コールマン コンパクトスモーカー 2000031269
テンマクデザイン フラットスモーカーハーフ
スノーピーク スモークマイスター モクーモ CS-095
SOTO お手軽香房 ST-124
BUNDOK かんたんスモーク工房 BD-425
LOGOSの森林 クラフトスモーカー EMiwa
食材を美味しくするキャンプグッズを紹介
燻製の魅力とは
燻製とはウッドやウッドチップから生じる燻煙で食材に香りづけする調理方法です。サクラやリンゴ、ヒッコリーといった燻煙材の種類も豊富にあり、肉や魚介類、ナッツ類といった多彩な食材の味わいをより深くしてくれます。
キャンプ向きの燻製法について
燻製は温度や時間により熱燻・温燻・冷燻に分類できます。熱燻は80度以上の高温で1時間程度ウッドチップで加熱する方法、温燻はスモークウッドに火を入れて30~80℃ほどで数時間燻す方法です。いずれも所要時間が短いためキャンプでも楽しめるでしょう。
なお、冷燻は15~30℃の低温で何日もかけてつくるためキャンプよりも自宅向きの方法となります。
燻製器の種類は豊富
キャンプ用に適した持ち運びがしやすい燻製器も数多く販売されていて、なかには操作が簡単な初心者向け商品もあります。本記事では燻製器の選定方法を解説し、おすすめの商品をピックアップします。
また、変わり種を含む燻製のレシピについてもランキング形式で紹介しますので参考にしてみてください(本記事は2023年5月9日の情報をもとに作成しました)。
キャンプ用燻製器の選び方
1.割れにくく軽量な素材を選ぼう
キャンプ場で長く使うなら落下しても割れにくい素材を選びましょう。鉄は熱伝導率が高く効率よく燻製をつくれるのがメリット。ステンレスは錆びにくくメンテナンスがしやすい素材です。どちらも軽量で破損しにくいためキャンプに適しています。
また、ダンボールを材料とした商品は軽量で持ち運びやすいのが魅力です。こちらは値段が安いため初心者でも気軽にチャレンジができるでしょう。
2.食材や燻製方法に応じたサイズを選定
チーズやナッツ類のような小さな食材が中心の場合はコンパクトな商品がよいでしょう。反対にサーモンやベーコンといった食材を吊るして調理する場合は煙を全体に循環できる40cm以上の大きなサイズがおすすめです。
なお、燻製方法に応じて適したサイズが違うことにも注意しましょう。熱燻の場合は内部が効率よく温まる小型燻製器がおすすめ、温燻用には急激に温度が上がりにくい大型品を選ぶのがよいでしょう。
3.機能もチェックしよう
温度計を備えた商品は温度を管理することで安定して美味しい燻製を作れるのがメリットです。また、収納サイズや重量もチェックしキャンプ場に持ち運びやすい商品を選びましょう。初心者の方には網などの部品やウッドチップのような材料が付属したオールインワンタイプもおすすめです。
金属製のコンパクトな燻製器2選
1.コールマン・コンパクトスモーカー
コールマン コンパクトスモーカー 2000031269
サイズ | 約φ23.5cm×20cm |
---|---|
重量 | 約835g |
アメリカのアウトドアブランド・コールマンが提供する燻製器です。丸型のスタイリッシュなデザインはキャンプ場にもよく馴染み、コンパクトで収納ケースが付いているのでスムーズに持ち運べます。短時間でつくれる熱燻専用のためキャンプにも最適。錆びにくいステンレス製のためメンテナンスもしやすいでしょう。
2段配置により燻し具合を調整
網を2枚重ねでセットできるためサイズの割に多くの食材を同時に燻すことができます。温度が高くなる下段には海産物などの火をしっかりと通したい材料を並べ、上段にはチーズなどの溶けやすい食材を置くのが美味しくつくるポイントです。
短時間で簡単に調理できるのが魅力
底にウッドチップをのせたアルミホイルを敷いて中~強火で加熱し、煙が出てきたら蓋をしましょう。この時、蓋の溝に少量の水を注ぎしっかりとシーリングをするのが煙を出さないコツです。弱火で約10分燻した後に10分ほど蒸らすだけで料理が完成します。
2.テンマクデザイン・ フラットスモーカーハーフ
テンマクデザイン フラットスモーカーハーフ
サイズ | 17.3cm×13.2cm×30.5cm |
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重量 | 1.4kg |
WILD-1が手がける自社ブランド・テンマクデザインの2022年の新作です。2021年度グッドデザイン賞を獲得したフラットスモーカーのハーフサイズモデルとなります。上下に網を並べる二重構造のため多くの食材を配置できて、友人同士や夫婦などの2人キャンプにちょうどよいサイズです。
操作が簡単で初心者にも安心
燻製器のベース部には脚を備えているためテーブルの上での調理や、下にバーナーを置いての作業がしやすいでしょう。脚付きのベースにウッドチップを直接のせ、下からあぶって燻煙を出します。本体は取っ手を使って食材ごと持ち上げられるためチップの補充も簡単です。
さまざまな燻製方法にチャレンジできる
別売りの温度計を装着する穴も設けられていて細かい温度管理も可能です。そのためチップでの熱燻からウッドでの温燻まで多彩なスタイルを楽しめるでしょう。また、脚なしのベースプレートも標準装備されていてツーバーナーなどの幅のあるゴトクにも対応します。
金属製の大型燻製器2選
1.SOTO・お手軽香房ST-124
SOTO お手軽香房 ST-124
サイズ | 幅22.2ⅽm×奥行19.4ⅽm×高さ41.5ⅽm |
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重量 | 2.0kg |
新富士バーナーのアウトドアブランド・SOTOのロングセラー商品で3,000円台からというリーズナブルな価格帯が魅力です。単品(ST-124)のほかケースが付属する「ST-124S」や温度計・スモークチップがセットになった「ST-124SK」という初心者向けのキットもあるので用途に応じて選んでみてください。
コンパクトで組み立てが簡単
大型商品ですが厚さ4cmに折りたためるためスムーズに持ち運べます。また、組み立ては本体を展開して網やふたをセットするだけなので初心者でも手間取ることはありません。上面のふたはスライド式になっていて温度に応じて微調整ができるのも便利なところです。
多彩な燻製を楽しめる機能豊富な商品
お手軽香房は温燻・熱燻の双方に対応するのもうれしいポイントです。網は縦横とも約20cmの広いスペースがあり、数人分のおつまみを同時につくれます。また、吊り下げフックも備えているので、吊るしベーコンのような本格的料理にも挑戦してみましょう。
2.スノーピーク・スモークマイスター・モクーモ
スノーピーク スモークマイスター モクーモ CS-095
サイズ | φ22ⅽm×47ⅽm |
---|---|
重量 | 5kg |
2019年にグッドデザイン賞を受賞したスノーピークの燻製器です。高さ47cmの円筒型で6段の網を利用して多彩な料理を楽しめます。円筒部(スタンドフレーム)の2重構造により空気の流れがスムーズになり、煙を均一に循環させる仕組みです。
多彩な調理方法が可能
スモークマイスターのスタンドフレームは取り外しができるため、燻製前後の乾燥もこの1台で完結します。温燻の場合は本体底面のアルミシートにウッドチップをのせ、熱燻の場合は一番下の網にスモークウッドを置いて調理するスタイルです。なお、油が落ちやすい場合は燻煙材上の網に汁受皿を置いて対処しましょう。
食材ごとに場所や設置方法を変えよう
ベーコンの温燻の場合は60度で約2時間、熱燻の目安時間は卵なら約10分、チーズなら30分ほどです。調理時には下方ほど熱くなることに注意して食材を配置しましょう。また、皿の網目にフックを掛ければスモークサーモンなどの吊り下げ燻製もつくれます。
ダンボール製の燻製器2選
1.BUNDOK・かんたんスモーク工房
BUNDOK かんたんスモーク工房 BD-425
サイズ | 約23.5ⅽm×24ⅽm×55ⅽm |
---|---|
重量 | 320g |
BUNDOK(バンドック)なるアウトドアブランドが提供するダンボール製の燻製器です。ウッドやアルミ製の皿などがセットなので食材を準備するだけですぐに燻製を開始できます。価格も2,000円前後と金属製に比べると安いため初心者も気軽に購入できるでしょう。
軽量で本格的な調理ができる
かんたんスモーク工房は330gと軽量で折りたたみもできるため、キャンプ場でも活用しやすいでしょう。ダンボールの本体に2本の金属棒を使って網やフックを設置するシンプルな構造です。本体を組み立てた後に、網を使う場合はダンボールの中央部の穴に、フックを使用する場合は上部の穴に金属棒を差し込めば組み立てがほぼ完了します。
安全に注意して活用しよう
皿の上に火を付けたウッドをのせれば調理が始まり、1時間ほど温燻をすると本格的な燻製が完成します。なお、金属製と違い転倒すると火災の原因となるので十分な注意が必要です。平らな場所に設置し、両サイドはレンガのようなオモリで固定しましょう。
2.LOGOSの森林・クラフトスモーカーEMiwa
LOGOSの森林 クラフトスモーカー EMiwa
サイズ | 幅24cm×奥行26cm×高さ29.5cm |
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重量 | 410g |
2021年にロゴスが発売したダンボールの燻製器です。「EMiwa」とは笑み(=EMi)と驚き(=Wa)を掛けあわせた同社のシリーズ名で、下蓋が閉まっている時は笑顔に、開けると驚いた顔に見えるようにデザインされています。2,000円台という価格のため初心者の方でも購入しやすいでしょう。
組み立てが簡単で大きめの食材にも対応
本体の組み立てはダンボール箱と同じ要領のため初心者の方でもとまどうことはないでしょう。あらかじめ本体に設けられた2か所の切り込みに網を差し込み、最下段にアルミ皿を配置すれば完成です。
網は縦横25cm程度あるので干物のような大きめの食材にも対応します。また、同メーカーからは専用のスモークウッドも提供されているので別途購入しておきましょう。
本格的な燻製を楽しめる
こちらの燻製器も下段の方が濃い香りがつく傾向にあります。好みや種類により食材を配置しましょう。また、天面に1か所、底面に4か所の通気穴が設けられているため、下から上へと空気がよく通り、長時間ウッドを燃焼させることができます。
燻製レシピのランキングTOP4
4位:ポテトチップスの燻製
ここからは燻製のレシピをランキング形式で紹介していきます。ランキング4位は燻製としては変わり種のポテトチップスです。最初から塩で味付けされているため、下ごしらえなしで調理にとりかかれるのが魅力。チップには定番のサクラを選び、熱燻法で作ってみましょう。
熱燻開始後10分ほどでしっかりとした風味がつき食べ頃となります。なお、1時間ほど乾燥させると味が定着し、より深い味わいになるでしょう。
3位:手羽先の燻製
手羽先も短時間で調理ができる食材です。下ごしらえとしては手羽先10本に対し塩10g、こしょう2gを目安に味付けしておきましょう。まんべんなく味付けするには手羽先をジップロックへ入れてシェイクするのがおすすめです。
ヒッコリーなどのウッドチップを熱源で炙り、内部温度が上がったら網に手羽先を並べましょう。約10分で裏返し、さらに10分ほど燻せばジューシーで濃厚な手羽先燻製が完成します。
2位:くんたま
卵の燻製は「くんたま」として人気の料理です。お好みの硬さで卵を茹でたら殻をむいて、めんつゆなどのお好みの調味料に漬けましょう。時間の目安ですが、しっかりと味つけするには一晩程度漬けるのがおすすめです。
漬け終わったら食材の水分を拭き取り乾燥させれば下ごしらえが完了です。実際の調理は30分程度の熱燻となります。スモークチップとしてはフルーティで甘味のある香りのリンゴもよく合うでしょう。
1位:チーズの燻製
ランキングトップになったチーズは溶けやすい食材のため温燻でじっくりと調理するのに向いています。特別な下ごしらえが不要なので初心者でも簡単にできるのもうれしいポイント。チーズの下にクッキングシートを敷くのが溶けにくくするコツです。
約10分ごとにキッチンペーパーでチーズの水分をふき取りながら30分ほど温燻をすれば完成。香りづけには芳醇な香りのウイスキーオークを用いるのもよいでしょう。
便利なアイテムでキャンプ料理を堪能
煙が出ることがあまり気にならないキャンプ場では落ち着いて燻製作りができます。サクラやヒッコリー、クルミといった燻製用の材料も多彩で味のバリエーションが楽しめるのも人気のポイントです。
コンパクトで軽量なキャンプ場に持ち込みやすい燻製器も数多く販売されています。変わり種食材でオリジナルの燻製にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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出典:pixabay.com