衰える身体 どうにかしないと
Webライターをはじめて、まる2年経った。
おかげさまで忙しい毎日を送っている。
しかし、毎日パソコンに向かっていると体力の衰えがヒドイ。
年齢も折り返しを過ぎた46歳。
スマートウォッチに表示される歩数は3桁の日もある。
歩数のグラフと反比例して右肩上がりの体重。
元ボクサー、毎日10㎞走っていたバキバキの腹筋が自慢が見る影もない。
いかん、なんとかしないと…
30代で北海道縦断を達成
実は30代の時に自転車で北海道を縦断したことがある。
その時は精神的な病気に罹り(現在も治療中)自信を無くしていた僕を見て、妻が行ってきなさいと背中を押してくれた。
今回も運動不足の他に、やはり鬱々とした精神状態を打破したいという理由も多分にある。
当時の記録は自分のブログにまとめているが、いかんせんフィルム写真の頃で、kurashi-noで発表できない。
我ながら語るに値する大冒険だったのでもったいないがまたの機会に。
今回の北海道小旅行はスマホで写真をたくさん撮ってきたので、北海道の雄大な景色を愉しんで欲しい。
荷物の重さは20㎏
登山やキャンプなど、アウトドアの荷物は軽さが正義だ。
それは、荷物を自転車に積む場合でも変わらない。
前回の北海道縦断では食費の節約のため、米を持って行った。
米を持って行くと必然的に水も必要になり、おかずも持たなければいけない。
結果的に当時の荷物の重さは20㎏になった。
その反省を踏まえ、今回はパスタを持って行くことにした。
パスタなら米より軽く、少ない水で済む。米と同じく炭水化物を摂取できる。
ソースを工夫すれば栄養バランスもとりやすい。
と思ったら、妻が「これ缶詰持って行ったら?これレトルトのハヤシライスもあるよ」と心配してくれる。
妻の気持ちを断るのもアレだと思い、全部つめ込んだら結局荷物の重さは20㎏になった。
こうして僕は家族の重い想いをバッグにつめ込んで、自分の思いと向き合うために再び旅に出る。
子の手を握り、妻に見送られ
8月でも北海道の朝はどことなくヒンヤリしている。
いつもはコーヒーを落とすのだが、道具をバッグに入れてしまったので今日はインスタントコーヒー。
準備をしていると「ん…行くの…」と妻が片目をあける。
モンベルのトレッキングパンツと化繊のシャツに着替えてからベッドで丸くなっている息子の手を握った。
北海道を縦断したときはまだ幼く、母親と寝ていたが、いまではベッドから脚がはみ出しそうだ。
それでも「いってらっしゃい、気を付けてね」とささやく息子の声はあの頃の面影を残す
家族を起こさないように静かにドアノブをひねる。
自転車にパニアバックをセットしていると「寒いね」と言いながら妻がパジャマのまま出てきた。
「しばらく家空けるけど、たのむね」「楽しんできて」「行ってきます」
妻とひと時の別れの言葉を交わし、旅が始まる。
ふ…フラ付く…
さあ出発だ。力を込めてペダルを踏みこむ。オットット…
さすがに20㎏は重いぞ。
でも妻が見ている。止まるなんて格好悪くてできない。背中越しに大きく手を振る。
オットット。
大きく手を振ったのは僕のイメージの中だけで、一瞬でハンドルを掴む。
そもそも僕が格好つけようとする方が似合わない。
せめて転ばないようにバランスを取るのが精一杯だ。
市街地の国道は早朝にクリアするのが鉄則
僕の住む場所は北海道の地方にある小さな町。
それでも近隣にある都市を繋ぐ国道があり交通量は多い。
そこを20㎏の荷物を積んで自転車でフラフラ走るのは危険極まりない。
自転車は車道の左側を走るのが原則だが、危険を感じた場合は歩道を走ることが認められている。余計なトラブルを避けるため、僕は車道を走る。
さらに危険を回避するために僕は早朝に出発し、危険な国道をクリアすることにした。
出発は朝5時。
予想通り通過する車はまばら。一気に市内を抜けることができた。
荷物のせいか、体力のせいか
進まない。
普通、自転車は漕ぐのをやめてもスーッと進むと思うのだが、脚の回転を止めると、タイヤの回転もピタッと止まってしまう。
自転車で長く走るときのコツは、なるべく脚に力をいれないこと。
坂道でも力を入れず、ギヤを軽くしゆっくり進む。
そうすると脚が疲れにくく長く走れる。
なので「すすまないな~」とは思っても極力脚に力を入れず、我慢して走っていた。
それにしても進まない…
自転車は意外に繊細な乗り物で、小さな異変にも敏感に影響を受ける。
普段は気が付かないほどの坂道でも、スピードメーターを見ると時速で2㎞ほど落ちていることがある。
チェーンの潤滑油が切れていても影響するし、見た目では分からないほどに空気が抜けていてもダメだ。
その状態で歩道のない国道を我慢して走り、登別に着いたときにスーパーの駐車場で確認することにした。
空気は異常ない。潤滑油も十分だ(空気入れと潤滑油、その他、簡単な工具は携行している)
どうしたものかと休憩がてら道路に座っていると、誰かに呼ばれている気がした。
気のせいかと思ったが、やっぱり呼ばれている。誰かと思いきょろきょろ辺りを見回すと…
今回はここまで!
アラフィフチャリダーが行く!北海道小旅行、第一夜はここまで。
僕を呼ぶ声の主は?結局おとうさんはどこに行くの?
続きは第二夜で!
旅は始まったばかり。どんなトラブル、どんな出会いと景色が待っているのか。
ご期待ください。
次のお話はこちら
アラフィフチャリダーが行く!北海道小旅行【第二夜】
46歳。妻子アリの男が何を思ったか、自転車に荷物を積んで北海道を旅します。北海道の何もない一本道を、まるで学生の様におじさんが自転車を漕いで...
こちらの画像はイメージです