唐松岳の初心者向け登山コースを徹底解説!
唐松岳とはどんな山?
唐松岳は長野県と富山県の県境に位置する北アルプスの山で、標高が2,696mあります。主な登山道である八方尾根はスキーが有名で、スキー場のゴンドラを使うことで一気に高度を稼げるため初心者に人気です。
この記事は2022年9月14日の情報を元に執筆しています。登山道や山小屋の状態は天候によって変わってくるため、登山に出かける前に必ず公式サイトなどで情報収集をしましょう。
唐松岳
- 住所〒399-9301
長野県北安曇郡白馬村北城 - 電話番号0261-85-4210
- アクセスJR白馬駅からバスで約20分(白馬八方バスターミナルまで)
唐松岳へのアクセス
唐松岳への最寄り駅はJR大糸線の白馬駅になります。白馬駅からはアルピコ交通から路線バスが出ていて八方尾根の登山口付近の「白馬八方バスターミナル」まで5分で行けますが、駅から近いため徒歩でも行くことが可能です。
また、長野駅や新宿駅から特急バスや夜行バスで「白馬八方バスターミナル」まで直通運転しているので、いろいろなアクセス方法があり便利な立地になっています。
登山の準備で気をつけることは?
唐松岳はゴンドラを使って標高1,800m付近まで一気に登れるため、体力のない人や登山初心者でも手軽に高度を稼げます。しかし、北アルプスの山は天候が変わりやすく、ある程度の装備は必要です。
雨や風による体温の低下を防ぐために持参する雨具や、食べながら登って体力を維持するための行動食、時期によってはホワイトアウトでの道迷いを防止するための地図やコンパスなど基本的な装備は必ず持っていきましょう。
日帰り登山は八方尾根コースがおすすめ
3つのゴンドラを乗り継いで八方池山荘へ
標高1,800m付近の八方池山荘まではゴンドラで登るのが一般的なコースです。40分ほどで高度を1,000mも稼げることで有名で、3つのゴンドラを経由します。大人の往復料金は3,200円で発行日から3日有効なため、1泊2日の山行でも使えるのが魅力です。
ゴンドラを降りると八方池山荘に到着します。八方池山荘には石を積上げた第1ケルンがあり、白馬三山などの眺めが絶景と評判の場所です。
八方池山荘
- 住所〒399-9211
長野県北安曇郡白馬村神城21474-1 - 電話番号0261-75-3788
- アクセス黒菱第3リフトより徒歩20分
グラードクワットリフトより徒歩0分 - 公式サイトURLhttps://yamagoya.hakubakousha.com/
ケルンを辿りながら八方池を観光しよう
八方池山荘からは石神井ケルン、第2ケルン、八方ケルン、第3ケルンとケルンを目安に登っていきます。所要時間は急な傾斜を迂回するコースでは1時間半、直接登るコースでは1時間で八方池に到着です。
八方池には休憩できるベンチが設置されているので、高山植物や白馬三山を写す八方池の美しさを堪能しながら休憩してみてはいかがでしょうか。
雪渓を眺めながら山頂へ
八方池から先は本格的な登山道が始まります。途中の扇雪渓は時期によってはまだ雪が残っているため、転落しないように注意が必要です。1時間40分ほど歩くと丸山ケルンという登山道の中間地点の目安となるケルンが見えてきます。
丸山ケルンから山頂までは1時間10分ほどかかるため、少し休憩するといいでしょう。山頂には唐松頂上山荘があり、売店やお手洗いがあるので休憩してからの下山をおすすめします。
唐松岳頂上山荘
- 住所〒399-9301
長野県北安曇郡白馬村北城6336 - 電話番号090-5204-7876
- アクセス標高1850mの第一ケルンより徒歩約4時間10分
- 公式サイトURLhttp://karamatsu.jp/
八方尾根コースの絶景スポット3選
登山装備を持たなくても散策できる八方池
八方池は、唐松岳の積雪によって押し出された土砂が堆積した場所に雪解け水が溜まってできた池です。高山植物の宝庫として知られており、右回りコースと左回り迂回コースが設定されています。
左回りコースはゆるやかな坂と木道で高山植物を楽しみながら登れるので体力に不安のある人におすすめです。1時間半ほどで到着する八方池は水面が穏やかな日は白馬三山が逆さに映るため、写真スポットとしても人気になっています。
日本で数少ない氷河である唐松沢氷河
唐松岳には長野県で初めて認定された氷河があります。唐松岳の山頂からも見られる「唐松沢氷河」で、冬の時期には熟練者がスキーで滑り降りることでも知られている場所です。
唐松沢氷河は八方尾根の登山道と並行するように存在するため、登山道の各所からも見える場所があります。氷河が山肌を削り崖になっている場所も多く滑落の危険がある場所なので、足元にじゅうぶん注意して見学しましょう。
山頂から見るモルゲンロート
モルゲンロートは朝日によって山々が赤く染まって見える現象のことを指します。日帰りではなく唐松頂上山荘に宿泊しないと見られない光景ですが、唐松岳では北アルプスの山々が美しく染まることで有名です。
麓からも赤く染まった唐松岳などの北アルプスは見られるため、どうしても日帰りで見てみたいという場合は夜行バスで早朝に白馬八方バスターミナルまで行くといいでしょう。
唐松岳に登山に出かけよう!
唐松岳の登山について、初心者におすすめの日帰りコースや絶景スポットを紹介してきました。唐松岳は北アルプスの中でも駅からのアクセスが良く、高山植物と散策が楽しめる八方池までゴンドラで気軽に登れる山です。
長野県側の八方尾根はオリンピックがあったこともあり、山麓が開けていて観光しやすいのも魅力の一つになっています。登山道がよく整備されていて迷いにくいので、ぜひ唐松岳登山に挑戦してみてください。
唐松岳への登山が気になる方はこちらもチェック!
唐松岳への登山が気になる方は以下の記事もチェックしてみてください。全国の初心者向けの山や、登山初心者のための参考記事などが多く掲載されています。初めて山に挑む人や体力に不安のある人は設備が整った登山道がある山で練習を積むといいでしょう。
登山は登る時期によって新緑や紅葉、一面の雪景色など多くの風景を見られるアウトドアです。アドバイスや注意点をよく調べて安全で楽しい登山を始めましょう。
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