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焚き火台や薪ストーブの「2次燃焼」ってどんな仕組み?メリット・デメリットをご紹介

焚き火台や薪ストーブの商品説明などに書かれていてよく見かける「2次燃焼」。効率的と言われてはいますが、実際にどういった仕組みなのかをご存知ではない方も少なくないでしょう。本記事で、焚き火台などで見かける2次燃焼の仕組みやメリットなどを解説いたします!
2022年9月9日
奏咲
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目次

焚き火台や薪ストーブの2次燃焼って?

よく見かける2次燃焼って実際何なの?

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キャンプやバーベキューなどのアウトドアが好きで、焚き火台や薪ストーブを探したことがある方は、おそらく商品説明や特徴解説に「2次燃焼」というフレーズを見かけたことがあるでしょう。大抵の場合、当該商品の強みとして記載されています。

しかし、実際のところ2次燃焼とは何なのか、その仕組みまで理解している方は少ないかもしれません。2次燃焼で効率よく燃やせるといった謳われていても、仕組みを理解していないので信じにくいと感じた方もいるかもしれません。

2次燃焼の仕組みやメリット・デメリットに注目!

今回の記事では、そんなよく目にする「2次燃焼」に注目いたします。そもそも2次燃焼がどういったメカニズムや構造のことを指しているのか、どんな人に対応している製品がすすめできるのかについて解説いたします。

また、本燃焼構造によって得られるメリットやデメリットについてもチェックしていきましょう。なお、本記事は2022年9月9日時点の情報を基に作成されているのでご了承ください。

仕組みについてチェックしよう

文字通り「2度」燃やすシステム

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仕組みについて簡潔にお伝えすると、1次燃焼で燃え切らずに煙となった可燃ガスを燃焼するシステムのことを指します。通常、焚き火台や薪ストーブは、薪を熱することで発生する可燃ガスに火が着いて炎になります。これが1次燃焼です。

しかし、1次燃焼では可燃ガスが炎になり切りません。余った可燃ガスは白い煙となって、モクモクと排出されます。この煙を再度燃焼させる仕組みが、2次燃焼と呼ばれているのです。

対応している焚き火台などの特徴


本燃焼構造に対応している焚き火台の多くは、製品にもよりますがサイド部分に空洞が施されています。その空洞部分を高温の空気が通過していき、1次燃焼で生じて白い煙になった可燃ガスを燃焼させるという構造を実現しています。

焚き火によって発生した高温の空気やまだ燃やせる煙を無駄にしないため、エネルギーを無駄にせず、効率が高く、エコロジーな燃焼構造だと言えるでしょう。

2つのメリットをチェック!

①煙が少ない

Photo by beve4

2次燃焼によって得られる最大のメリットが「煙が少ない」というポイントです。1次燃焼だけだと、先ほどお伝えした通り燃え切らなかった可燃ガスが白い煙となってモクモクと立ち上がってしまいます。

本燃焼構造はその煙を燃やすことになるので、1次燃焼と比較すると圧倒的に煙が少ないのです。煙を吸って気持ち悪くなったり、気管支炎などで咳がすぐに出てしまう方でも安心して焚き火を楽しめます。

②灰も少ない

2次燃焼は効率が高いため、少ない薪で高い火力が得られます。結果的に、火を消した後に処理しなければならない灰の発生も少なくて済むでしょう。面倒に思える後処理が楽になるというメリットが得られます。

また、2次燃焼は薪をかなり燃焼できるのも特徴です。完全燃焼もしくはそれに近いほど燃えてくれるので、燃え残りも少ないというメリットが得られます。こちらもやはり、後処理が楽になるので大きなメリットだと言えるでしょう。

③薪が少なくて済む

Photo by haru__q

2次燃焼は燃焼効率に優れているので、薪が少量でも高い火力を得られます。用意する薪の量が少なくて済むので、荷物面や経済面においてもメリットが得られる燃焼構造だと言えるでしょう。燃料となる薪が少なくても一定の火力・大きな炎を確保できるので、薪を無駄使いせずに済みます。

デメリットも頭に留めておこう


①燃費が悪い

Photo bygeralt

メリットの③と少し矛盾する点ですが、2次燃焼はよく燃えるので、薪が燃え尽きるのが早く燃費が悪いです。短時間の焚き火を楽しむのであれば少ない薪で強い火力が得られるので便利ですが、長時間焚き火を使う場合は燃費が悪く感じてしまうかもしれません。

長く、じっくりゆっくりと焚き火を楽しみたい場合には向いていないと言えます。自分の使い方・焚き火・薪ストーブのスタイルとよく相談して使うかどうかを決めるのがおすすめです。

②製品そのものが重い傾向にある

2次燃焼を実現させるために空洞を作るという2重構造上、対応している製品はどうしても重くなってしまいがちです。アウトドアにおいて荷物の重さは非常に重要な要素です。少しでも軽量に収めたいという方は少なくないでしょう。

その観点からすると、2次燃焼に対応している製品は重量があるのがネックとなってしまいます。ただ、この点に関しては構造上仕方のないことです。できるのなら「そういうものだからしょうがない」と割り切ってしまいましょう。

持ち運びに苦労することも

Photo by nidate

2次燃焼に対応している焚き火台や薪ストーブは、特にソロキャンプの場合に持ち運びにくく、辛い思いをする可能性があります。自分の体力や2次燃焼に対するモチベーションを冷静に考えたうえで、ソロキャンプに持って行くか行かないかを決定しましょう。

また、複数人でキャンプをする際も歩いて移動する距離が長い場合などはやはり持ち運びに苦労する可能性があります。事前にキャンプ場の情報などを確認したうえで選択するのがおすすめです。

どんな人におすすめなの?

安定した高火力が必要な調理に◎

Photo byLeo_Fontes

2次燃焼は、高い火力を安定して得られるのでキャンプ飯づくりなどにマッチしています。そのため、調理に力を入れたい方、美味しいキャンプ飯を作りたい・食べたい方におすすめです。強い火力で熱したり焼いたりするのが求められる料理も作りやすいでしょう。

今まで以上に美味しい料理を味わえたり、効率よくバーベキュー調理などができる可能性も秘めています。キャンプでの調理の幅を広げたいと考えている方にも、2次燃焼対応の製品はおすすめです。

煙が苦手・臭いが嫌な人にも◎

1次燃焼のみの焚き火台などを使うと、煙が多く発生してしまいます。そうすると、どうしても衣服や身体にアウトドア特有とも言える煙の臭いが付いてしまいます。洗濯をしてもその臭いが取れない場合も少なくなく、地味に厄介です。

そこで役に立つのが、2次燃焼に対応している製品です。メリットでお伝えした通り、2次燃焼だと煙の発生量が1次燃焼と比較して少ないので、煙そのものが苦手な方・臭いがつくのが嫌な方も安心して焚き火や薪ストーブを活用できます

2次燃焼は高効率・高火力!

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今回の記事では、焚き火台や薪ストーブなどでよく見かける「2次燃焼」の仕組みやメリット・デメリットについて注目してきました。確かにデメリットもありますが、効率の高さや安定した高火力が得られるという大きなメリットがあります。

人によって価値観は異なるので一概には言えませんが、調理や煙を少なくしたい方などであればメリットの方が大きく上回ることでしょう。ぜひ2次燃焼対応の製品を活用して、さらにキャンプを魅力的な時間にしてくださいね!

2次燃焼について気になる方はこちらもチェック!

本サイトには、2次燃焼構造を実装している製品について特集している記事が掲載されています。下記リンクから、2次燃焼に対応しているmont-bell(モンベル)やソロストーブの製品特集記事がチェックできますので、ぜひ併せてご覧ください!

また、手持ちの焚き火台をDIYして2次燃焼ストーブにするという方法のレクチャー記事も掲載中です。DIYに抵抗がない方・興味がある方は、ぜひレクチャー記事もチェックしてみてくださいね!