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アラフィフチャリダーが行く!北海道小旅行【第三夜】

齢46。おとうさん、旅に出ます。旅に出ると言ってもそこは世帯主、半年も一年も行けるわけじゃありません。ちょっと遠くまで3泊4日のショートトリップ。でもそこには危険があり、冒険があり、出会いがあります。アラフィフチャリダーが行く北海道小旅行第三夜、スタートです。
更新: 2023年5月19日
おとうさん
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目次

歩道を走る?車道を走る?

撮影:ライター

大きな国道に出た。国道36号線だ。

国道36号線は道南の太平洋側を通る、札幌と函館を結ぶ大動脈。

これから向かう白老(しらおい)には日本製紙があるので、大型トラックもたくさん通る。

そのため道路はよく整備され、路側帯も広い。よって自転車で路側帯を走ってもなんら怖くない。

けれど、目的地である札幌の秀岳荘は、どんなにゆっくり行っても2日あれば着く。

だったらよそ見しながら、脇道それながらゆっくり行こうと、歩道を走ることにした。

自転車は軽車両なので、車道左側を走るのが原則だが、北海道の田舎道で歩行者とぶつかる危険性は少ない。

むしろ人とすれ違う可能性が少ない。

人がいたら自転車を押すなり車道に出るなりして対応しよう。

旅ではその柔軟性も大切だ。

旅は速さだけじゃない

出典:pixabayこちらの画像はイメージです

36号線は苫小牧まで車でいつも通っている。

ルートは完全に頭に入っているし、この先に何があるかまで把握している。

はずだった。

いつも車の中から見ているはずの景色が、いまは全く違って見える。

目線の高さもあるだろう。

そう。風を、においを、光を感じるのだ 。

向かい風の時は息も絶え絶え、海のにおいを胸に吸い込み(時に牛舎の臭いにむせ返り)光の眩しさと暖かさを全身で感じる。

これは屋根と外壁に囲まれて、猛スピードで通り過ぎていては気付かない、気付くことの出来ないものだ。

車や新幹線、ときに飛行機での旅もいい。

けれどこうして自転車で旅をしていると、移動速度と旅の充実度は反比例するのではないかと考えたりする。


お腹空いたけどお店がない。公園でインスタント麺を食す

撮影:ライター

白老に着いた。時計は12時少し前。家にいる時は妻の用意したお昼ご飯を食べ終わっているころだ。

自転車を漕いでいて交感神経が活発になっているはずだが、その活動もお昼休みに入ったようだ。時間通りにお腹が空く。

しかし、何もないのだ…

たま~にガソリンスタンドがあるくらいで、民家もない、バス停もない。休憩する場所が無いのだ。

出発して半日で早くも黄色信号が灯った。

仕方がないのでハラヘッタ~と独り言を言いながら進んでいると、ホーマック系列のスーパー「ニコット」があった。

暑さもあり休憩しながらスマホで地図を見ていると(最近のロードマップはスマホと連動していて、両方から道を確認できる)ここから山側に入ると、公園があると書いてある。

住宅街にあるが、ほかに良い場所が無さそうなので、そこでお昼ご飯を食べることにした。

公園は野球グランドがある大きな公園で、誰もいないが砂ぼこりがひどい。

もう一本中に入ると整備中の公園があったので、入ってみた。

さあ記念すべき最初の食事は何にする?

スパゲッティと思ったが、ゆで汁を捨てるのが忍びなかったのでインスタント麵にした。

なんてことないサッポロ一番味噌ラーメンでも、旅の高揚感と、見知らぬ地の公園というシチュエーションに、サバイバルナイフで切ったまるちゃんのソーセージがトッピングされれば不味いはずがない。

あっという間に平らげた。

公園でTwitterスペース

撮影:ライター

お腹いっぱい。

お腹いっぱいで運動するとわき腹が痛くなる。子どもの頃に何度も経験した。

子どもの様な事をしているおっさんでもその現象はもれなくやってくる。

少し休憩をしよう。

そうだ、せっかくだからTwitterスペースでもやってみよう。

って、たかだかフォロワー300人の僕がスペースを開いたところで誰も聴きに来やしない。

公園のベンチで横になっていたらいつの間にかウトウトしていた。


なんも家ねぇ~

撮影:ライター

白老の公園。

子どもたちの声で目が覚めた。

何となく居心地が悪くそそくさと出発する。

子どもたちは興味ありげにこちらをチラチラ見て来るが、決して話しかけては来ない。

それが正しい反応で正しい教育。

疲れてはいたが、さすがに100㎞も走らずに一日を終えては不甲斐なさすぎる。

もう少し走ることに。

この先は苫小牧。

苫小牧は北海道の空の玄関口、千歳空港が近く、フェリーターミナルもある大きな街だ。

しかしそこまでが長いのだ。

ひたすら続く平坦な一本道をひたすら漕ぐ。

退屈だが気分は最高だ。

あまりの気持ちよさに歩行者がいないことを確認し「なんもいえねぇ~!!」と声を出してしまう。

気分はオリンピック金メダリストだ。

見出し通りに家もない。

苫小牧到着

撮影:ライター

苫小牧に着いた。

100均を探す。

コロナ対策のマスクとスパゲッティ用の塩を買いたい(saltと書いていたから持って来たら頭にcrazyと書いていた)

すぐにダイソーがあったので入ってみる。

塩はすぐに見つかったが、マスクの種類が多くて迷ってしまう。

レジ側に陳列されているので「これだ」と思って並んでも、待っているうちに別なのが目に入りまた取りに行ってしまう。

ガンガンに冷えた店内に15分もいたら体がキンキンに冷えてしまった。

入口にいつから販売されているのか分からないホットコーヒーがあったので購入。8月のホットコーヒーは5秒で後悔する。

時間は15時。さて、そろそろ寝床を見つけないと。

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