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ウクライナの治安情勢は?危険な地域や旅行時に気をつけるべきことをご紹介!

ウクライナの治安について紹介します。ウクライナはロシアとの紛争がニュースなどで伝わりますが、それは東部地域でそれ以外の地域は治安が比較的安定しています。今回はウクライナでも観光客が狙われやすい犯罪などの危険情報を中心に説明します。
2020年8月27日
麦食くま
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はじめに

ウクライナの治安情報について紹介します。ウクライナは隣国ロシアとの関係など治安が悪い不安定な面がニュースで流れますが、それは一部の危険地域で、大多数の地域は治安が悪いわけではなく、良いところもあります。今回は観光でウクライナ旅行に行く際についての治安や危険情報を現地の物価を含めて紹介します。

ウクライナの概要・行き方

ウクライナの概要

ウクライナはかつてソビエト連邦に含まれていた東ヨーロッパの国です、中世の頃にはキエフ大公国がありました。近世のコサック時代を経てロシア帝国やソ連の支配下にありましたが、1991年に独立しました。人口は4500万人(2012年)で、現地通貨はフリヴニャで、日本と比べると物価が安い国です。日本との時差は6時間あります。

ウクライナへの行き方

ウクライナへの行き方ですが、日本から首都キエフまでの直行便は出ておらず、トルコや中東、ヨーロッパを経由することになります。アジアからでも経由便が出ている都市があります。ちなみにロシアとは以前は経由便がありましたが関係が悪いので現在は出ていません。またキエフ以外にも数か所の都市に国際空港があります。

ウクライナ渡航の治安情報① 気候

ウクライナの気候は、大陸性の気候です。日本と同じで夏が暑く冬は寒くなります。夏場は30℃近くまで上がり、冬になると氷点下を下回ります。降水量は夏場が多いですが、年間通じて一定領の雨が降ります。日本よりは平均して気温が低いので、夏場でも長袖の服も用意した方が良いでしょう。ベストシーズンは夏場で、冬は本当に寒いので避けるべきです。

ウクライナ渡航の治安情報② 記念撮影詐欺

ウクライナ旅行で記念撮影詐欺の危険度

ウクライナの首都キエフなどの観光地に行くと記念撮影をしてくれる人がいますが、実は有料で金を請求するという事があります。最初から有料と明記すればよいのですが、撮影してからそういう態度んでるのでタチが悪いのです。そういう連中はアニメの着ぐるみを来たり、小さな動物を腕に載せるなどして、非常に良いやさしそうなイメージで来るので余計に厄介です。

日本人観光客がこの地域で注意すべき点

日本よりもはるかに物価が安いウクライナなので、請求額も知れてはいるとはいえ、やはり「だまし討ち」の用にやってくるので正直、避けたいところです。この対策は相手にしないことです。ついつい親しげに近づきますが、観光客に話しかける見知らぬ外国人はどの国でも「要注意」です。相手せず、記念撮影も不要ときっぱり断りましょう。

ウクライナ渡航の治安情報③ 財布落とし

ウクライナ旅行で財布落としの危険度

ウクライナの町を歩いていると、一見親切にしたことが仇となる事があります。それは「財布落とし」と呼ばれるもので、相手がわざと財布を落とします。それを見ると親切心からその財布を拾ってその人に手渡す良いことをしているのにもかかわらず。「中身が減っている」と言いがかりをつけてバックなどの中身を空けて逆に金を取り上げるような悪い輩がいるのです。

日本人観光客がこの地域で注意すべき点

親切心を逆手に利用した非常に悪質な犯罪ですが、日本人や外国人観光客を「金持ち」と思っていて物価も安いウクライナだから仕方がないのかもしれません、対策は「無視」しかありません。財布を落としても知らずに無視しましょう。変則的な方法で「財布を拾ったので中身を山分け」などという輩もいますが、それも無視に尽きます。

ウクライナ渡航の治安情報④ スリ・置き引き

ウクライナ旅行でスリ・置き引きの危険度


ウクライナに限らず、物価が安い外国ではよくある事が、スリや置き引きによる被害です。ちょっとの時間でも荷物を置くとすぐに悪い奴にやられますし、混雑しているところに行くと、観光客をターゲットにしたスリが常に動向をうかがっています。また油断しているとひったくりにあう可能性もあり、外出するときには緊張感を保つ必要があります。

日本人観光客がこの地域で注意すべき点

これは、外出するときには荷物を最小限にするとか、財布などは見える所に持たない、できればバックは高価そうなものではなく前方にもつなどの対策するのが良い方法です。特に現金は高額の物と小銭は別々に持っておくと、ショッピングなどの支払いでもたついている時に、狙われるリスクも少なくなるでしょう。

ウクライナ渡航の治安情報⑤ 地下鉄

ウクライナ旅行で地下鉄の危険度

ウクライナの首都キエフには地下鉄が走っていて、全線が統一料金で物価の安さが反映しているだけでなく、地下105mと世界で最も深いところを走る地下鉄としてちょっとした観光スポットでもあります。しかしこの地下鉄には悪いスリが潜んでいて、常に乗客の財布の中身を狙っています。さらにタチが悪いのは、ナイフでバックを切り裂いて中身を取る手口です。

日本人観光客がこの地域で注意すべき点

この危険を回避する良い方法としては、地下鉄に乗る時には、あまり大きな荷物は持たないことになります。そして小さな荷物を常に目に見える前の位置に抱えておきましょう。そうすれば、スリたちもそういう警戒感のある相手はターゲットにせず、別の油断しているような人を狙うだけです。

ウクライナ渡航の治安情報⑥ タクシー

ウクライナ旅行でタクシーの危険度

物価の安いウクライナでは、気軽にタクシーが使えます。しかしウクライナのタクシーはメータではなく交渉制というのが曲者で、乗車したのは良いものの、目的地に到着してからの請求額が思っていたものは、事前の相場とはかけ離れた金額を請求する悪い運転手がいることがあります。

日本人観光客がこの地域で注意すべき点

これは、乗車時の交渉をしっかりとしておく必要があります。金額を口頭で聞くだけでなく、できれば紙に書いてもらった方が証拠にもなり、トラブルにもなりにくいのでより良いでしょう。また最近はUBERと呼ばれる配車アプリがあり、これを利用すると交渉性のタクシーより割安で移動できることがあります。

ウクライナ渡航の治安情報⑦ 夜間外出

ウクライナ旅行で夜間外出の危険度

ウクライナに限った話ではありませんが、夜間の外出は非常に治安が悪くなります。とくに深夜の場合、相手が観光客だとわかると、突然数人の悪い男性グループが現れ暴行をして厳禁やデジカメなどを奪うような被害が多発しています。鉄道の駅や公園などで多発していますので、不用意に夜間の外出はしない方が無難です。

日本人観光客がこの地域で注意すべき点

物価の安いウクライナなので、外国人観光客は彼らのターゲットとなり、深夜の時間帯は好きなようにやります。対策は夜に外出しないという事に尽きます。しかしどうしても外出をせざるを得ない場合は、できるだけ人通りの多いところを歩くようにしましょう。むしろレストランで食事をした後に宿に戻るなら、歩いて散歩せずに、タクシーで戻った方が良いでしょう。

ウクライナ渡航の治安情報⑧ デモ

ウクライナ旅行でデモの危険度

ウクライナではデモが行われることがあります。最近の大規模なデモは2013年にキエフの独立広場で行われ、負傷者が出る騒ぎになりました。最近でも政府の政策に不満がある団体が主宰した反政府デモが、首相官邸前などで行われることがあります。ウクライナの政治とは無縁の外国人ですが興味本位で近づいてはいけません。思わぬトラブルに巻き込まれてしまう恐れがあります。

日本人観光客がこの地域で注意すべき点


対策を一言でいえば「近づかない」です。ウクライナにはデモなどよりも素晴らしくて良い観光の見どころは数多くあります。通常デモはあらかじめ予告されますので、事前にデモが行われるかどうかをチェックしておくのも良いでしょう。もしいくべきところでデモが行われるとわかれば予定を変更して別の所に行きましょう。

ウクライナ渡航の治安情報⑨ 危険地域

ウクライナ旅行で危険地域とは

テレビのニュースなどではロシアとの関係が悪化した様子が流れますので、ウクライナは危険な国の印象がありますが、首都キエフなどは、そのレベルの治安が悪いわけではありません。ではどの地域が危険地域かといえば、ロシア寄りの東側で、ドネツクという町が該当します。この地域は2014年以降はウクライナ政府ではなくドネツク人民共和国の支配下でロシア寄りの政権です。

日本人観光客がこの地域で注意すべき点

興味本位でもその地域に行かないことです。ここは紛争地域なので、戦闘に巻き込まれる可能性もあります。ドネツク人民共和国へはキエフからバスも運行されていますが、治安の関係で行き先が表示されておらず、同時にできた隣のルガンスク人民共和国へは報道関係者などの例外を除いて外国人が入れません。ちなみにロシアに編入されたクリミア半島へはロシア経由で観光可能です。

ウクライナ渡航の治安情報⑩ チェルノブイリ

ウクライナ旅行でチェルノブイリの危険度

1986年に当時ソ連だったキエフの北にあったチェルノブイリの原子力発電所の原子炉が爆発する大災害が発生しました。その結果放射能被害が甚大で周囲の立ち入りが禁止になり、周辺は廃墟の町となりましたが、2011年以降には観光客が訪問できるようになりました。ただし、個人で行くことは許されず、1日や2日のツアーに参加しなければなりません。

日本人観光客がこの地域で注意すべき点

気になる放射線量は、事故を起こして石棺で覆われている4号炉の近くで、毎時5マイクロシーベルト程度ありますが、それ以外の場所では平常より少し高めでとどまっています。発電所から4kmの地域に作られた発電所労働者と家族のために作られたニュータウン「プリピャチ」は事故発生後に無人となり、ツアーではその廃墟の姿を見ることができます。

ウクライナ渡航の治安情報⑪ キエフ

ウクライナ旅行でキエフの危険度

ウクライナの首都キエフは見どころが数多くあります。ソフィア聖堂やウラジーミル聖堂、黄金の門、独立広場、チェルノブイリ博物館と数えればキリがありませんし、物価も安いのでゆっくり観光したい街です。そのキエフですが、ロシアとの紛争地帯となった東部から多くの人がキエフの町に逃げてきている関係で彼らがスリなどの悪い行為に手を染めている背景があります。

日本人観光客がこの地域で注意すべき点

東部のロシア寄りの紛争地域を除けば、最も治安が悪いキエフですが、それでも通常の観光には影響はありません。ただどうしても都会であり人の多いところではスリがいたり、観光客を狙った悪質な犯罪などはあります。これは気を緩めることなく、金蝶の気持ちと持ちつつ慎重に観光や街歩きをすれば、大抵防ぐことができます。

ウクライナ渡航の治安情報⑫ カルパティア

ウクライナ旅行でカルパティアの危険度

ウクライナの西部、ポーランドとの国境をまたいで存在しているのが、世界遺産にも登録されているカルパティア木造教会群です。ウクライナ側からは8棟の建築物が登録されています。山の中にある5種類の特徴を持つ建築物は、おとぎや童話の世界にあるような建物のようにも見え、見ているだけで癒される気分です。この地域の治安は非常に良いです。
 

日本人観光客がこの地域で注意すべき点

ポーランドとの国境地帯にありますが、東部のロシアと違い、紛争問題もなくポーランドから鉄道やバスなどの陸路で簡単にウクライナ第二の都市リヴィウに入出国できるので安心です。とはいえ、海外の観光地という事で観光客狙いの悪い輩がいないとは限りません。いくら治安が良い場所と思っても気を緩めないようにしましょう。


ウクライナ渡航の治安情報⑬ オデッサ

ウクライナ旅行でオデッサの危険度

ウクライナの南部にある港町オデッサはウクライナ第三の都市です。1925年公開のソビエト映画「戦艦ポチョムキン」で登場するオデッサの階段をはじめ、豪華なオペラ・バレエ劇場や古代ギリシャ・ローマのコレクションがあるオデッサ考古博物館やいくつかのミュージアム、そしてあるカーディアというビーチなど見どころも豊富です。

日本人観光客がこの地域で注意すべき点

物価も安く治安は良い方なのですが、一つ問題なのが、鷹を持っている集団です。彼らに近づくと強引に記念撮影をするだけでなく、そこで料金を請求来る非常に悪い輩達です。彼らは主にオデッサの階段付近にいます。もしそういう輩がいても、鷹がいるなどといって近づかず、相手にしないことです。

ウクライナ渡航の治安情報⑭ クレーヴェン

ウクライナ旅行でクレーヴェンの危険度

ウクライナの西部の町オレツィヴとクレーヴェンを結ぶ鉄道の線路の中に「愛のトンネル」と呼ばれる区間が5kmほどあります。これは線路を囲うようにして緑の樹木で覆われている区間が続いている地域で、ネットで話題となり、デートスポットとして人気を博している場所でもあります。ここは治安に関しては特に問題ありません。

日本人観光客がこの地域で注意すべき点

ここで注意しておきたいのは、蚊の存在です。この緑のトンネルがとにかく蚊が多く、蚊はウイルスを媒介しているので刺されると感染症の原因にもなりかねません。従いまして、蚊よけのスプレーは必須です。後は長袖の分厚い服を着るなどして露出は避けた方が良いでしょう。どうしても不安なら殺虫剤も用意しておいた方がベストです。

ウクライナ渡航の治安情報⑮ ネット

ウクライナだけの話ではありませんが、ネットの環境は用意しておいた方が安心です。物価の安いウクライナなのでSIMも知れていますし、ルータをレンタルするのも良いでしょう。ネット環境さえあれば治安も含めた最新の情報が入手できます。異国で旅をするときに常に情報が手に入る環境があれば、安心して観光旅行ができます。

まとめ

以上で、ウクライナの治安、危険情報などを現地の物価情報と観光情報を交えて紹介しました。ロシアとの紛争地域がある東部地域はともかく、それ以外の首都キエフや西部や南部の都市の治安は安定しており、普通に観光旅行が楽しめます。ただ観光客相手に金儲けをたくらむ輩がいますのでそれだけ注意してください。今回の情報が参考になれば幸いです。

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