ウェットスーツが破れちゃった・・・そんなとき
愛用のウェットスーツがいつの間にか破れているのを発見したりすると、値段も高いですしショックですよね。 でもまだリペアして再び着用できることができますよ! しかもコツさえつかめば、自分でリペアすることも可能なんです。 きっと想像以上にカンタンに・・・。 リペア方法のご説明の前に、普段のお手入れ方法をいまから見直してみましょう! 日ごろのメンテナンスによって、ウェットスーツの寿命も長くなりますよ。
ウェットスーツのお手入れ方法3ステップ
①使用したらまずは水洗い!
使用場所が海の場合は特に、ウェットスーツは海水に含まれている塩分と砂で汚れています。川で使用しても砂がたくさん付着しています。真水で十分に汚れを洗いながしましょう。 洗うタイミングは使い終わってからすぐ行うことが理想なのですが、きちんと洗えるだけの真水を屋外で十分に確保することが難しいので、帰宅してすぐに行うことがおすすめです。 ゴシゴシたわしたブラシで激しくこすって洗う必要はありません。 激しい摩擦によって、ウェットスーツの表面に傷ができてしまい破れの原因になってしまいます。 塩分や砂などの汚れが流れ落ちるように、シャワーなどを使ってキレイに洗い流します。 ウェットスーツの寿命を少しでも伸ばしたいと思うならば、デリケート洗いのように水をためて何回か押し洗いをしましょう。ギュウギュウと絞るのもよくありません。
②洗ったら日陰でよく乾かす!
洗ったら、ウェットスーツは風通しのよい日陰で乾かしましょう。 ウェットスーツは熱に非常に弱いので、日当たりの強い場所で乾かしてしまうと、劣化の原因になりますので避けましょう。 ウェットスーツの内側も渇きやすいように、ハンガーに吊るすことも忘れないでくださいね! ハンガーは、針金タイプではなく幅広のジャケットやコートに使用するタイプのものを選んでください。 水を含んだウェットスーツはとても重くなっています。 細い針金ハンガーに干すと、くいこんで変な形がついてしまいます。
③収納方法
洗って乾かしたウェットスーツは、日陰で涼しい場所に保管しましょう。 湿気の多い場所ではいつのまにかカビが発生することもありますし、異常に暑い場所では素材の性質上ベタベタする場合もあります。 この時も、乾かす時と同様にハンガーに吊るしたまま保管すると良いです。 変な折りしわがつきにくいです。
それでも破れちゃうこともある
お手入れ方法が間違っていなくても、経年劣化が起きます。 そうすると、ウェットスーツそのものの素材によるものですが、柔軟性が失われます。 使用時のウェットスーツの着脱時に生地をのばす・ひっぱるなどの強い力が加わりますよね。 それだけでも、傷ができやすくなります。 またレジャーの最中のちょっとした衝撃によっても、こすれたり、割れたり、傷ができたりすることもあります。 ウェットスーツをどんなに大事に扱っていても、どうしても傷は免れないところでもあります。 だからこそ、リペア方法をあらかじめ知って、その備えをしておくことをおすすめします。 次に実際にリペア方法をいくつかご紹介していきます!
どんなダメージが出やすい?
おもに ・やぶれ ・穴あき ・糸のほつれ です。 気がつかないほど小さな傷もありますので、お手入れの際によくチェックしましょう。 やはりダメージのあるウェットスーツですと、本来の機能が発揮されませんので、そのまま着用するのではなく修理しましょう。
ウェットスーツの修理方法3種類!
今から実際にウェットスーツのリペア方法をご紹介します。
①専用ボンドで接着する
専用ボンドで修理する方法です。 破れた傷の範囲、穴の大きさや傷の深さの程度にもよりますが、小さい傷のうちはこの専用ボンドのみでリペア完了です! ボンドの使い方には、コツがありますので確認していきましょう!
用意するもの
・ウェットスーツ専用ボンド ホームセンターやサーフショップでも入手できます。 ・つまようじか竹串(おすすめは竹串です)
接着した後もゴワゴワなりにくく、ウェットスーツ生地に柔軟になじみます。 その他のゴム製品などにも使えますので、一家にひとつあると便利ですね。 よく知っているプラスチックなどに使用する接着剤とは大きく異なるところがありますので、その使い方のポイントを説明します。
ウェットボンドを使った修理方法
!作業に入る前に必ず別途取扱説明書をご確認下さい! !必ず室内の換気を行ってください! ①傷口の汚れがついていないか確認します。汚れがある場合は真水でよく洗い流し、さらに完全に乾くまで待ちます。 ②竹串に少しだけボンドを取り、修理する箇所の両面にボンドを薄く塗ります。 ③はみ出したボンドは手でぬぐいとります。指をこするとポロポロ簡単にとれます。 ④塗布した部分はまだ接着させないでください。開いたまま5~10分程度そのままよく乾かします。 !ウエットスーツ専用ボンドは、塗ったらよく乾かします。乾く前に接着させるとうまくくっつきません! ⑤乾いたらずれないように接着し、強めによく指でもんだりつまんでください。 何回もちょこちょこつまむよりは、1回につき何十秒か力を入れて長めにギューっとつまんだ方が接着効果があります。 ⑥引っ張っても傷口が開かなければリペア完了です。
②専用テープで接着する
傷口が、生地の裏側にまで達しているという場合は、さらにリペアをしていきます。
準備するもの
・熱圧着シート(メルコテープ) ・アイロン
熱圧着シート(メルコテープ)を使用して、生地の裏側のリペアです。 ウェットスーツ生地の接着箇所や縫い目の補強にも使用できます。 糸がほどけそうな場合も、引っ張ったりしないでその上から張り合わせれば大丈夫です。 !張り合わせはジャージ素材の面のみ使用可能です! ラバー素材だと溶けてしまいます。
メルコテープを使った修理方法
①傷口より少し大きめに熱圧着シート(メルコテープ)をカットします。 ②カットした熱圧着シート(メルコテープ)を傷口の上に置いて、さらにその上からアイロンをかけます。 この時に注意していただきたいことは、アイロンをかけすぎると当然コゲてしまうということです。 !目安としては、120~130℃で15~20秒です! コゲないように調整しながら、熱圧着シート(メルコテープ)のない部分はアイロンが当たっても大丈夫なように当て布を使用することをおすすめします。
③ウェットスーツの傷口を縫う
ウェットスーツは伸縮性がありますので、ご家庭にあるミシンで縫うのは非常に難しいです。 手縫いで傷口を縫うリペア方法をご紹介します。
準備するもの
・針 ・糸(ウェットスーツの生地の色と合わせると仕上がりがキレイです)
ウェットスーツの縫い方
洋服などのすそ上げの要領で生地をすくうように、こまかく縫います。 傷口の凸凹がきれいに重なりあうように縫いますと、とても仕上がりもキレイです! 針穴が、傷口と近すぎないように気をつけながら縫いましょう。 傷口に近すぎるところを縫いますと、針穴から糸が傷口に向かって生地が裂けてしまいますので注意してください。 また糸を必要以上にひっぱりながら縫いますと、リペア部分の生地にぎゅっとしわがよりますので、適度なテンションをかけながら縫いましょう。
便利!わかりやすい!ウェットスーツ用修理キット
ウェットスーツ用修理キットという便利アイテムがありますよ。 カットした生地が同封されていたり、修理の説明書もついています。 手順通りに進めますのでリペア初心者にも安心ですね!
修理自信ない・・ならウェットスーツの修理をプロに依頼する!
修理したあとのリペア部分の仕上がりは、やはりプロにおまかせするのが1番キレイです。 自分で修理するよりは高価になりますが、自信がない方はプロに依頼するのがおすすめです。
さいごに
どうでしたか? 思ったよりカンタンだなと思いませんでしたか? ウェットスーツの傷や破れを見つけたら早めに修理することをおすすめします。 破れた穴をそのままにしておくと、どんどん広がりそれだけリペアが大変になりますし、修理をすることがおっくうに感じてきますよね。 早期発見、早期治療で、見つけたらすぐリペアしてくださいね。 大切なウェットスーツを少しでも長く愛用できますように・・・。
・ウェットスーツ専用の接着剤 ・ウェットスーツ生地 ・メルコシート が入った修理キットです。