊本の名所ランキングでは常に上位に取り上げられるほど。年間でも7万人もの人が、市房ダム湖へとお花見にやってきます。
お花見場所の特徴
水際に沿っているソメイヨシノなど1万本は、夜間のライトアップも綺麗な魅力。ダム湖東方の湯山温泉が開催する有名な桜祭りでは、レールの丸太を運んでタイムを競う「木ん馬レース」が開催されます。熊本の名所の中でも、お花見と同時にイベント系の楽しみを求める人でごった返します。
スポット情報
【所在地】熊本県球磨郡水上村湯山
【見頃の時期】3月下旬～4月上旬
【ライトアップ】18:30~21:30
【アクセス】くま川鉄道湯前線の湯前駅から、バスかタクシーで10分。
熊本でおすすめな桜の名所⑬（人吉市）
人吉城跡
三日月城の異名をとり、鎌倉時代より相良氏の居城だった熊本南部の人吉城。日本100名場に選ばれるだけあり、歴史的な風情を組み合わせたお花見ができる名所です。近年には多門櫓や長塀が復元され、江戸時代以前の風景を取り戻しています。4月上旬にはソメイヨシノの桜200本が満開で出迎えます。
お花見場所の特徴
天然濠として江戸時代に整備されていた球磨川沿いの石垣前は、特に綺麗な桜並木があるとして評判です。もう一つ隠れた見どころとなるのが、お城の西側に寄り添っている相良護国神社の境内の桜で、どちらも熊本南部では欠かせない名所となります。
スポット情報
【所在地】熊本県人吉市麓町
【見頃の時期】4月上旬
【入場料】無料
【アクセス】JR肥薩線の人吉駅から、球磨川沿いに東へ徒歩20分。人吉駅から産交バスにのり、新町バス停下車。
熊本の桜の名所に行ってみよう
各地の桜の絶景に足を運んで
こんなにもあらゆる多様性を実感させる桜の名所が、熊本には溢れているのを知っていましたか？誰もがご存知な有名な絶景、ちょっと調べただけでは見つからない隠れた名所など。山間部も雪解けが進んだ3月になったら、その綺麗な各地の光景を見に行ってみませんか。
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