はじめに(コタキナバルの概要)
マレーシアは、東南アジアのマレー半島とボルネオ島(カリマンタン島)の北部地域を領土としており、「コタキナバル」は、その中のボルネオ島のサバ州の州都です。またボルネオ島最大の都市です。人工は約47万人で、町の目の前が美しい海に面しており、ビーチリゾートや世界遺産のキナバル山観光の玄関口です。交通手段は飛行機かバスが主流で、わずかにサバ州立鉄道が運行しています。隣の国「ブルネイ」へは船便もあります。
コタキナバルへのアクセス
日本からマレーシアのコタキナバルに行く飛行機は、2018年4月現在直行便が成田空港から週2便しか出ておらず、そのほか大多数は1か所「経由便」となります。直行便だと6時間で到着できます。経由便の場合、複数の都市がありますが、一番メジャーなのは、マレーシアの首都クアラルンプール経由です。経由便の場合、LCC(格安航空会社)で行くことも可能です。
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光①博物館
旅行で最初に行く観光地スポット「サバ州立博物館」
旅行でコタキナバルに来たら最初に立ち寄りたい博物館。本館内ではサバ州全体のの歴史文化・民族・自然の仕組みなどが網羅されています。本館から徒歩10分のヘリテージ・ビレッジ伝統家屋や敷地内の半数を占める「ジャングル」を利用したキャノピーウォーク体験も楽しめます。敷地内には他にもクラシックカーや英国製の蒸気機関車の展示もあります。
イスラムの穴場スポット「サバ・イスラム博物館」
州立博物館の共通チケットで入る事ができる、「サバ・イスラム博物館」があります。イスラムのことを多くの人に知ってもらうために作られた博物館で、館内には18世紀のクルアーン(コーラン)をはじめ、他のイスラム諸国の装飾品や陶磁器あるいは、イスラムアートを展示しています。マレーシアにおけるイスラムの歴史やモスクの写真があります。本館から徒歩10分のところにあります。
観光地・サバ州立博物館のアクセス・近くのホテル
サバ州立博物館へのアクセスは、タクシー・バスでコタキナバル市内から10分程度のところにあります。バス便は頻繁にあります。毎日9:00~17:00まで営業していて、入場料は15リンギット(2018年4月現在)中心部ほどではありませんが、ホテルは徒歩圏内にもいくつかあります。
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光②伝統モスク
美しい名所スポット「市立モスク」
コタキナバル市立モスクは、コナキタバル中心地から海側にある伝統的な様式のモスクで、あたかも水に浮かんでいるように見えます。その外観の美しさは、サバ州ではもとよりマレーシア国内全体でもトップクラスを争えます。宗教施設なのでマナーを守れば旅行者も入場可能です。
観光地・市立モスクのアクセス・近くのホテル
市立モスクのアクセスはコタキナバル中心部から車・バスで10分ほどです。入場は無料で、見学可能時間は8:00~12:00と14:00~15:30です。(金曜日は入場不可)ホテルは近くにはなく、少し距離があります。
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光③現代モスク
現代風建築の名所スポット「サバ州立モスク」
サバ州立モスクは、1977年に完成したサバ州における最大のモスクです。このモスクの特徴は、市立モスクとは対照的に、現代的なモダン・モスクです。内部の礼拝堂は美しい黄金に囲まれ、廊下は大理石で作られています。外観のドームには金の装飾が施されていて、その周りに16の小さなドームがあります。旅行者の見学はマナーを守れば可能です。
サバ州立モスクのアクセス・近くのホテル
サバ州立モスクのアクセスは、コタキナバル中心地から近く、州立博物館にも近い、車で5分の場所にあります。入場は無料で、1日5回行われる「お祈り」の時間以外は原則可能です。なお金曜日は入場不可です。近くにはいくつかのホテルがあります。
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光④丘の上
町が一望できる穴場スポット「シグナルヒル展望台」
シグナルヒル展望台は、「熱帯ジャングル」の印象の強いボルネオ島のイメージが一新される近代的な都市「コタキナバル」の町がが一望できます。町の先にある南シナ海やその先に浮かぶ海洋公園に指定されている島々まで一望できます。ここは旅行者だけでなく地元の人たちも、デートスポットや写真撮影スポットでも有名な「名所」です。
観光地・シグナヒルのアクセス・近くのホテル
シグナルヒル展望台へのアクセスは、サバ州観光局から続いている遊歩道を歩いて20分のところにあります。タクシーを利用する事もできます。展望台の入場は、無料で時間制限も特になく、ビーチに向かう前の涼しい早朝に登ることも可能です。定休日もありません。ホテルは展望台の「丘」を降りたところの周辺に多数あります。
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光⑤日曜市
旅行者が集う名所スポット「ガヤストリート日曜市」
コナキタバルに旅行に行くのなら、日曜日を日程に入れておくのをおすすめします。毎週日曜日にだけ、市内のガヤストリートで日曜市という露天市場が開くからです。カオス状態ともいえる東南アジア独自のローカル市場は、見学するだけでも楽しさ倍増します。朝から昼過ぎまで行われていて、早い時間なら混雑も少ないのでお勧めです。
観光地・ガヤストリートのアクセス・近くのホテル
日曜市が行われるガヤストリート(Gaya Street)はコタキナバルの中心部にあり、近くにホテルも多数あります。営業日は、毎週日曜日で、朝から昼過ぎまでやっています。日曜市を「見る」だけならもちろん無料です。
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光⑥夜市
旅行者の夜遊び穴場スポット「ナイトマーケット」
コナキタバル市内の海岸沿いには、「フィリピノマーケット」と呼ばれる市場が並んでいます。フィリピンからの移民・難民が始めたと言われているこの市場の名物は、「ナイトマーケット」常設している市場の空き地などに夕方からテントが設営されて、ナイトマーケットが始まります。ここはローカルな屋台街で、まだ観光客の姿も少ない「穴場スポット」ローカルグルメを味わうには、見逃せないスポットです。
観光地・ナイトマーケットのアクセス・近くのホテル
ナイトマーケットはコナキタバル市の中心部の海沿いにあります。営業時間はおおむね夕方から23:00くらいまでやっています。ビーチで楽しんだ帰りに最適ですね。中心部なのでホテルは山ほどあり、周辺はショッピングモールも多数あり、旅行者には非常に便利が良い場所にあります。
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光⑦モール
旅行者のお土産御用達スポット「スリアサバモール」
コタキナバルの海沿いに2009年に完成した「スリアサバショッピングセンター」は、ひときわ巨大なショッピングモールです。地上は8Fで地下1Fの館内には、飲食店やフードコートをはじめ、様々なアパレル・雑貨店などがあります。4階には図書館があり、7階に展望レストラン、最上階は映画館となっています。お土産を買い忘れた時には重宝しますし、そうでなくとも遊びに行きたい新しい名所ですね。
観光地・スリアサバモールのアクセス・近くのホテル
スリアサバショッピングセンターは、コナキタバルの中心部にあり、各方面へのアクセスも便利です。営業時間は10:00-22:00ですが、店によって若干の違いがあります。定休日はありません。すぐ近くにいくつものホテルがあります。
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光⑧ビーチ
夕日の海が美しいビーチ「タンジュンアルビーチ」
海が目の前のコナキタバルの町の中でも、リゾートホテルの手が入っていない自然のビーチが残っているところはほとんどなく、ほぼ唯一のビーチがこちらのタンジュンアルビーチです。ビーチが西側を向いているため夕日がきれいな事で有名な場所で、週末には渋滞が起きるほどの地元でも人気の観光名所。ビーチにはちょっとしたフード屋台やバーもあります。
観光地・タンジュンアルのアクセス・近くのホテル
タンジュンアルビーチへのアクセスは、中心部から車で15分くらいのところにあります。入場は無料で営業時間なども特になく、自由な時間に行くことができます。このビーチの北側には同じ名前の高級リゾートホテル「シャングリラ タンジュンアルリゾート」があり、他にも何軒かのホテルがあります。
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光⑨5つの島
海&ビーチ「トゥンクアブドゥルラーマン海洋公園」
コタキナバルの沖合には、大変すばらしくて美しい海洋公園があります。大小5つの島から構成されている「トゥンク・アブドゥル・ラーマン公園」は、どの島もボートで15-20分ほどの距離で行くことができる気軽なビーチリゾート。半日もあれば、リゾート気分が満喫できる外せない観光名所です。
サピ島
トゥンク・アブドゥル・ラーマン公園の中で最も人気なのがサピ島。東京ドーム22個分の小さな島ですが、透明度が非常に高く、ビーチから泳げる距離にサンゴや様々な魚を見ることができます。また島内にある小さな森には野生のオオトカゲが生息しています。
マヌカン島
トゥンク・アブドゥル・ラーマン公園の中でサピ島同様に水の透明度が高いとして人気を2分しているのが「マヌカン島」サピ島よりも大きめの島で、様々なマリンアクティビティが充実している島です。またこの島とサパ島はセットで回るツアーもあります。
その他の島々
トゥンク・アブドゥル・ラーマン公園には、他にも公園内最大の島で、国立公園外のエリアでは、フィリピン系移民が住んでいる水上集落がある「ガヤ島」や、年々訪れる人が増えている「マムティック島」それから「何もない」静かな「スルグ島」があります。定番のサピ島やマヌカン島ほどの人気はありませんが、逆に言えばこの3島が実は隠れた穴場スポットと言えるでしょう。
トゥンクアブドゥルラーマンのアクセス・ホテル
トゥンク・アブドゥル・ラーマン海洋公園へのアクセスは、コナキタバルの港「ジェッセルトン ポイント フェリーターミナル」から高速ボートで15-20分。フェリーターミナルは市街中心部の北側にあります。サピ島とマヌカン島は入島料10リンギットが必要です。ホテルは、フェリーターミナル周辺に多数あり、マヌカン島とガヤ島内にもあります。(2018年4月現在)
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光⑩湿原地帯
旅行者必見の名所スポット「ウェットランド」
かつて、コタキナバル沿岸には数多くのマングローブの湿地帯がありましたが、現在唯一その面影を残しているのが、市の中心部から約3km程北東の位置にある「コタキナバルウェットランド」2016年12月にラムサール条約の登録を受けました。面積は24ヘクタールで32種類のマングローブが確認されていて、そのほかにもさまざまな植物や野鳥・昆虫類などを見ることができます。
観光地・ウェッドランドのアクセス・近くのホテル
コタキナバルウエットランドセンターへのアクセスは、車で15分と意外に近い穴場スポット。リカス地区にあります。入場料は大人10リンギットで、営業時間は8:00-18:00までで月曜日が定休日です。(2018年4月現在)ホテルは近くにいくつかあります。
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光⑪先住民文化
旅行者が体験できる先住民族文化「マリマリ文化村」
マリマリ文化村は、ボルネオ島に住む先住民族の文化を学び・体験ができるテーマパークです。サパ州にすむ32の先住民族の内、5民族の村を再現。文明がなかった時代の先住民族の文化と生活様式を体験できる1日3回のガイドツアーがあります。ちなみに「マレマレ」とはマレー語で「おいでおいで」と言う意味があります。
観光地・マリマリ文化村のアクセス・近くのホテル
マリマリ文化村は、コタキナバル中心から車で30分のところにあります。入り口に集合し英語のガイダンスを受けてからツアーに参加します。完全予約制で英語のツアーや日本語のツアーに申し込む必要があります。料金や時間等については、各ツアー会社で確認してください。文化村自体「森の中」にありますので、周辺にホテルはありません。
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光⑫動物園
穴場の名所「ロッカウィワイルドライフパーク」
コタキナバルの郊外にある動物園「ロッカウィワイルドライフパーク」は、日本ではあまり見かけることのない「ボルネオ島」の珍しい動物を数多く見ることができます。園内では動物の展示以外にも、大人気の「アニマルショウ」で、インコやオラウータンが活躍する姿を見たり、ボルネオ象に乗る体験もできます。
ロッカウィワイルドライフパークのアクセス・ホテル
ロッカウィワイルドライフパークは、コタキナバルの南西方向にあり、車で40分くらいの距離にあります。アクセスはタクシーが基本ですが、バスを乗り継いだり、ツアーを使っていくことも可能です。入場料は大人20リンギットで、開園時間は9:00-17:30で年中無休。(アニマルショウは金曜日が休み)周辺にホテルはありません。
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光⑬昆虫植物園
珍しい昆虫の穴場スポット「キパンディ・パーク」
ボルネオ島は昆虫類の宝庫で、他の地域では見られない珍しい昆虫が生息しています。ここキパンディ・バタフライパークは昆虫植物園で、非常に珍しいボルネオの「モーレンカンプオオカブト(3本角のカブトムシ)」をはじめとする珍しい昆虫類に気軽に会う事ができます。希望があれば、予約制で珍しい昆虫の標本を記念に持ち帰ることもできます。
観光地・キパンディ・パークのアクセス・ホテル
キパンディ・バタフライパークは、コナキタバルの中心部から車で1時間くらいかかります。タクシーをチャータするかツアーでの参加となります。料金は大人30リンギットです。営業時間は9:00-16:00で、年中無休です。ここはボルネオ島の内陸部のジャングルの中にあるので、近くにホテルはありません。
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光⑭天然温泉
旅行の疲れを癒したい天然温泉「ボーリン温泉」
ポーリン温泉はキナバル自然公園内のジャングル内にある天然温泉です。標高は500mの場所に位置しています。公園本部から40kmの距離にあります。ここは元々旧日本軍が占領していた時に開発され、1970年代から整備されました。泉質は硫黄泉で、源泉の温度は49-60℃です。有料の屋内個室風呂と無料の露天風呂があります。
キナバル国立公園について
ポーリン温泉がある「キナバル自然公園」には、マレーシア最高峰(4,095m)のキナバル山を含めた自然公園(ジャングル地帯)で、ユネスコの世界遺産に登録されています。キナバルの「キナ」が中国、「バル」が未亡人と言う中国語の名前の名残があり、中国の王子と未亡人の伝説がこの地に残されています。またここには世界最大の花「ラフレシア」が自生しています。
大自然の穴場スポット「キャノピー・ウォーク」
ポーリン温泉周辺は、遊歩道が完備されていて、ジャングルを歩いて楽しむことができますが、最近「キャノビウォーク」と言うものが完成。人気の穴場スポットです。これは元々森林研究のために作られた吊り橋で、ジャングルの頂上部分の高い部分に架けられていて、ジャングルを見下ろすように歩くことができます。その高さは30m~40m程あります。
観光地・ボーリン温泉のアクセス・近くのホテル
ポーリン温泉へはコタ・キナバルから車で2時間から2時間半かかります。アクセス方法はツアーに参加するか、途中のラナウまでバスに乗って、そこからタクシーで30分かけて行く方法があります。ポーリン温泉の入場料は15リンギット、有料個室は1時間15または20リンギット。キャノピーウォークは5リンギットです。(2018年4月現在)温泉ですが、宿泊施設はありません。
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光⑮名物麺
サバ州名物麺発祥の地「トゥアラン」
コタキナバルから北30kmのあたりに位置する「トゥアラン」は、入り組んだ海岸線が多い場所。近くにはバジャウ族の水上集落もあります。豪華リゾート開発がされている場所です。その近くにある「オールドタウン」は、小さな町で、実はここは、サバ州の名物焼きそば「トゥアランミー」の発祥の地。名所見学に疲れた時、のんびりした雰囲気で現地のローカル食堂で麺をいただくのも楽しいですね。
郊外の町トゥアランのアクセス・近くのホテル
コタキナバル中心部からトゥアランまでは約30kmの距離があり、車で50分くらいかかります。主に海岸線沿いに豪華なリゾートホテルが林立していて、中級以下のホテルも郊外にあります。中心部のオールドタウンにもわずかばかりのホテルがあります、
マレーシア「コタキナバル」おすすめ観光⑯SL鉄道
SLが走る穴場スポット「北ボルネオ鉄道」
実はボルネオ島にも鉄道があります。それは19世紀にボルネオ島の「各種農産物」をコタキナバルに運ぶために敷設された鉄道です。その一部区間を蒸気機関車が走る観光列車「北ボルネオ鉄道」が、2000年代より運行されるようになりました。この列車は、「コタキナバル」と「パパール」の間を往復4時間かけ、煙を立ち込めながら走りぬけていきます。
北ボルネオ鉄道は週2回ツアーで運行
北ボルネオ鉄道は水曜日と土曜日の週2回運行しています。9:30にコタキナバルのタンジュンアル駅を出発した後、パパールまで往復し、13:40に戻ってきます。ツアーの観光列車なので途中駅で下車して町の散策や買い物を楽しむこともできます。完全予約制で、鉄道駅ではなくツアー会社に申し込みます。料金は380リンギット(2018年現在)です。
まとめ
マレーシアボルネオ島のコタキナバル。まだ半島部の観光地と比べて「穴場」ですが、目の前にの島々の美しいビーチリゾートをはじめ、街中はイスラム文化が漂う異国情緒が味わえます。また周辺には珍しい動物や昆虫・植物園があり、先住民族の文化が体験できる村や温泉地、あるいはSL乗車など、数えきれないほどの見どころ・名所があります。何日あっても足りないくらい。ぜひとも旅行に訪れたい街です。