たい焼きが支持される理由とは
御三家や老舗も存在する
卓越した格式、老舗の歴史、美味しさなどが商品に名声を与えますが、徳川御三家に因む「御三家」の格付けは、東京都内のたい焼き業界にもあります。明治～昭和の昔より、東京でいの一番に食べたいと望まれたのが、浪花屋、柳屋、わかばの美味しいたい焼き御三家です。
天然たい焼きと養殖たい焼き
元祖浪花屋が明治の頃に始めた鋳型の一丁焼きは、老舗なほどにまだ受け継がれ、天然製法とも呼ばれています。焼き型に流し込んで数十個を大量生産する養殖製法とは、一線を画す違いがあります。天然を追い求める人は何時の時代も多いですが、養殖でも美味しいと評判なお店もあるのです。
変わったたい焼きが美味しい
伝統を今に受け継ぐのは天然のあんが詰まったたい焼きですが、東京で自在な発想で生み出された、生クリームや惣菜と合わせた、変わり種の人気たい焼きメニューも見つかります。都内の知らない味覚のたい焼きから、美味しいお気に入りを探してください。
東京のたい焼き食べ比べをしたくなる
津々浦々の駅前繁華街に至るまで、たい焼き店が出店してしのぎを削っているのが東京都内の様相です。だから人気の老舗や新参店の、美味しいたい焼きを食べ比べてみる、そんな楽しみ方もできてしまいます。
東京のたい焼き有名店①（御三家）
浪花家総本店（港区）
すこぶる評判なたい焼きの歴史は、東京麻布十番の浪花屋から始まっています。1909年（明治42年）に創業、御三家の一角を占める元祖の老舗です。それを証明する如くに江戸情緒を偲ばす昔ながらの建物ですが、ここは昭和の名曲「およげたいやきくん」を生み出した場所でもありました。
おすすめたい焼きメニュー
麻布十番の浪花屋では、カリカリ度数の高い皮の中に、十勝産の小豆で8時間かけて作る餡が詰められています。天然の一丁焼きの老舗名店の味わいは、明治から変わっていません。浪花屋の2階では、煎茶やほうじ茶とのセットで天然ものを味わい、浪花屋ロールをはじめとする和の甘味もおすすめです。
たいやき屋さん情報
所在地 東京都港区麻布十番1-8-14
問い合わせ 03-3583-4975
営業時間 月・水～日10:00～20:00（火曜、第三水曜定休）
東京のたい焼き有名店②（御三家）
柳屋（中央区）
お江戸的な風習も未だ息づく人形町で、和の佇まいの小さなお店が、東京都内のたい焼き御三家に数えられる柳屋です。浪花屋に次ぐ1916年（大正5年）創業と、老舗の名はほしいまま。1個づつを丹念に焼き上げる昔からの天然一丁焼きで、人形町を代表する名物店にもなっています。
おすすめたい焼きメニュー
大正の味覚を今に残す柳屋のたい焼きは、店主厳選の小豆で毎日のように自慢の餡子を製造し、全て天然焼きでその日のうちに売り切れます。老舗ながらも自家製のバニラと小倉味の和風アイス最中と新たな味も人気です。街かどのベンチで人々がたい焼きにかぶり付く様子も日常の一コマです。
たいやき屋さん情報
所在地 東京都中央区日本橋人形町2-11-3
問い合わせ 03-3666-9901
営業時間 月～土12:30～18:00（日祝定休）
たいやき屋さん情報
東京のたい焼き有名店③（御三家）
たいやき わかば（新宿区）
きらびやかな迎賓館がご近所な東京四ツ谷で、新宿通りから一歩裏通りに入れば、昭和モダン的な雰囲気を見せる有名店、わかばに到着です。その歴史は戦後間もなくの1953年（昭和28年）創業ですが、今では老舗の1つに数えられ、東京都内のたい焼き御三家にも認定されている名店です。
おすすめたい焼きメニュー
ゴツい鋳型を使って1個づつ丁寧に天然焼きするのが、名店わかばのスタイルです。人気の焼き皮の中井は餡が隅々まで充填されています。夏は宇治あずきミルクなどのかき氷が登場し、わかばの自家製餡だけ買い求めることも可能です。
たいやき屋さん情報
所在地 東京都新宿区若葉1-10 小沢ビル1F
問い合わせ 03-3351-4396
営業時間 月～金9:00～19:00、土9:00～18:30、祝日9:00～18:30（餡がなくなれば終了）日曜定休
東京のたい焼き有名店④
たいやき神田達磨 神田小川町本店（千代田区）
数多の有名スポーツ用品店が競合する神田小川町の交差点前で、小洒落た暖簾と和風の外観を見せるのが神田達磨です。2007年創業とたい焼き店としてはまだ新しいですが、今では神田のOLも休憩中に立ち寄る、神田の名店です。
おすすめたい焼きメニュー
きっちり四角く外側に張り出している羽根つきたい焼き、そして注文を受けてから焼く完璧な出来たてが、名店神田達磨のこだわり2点です。十勝産エリモ種小豆を使った粒あん、カスタードクリームを使った2種類のたい焼きを用意しています。かりんとう饅頭や、柏餅など和風デザートも評判です。
たいやき屋さん情報
所在地 東京都千代田区神田小川町2-1
問い合わせ 03-3518-9875
営業時間 年中無休 月〜土11:00～21:00、日祝:11:00～20:00
東京のたい焼き有名店⑤
たい焼き鉄次
名店街のほっぺタウン広がる大丸東京の地下一階で、珍しいまん丸な型破りのたい焼きを提供するのが、東京駅前の大丸に出店している名店の鉄次です。店舗のデザインやスタッフの装いまでもおしゃれな様子で、思わずたい焼きを他に取りたくなります。
おすすめたい焼きメニュー
銀次のうす皮は絶妙なカリッ焼で、十勝産小豆はたっぷりで、大丸でまん丸に焼いています。通常より小ぶりなまめたい焼きのタイプを選ぶなら、、栗のきざみや栗きんとんなど控えめな甘さの味も人気です。
たいやき屋さん情報
所在地 東京都千代田区丸の内1-9-1 大丸東京店 B1
問い合わせ 03-3212-8011
営業時間 月～金10:00～21:00、土日祝10:00～20:00（不定休）
東京のたい焼き有名店⑥
築地 さのきや（中央区）
近いうちの移転が確定済みな歴史ある東京築地市場の場外で、築地ならではの見た目で、美味しいオリジナルたい焼きを提供するお店です。さのきやの看板を見れば「まぐろやき」なる文字が踊るように、その形は鯛ならぬマグロの形で初めて見る人を湧かせます。
おすすめたい焼きメニュー
お魚の聖地築地のさのきやが、愉快さ醸し出す名店なのには理由があります。それは本マグロに中トロにキハダマグロなど、寿司屋かとツッコミされる、まぐろやきが原因です。小倉が入ったサクサク食感の本マグロ、もちもちした生地が魅力の中トロ、キハダマグロは期間限定のカスタード入です。
たいやき屋さん情報
所在地 東京都中央区築地4-11-9 築地市場場外
問い合わせ 03-3543-3331
営業時間 7:00～15:00（日曜祝日・市場定休日）
東京のたい焼き有名店⑦
銀座たい焼き櫻家（港区）
バリエーションに富む独自たい焼きや、ボリュームで有名な厚焼きで心満たされたいなら、東京は新橋駅前の名店櫻家です。銀座や新橋の賑やかな歓楽街のど真ん中で、こじんまり系な店舗とは裏腹にたい焼きメニューに圧倒されます。
おすすめたい焼きメニュー
櫻家で定番な人気を得ている厚焼きたい焼きは、餡子か栗入りの2種があります。とろけるシリーズはカスタードに抹茶にチョコナッツなど。変わり種では4種のチーズ入りのクワトロフォルマッジや、生いちごカスタードも試したい味わいです。
たいやき屋さん情報
所在地 東京都港区新橋1-11-5
問い合わせ 03-3571-8765
営業時間 年中無休 平日12:00～深夜1:00、土曜12:00～21:00、日曜12:00～20:00
東京のたい焼き有名店⑧
神楽坂くりこ庵（新宿区）
神楽坂という江戸の面影が残る歴史的な地区で、早稲田通りに赤い和傘をシンボルとしたくりこ庵は、横浜や東京都内では知られた和菓子チェーンです。たい焼きはくりこ系列では始めてとなるうす皮タイプを用意し、cafeとして神楽坂で休憩できる穴場となります。
おすすめたい焼きメニュー
神楽坂のくりこ庵で、不動な1番人気は小倉あん、そしてバニラビーンズ入のプレミアムクリーム、そして特選くりこあんの3種のたい焼きです。この名店では季節限定として春はよもぎ、夏は瀬戸内レモンクリーム、秋はかぼちゃ、冬は贅沢マロンなどが登場します。
たいやき屋さん情報
所在地 東京都新宿区神楽坂2-6 PORTA神楽坂1F
問い合わせ 03-6280-8990
営業時間 10:00～21:00
東京のたい焼き有名店⑨
ひいらぎ（渋谷区）
麦酒とおしゃれの町東京の恵比寿で、純和風の店舗に踊るたい焼きの暖簾で目を引くのが、たいやきのお店ひいらぎです。店内を眺めれば、たい焼き調理の大きな設備と、たい焼きを生み出す様子が手に取るようにわかって飽きさせません。
おすすめたい焼きメニュー
恵比寿のひいらぎのたい焼きは、粒あんを使ったシンプルなタイプが基本です。さらにクリームチーズあんこや、生クリームカスタードは、冷やしたい焼きの種類もあります。何よりこの名店で人々を虜にして止まぬ人気は、透明カップでバニラソフトと一体化しているたい焼きソフトです。
たいやき屋さん情報
所在地 東京都渋谷区恵比寿1-4-1恵比寿アーバンハウス1F
問い合わせ 03-3473-7050
営業時間 11:00～20:00（餡がなくなれば終了）月曜定休
東京のたい焼き有名店⑩
新宿椿庵（豊島区）
椿庵の冠には新宿と付いていますが、それは2007年に歌舞伎町に創業した名残りです。いまは東京池袋の東口に店舗を構えて、厚焼きが特徴な名代たいやきの専門店として地元で人気を獲得しています。
おすすめたい焼きメニュー
聞き慣れぬしゅまり種という北海道産小豆の餡を用いて、外側はサクサクと内側はしっとり感で出来上がったたい焼きです。厚焼き製法は小豆のみですが、薄焼きならばカスタード、和栗入りの芋あん、クリームチーズあずき、それに揚げ小たい焼きも注目です。
たいやき屋さん情報
所在地 東京都豊島区南池袋3-13-9ビスハイム別館
問い合わせ 03-5950-7887
営業時間 月～金11:00～22:00、土日祝11:00～19:00
東京のたい焼き有名店⑪
鳴門鯛焼本舗 浅草橋店（台東区）
明治42年にたい焼き作りが始まった当初の一丁焼きは、たい焼きの全国チェーンを展開中の鳴門鯛焼本舗でも受け継がれています。2018年現在、東京都内に19店、全国に59店を構えているなかでも、浅草橋店は公式サイトで最上位に紹介される店舗で、江戸の商店を忍ばせる外観が魅力です。
おすすめたい焼きメニュー
大峰山系の名水百選の天然水と、十勝の小豆を使ったこだわりの餡が詰まったたい焼きは、すべて一丁焼きの手間暇かけた一品です。高級な鳴門金時いもを中に詰めたたい焼きは、贅沢の極みと表現されます。名店で冷たいデザートを希望するなら、鳴門鯛焼本舗のアイスもなかもおすすめです。
たいやき屋さん情報
所在地 東京都台東区浅草橋1-9-1
問い合わせ 03-3865-7766
営業時間 10:00～22:00
東京のたい焼き有名店⑫
根津のたいやき（文京区）
柳屋という都内きっての名店より暖簾分けして創業した、文京区の根津のたいやき。赤いたい焼きマークが目印で、その名は近隣の根津神社の地に由来しています。美味しいと評判が高く、朝から天然たい焼き目当てに行列ができるなど、東京の御三家にも負けない人気を誇ります。
おすすめたい焼きメニュー
根津のたいやきは、しっかりと天然焼きで仕上げるので、パリパリ感と香ばしさと丁度よい甘さが際立っています。餡子だけ単品での予約販売もしているので、美味しい餡を求める時にも目指すは根津です。
たいやき屋さん情報
所在地 東京都文京区根津1-23-9-104
問い合わせ 03-3823-6277
営業時間 10:30～餡がなくなれば終了（12:00～14:00頃まで）火曜金曜定休・不定休
東京のたい焼き有名店⑬
鯛焼きcafe ダ・カーポ（品川区）
東五反田は清泉女子大学のお膝元あたりで、輸入雑貨屋を営むダ・カーポのたい焼きも美味しいとして好評です。もともとは音楽CDショップだったダカーポが、2016年よりたい焼きcafeとしてリニューアルしました。変わり種過ぎるたい焼きが、五反田の学生の注目の的です。
おすすめたい焼きメニュー
ダカーボのしっぽに秘密を持つたい焼きは、北海道産小豆でこねられた餡が使われています。本格カスタードの鯛クリームも人気ですが、まさかなベーコンエッグの鯛玉、カレーひき肉の鯛うどんなど、都内でもここだけという珍妙で美味しい惣菜たい焼きに注目です。
たいやき屋さん情報
所在地 東京都品川区東五反田1-3-10明河ビル1F
問い合わせ 03-3440-5708
営業時間 12:00～19:00（日曜祝日定休）
東京のたい焼き有名店⑭
たい焼きともえ庵
正面の泳ぐたい焼きイラストが遠目にも目立っている、ともえ庵。ここは東京都内の阿佐ヶ谷駅前から伸びる、アーケードのパールセンター商店街に出店しています。夏にはかき氷や練乳シェイクなど、人気の冷たいメニューも登場します。
おすすめたい焼きメニュー
アジの開きならぬ、奇妙な「たいやきの開き」という、開いた形の皮が名物です。白玉たい焼きは人気で、期間限定で葡萄入りたい焼きも登場します。毎月10日はともえ庵の日として、美味しい商品が破格の値段まで下がるので見逃せません。
たいやき屋さん情報
所在地 東京都杉並区阿佐谷南1-35-20
問い合わせ 03-6383-2144
営業時間 年中無休 11:00～20:00（餡がなくなれば終了）
東京のたい焼き食べてみよう
ぱっと心にイメージする出で立ちと完璧一致のたい焼きもあれば、想像もつかぬ中身や形状の新種まで、東京では確認できました。御三家の老舗の味が揃うのも東京だけだし、オリジナルたい焼き各種に出会える楽しさもあります。都内で観光や仕事の合間に、たい焼き漫遊してみませんか。
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