スリーパーエクスペディション スクエア ライトジップ
ベースキャンプ フレキシブルシステム
ソフティーエリート5
スナグパック タクティカル3
冬のキャンプに便利なシュラフをご紹介
スナグパックはイギリスに本社を置くアウトドア用品メーカーで、軍隊にも採用される商品品質は多くのキャンパーや登山家から評価されています。スナグパックのシュラフは耐久性や保温性に優れ、素材が化学繊維のためダウンなどと比べてリーズナブルというのも特徴です。
以下では冬のキャンプに適したシュラフの選び方を解説し、おすすめ商品を紹介していきます(本記事は2022年11月16日の情報をもとにしました)。
スナグパック製シュラフの種類と特徴
特徴1:5つのシリーズがラインナップ
スナグパックのシュラフは大きく分けて5つのシリーズがあり、モデルの数は30以上もあります。下にはシリーズの種類とおおよその価格帯を表にまとめました。以下では価格帯ごとに特徴を解説しましょう。
シリーズ名 | 分類 | 価格帯 |
タクティカル | ハイエンド | 2万円~7万円台 |
スペシャルフォース | ||
ソフティー | ||
ソフティーエリート | ミドルレンジ | 2万円前後 |
ベースキャンプ | ローエンド | 1万5千円以下 |
特徴2:独自素材が使われたハイエンドモデル
タクティカルは軍隊用として開発されたモデルで、「パラテックススチールプレート」を素材とした丈夫なつくりです。内側には「TS-1」という保温性の高い生地を採用し、中綿にはダウンにも匹敵する暖かさの「ソフティープレミアム」なるオリジナル素材が詰められています。
シリーズ名 | モデル名 | 快適温度(℃) |
タクティカル | 2 | 0 |
3 | -7 | |
4 | -12 | |
センターフォース | 1 | 5 |
2 | -7 | |
コンプリートシステム | -15 | |
ソフティー | 3マーリン | 5 |
6ケストレル | 0 | |
9ホーク | -5 | |
12オスプリ— | -10 | |
15ディスカバリー | -15 | |
18アンタークティカ | -20 |
モデルごとの特徴
他の2モデルも表生地や中綿の素材は同じです。センターフォースは中央にジッパーが付いているため、初心者キャンパーでも簡単に開閉や温度調整が可能です。また、スナグパックで最も歴史のあるソフティーは、快適温度が5℃から‐20℃まで6種類もあるので、ぴったりの商品を選べるでしょう。
特徴3:性能と価格のバランスのよいミドルレンジ
ソフティーエリートには下表のような4種類があり、生産国をイギリスから中国に移した新モデルです。ハイエンドモデルの素材を低コスト化した表面素材(=パラテックス)や中綿素材(=ソフティー)のほか、インナーには「リフレクタサーム」なる保温性の高い素材を採用するなどして性能を確保しています。
シリーズ名 | モデル名 | 快適温度(℃) |
ソフティーエリート | 2 | 2 |
3 | -5 | |
4 | -10 | |
5 | -15 |
特徴4:初心者におすすめのローエンドモデル
ベースキャンプシリーズはキャンプや車中泊で気軽に利用できるローエンドのシリーズです。下表のように外気温に応じて選べる5つのモデルがあります。また、インナーとアウターの2レイヤーで構成される商品は、分割してオールシーズン活用できるでしょう。
シリーズ名 | モデル名 | 快適温度 |
ベースキャンプ | トロピカル | 7 |
ジャングルパック | 7 | |
ノーチラス | 3 | |
マリナー | -2 | |
スリーパー | -7 | |
スリープシステム(2レイヤー) | -12 | |
フレキシブルシステム(2レイヤー) | -5 |
冬キャンプに適したシュラフの選び方
1.冬の寒さに対応できる商品を選ぼう
スナグパックのシュラフには「快適使用温度(快適温度)」が記されています。商品を選ぶ際には少し余裕をもって、使用するキャンプ場の最低気温から5℃引いた値を目安にしましょう。キャンプ場によっても気温は異なりますが、冬シーズン用として汎用的に使用するには、快適温度が-5℃以下の商品を選んでおくのが無難です。
2.機能や保温性を考慮して形状を選ぼう
スナグパックの形状にはスクエア型・マミー型・センタージップ型の3種類があります。スクエア型は封筒型シュラフにフードが付いた布団に似た形状で、扱いやすいのがメリットです。マミー型は足元をコンパクトに絞っているため、密着性が高く体を暖めやすいでしょう。
また、シュラフの中央にジッパーを備えるセンタージップ型は、衣服の開閉のように直感的に操作ができて、温度の微調整がしやすいのが魅力です。
3.重量や収納サイズもチェック
登山を含むキャンプなど、シュラフを持ち運ぶ距離が長い場合は、負担にならないサイズや重さの商品を選びましょう。一般的にハイエンドモデルになるほど収納サイズがコンパクトで、快適温度が低いほどサイズが大きくなる傾向があります。オーバースペックになることを避けて、バランスのよいスペックの商品を選びましょう。
キャンプ初心者にもおすすめのモデル2選
1.スリーパーエクスペディション・スクエア・ライトジップ
スリーパーエクスペディション スクエア ライトジップ
サイズ | 220ⅽm×160ⅽm |
---|---|
重さ | 2600g |
スナグパックのベースキャンプシリーズで最も保温性の高い冬用シュラフです。表面には、はっ水機能のあるアクアライトが、裏面はスーパーソフトなる肌触りのよいポリエステル素材を備えているので快適に過ごせるでしょう。
また、中綿にはシリコン製中空繊維のISOファイバーを採用し、快適温度は-12℃と真冬でも安心して就寝できるスペックです。色はレッドとオレンジから選べて、価格は13,750円ほどです。
冬キャンプにぴったりの保温性最強シュラフ
スリーパーエクスペディションのスクエア型で、右側にジッパーが付いたシュラフです。上下から閉じられる2WAY仕様のため、微妙な温度調整ができます。また足先にもジッパーが付いているのも特徴で、大きく開放すれば比較的気温の高い秋シーズン用としても活用できるでしょう。
ほかにも首元にはネックウォーマーを備え、肩や首回りはコードで絞れるようになっているなど、冬の冷気を遮断し暖かくして過ごせる工夫が満載です。
2.ベースキャンプ・フレキシブルシステム
ベースキャンプ フレキシブルシステム
サイズ | 220cm×160cm |
---|---|
重さ | 2,800g |
ベースキャンプシリーズの今年(2022年)の新作シュラフです。同シリーズで快適温度が-2℃の「マリナー」というシュラフをアウターとし、フリース素材のインナーをセットにしたモデルとなります。
2枚のレイヤーを重ねると快適温度が-5℃となるので、真冬のキャンプにも対応できるでしょう。アウターがオリーブ色でインナーはカモフラージュ柄とデザイン性も高く、価格は14,850円ほどです。
全季節に対応し初心者キャンパーにも人気
フレキシブルシステムのアウターの中綿は断熱効果抜群のISOファイバーで、インナーのフリースとの相乗効果で高い保温性を保っています。レイヤー間はジッパーでしっかりと接続できるため、寝返りを打ってもずれる心配はありません。
また、フルオープンができる布団に似た形状のため、シュラフの初心者にも扱いやすいでしょう。分割すれば各レイヤーを個別で使用できるため、気温に合わせてオールシーズンの活用が可能です。
撤収&メンテナンスもスムーズ
フレキシブルシステムはレイヤーを重ねた状態で収納できるので、撤収がスムーズにできるでしょう。また、2レイヤーともに自宅で洗濯できる素材なので、メンテナンスがしやすいのもメリットです。
機能・性能が充実した上位モデル2選
1.ソフティーエリート5・レフトジップ
ソフティーエリート5
サイズ | 220cm×150cm |
---|---|
重さ | 2,400g |
快適温度が-15度と、スナグパックのソフティーエリートで最も寒さに強いモデルです。アウターは「パラテックスマイクロ」なる頑丈で肌触りのよいナイロン生地で、防水性が高いのでキャンプにも適しています。
また、インナーの「パラテックスライト」は速乾性に優れ、肌触りが抜群の生地なので、快適な寝心地が得られるでしょう。中綿にはダウン並みの断熱性のある「ソフティー」を使用し、寒さからキャンパーを守ってくれます。
サイズの調整が可能
ソフティーエリート5の価格は27,500円ほどで、ミリタリーテイストのオリーブカラーです。サイズは1種類ですが調整機能を備えていて、ジッパーのメスを組み換えることで、外周を150cmから175cmに変更できます。
また、また、フックとDカンで足元を折り返すことで、長さを30cmほどコンパクトにすることが可能です。身長に合わせて長さを調節することで、足元を密着させ、効率的な保温ができるでしょう。
便利な機能が満載
シュラフの足先は兵士が靴のままで休息をとれるように、裏地が強化された立体形状になっています。そのため、比較的足の自由度があり、破れや汚れに強いのが魅力です。また、左胸部にはポケットが付いていて、スマホなどの小物の収納にも使えるでしょう。
2.タクティカル3・ライトジップ
スナグパック タクティカル3
サイズ | 220cm×150cm |
---|---|
重さ | 1700g |
スナグパックのハイエンドシリーズで、タクティカル3は最適温度が-7℃と、冬キャンプにも対応します。ピックアップしたおすすめ品のなかで最も軽量でコンパクトに収納できるため、登山用としても活用できるでしょう。
表生地には破れにくくはっ水性・透湿性に優れる「パラテックススチールプレート」を採用し、インナー生地には軽量で暖かい「TS1」なるスウェード生地を採用することにより、快適性と耐久性を備えています。
最先端技術が搭載された登山にも適したモデル
タクティカル3の価格は41,800円ほどで、カラーはオリーブやデザートタン、ブラックから選ぶことができます。足元まで保温できるマミー型で、ダブルジッパー式のため、細かい温度調整ができるのもおすすめポイントです。
中綿にはスナグパックのハイスペック素材・「ソフティープレミアム」を採用し、宇宙服にも採用される「リフレクタサーム」が体熱を効率的に反射するので、真冬の寒さからも守ってくれるでしょう。
スナグパックの寝袋で冬キャンプを満喫
スナグパックのシュラフは頑丈で保温性が高く、肌触りや透湿性といった快適性にもこだわりがあるのが特徴です。ポリエステルなどの化学繊維を主な素材としているため、丸洗いができてメンテナンスしやすいというメリットもあります。
また、ミリタリー風のカラーやデザインで、キャンプ場の雰囲気に合っているのも人気のポイントです。お好みのスナグパック製シュラフを入手して、冬キャンプに挑戦してみてはいかがでしょう。
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