はじめに
奈良の美術館・博物館には、国宝や重要文化財が多数展示されています。古都ならではのみどころや奈良でしか見られない展示品、穴場スポットを知ると、古都奈良を満喫することができます。今回はそんな奈良のおすすめ美術館・博物館を紹介致します。
奈良の美術館・博物館の魅力①
奈良の美術館 大和文華館の魅力と歴史
大和文華館は、昭和35年に近鉄設立50周年記念事業の一環として開設された美術館です。奈良の美術館の代表的な大和文華館は、数奇屋建築を近代化する和風の巨匠の吉田五十八(よしだいそや)の建築で建てられています。
美しい美術館 大和文華館
大和文華館は、日本様式の美しい建物です。池の中にある松山に美術館が建てられており、春日山を眺めることができます。その美しさは、外観だけではなく美術館の中にいたるまで続いています。また、ギャラリーには、日本史に残る数々の有名な作品の展覧会が催されます。
奈良の大和文華館のみどころ
美しい美術館である大和文華館には、国宝「雪中帰牧図」をはじめ尾形光琳、本阿弥光悦、雪村などの重要文化財に指定されている作品が多数展示されています。ミュージアムでは、イベント、展覧会など会期によりさまざまたのしめる展示が催されているのも魅力のひとつです。
奈良の美術館 大和文華館に展示されている国宝
国宝を展覧会で見せてくれる奈良のミュージアム代表が大和文華館といえるでしょう。大和文華館のギャラリーの中には国宝「寝覚物語絵巻」「婦女遊楽図屏風(松浦屏風)」「一字蓮台法華経」「雪中木牧図」が展示されています。
ミュージアムを彩る国宝「寝覚物語絵巻」
大和文華館のギャラリーには、国宝「寝覚物語絵巻」が展示されています。この作品の作者は、菅原孝標の女(すがわらのたかすえのむすめ)という説があります。寝覚の上の波乱に満ちた恋愛事情が描かれた物語の後半4段の絵巻で、雲母(うんも)の紙、金銀の切箔、銀砂子を巧みに使って描かれた美しい作品です。
ミュージアムを彩る国宝「婦女遊楽図屏風(ふじょゆうらくずびょうぶ)」人気の秘密
大和文華館のギャラリーの展覧会で見せてくれる国宝「婦女遊楽図屏風 別名を松浦屏風」は、江戸時代前期の作品といわれています。六曲一双の等身大ともいえる大きさで描かれた迫力ある屏風に目を惹きつけられる人が多い人気の作品です。
「婦女遊楽図屏風」別名「松浦屏風」の由来
この「婦女遊楽図」は平戸藩(九州)の松浦家に伝承していたことから別名を「松浦屏風」ともいいます。
展覧会でみる「婦女遊楽図屏風」のみどころ豆知識
「婦女遊楽図屏風」は、名前の通り遊女の姿を描いた作品です。遊女たちの美しい黒髪、華やかな衣装もさることながら、カルタ遊びなど彼女たちの日常を垣間見ることができます。この絵の中に描かれた調度品タバコ、キセルなどは、南蛮の渡来品であることを思わせ、豪華な世界がそこにあったことを物語っています。
ミュージアムを彩る国宝「一字蓮台法華経」
平安時代には国宝「平家納経」、「久能寺経」など美しい料紙装飾に書かれた経巻が多数存在します。「一字蓮台法華経」もその中のひとつで『法華経』二十八品後半部分『普賢菩薩勧発品』書写されたものです。
展覧会でみる「一字蓮台法華経」のみどころ豆知識
「一字蓮台法華経」で書かれた文字を金の輪の中に一文字一文字を蓮台に載せているのは、仏にみたてるためと言われています。ギャラリーでは、平安時代の仏教美術の象徴といえる絢爛さをみることができます。
ミュージアムを彩る国宝「雪中木牧図」
大和文華館の展覧会の中で国宝「雪中木牧図」は、中国南宋前期の画院画家の李迪(りてき)の作品と言われています。李迪は、画院待詔(中国宮廷の画院の中の最高位)でした。李迪は、おもに花鳥、竹石を得意としていたといいます。李迪の繊細で鮮麗された彩色技法が今でも人気です。
展覧会でみる「雪中木牧図」のみどころ豆知識
「雪中木牧図」を美術館でみるときの鑑賞ポイントは、雪の中にいる牛の足音でさえ静寂の中にあることをみせる表現技法と宋人の眼差しが己をみているかのように描かれている点です。雪の中の静寂に満ちた空気感まで表現されているのがこの絵の魅力で人気のひとつになっています。
奈良の美術館 大和文華館には「伊勢物語図」の展示品が存在する!
「伊勢物語図」は、日本史に残る有名な作品のひとつで、現在46枚の存在が知られています。作者は、高松宮吉仁親王、万里小路弁雅房など6人の名前は判明しているのですが、他にも複数いたとみられ不明な点も多くあります。製作期間は、1637年の期間と15年後の1648~1651年の2期間にわかれて描かれています。
大和文華館のギャラリーに存在する「伊勢物語図」の豆知識
46枚ある「伊勢物語図」のうち最も人気がある「芥川(あくがわ)」が大和文華館の展示の中に存在します。「芥川」は、やっとの思いで連れでた女性を芥川のほとりで鬼にたべられてしまうという物語が元になった作品です。
奈良の美術館 大和文華館の尾形光琳のみどころ
大和文華館ミュージアムで存在感を出しているのが重要文化財に指定される尾形光琳の展示品といっても過言ではないでしょう。大和文華館のギャラリーには、尾形光琳の「中村内蔵助図」「扇面貼交手箱」があります。
尾形光琳作の「中村内蔵助図」(重要文化財)の展示のみどころ
この絵の着物の描写からもわかるようにとても細かく丁寧に描かれていることから光琳のこの絵に対する思いが感じ取れるとも言われています。光琳作品の中で人物描写は、この作品だけというところにも人気が集まっています。
人気作 尾形光琳「中村内蔵助図」(重要文化財)の中村内蔵助とは
中村内蔵助とは、京都銀座方の年寄役でお金持ちでした。光琳芸術の良き理解者であり光琳を経済面でも支えたパトロン的存在といわれています。後は、勘定奉行を罷免された荻原重秀と結託したとみなされ、お家没収、追放に処された人物です。
大和文華館のギャラリーの展示品 尾形光琳「扇面貼交手箱」
扇面貼交手箱のうちの大和文華館のミュージアムには「富士山」「墨龍」「白楽天」の3図に光琳の落款と印章があり、今なお美しいまま残されている人気の作品があります。
奈良の美術館 大和文華館にはまだまだ有名作家の展示品がある
大和文華館のギャラリーには、尾形光琳の弟の陶芸作家としても知られる尾形乾山の「薄図・蛇龍図」や富岡鉄斎の「梅華満開夜図」なども多数展示されています。
見逃せない魅力満載の大和文華館のギャラリー
大和文華館の展示品のうち尾形乾山の「薄図・蛇龍図」は、尾形乾山が亡くなった年に制作されいることから遺作といってもよい貴重な作品です。また、儒学者、神官としても活躍し、天皇陛下からも親しまれていたという富岡鉄斎の絵の「梅華満開夜図」も展覧会で見ることができます。
奈良の美術館 大和文華館のイベントは必見!
大和文華館の展覧会では、会期ごとに国宝や重要文化財などさまざまな人気作品をみることができます。水墨画で有名な「雪村作品一挙公開」イベントや特別企画展覧会「日本漆工特別出陣、琳派継承の酒井抱一、原羊遊斎作品」などのイベントが開催されるのでおすすめです。
奈良の美術館の穴場!大和文華館の口コミ
展示品だけではなく、建物、景色、落ち着いた雰囲気などが一度に楽しめるのが大和文華館という口コミが多くあります。口コミの中には「風景などみどころ満載」「観光客が多すぎないので静かで上質な時を楽しめる」「正統派の美術館を楽しめる」などがあり、大人の時間を楽しめる穴場スポットということがわかります。
奈良の美術館大和文華館のアクセス・料金
『大和文華館』奈良県奈良市学園南1-11-6 :phone:0742-45-0544 アクセスは、近鉄奈良線学園前駅を下車、徒歩7分の場所にあります。
奈良の美術館大和文華館の営業時間
開館時間午前10時~午後5時(入館は4時まで)毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、陳列替期間は休館になります。
奈良の美術館大和文華館の料金
入場料は、一般620円・高大学生420円・小中生無料、20名以上は団体割引あり、特別展は別料金が必要です。【2018年6月16日時点】
奈良の博物館・美術館の魅力②
唐の鑑真和上により、戒律の根本道場として創建されたのが唐招提寺です。鑑真和上は、日本に渡航した際24人の随員たちを伴いました。この中には医学、薬学、音楽に秀でた人もおり、鑑真和上像制作の中心となった弟子もいたといいます。
唐招提寺は奈良の博物館&美術館の理由
唐招提寺には、国宝17作品を展示し、重要文化財200件余の仏像、絵画、工芸品、経文、古文書など多数展示されています。また、金堂、諸仏、平城宮の遺構といわれる講堂などは戒律の厳しさを伝える伽藍(修行する清浄な場)である美しさを保っています。
奈良の博物館!唐招提寺新宝蔵のみどころ
唐招提寺の「鑑真和上坐像」は、鑑真和上の弟子の忍基(にんき)により制作されました。忍基は、ある時、本寺講堂の棟梁が砕ける夢を見ます。中国では仏殿、法堂の棟梁が折れる夢は高層の死の前触れとされていることから、急いで和上生前の風刺をとらえたそうです。そして、同年76歳で和上は生涯を終えました。
奈良の博物館!唐招提寺の国宝「盧舎那仏坐像」は必見
国宝「盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)」は、千体の化仏を配した荘厳華麗な大二重円光をバックにしています。その悠然とした坐像の姿に見る人の目を惹きつけると、人気です。中唐様式の影響を大きく感じさせるだけでなく、鑑真和上が築いた厳粛な宗教精神の造形とも言われています。
奈良の博物館!重要文化財「東征伝絵巻」の存在
奈良のミュージアムといえる唐招提寺には「東征伝絵巻(とうせいでんえまき)」が存在します。幼少の鑑真が揚州大雲寺で智満禅師につき出家するところから始まり、さまざまな苦難を超えて渡日し、東大寺で戒を授け、遷下(せんげ)する話が絵巻になっています。
唐招提寺の美術館といえる御影堂の東山魁夷障壁画
唐招提寺の御影堂には東山魁夷の障壁画が襖42面と鑑真和上が安置されているお厨子内扉に描かれています。東山魁夷は、唐招提寺の障壁画の依頼を難しい仕事であると感じ、はじめは断ったのですが、鑑真和上のことを知っていくうちに宿命と考え、10年の歳月をかけ障壁画を完成させました。
唐招提寺新宝蔵の口コミ・人気の秘密はみごたえ
見ごたえがあると口コミ件数が多いのは唐招提寺です。「鑑真和上の歴史を感じながら歩くと1時間くらいかかる」「国宝もさることながら雰囲気が良く落ち着く場所」「鑑真和上には年に数回のお披露目なのが貴重」などさまざまな口コミが寄せられています。
奈良の博物館!唐招提寺のイベントは必見!
国宝、重要文化財、秘仏、堂内を特別公開してくれる「地蔵盆 地蔵堂特別公開」イベントが開催されます。期間は2018年8月23日(木)~8月24日(金)ですので、夏の旅行計画におすすめです。
奈良の博物館!唐招提寺 まだまだある見逃せない秋のイベントもおすすめ
「礼堂(金亀舎利塔[国宝]・釈迦如来像)特別公開」期間2018年10月21日(日)~10月23日(火)9時から16時 最終日は15時までこのイベントでは特別に礼堂内が公開されます。
唐招提寺新宝蔵のおすすめグッズ
唐招提寺の御影堂は奈良文化財保存事業の一貫として10年の年月をかけて大規模な大修理が行われています。東山魁夷の障壁画を見る機会がもう少し先にはなりますが、唐招提寺でしかない東山魁夷の一筆箋やポストカードなどおすすめグッズがあります。
唐招提寺新宝蔵へのアクセス・料金
奈良県奈良市五条町15-46 電話番号0742-33-7900
アクセスは、最寄り駅のJR近鉄奈良駅下車後、奈良交通六条山行バス17分、近鉄橿原線西ノ京駅からは、徒歩8分です。自動車でのアクセスは、第二阪奈有料道路 宝来ランプから3キロ、西名阪自動車道 郡山ICから8キロになります。
唐招提寺新宝蔵の営業時間と料金
午前9時から午後4時までで年中無休です。唐招提寺新宝蔵の料金は、大人200円、大学生・高校生100円、中学生100円、小学生100円【2018年6月16日時点】
奈良の美術館・博物館の魅力③
奈良に足を運ぶときは、奈良国立博物館も必見です。明治28年に開館した奈良国立博物館は、陳列館本館、仏教美術資料研究センター自体が重要文化財に指定されています。仏教美術を中心とした文化財を多数展示しているので、博物館でありながら美術館の要素をもつ魅力あふれるミュージアムといえます。
奈良国立博物館の展示・収蔵品は国宝が多数
奈良国立博物館に収蔵されている国宝は、「紙本著色地獄草紙」、「木造薬師如来像」をはじめ、絵画271点、彫刻129点、工芸品357点、書蹟114点、考古資料713点、その他資料106点などが収蔵されています。
奈良国立博物館のみどころ
奈良の国立博物館のギャラリーには「地獄草紙」の絵が展示されています。その中には生前、善悪の分別がつかず仏法を軽んじたとして落ちる「屎糞所」地獄など数多くの絵があります。現実世界を反映した地獄絵が奈良の国立博物館に展示されているのも人気のひとつになっています。
奈良国立博物館にある地獄草紙の歴史
奈良国立博物館所蔵の地獄草紙は、明治年間に東京大聖院に伝わります。後に原三渓の手に移り、戦後に国有になりました。このことから「地獄草紙」を別名「原家本」とも呼ばれます。
奈良国立博物館のイベント展覧会の魅力
奈良国立博物館のイベントでは「修理完成記念特別展覧会」があります。この展覧会は、国宝 綴織富麻曼荼羅の修理の完成を記念して行われるイベントで、綴織、刺繍による仏像が多数展示されます。この特別展覧会もおすすめです。
奈良国立博物館のイベント「修理完成記念特別展覧会」の会期と料金
会期 2018年7月14日(土)~8月26日(日)観覧料金 一般1500円、高校・大学生1000円、小中学生500円
開館時間 午前9時~午後6時 毎週金、土曜日と8月5日(日)~15日(水)は午後7時までです。【2018年6月16日時点】
奈良国立博物館の人気がわかる口コミ
奈良県博物館満足度1位の口コミを誇るのが奈良国立博物館です。口コミの中には「奈良公園内の洋館のような建物が良い」「博物館の展示品は見事」「奈良にふさわしい日本絵画が見られる」など人気の高さがわかる口コミが多数あります。
奈良国立博物館のアクセス・料金
奈良市登大路町50 電話番号 0742-22-7771
アクセスは、近鉄奈良駅下車、徒歩15分 JR奈良駅・近鉄奈良駅から奈良交通市内循環バス「氷室神社・国立博物館下車」
自動車でのアクセスは、西名阪自動車道天理ICより国道369号線(登大路)を東にいき、県庁をこえて1分。京奈和自動車道木津ICより国道24号線を南にいき、国道369号線を東へ約1分
奈良国立博物館の営業時間・料金
奈良国立博物館の営業時間は午前9時~午後5時まで(入館は4時半まで)定休日は、毎週月曜日(祝日の場合は、翌日)料金は、一般520円、大学生260円 団体一般410円、大学生210円(責任者が引率する20名以上対象)高校生(18歳未満)以下、障害者の方と同数の介護者、70歳以上の方は無料です。【2018年6月16日時点】
予約や口コミチェックはこちらから!
奈良国立博物館の予約や口コミを確認したい方はこちらのサイトがおすすめです。
奈良県の美術館・博物館の魅力④
奈良県立美術館は、昭和48年3月に開設し昭和54年10月増築、昭和55年3月増築記念事業展覧会を催し、全館が開館されることになりました。気軽、身近に貴重な美術品を鑑賞できることが、ミュージアムの願いとして奈良公園の入り口に建設されています。
奈良県立美術館でしか見られない展示品
奈良県立美術館のギャラリーでは、東洲斎写楽、喜多川歌麿、曾我蕭白、上村松園などの貴重な絵画2494点、彫塑58点、工芸1050点、書蹟769点が収蔵されています。
奈良県立美術館のみどころ
現在でも「写楽」という名前は、有名です。奈良県立美術館には、東洲斎写楽の絵の展示があります。
そんな東洲斎写楽が浮世絵師として活躍していた期間は、たった10カ月といいます。このことからも東洲斎写楽の絵が、たいへん貴重で珍しいものということがわかります。その写楽の作品「二代目坂東三津五郎の石井源三」が奈良県立美術館のギャラリーに存在します。
「写楽」の秘密!おすすめの見方 写楽を知って絵を楽しむ
東洲斎写楽は、能役者の「斎藤十郎兵衛」と言われています。当時の能役者は、5月~10月の半年勤務するパターンと5月~翌4月の1年勤務するパターンがあり、半年勤務明けは翌月から半年休み、1年勤務のあとは1年休みになるというシフトでした。写楽は、この休みを利用して絵を書いていたと考えられています。
奈良県立美術館に展示されている曾我蕭白「美人図」の魅力
奈良県立美術館のギャラリーにある曾我蕭白の「美人図」は、恋に狂ってしまった女が描かれています。女性の目の焦点は定まらず、切り裂かれた手紙を未練がましく口にくわえ、原野に立っている様子が生々しいと言われている作品です。
奇抜なインパクトを残す天才画家 曾我蕭白はおすすめ!
曾我蕭白の絵には、強烈な色彩と作風のインパクトが特徴的で、見る人の目を惹きつけ人気になっています。奈良県立美術館展示の「美人図」は、顔の輪郭が朱色になっており、浮世絵師の月岡雪鼎(つきおかせってい)の影響が見えます。曾我蕭白は、さまざまな絵の手法を学び、自分のものにしていた天才画家といわれています。
奈良県立美術館のイベントは必見!
ミュージアムを彩る有名な作家の展示を間近でみることができるのが、奈良県立美術館です。浮世絵界の頂点を極めたと言われている喜多川歌麿や、和風美人の絵の巨匠、上村松園など多数展示されています。
ミュージアムを彩る喜多川歌麿の秘話
喜多川歌麿は、現実の風俗を想像させ、見る人に謎解きをしかけることに長けていた人物として知られています。歌麿は、幕府の目をすり抜け、浮世絵を出版していたことから人々はこぞって歌麿の新作を買い求め、謎解きを楽しんでいました。幕府の逆鱗に触れて刑を受けても懲りなかった歌麿の世界感はおすすめです。
ミュージアムを彩る上村松園のみどころ
上村松園の絵も奈良県立美術館のギャラリーには存在します。上村松園は、毛筆描きの天才ともいわれています。上村松園の描く毛筆は、鉛筆の芯の先ほど細かいものもあれば力強い筆さばきのものもあり、紙の上で繊細かつ軽快な動きを見せています。上村松園の描く女性美もおすすめです。
奈良県立美術館の口コミ
奈良県立美術館の口コミには、「アクセスが駅から徒歩で近いので良い」「素敵な展示品が多い」「おすすめの美術館」「コストパフォーマンスが良い」などの意見が多数あります。好評の口コミ件数が圧倒的に多いのも奈良県立美術館の満足度がわかるものです。
奈良県立美術館のアクセス・料金
奈良県奈良市登大路町10-6 電話番号0742-23-3968~9
アクセスは、近鉄奈良駅下車、徒歩5分、JR奈良駅から市内循環バスで県庁前下車(県庁北側)
自動車でのアクセスは、西名阪自動車道郡山IC、天理ICから奈良公園方面 第2阪奈道路終点から奈良公園方面
奈良県立美術館の営業時間・料金
午前9時~午後5時まで(入館は午後4時半まで)休館日は、月曜日(祝日のときは翌平日)、年末年始、展示替え期間中
観覧料金は、一般400円、大高生250円、中小生150円 団体料金は、一般300円、大高生200円、中小生100円(20名以上)【2018年6月16日時点】
奈良の美術館・博物館の古都を楽しむ
奈良県には、古都ならではの風情や歴史など、まだまだ語り尽くせないほどたくさんの魅力があります。その中で奈良にはミュージアムが多数あり、その展示品も奈良でしか見られないものばかりです。ぜひ、美術館・博物館に行く際の鑑賞ポイントにしてみてください。
婦女遊楽図屏風