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伊勢神宮の参拝ガイド!気になる順序や時間、正しい作法まで徹底紹介!

日本人の心の故郷として人気の伊勢神宮ですが「伊勢神宮って大きいから時間がかかりそう」「お参り方法や作法がわからない」と思ってなかなか参拝に訪れることができない人も多いはず、そこで今回は伊勢神宮の参拝にかかる時間、お参り方法、作法、マナーなどをご紹介します!
2020年8月27日
おりょう
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伊勢神宮参拝ガイド:伊勢神宮とは

伊勢神宮は三重県伊勢市にある神社で「お伊勢さん」や「大神宮さん」という愛称でも親しまれています。また「伊勢神宮」という名称は正式ではなく、正式な名称は「神宮」です。2013年には20年に一度の式年遷宮も終わりをむかえ、伊勢神宮への参拝はますます人気になりました。日本でもトップクラスのパワースポットとしても知られており、連日たくさんの参拝者で賑わっています。

125の社宮から構成される伊勢神宮

伊勢神宮は、正宮(せいぐう)、別宮(べつぐう)、摂社(せっしゃ)、末社(まっしゃ)、所管社(しょかんしゃ)と呼ばれる合計125の社宮をから構成されています。伊勢神宮の中心となるのは正宮であり、一般的には正宮だけを参拝される方が多いです。また伊勢神宮には2つの正宮があり、それぞれ内宮(ないくう)と外宮(げくう)と呼ばれています。

内宮と外宮とは

伊勢神宮の中心となる二つの正宮はそれぞれ祀られている神様が異なります。内宮は太陽を神格化したとされる天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀れています。そして外宮には衣食住の恵みをあたえ、農業や稲作の守り神とされる豊受大御神(とようけのおおみかみ)が祀れています。

伊勢神宮参拝ガイド:伊勢神宮の特徴

お賽銭箱がない

一般的な神社なら必ずあるはずのお賽銭箱が伊勢神宮にはありません。お賽銭箱がない理由は「私幣禁断」と呼ばれる、天皇陛下以外のお供えは禁止されているからです。 伊勢神宮の125社すべてにお賽銭箱が置いてないわけでありませんが少なくとも伊勢神宮の中心である内宮、外宮には置いてありません。

おみくじがない

伊勢神宮には一般的な神社なら必ずあるはずのおみくじもありません。それは個人的な運勢を占うことは、はばかられるからという理由と伊勢神宮に参拝に訪れただけで吉日であるという理由からです。昔は交通機関が発達していなかったため伊勢神宮に参拝へ訪れるのは何日もかかりました。「一生に一度はお伊勢参り」と言われる程、伊勢神宮への参拝は人々のあこがれであり、念願かなって参拝できた人は誰もが大吉であるということですね。

伊勢神宮参拝ガイド:参拝時間

参拝可能時間

伊勢神宮の参拝可能な時間は内宮と外宮共通して下記のとおりです。時期によって異なりますので注意が必要です。 10月/1月/12月:午前5時~午後5時 1月/2月/3月/4月/9月:午前5時~午後6時 5月/6月/7月/8月:午前5時~午後7時

参拝の所要時間

参拝にかかる時間は外宮で約25分、内宮で約45分ほどです。外宮の中、内宮に中にあるいくつかの別宮などを周る場合は外宮で約45分、内宮で1時間ほど参拝に必要になるかと思います。なお外宮から内宮は4kmほど離れており、車で約10分程度必要です。歩くには大変な距離ですがバスもいくつか出ていますので利用してみてください。

伊勢神宮参拝ガイド:参拝の作法①

手水の作法

手水舎(ちょうずや)は神社やお寺にある、手を洗い、口をすすぐことで参拝者が身を清め禊を行う場所です。参拝前に行う大切な儀式なので作法をきっちり覚えておきましょう!


①右手で柄杓をもちたっぷりと水を汲み、左手を洗ってください。 ②右手の柄杓を左手に持ち替えてまたたっぷりと水を汲み、右手を洗います。 ③再び柄杓を右手に持ち替え、たっぷりとと汲んだ水を左手にため、口をすすいでください。 ※柄杓を直接口につけないようにしましょう! ④改めて、右手で水を汲み、左手を洗ってください。 ⑤柄杓をたてて中に残った水で柄杓の柄を洗います。 ⑥柄杓をもとの位置に戻します。

伊勢神宮参拝ガイド:参拝の作法②

拝礼する時の作法

伊勢神宮へ参拝に来た際に大事にしたいのが神様へお祈りをささげる拝礼です。ですが拝礼は日常的にはしないので忘れがちですよね。しっかり正式な作法を確認していきましょう!

伊勢神宮の拝礼方法は 「ニ拝二拍手一拝」

伊勢神宮の拝礼方法は 「ニ拝二拍手一拝」で一般的な神社と同じ作法です。作法の順序は以下の通りです。 ①外宮・内宮・別宮などの神前に進み姿勢を正します。 ②背中を平らにして、腰を90度に折り、2度、深くお辞儀をします。(二拝) ③再び姿勢を正し、両手を胸の高さで合わせて、柏手を2回打ちます。(二拍手) ※手を合わせるときは右指先を少し下にずらします。 ④ずらした指先を元に戻し、手を下ろします。 ⑤姿勢を正し、最後にもう一度深くお辞儀をします。(一拝)

拝礼時の注意点

一般的に神社で拝礼する時は「家族が健康でいられますように!」「お金持ちになれますように!」というようなお願い事をしてしまいがちですよね。しかし、伊勢神宮の外宮・内宮の正宮では個人のお願い事は控えるようにいわれています。拝礼する時はお願い事をするではなく、自分が健康でいられることなどの日頃の感謝に気持ちを神様にお伝えするようにしましょう。 個人的なお願いをしたい方は正宮ではなく、「第一別宮」で行うと良いとされています。「第一別宮」は外宮であれば「荒祭宮」、内宮であれば「多賀宮」です。どちらも内宮・外宮の正宮から近い位置にありますので是非寄ってみてください!

伊勢神宮参拝ガイド:参拝するときのマナー①

歩き方のマナー

伊勢神宮の参拝時は大きく分けて2つの歩き方のマナーがあります。1つ目は片側通行のマナーで、外宮は左側通行、内宮は右側通行になっています。2つ目は参道の中央は歩かないようにするマナーです。参道の中央は神様の通り道とされていますので、なるべく中央は歩かないようにしましょう。片側通行のマナー関しては看板も出ていますのでちゃんとした従うように気を付けましょう!

伊勢神宮参拝ガイド:参拝するときのマナー②

鳥居をくぐるときのマナー

どの神社にも共通することですが鳥居をくぐるときにはマナーがあります。鳥居は「神様の領域への玄関口」ですので鳥居をくぐることは神様の領域に足を踏み入れることを意味します。挨拶無しに神様の領域に足を踏み入れるのは失礼ですので、鳥居は一礼してからくぐるのがマナーとされています。行きだけでなく、帰りも鳥居をくぐるり終わったら、振り返り一礼するようにしましょう。

その他のマナー

伊勢神宮に参拝する時に注意したいマナーはまだあります。たとえば ・ペットを連れて参拝を行うことは禁止 ・神域内でのたばこは禁止 ・神域内での撮影禁止(撮影禁止の看板が出ていますので注視しましょう) ・神域内での飲食禁止 が挙げられます。そのほか日常生活でも当たり前のマナーを守って参拝しましょう。

伊勢神宮参拝ガイド:参拝する順序

伊勢神宮の参拝順序①外宮から内宮

伊勢神宮の参拝順序は外宮を参拝してから内宮へ参拝にいくというのが昔からのならわしです。それは「外宮先祭」と呼ばれる伊勢神宮でのお祭りが外宮から先に行われることに由来しています。参拝時の注意点として、外宮と内宮が離れていることもあり、片方だけを参拝される方がいますが、片方だけを参拝することを「片まいり」と呼ばれ、避けるべきこととされています。


伊勢神宮の参拝順序②別宮参拝は正宮参拝のあと

別宮などの社宮の参拝はそれぞれの正宮を参拝し終えてからにしましょう。具体的には外宮→外宮の中の別宮→内宮→内宮の中の別宮というようなルートです。時間はかかりますが、正宮だけでなく別宮などの参拝もすると、より伊勢神宮のパワーを感じられるのではないでしょうか。

伊勢神宮参拝ガイド:外宮を参拝する順序と参拝方法

伊勢神宮のお参り方法で外宮から内宮の順序で行うというならわしは存在しますが、外宮・内宮の正宮を参拝した後の順序やルートに決まりはありません。ですが一般的なルートは存在しますのでお参り方法の参考にしてみてください。

外宮を参拝する順序と参拝方法①

火除橋(ひよけばし)→手水舎(ちょうずや)→正宮→多賀宮(たかのみや)→順序② 火除橋橋を渡り、鳥居をくぐると神様の領域となります。その後は手水舎で身を清め、正宮で日頃の感謝を伝えましょう。個人的なお願いはその次の多賀宮で行うと良いとされています。

外宮を参拝する順序と参拝方法②

順序①→土宮(つちのみや)→風宮(かぜのみや)→神楽殿(かぐらでん)→せんぐう館→内宮へ 多賀宮から引き続き土宮→風宮→と別宮を参拝し神楽殿へ向かいます。神楽殿ではお守りやお神札、御朱印などを頂くことができます。そして外宮の最後はせんぐう館によってみてください。中は博物館になっており伊勢神宮の資料や模型を見学することが可能です。伊勢神宮の歴史を知ることができより参拝を行うことの喜びを知ることができます。 せんぐう館を除けば35分くらいで周ることができます。

伊勢神宮参拝ガイド:内宮を参拝する順序と参拝方法

内宮を参拝する順序と参拝方法①

外宮→宇治橋(うじばし)→御手洗場(みたらし)もしくは手水舎(ちょぅずや)→正宮→手順② 内宮ではまず、宇治橋を渡ります。身を清める場所は外宮と同じ手水舎と外宮には無い御手洗場があります。柄杓で身を清める手水舎に対して御手洗場は、内宮のそばを流れる五十鈴川で身を清めます。五十鈴川はとてもきれいな川ですので是非寄ってみていただきたい場所の一つです!

内宮を参拝する順序と参拝方法②

順序①→荒祭宮(あらまつりのみや)→風日祈宮(かぜひのみのみや)→神楽殿(かぐらでん)→参集殿(さんしゅうでん) 内宮の正宮で感謝の気持ちを伝え参拝した後、個人的なお願い事は第一別宮の荒祭宮で行いましょう。その後、別宮である風日祈宮を参拝し、神楽殿に向かい、最後に参拝者向けの無料休憩所になっている参集殿へ行き一息入れましょう。

伊勢神宮の内宮への参拝が終わったらすぐ近くのおかげ横丁によって、おいしいものを食べたり、伊勢神宮内にはないおみくじを引いたりして楽しむのもおすすめです!

伊勢神宮参拝ガイド:御垣内参拝(正式参拝)について

御垣内参拝(正式参拝)とは

伊勢神宮のお参り方法としてここまでご紹介した方法とは別に御垣内参拝(みかきうちさんぱい)というお参り方法が存在します。御垣内参拝は一般的には特別参拝や正式参拝と呼ばれるお参り方法です。御垣内参拝の一般の参拝とは違い通常の参拝では入ることができない、より神様が近い領域に入り参拝することが可能です。

御垣内参拝(正式参拝)はどこで参拝できるの?


伊勢神宮の正宮の構造は外側から板垣(いたがき)、外玉垣(とのたまがき)、内玉垣(うちたまがき)、穂垣(みずがき)と呼ばれる4重の垣で囲まれており、その中心に神様がいらっしゃる正宮があります。 一般的な通常の参拝では、外玉垣南御門前の白い幕の前から参拝を行いますが御垣内参拝の場合はそれより内側、より神様に近づいた状態で参拝することが可能になるということです。御垣内参拝で参拝できる箇所には、「外玉垣南御門前」「中重御鳥居際」「外玉垣南御門内」がありますが、参拝できる箇所については初穂料(寄付金)の金額によって異なるようです。

伊勢神宮参拝ガイド:御垣内参拝(正式参拝)を行う方法①

「伊勢神宮崇敬会」に入会して、御垣内参拝(正式参拝)を行う

御垣内参拝するには2つの方法があり、1つ目は「伊勢神宮崇敬会」と呼ばれる財団法人に入会し、御垣内参拝できる権利を得る方法です。個人会員の区分には「正会員」「会員」「準会員」があり「正会員」「会員」であれば会員証が御垣内参拝に必要な参宮章となり、1年間に何度でも御垣内参拝することが可能になります。「準会員」の場合は準会員に御垣内参拝が内宮・外宮1回ずつ可能な参宮章がついてきます。

会員になる方法と金額は

「伊勢神宮崇敬会」に入会する方法はホームページからの予約、入金を行い手続きを行うことができます。会員証は手続き完了後1、2週間ほどで郵送されるようです。少し時間が空きますので、伊勢神宮へ参拝へ行く日が決まっている場合はあらかじめ手続きをすることをおすすめします。ただ当日「神宮会館」と呼ばれる施設で手続きを行っても仮会員証が発行され、御垣内参拝が可能なようです。 気になる金額ですが年会費が「正会員」は10,000円「会員」は5,000円「準会員」は3,000円です。御垣内参拝が可能になるだけでなく、割引などの特典もあるようなのでお得感があります。

伊勢神宮崇敬会
お伊勢さまと皆さまの懸け橋 伊勢神宮崇敬会はこころのふるさとと仰ぐ崇敬者のつどいです。皆さまのご入会をこころからお待ち申し上げます。

伊勢神宮参拝ガイド:御垣内参拝(正式参拝)を行う方法②

神楽殿で申し出る方法

御垣内参拝(正式参拝)を行うもう一つの方法は伊勢神宮の外宮、内宮のお守りやお神札、御朱印などを頂くことができる神楽殿にある御札授与所で初穂料(寄付金)を納め、御垣内参拝の旨を申し出る方法です。ただ、外宮と内宮の両方に初穂料(寄付金)を納める必要はなく、どちらかに納めれば両方、御垣内参拝が可能なようです。

伊勢神宮参拝ガイド:御垣内参拝(正式参拝)の作法と時間

通常のお参り方法で参拝するときに特に服装の決まりはないのですが、御垣内参拝(正式参拝)を行うときは、スーツなどの礼装で参拝を行う必要があります。服装がふさわしくなくて、御垣内参拝ができなかったという事例もあるようですので気をつけましょう。また参拝の時間は10分程度のようです。

まとめ

正しいお参り方法で参拝をしよう!

ここまで伊勢神宮のお参り方法や作法、マナーなどについて紹介しました。伊勢神宮に訪れた際は、正しいお参り方法で参拝するようにしてください。日本でも有数のパワースポットですから正しいお参り方法で参拝すれば、ご利益を得られ、効果を感じることができるかもしれません。またお参りだけでなく、伊勢神宮はとても特徴的な神社なので、社や橋などを見て構造を楽しむこともおすすめです。今回ご紹介したお参り方法や作法を参考に是非伊勢神宮に行ってみてください!