はじめに
ボホール島の魅力を紹介します。ボホール島は、セブ島の南側にあるリゾートの島で、セブ島からも日帰りで行けるツアーも多数あります。今回はボホール島の行くべきベストシーズンやホテル・宿泊施設をはじめ定番と穴場の観光の見どころ、ボホール島にあるビーチの情報などを交え、島のその魅力を思う存分紹介していきます。
ボホール島の魅力① 島の概要
ボホール島の位置・人口
ボホール島はフィリピン中南部にあるフィリピンで10番目に大きな島です。島全体がボホール州で110万強の人が住んでいます。南にミンダナオ島、北西にセブ島、東側のレイテ島に囲まれています。フィリピンでは大人気で首都マニラには山のようにあり、ミツバチキャラクターのファーストフード「ジョリビー」もこの島では、ボホール州の州都タグビラランなどにに少しあるだけで、基本は自然が残る観光リゾートの島です。
ボホール島の歴史
ボホール島の歴史はマレー系の人たちの子孫が住み着いたという説があります。スペインの進出時に現地の領主と「血の同盟」を結び、植民地になった後はは、2つの反乱がありました。支配がアメリカに変わるタイミングで独立政府が任命した知事が赴任、アメリカは島に上陸して占領したものの、反乱軍は山に逃げてゲリラ戦を展開します。後の1917年にアメリカ植民地政府はボホールを州としての独立を認めました。
ボホール島の魅力② 必需品
基本はほかの国と同じもの
フィリピンのボホール島に観光で渡航する際に必要なものは、基本駅にはパスポートや現金・クレジットカードといった、どこの国に渡航する場合でも必要なアイテムが基本です。あとは、ボホール島でどういう活動をするかによって多少は変わってきます。ただ、一部を除いて大自然に囲まれた島なので、服装は動きやすい格好をしたほうが無難です。ちなみにフィリピンでのVISAは30日以内の滞在なら不要です。
南国の島ボホール島にあれば便利なもの
必須ではありませんが、ボホール島の様な南国リゾートであれば便利なのは虫対策のアイテムです。蚊取り線香や蚊よけスプレー、あるいは刺された時の薬などです。これらの者は現地でも販売していますが、探す手間を考えると日本から持っていきましょう。ボホール島に限らず南国の蚊は刺されると病気に感染するリスクもあります。出国間に予防接種をするのも手ですし、なるべく刺されないような注意が必要です。
ボホール島の魅力③ 行き方
日本からボホール島への行き方は大きく2つあり、1つ目はフィリピンの首都マニラ経由でボホール島の「タグビララン空港」に行く方法です。現在3社の航空会社がいずれもマニラ空港から発着します。毎日8便ほどあり、マニラからの所要時間は1時間20分です。マニラのターミナル4つあり、それぞれの移動には意外に時間がかかります。日本からのフライトでマニラでの乗り継ぎ時間にはゆとりを持たせましょう。
もう一つのボホール島への行き方は、フィリピンのセブ島を経由する方法です。東京や大阪からセブ島への直行便がありますので、セブ島まで行って、そこから高速船でボホール島を目指す方法です。1日10便以上あり、所要時間は2時間ほどです。人気のセブ島とセットで、フィリピンの海を船で移動するのも中々旅情気分が味わえ、人気のルートです。複数の船会社があり、ビジネス席から外席まで様々な値段があります。
ボホール島の魅力④ 観光シーズン
雨季と乾季
ボホール島のシーズンですが、東南アジアには日本の四季の代わりに、二季(雨季・乾季)があります。フィリピンでは雨季が6月から11月で、それ以外は乾季となります。雨季というのは日本の梅雨の様なダラダラ降るというより、ゲリラ豪雨の様なスコールがほぼ毎日のように短時間だけ一気に降り注ぎます。そのため基本的には雨の降らない乾季の方が旅行しやすいシーズンでしょう。
雨の影響が比較的少ない島
ちなみにボホール島ですが、フィリピンの中でも、雨季でも比較的影響が少ないといいます。とはいえ、やはり雨季は雨が降るので、乾季(12月から5月)に行くのがベストといえるでしょう。ただ、この島の名物の一つで、後述するチョコレートヒルの色づきは6月以降がシーズンなので、後は目的に合わせていく日程を決めることになります。またボホール島は1年中夏の様な気温です。
ボホール島の魅力⑤ ホテル・宿泊施設
ボホール島のホテルですが、宿泊施設自体は島の周辺いたるところにあります。しかしそれなりの高級リゾートホテルのステイを目指して泊まるのでしたら、拠点の町タグビラランか、実は橋でつながっているとなりの島、パングラオに渡る事になります。特にパングラオ島の先端「パングラオシティ」には5つ星クラスの高級ホテルが数軒並んでいますので、南の島のリッチなリゾートを味わうのには最適です。
仮にボホール島の宿泊で高級ホテルよりも安い宿泊場所が希望の場合でも大丈夫です。安宿のゲストハウスから中級程度のホテルがボホール島に点在しています。沿岸沿いはもちろんの事、内陸のチョコレートヒルの近くにも格安でフレンドリーなオーナーが経営する格安ゲストハウスがあります。中級ホテルなら数千円単位でそこそこの設備があるホテルが何軒もありますので、宿泊に関しては旅のご予算に合わせて利用しましょう。
ボホール島の魅力⑥ ビーチ
ア口ナビーチ
ボホール島の観光でビーチといえば一番有名なのが、アローナビーチです。厳密には陸続きのパングラオ島の南側に広がるビーチです。ビーチの近くには5つ星級の高級リゾートホテルが立ち並びますので、ホテルでステイしながらビーチでのんびりするのに、ここは最適な場所といえるでしょう。ビーチに広がるレストランやマッサージ屋などのリラクゼーションなど、ビーチで過ごすのに、ここで飽きることはありません。
バリカサグ島
ボホール島で単なるビーチではなく、シュノーケリングやダイビングも楽しみたいのでしたら、島の沖合にある小さな島「バリカサグ島」に行くのがおすすめです。ツアーがあり、行き方は「バンカーボート」という小さな船に乗ります。途中で名所「ドルフィンウォッチング」を見てから島に向かいます。海の透明度が世界トップクラスなので、シュノーケリングをすると熱帯魚をはじめウミガメなどが優雅に泳いでいる姿が見られます。
カビラオ島
カビラオ島もシュノーケリングやダイビングも楽しめる小さな島です。特にダイビングスポットとしては世界的に有名な名所です。この島はセブ島との間にあるので、行き方はボホール島からだけでなくセブ島からでも船が出ています。そしてここでも海の中には美しい魚やウミガメなどに出会えます。また島内に数か所の宿泊施設があります。
アンダビーチ
ボホール島の周辺の小島に優秀なビーチがありますが、ホボール島本体の東の端に行けば、「アンダビーチ」というまだ観光客も少ない穴場のビーチがあります。ここは中心のタグビラランから距離が100kmもあり、非常に遠いのが難点ですが、それだけに現地の浜辺は他では味わえないほど非常にのんびりしています。行き方は1日1・2便出ているバスか乗合いのバンで行きます。現地にも宿泊できるリゾートホテルはあります。
ボホール島の魅力⑦ 島の動物たち
ターシャ
自然の残るボホール島にはいろんな動物が生息し、中でも忘れてはいけないのが「ターシャ」と呼ばれる世界最小のメガネザルです。正式には「フィリピンメガネザル」という名前で、ボホール島やミンダナオ島などに生息しています。絶滅が危惧されています。非常に繊細な性格で、ストレスがたまると自殺します。見学には細心の注意が必要です。見学施設への行き方はタグビララン空港から車で1時間10分です。
大蛇
ボホール島にある観光名所「パイソン サンクチュアリ」には、巨大なニシキヘビ(パイソン)が数匹飼われ、展示されています。ここでは、この蛇を触る事ができます。推定年齢は100歳を超えているらしく、毒はないものの、とにかく巨大なので見た目で圧倒されます。普段はおとなしくしています。オプションで、首に蛇を巻いて写真を撮ってもらえます。行き方はタグビララン空港から車で25分です。
蝶
ボホール島は、300種類の蝶が生息しており、中には珍しい蝶がいることでも知られています。バタフライガーデンと呼ばれる蝶の博物館では、ボホール島に生息する蝶の半数近くの長が観察できます。蝶の幼虫に触れられたり、放し飼いにされている蝶を体に載せて撮影できたり、面白いところでは、自らが蝶になったような写真が撮れます。行き方はタグビララン空港から車で1時間10分です。
ボホール島の魅力⑧ バクラヨン教会
観光名所の見どころ
ボホール島の観光名所の1つ目はバクラヨン教会です。1595年に建てられた石造りのカトリック教会です。ボホール島では最古の教会ですが、2013年に発生した地震の影響で、教会の礼拝堂は再建され、2018年8月の時点では、ほぼ修復された状態です。ただ一部の場所はまだ危険な場所もあるので立ち入らない方が良いところもあります。
この場所までの行き方
せっかくなので、礼拝堂の横にある博物館にも立ち寄りましょう。ここは、空港からリゾートホテルなどの宿泊施設が並ぶ、パングラオ島にわたる橋の近くにありますので、立ち寄りやすいこともあり、荘厳な礼拝堂を見ることができます。サンゴから作られた石で建設されたバクラヨン教会への行き方は、タグビララン空港から車で10分です。
ボホール島の魅力⑨ チョコレートヒルズ
観光名所の見どころ
ボホール島の観光名所で外してはならないのが「チョコレートヒルズ」です。島の真ん中あたりに広がる世界的にも不思議な地形をしてた丘が1200以上並んでいます。世界遺産の候補にも挙げられています。サンゴなどの海洋性の石灰岩でできていると考えられ、地殻変動や雨水、地下水などで浸食された結果このような特異な形状になったと推測されています。
この場所までの行き方
チョコレートヒルズの名前の由来は、島が乾季のシーズンにに入ると緑色している表面を覆っている草が枯れていき、色が徐々にチョコレート色に変わるからです。乾季の終盤から雨季の初めにかかる6月頃のシーズンが最もチョコレートに近い色になります。州の旗や紋章にも描かれているチョコレートヒルズへの行き方は、タグビララン空港から車で1時間20分です。ツアー利用が一般的です。
ボホール島の魅力⑩ 口ボック川クル-ズ
観光名所の見どころ
ボホール島のロボック川は淡々と島の南方向に流れています。この悠然とした川のクルーズが観光名所として中々の評判です。緑囲まれた川をゆっくりと観光船が航行します。このクルーズでは船の中でランチのバイキングが楽しめます。食事が始まるとゆっくりと船が動き出します。最初は人工的な橋などをくぐり抜けますが、やがて周りは自然だけが静かに存在してきます。
この場所までの行き方
まさしく熱帯ジャングルが周囲を覆っている中を、船は優雅に航行していきます。途中ではバンブーハウスに立ち寄り、地元の子供や女性たちが踊りを披露してくれます。船はある地点まで来ると折り返して元の所に戻ります。所要時間は1時間未満です。船内ではギターの生演奏なども行われる、ロボック川クルーズへの行き方は、タグビララン空港より車で45分です。
ボホール島の魅力⑪ ヒナグダナン洞窟
観光名所の見どころ
厳密にはボホール島ではなく陸続きの パングラオ島にあるヒナグダナン洞窟もおすすめの観光名所です。宿泊施設のあるリゾートホテル街から、近いので徐々に人気がでつつある観光名所です。入口は階段になっており、そのまま中に入ると、巨大な洞窟の穴が観る者を圧倒させてくれます。さらに洞窟の底には透明度の高い地下水が満面の水を蓄えているのです。
この場所までの行き方
洞窟内部には、先住民が描いたとされる壁画なども残っており、最深では3mあるという地下水で泳ぐことも可能です。ボホール島の一般的なツアーでは紹介されないので、ここは穴場的なスポットといえます。温度が一定で洞窟なので雨季のシーズンでも安心な、ヒナグダナン鍾乳洞の行き方は、タグビララン空港より車で25分です。
ボホール島の魅力⑫ ダナオ・アドベンチャ-
観光名所の見どころ
ボホール島中心部、チョコレートヒルより少し上にある、ダナオ・アドベンチャーはボホール島の大自然をバックにスリルを体感できる観光名所です。一押しなのがジップラインで、ロープ一つで山から山を横断していきます。途中に見える周囲の風景や谷に流れるロボック川の絶景が見られますが、多くの場合は恐怖がそれを上回ります。
この場所までの行き方
ジップラインがダメな人用にゴンドラの様なロープウェイがあり、これも十分スリルがありますが、より風景をの楽しむのにはおすすめです。ちなみにセブ島にダナオ市があり、そこにあるダナサンエコアドベンチャーパークという似た施設があり、両者の情報が混在していますので、注意が必要です。ダナオ・アドベンチャーの行き方は、タグビララン空港より車で2時間です。
ボホール島の魅力⑬ 血盟記念碑
観光名所の見どころ
ボホール島に、ややリアリティに乾杯をしている銅像があります。これは血盟記念碑と呼ばれているものです。これはスペインの初代総督となった、ミゲル・ロペス・デ・レガスピが、1562年にボホール島に来たときのエピソードを表しています。当時ボホール島を支配していたシカトゥナとの間で友好の証を立てます。それは腕を切り、お互いの血をワインに入れて飲んだのです。
この場所までの行き方
この背景には40年前の事件がありました。ポルトガル人のマゼランが世界一周の後悔の途中にフィリピンに到達後、マクタン島の王のラプラプと争いになり戦死しました。その事もあり、島を奪うポルトガル人でないことをアピールする狙いがレガスピ側にありました。血盟記念碑への行き方は、タグビララン空港より車で15分です。
ボホール島の魅力⑭ キャンディジェイの滝
観光名所の見どころ
大自然の残るボホール島にはいくつかの滝があります。その中の代表的な滝が、島の東側にあるキャンディジェイの滝です。この滝の圧倒的な大きさには、思わず息をのむほどです。高さは60フィート(18m)あります。滝のすぐ近くまで近づくことができるので、夏のシーズンが年中続くボホール島で、しばし涼を取ることもできます。
この場所までの行き方
この滝は空港のある中心部からは離れているので、一般のツアーには組み込まれていません。したがって車をチャータするしか方法がないのですが、それ程の苦労をしてでも行ってみる価値の大きな穴場です。アシダビーチとセットでまわるのもおすすめの、キャンディジェイの滝への行き方は。タグビララン空港から車で2時間20分です。
ボホール島の魅力⑮ セブ島と比較して
リゾートの先輩セブ島からの日帰りツアー
ボホール島のすぐ北側には、日本からの直行便も就航しているリゾートアイランド、セブ島があります。フィリピンでは首都マニラよりも人気が高い先輩格にあたるリゾート地です。ボホール島とベストシーズンが重なり、実際に高速船で2時間で行ける場所という事もあり、実際にセブ島でステイしながらボホール島日帰りツアーというものが多数あります。
これからのリゾート地ボホール島でゆっくりと
ただ、日帰りだとセブ島のホテルとは往復4時間かかり、限られた中で定番どころを効率よく回る事になるので、少しもったいない気がします。ボホールには隣接する陸続きのパングラオ島に豪華なホテルがあり、ビーチもセブ島と違いオープンに開かれたビーチということもあります。だからよりリゾート気分を味わえるでしょう。ボホール島に行くならボホール島に宿泊することを強くおすすめします。
まとめ
以上で、ボホール島について説明していきました。観光名所やビーチをはじめホテルなどの宿泊施設、行くべきシーズンや島への行き方などを紹介しました。定番のスポットはツアーなども豊富にありますが、まだまだ知られていない穴場スポットも東部を中心にありますので、これからますます楽しみなボホール島です。今回の記事が参考になれば幸いです。
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