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昭和のレトロな雰囲気を味わえる「下町風俗資料館」の楽しみ方をご紹介!

平成が終わりを迎えるまであとわずか。昭和時代や大正時代を振り返ってみませんか?懐かしの時代を楽しみないなら東京台東区の 「下町風俗資料館」がおすすめです。上野駅からアクセス5分、「下町風俗資料館」なら古きよき「あの時代」にあなたもタイムスリップできますよ!
2020年8月27日
ナカジマ
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この記事で紹介しているアイテム

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下町風俗資料館で昭和レトロを楽しもう

「下町風俗資料館」は、江戸時代から昭和中期の下町の人々の暮らしぶりを今に伝える小さな博物館です。消え行く昭和の佇まいを嘆き、当時の面影を残したいという要望により、東京台東区の上野公園・不忍池のすぐそばに1980年に開設されました。

「下町風俗資料館」は便利な場所に位置し、上野駅から徒歩でたったの5分でアクセスでき、お散歩気分で訪ねるのにぴったりな博物館です。今回はレトロ愛好家にははたまらないおすすめの見どころやアクセス方法、料金までご紹介します。

下町風俗資料館はどんなところ?

台東区にある「下町風俗資料館」は、関東大震災に見舞われる前の下町を再現した博物館です。新しい資材を使って再現したのではなく、実際に使われていた住宅やお店の建物を移築して展示しています。震災以後に急激に数が減った木造家屋が見られる貴重な資料となっています。

実際に使われていたものを展示

「下町風俗資料館」では、当時の人が実際に使っていた「古いもの」をそのまま活かして展示したことで、資料館の中はノスタルジックな雰囲気が漂っています。私たちがテレビでしか観たことがないものも多いですが、古き良き日本の雰囲気をありのままに感じることができます。

「下町」とは?

観光名所のジャンルとして人気の「下町」。ノスタルジックな下町の雰囲気は、多くの人々の心を魅了する不思議な魅力に溢れています。また「下町」とは庶民の住まう場所を示す言葉です。庶民たちの取り繕わない素朴な風景は、現代を生きる私たちに大切なものを思い出させてくれます。

下町は日本人のふるさと

「下町」と呼ばれる町は台東区を含む上野一帯や浅草に集中しています。訪日外国人が浅草の魅力にとり憑かれるのは、日本人らしさが息づいているからだと言われています。日本に住む私たちもまたその「懐かしさ」に心癒されるのです。

下町風俗資料館のあらまし

1階は大正時代の路地を再現

「下町風俗資料館」は2階建ての建物で展示室は1階と2階にあります。常設展示だけではなく企画展示も開催されます。1階は大正時代のレトロな雰囲気が味わえる下町の路地が再現されています。狭い路地を進んでいく中、駄菓子屋さんや電話ボックスなどレトロな展示物ががぞくぞくと姿を現します。

2階は昭和のおもちゃや住まいを再現

2階では昭和初期子どものおもちゃから銭湯、カフェなど、人々の生活に密着した品々と店舗が展示されています。ぜひ見学してほしいのは、昭和の民家と銭湯の番台の再現スペースです。実際に中に入って雰囲気を体感できるため館内人気の撮影スポットとなり多くの人が記念撮影を行っています。

滞在時間は約1時間

「下町風俗資料館」をすべて見学するのに必要な時間は、じっくりと見学した場合で約1時間程度です。1階では大店や住居を見学し、2階で展示室を入念に見学しましょう。閉館時間が16時30分とやや早めですので、時間にゆとりをもって入館することをおすすめします。

下町風俗資料館の楽しみ方


見て触れて昔の日本を体験しよう

「下町風俗資料館」では、ほぼすべての展示物に触れることができる珍しい博物館です。それだけではなく当時の座敷や銭湯の番台などに足を踏み入れることもできます。ただ見学するだけの博物館とは異なり、当時の雰囲気を触れて感じることができます。

展示品は、実際に当時の人々に使われていたものばかりです。実際に居間に上って座布団に座り、団らんの時間を過ごす家族の姿を想像してみてください。きっと誰しもの頭に懐かしいふるさとの情景が駆け巡るはずです。

今と昔を比べてみよう

展示品の中には当時の人が使っていた生活の道具もあります。洗濯板や洗濯桶、井戸などは現代では目にすることはめったにありません。また子どもの遊んだおもちゃは素朴で温かみに溢れています。今を生きる私たちがどれだけ便利で恵まれた生活をしているか、改めて認識する機会になるでしょう。

井戸は「井戸端会議」という言葉があるように、当時の主婦たちの憩いの場でもありました。「下町民族資料館」ではこの井戸や側溝までもリアルに再現されています。舗装されていない路地の凸凹さえも愛おしく感じられるでしょう。

ノスタルジーに浸ろう

見る人の年齢によっては、幼少期に身近に存在した道具を見つけることもあります。若い人にとってはレトロな雰囲気が楽しめますが、ある程度の年齢の人にとってはたまらない懐かしさが感じられます。「下町風俗資料館」では世代を超えたさまざまな感傷が入り混じります。

下町風俗資料館の見どころ1:人々の暮らし

「下町風俗資料館」の入り口を入ると目に入るのは「長屋」。長屋は現代でいう集合住宅のことです。迷路のような路地を進むと駄菓子屋や銅壷屋(どうこや)が立ち並んでいます。お店の奥には居間があり、働きながら暮らす当時の生活を垣間見ることができます。

当時の長屋にはお手洗いや井戸はなくすべて共同のものを利用していました。路地の曲がり角には小さなお稲荷さんの祠。同じ集落で暮らす住民たちの明るい声が聞こえてくるような、そんな雰囲気が流れています。

実際に足を踏み入れてみよう!

多くの博物館で取り入れらる「再現スペース」ですが、下町民族資料館ではこの貴重なスペースの中に足を踏み入れることができます。昭和時代のちゃぶ台やテレビなどの大きさを現代と比較してみましょう。たとえ小さくても、夢や希望は明るく大きかったのです。

レトロな生活家電にも注目!

台所周りにはレトロなデザインの家電製品も置かれています。これらはすべて、当時の人が実際に使用していたもの。時を刻む古時計の音に耳を傾けながら当時の人々の暮らしに思いを寄せてみてください。

下町風俗資料館の見どころ2:働く人々

下町風俗資料館1階には、「大店」(おおだな)と呼ばれる大正時代の商屋の家屋も再現されています。下駄の花緒(はなお)を売るこの店には作業場と「帳場」の2つのスペースがあります。大店は表路地に面して建ち、店前には人力車が停まっています。

「帳場」は今でいう来客応対の場所。時代劇では帳簿をめくりながら商談するシーンがよく登場しています。帳場には煙草盆が置かれ、店主と客が煙草をふかしながら商談をすすめる下町ならではの小粋な雰囲気が伝わってきます。

下町風俗資料館の見どころ3:人々の楽しみ

銭湯

自宅にお風呂がなかった時代、銭湯は下町の人々の社交場でした。展示されているのは台東区で昭和61年まで存在した「金魚湯」の番台です。今ではかなり珍しいこの番台に、実際に上ることができます。また脱衣籠などの道具類も当時のままで展示されています。

テレビやラジオ・レコード

テレビやラジオなども庶民にとっての娯楽。レコードが主流となっていた昭和には、雑誌に「ソノシート」が付録としてつけられていました。ラジオの実況放送を録音した東京オリンピックのソノシートは、「なんでも鑑定団」にも登場しています。


カフェ

「カフェ下町」は昭和30年代のカフェを再現したスペースです。カウンターにはレコードや、テーブルの上にはボードゲームが置かれています。赤いソファやステンドグラスのドアが、当時の華やかさを象徴しているようです。レトロな雰囲気がたまらない展示室です。

下町風俗資料館の見どころ4:こどもの遊び

おもちゃ

時代の移ろいがリアルに感じられるのは、やはり子ども時代の思い出ではないでしょうか。テレビゲームやスマートホンが存在しなかった時代、子どもたちの遊び相手となったのは木製の素朴なおもちゃでした。けん玉やベーゴマなど実際に手にとって遊ぶことができます。

駄菓子屋

時代の雰囲気がもっともリアルに感じられるアイテムといえば、それはレトロな「駄菓子」ではないでしょうか。現在でも販売されているロングセラー商品もあれば、忘れかけていた懐かしのお菓子まで陳列されています。

駄菓子屋さんの前では多くの人が知っているお菓子や食べたことがあるお菓子などの話題で盛り上がっています。なかなか買ってもらえなかった憧れのお菓子や、毎日通って買い続けたお菓子など、駄菓子にまつわるエピソードは尽きることがありません。

下町風俗資料館の見どころ5:昔の生活用品

たらいと洗濯板

衣類を手洗いするのに使われていた「たらい」と「洗濯板」。最近人気が復活していることからも分かるように、洗濯板はかなりの優れものです。洗濯板を、洗いとすすぎで表裏を入れ替えていたことは案外知る人は少ないです。

時代劇の洗濯シーンでよく目にする洗濯板ですが、誕生したのはヨーロッパで、日本に来たのは明治中期から大正にかけてと言われています。大正や昭和時代の主婦にとって洗濯板は画期的なアイテムでした。

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手軽に洗えて、使う水の量も少なくとても経済的です。

蝿帳(はえちょう)

折り畳み傘のように畳める蝿帳(はえちょう)は、現代でも「キッチンパラソル」として販売されています。食事にハエを近づけないよう考え出されたのが蝿帳です。昭和レトロな雰囲気漂うこの蝿帳、案外知っている人も多いのではないでしょうか。

自動電話機

大正ロマンや昭和レトロを語るのに欠かせないアイテムといえば「電話」ではないでしょうか。電話機の進化は目覚しく昭和2年には卓上式の電話がすでに普及していたといわれています。つまり、展示されている「自働電話機」は明治時代の光景なのです。

日本初の公衆電話「自動電話機」は明治33年、上野の新橋両駅に設置されました。当時はまだ直接電話をかけることができず、交換手を通じて初めて通話できました。その当時、東京だけで300人以上の電話交換手が働いていたそうです。

まだまだある!たくさんの展示品

台東区の「下町民族資料館」は、生活用品や家屋の展示だけではなく下町の貴重な写真が展示されています。とくに東京大震災の遺物や第二次世界大戦中の配給切符など、時代が遺したさまざまな資料は、時間をかけてじっくり見学しましょう。

さまざまな歴史の移り変わりを経て現在の姿となった東京下町。先人たちの暮らしぶりを学び、質素ながらも丁寧な生活は後世まで残していきたい大切な財産ではないでしょうか。

付設展示場・旧吉田屋酒店もおすすめ!

「下町風俗資料館」で大店を見学し、昔のお店に興味を持つ人も多いと思います。もう少し見学したいと思ったときは、下町風俗資料館から徒歩20分程度の場所にある付設展示場の「旧吉田屋酒店」も見学することをおすすめします。

この「旧吉田屋酒店」は、江戸時代から営まれていた酒屋さんを移築したもの。江戸中期から明治時代にかけて建てられた商家の建築スタイルを今に伝えています。お店の中には量り売りに使った漏斗や枡といった小道具から宣伝用の看板が展示されています。


下町風俗資料館の基本情報

「下町民族資料館」の開館時間は月曜日と年末年始を除き、9時30分から16時30分までとなっています。また、博物館や美術館などと同じく、展示品の入れ替えや整理などの期間には臨時閉館することがあります。お出かけ前にホームページで開館日を確認しておきましょう。

住所:東京都台東区上野公園2-1 電話番号:03-3823-7451

下町風俗資料館の料金

「下町風俗資料館」の入場料金は、高校生以上300円、高校生以下(小学生まで)は100円。博物館としてはかなりリーズナブルな料金です。また20名以上で来館する場合は団体割引料金が適用され、高校生以上200円、高校生以下は50円となります。

ここを訪れた人たちのクチコミを見ると、「300円では安すぎる展示内容」といった内容が多く見受けられます。1階から2階まで、見て・触れて・楽しめる展示内容は、300円という料金以上の価値があると高く評価されているようです。

お得な料金割引

台東区には、下町民族資料館以外に4つの博物館・記念館があります。台東区で博物館巡りをするときは、4つの博物館の入館料金がお得になる「4館共通入館券」の購入がおすすめです。4つすべて入館した場合入館料が50パーセントも割引されます。

「下町風俗資料館」のほか「一葉記念館」「書道博物館」「朝倉彫塑館」で利用でき、料金800円で有効期限は1年間。台東区役所や台東区芸術文化財団の各受付で購入できます。またよりお得な年間パスポート(年間料金600円)もおすすめです。

下町風俗資料館へのアクセス方法

公共交通機関でアクセスするなら

台東区の「下町民族資料館」は、都内各線から徒歩でアクセス5分圏内にあります。最寄り駅は東西めぐりん「不忍池」「京成上野駅」で徒歩約2分でアクセス可能です。そのほか東京メトロ銀座線「上野駅」、「上野広小路駅」、都営大江戸線「上野御徒町駅」からは徒歩5分でアクセスできます。

マイカーでアクセスするなら

台東区の「下町風俗資料館」の最寄インターチェンジは、首都高速道路1号・上野線「上野出入口」がアクセスに最も便利です。ここから車でのアクセスは約4分。資料館の建物は上野中央通り沿いに面しています。

「下町風俗資料館」には専用駐車場はなく、提携先の「上野中央通り地下駐車場」を利用して下さい。資料館までは徒歩1分でアクセスできます。またこの駐車場のチケットを提示すると資料館の入館料金が割引されます。

下町風俗資料館で先人の暮らしを学ぼう!

リーズナブルな料金でレトロな雰囲気が楽しめる「下町風俗資料館」。明治から昭和の物の少ない時代、人々は1つの物を大切に使い続けました。上野駅からアクセス5分の「下町風俗資料館」で昔の人の暮らしから「大切なものは何なのか」を学んでみませんか。