茶臼山への登山コースを徹底解説!
茶臼山とはどんな山?
茶臼山とは愛知県最高峰の標高1,416mの山で、長野県との県境である茶臼山高原の一部になっています。山麓は休暇村やキャンプ場、花畑の広がる行楽地で多くの観光客に人気です。この記事では、茶臼山への初心者から上級者向けの登山ルートと絶景スポットを紹介していきます。
この記事は2022年10月25日の情報をもとに執筆しています。登山道の状況は変化する可能性があるので、必ず訪れる前に確認しておきましょう。
茶臼山高原
- 住所〒449-0405
愛知県北設楽郡豊根村坂宇場字御所平70-185 - 電話番号0536-87-2345 茶臼山高原協会
- アクセス【車】猿投グリーンロード「力石IC」から約80分
- 公式サイトURLhttp://www.chausuyama.jp/
茶臼山へのアクセス
茶臼山の登山口である茶臼山高原へのアクセスは自家用車がメインになります。東名高速道路の名古屋ICから猿投グリーンロードを通り、名古屋ICからは約2時間の道のりです。
公共交通機関でのアクセスは最寄り駅がJR飯田線の東栄駅になります。近くにある「休暇村茶臼山高原」に宿泊する場合は予約制の無料送迎バスがありますので、宿泊するときは利用してみてください。
茶臼山への登山に必要な服装や持ち物
茶臼山は観光地として整備された登山道が多く、難易度が低いため初心者にも向いている山です。高原のため夏場でも涼しいので調節のしやすい服装で登りましょう。
日帰りで登れる山ですが、念のため非常食や常備薬は持って行くことをおすすめします。また簡易マップは公式ホームページでもダウンロードできますが、念のために登山マップを持っていくと安心です。
山頂までわずか30分の初心者コース
茶臼山高原の第2駐車場が登山口
茶臼山は最短時間で山頂まで30分で到着する初心者向けの難易度の山で、散策コースとして親しまれています。ハイキングマップも公式ホームページに掲載されているため、参考にしてください。
初心者向けコースでは茶臼山高原の第2駐車場の近くの登山口から入山します。「西側登山ルート」と表示がありますので迷うことはないでしょう。リフトや総合案内所に係員さんがいるので、わからない場合は聞いてみることをおすすめします。
眺望の良い西側登山ルートを登る
西側登山ルートは隣にある標高1,358mの萩太郎山を見つつ草原地帯を登っていく見晴らしのいいルートです。「自由の広場」や見晴台など休憩ポイントもあるので、この先の体力を消費する場所に備えて休憩することをおすすめします。
見晴台を抜けると「胸突八丁」という階段にさしかかりますが、ルート内で一番高低差がある場所なので注意が必要です。登り終えれば山頂なので、無理せず登っていきましょう。
山頂の2つの展望台は必見
茶臼山の山頂には愛知県側の展望台と長野県側の展望台の2つが建っている面白い構造になっています。愛知県側からは美濃三河高原の山々が、長野県側からは木曽山脈などのアルプスの山々が見えるスポットです。
また茶臼山は星空が美しいことでも知られており、展望台をバックに星空の撮影に挑戦する人が多いことで知られています。「星空カフェてんくう」というイベントも行われていますので、興味のある方は調べてみてください。
ぐるっと一周する中級者コース
さまざまな小道が登山道になっている
茶臼山は散策路としていろいろな小道が登山道として設定されています。山を一周するルートでは西側登山道から山頂へ向かいキャンプ場のある東側登山道に下山しますが、分岐が多くあるので気をつけましょう。
小道には名前がつけられていて、「愛の小路」や「ささやきの小路」など個性的です。また「ドウダンの丘」や「モミの丘」などの特徴的な植生をもとに名付けられた場所もあるので、体力に余裕があれば立ち寄ってみてください。
まずは初心者コースと同じ道で山頂へ
茶臼山を一周するコースも初心者向けコースと同じく第2駐車場からスタートします。第2駐車場の近くには「レストハウスやはず」や「休暇村茶臼山高原」などトイレや買い物ができる施設がありますので、登る前に準備を整えておきましょう。
山頂までの道のりも同じく西側登山道を使うため30分ほどで到着です。途中で小道に入る分岐が何箇所かありますので、山頂へのルートと間違わないようにマップを見ることをおすすめします。
緑豊かなキャンプ場方面に下山
山頂からは東側登山道という表示の方向へ下山していきます。草原が広がっていた西側登山道とはうってかわって森林の中を20分ほど下っていくと車道に合流し、「茶臼山カエル館」やキャンプ場がある場所に下山します。
近くに駐車場のある場所から登山道でショートカットする道があるため、時間を短縮したい場合はそちらに進みましょう。歩道沿いに広がる茶臼山牧場を眺めながら25分ほど下っていくと総合案内所に到着です。
萩太郎山まで一周する上級コース
総合案内所から登山スタート
茶臼山への登山道の中で森林の中を歩く休暇村登山道を使用するコースでは、矢筈池の近くの総合案内所がスタート地点となります。名前のとおり休暇村茶臼山高原の施設もあるため、道がわからないときは尋ねてみましょう。
雷岩や雨乞洞を見ながら茶臼山の山頂へ
総合案内所から25分ほどで「風乞洞」や「雷岩」など巨岩のある道への分岐点に差し掛かります。茶臼山の中でも樹林帯に位置するので、足元に気をつけて登ってください。雷岩はパワースポットとも言われており、天狗を退治するために雷が落ちたと言われている巨岩です。
雷岩からは15分ほどで山頂に到着します。山頂からは初心者向けや中級者向けのコースと逆の西側登山道を下山するので、道を間違えないようにしましょう。
茶臼山の山麓に下山してから萩太郎山へ
西側登山道の入口の第2駐車場まで降りてきたあとは、萩太郎山の山頂に向かうリフト沿いに登っていきます。萩太郎山の山頂までは30分の一本道で、草原の中を歩いていくのが特徴の登山道です。芝桜やサンパチェンスの開花時期は花畑を見ながら登る気持ちのいいルートになっています。
おすすめの絶景スポット3選
①一面に広がる芝桜の丘
茶臼山高原からリフトに乗って登れる山に萩太郎山があります。標高1,358mと茶臼山より少し低い山ですが、5月から6月にかけて頂上付近に芝桜が一斉に開花する「天空花の回廊 芝桜の丘」は必見です。
南アルプスの山々を臨みながら広がる花畑は茶臼山高原の名所の1つで、リフトを使うため初心者でも容易に登れる難易度になっています。開花状況は公式ホームページで告知されていますので、参考にしてください。
②花の絨毯の上を進むリフト
萩太郎山へのリフトの下には、サンパチェンスの花が色とりどりの絨毯のように植えられています。開花時期は5月から11月と長く、特に茶臼山高原で開催される夏のレクリエーションの時期は最盛期を迎え、美しい空中散歩を楽しむことが可能です。
美しい花の絨毯は隣の茶臼山の山頂からも観察できるので、写真撮影のスポットとしても人気ですので、公式ホームページの開花情報を調べて撮影に挑戦してみましょう。
③紅葉のライトアップが美しい矢筈池
矢筈池は茶臼山の麓に広がっている池です。10月から11月にかけて紅葉がライトアップされることで有名な場所で、美しい夜の紅葉を楽しめます。土日と祝日の矢筈池ではボート遊びが行われており、料金は3人乗りで1,000円です。
また矢筈池ではカッコウやウグイスなどの野鳥観察や、清流が流れ込むことによって繁殖しているタニシなどの観察も楽しめるので、下山後に散策してみてはいかがでしょうか。
茶臼山への登山に挑戦してみよう
茶臼山の初心者から上級者向け登山コースの解説と、周辺の絶景スポットについて解説してきました。茶臼山は天竜奥三河国定公園の範囲であることもあり、季節を通して多くの観光客が訪れます。
高原であることから気候も過ごしやすく、キャンプ場やスキー場、美術館、宿泊施設など多くの観光施設が併設されているため、手軽なアウトドアを体験しにぜひ一度訪れてみてください。
茶臼山が気になる方はこちらもチェック!
茶臼山高原への登山が気になる方はこちらの記事もチェックしてみてください。初心者向けの服装や注意点、アクセスがよく日帰りで登れる難易度の山の紹介など多くの記事が掲載されています。
茶臼山高原は観光地化されている高原の中の山なので、登山時間はそこまでかかりません。長野県には登山道や山小屋が整備されているさまざまな山があるので、登山マップを見て登山計画を立ててみてはいかがでしょうか。
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