カワグチ アイロンクリーナー
ナイロン生地はアイロンのかけ方が重要!
ナイロンにもアイロンが使える
耐久性に優れたナイロンは、ウインドブレーカーなどアウトドア用の衣類に使用されることが多く、日常的に活用できる便利な生地です。基本的にしわになりにくい生地ではありますが、状態によってはしわが気になることもあるでしょう。熱に弱いと言われるナイロンですが、方法さえ間違えなければアイロンがけも可能です。
ナイロン生地のアイロンのかけ方をチェックしよう
本記事では、ナイロン生地を傷めることなくアイロンをかける方法を紹介します。注意点やしわになりにくい洗濯機の使い方についても解説しますので、ナイロンの衣類を長く愛用するための参考にしてみてください。
失敗しないための4つのポイント
①:アイロンの温度は低温に設定
前述の通り、ナイロン生地は耐久性が高い一方で熱に弱いという特徴があります。そのため、アイロンの温度を高くし過ぎると生地が溶けてしまう恐れがあるでしょう。
生地が溶けると穴が開き、着用できなくなってしまいます。愛用の衣類を無駄にしないためにも、アイロンをかける際の温度は必ず低温に設定してください。低温に設定しておけばナイロンに当てても生地が溶けることはありませんので、安心してアイロンをかけられます。
②:当て布をした状態で試す
アイロンを直接生地に当てるのではなく、当て布を挟んだ状態にしておくことも大切です。いらない布生地を用意し、ナイロン生地の上に被せた後にアイロンを当てるようにしてください。
万が一のことを考えて、まずは目立たない裾などから少しずつアイロンをかけることも大切です。当て布をした上でアイロンを当て、問題がないようなら全体のしわを伸ばすようにするとよいでしょう。
③:ファスナーなどは裏からかける
ボタンやファスナー周りはデコボコしているため、表からアイロンをかけると生地に負担がかかりやすいと言われています。このような部分にアイロンをかけたい時は、生地を裏返した状態にするのがおすすめです。
裏返しの状態ならボタンやファスナーのデコボコに影響を受けにくく、スムーズにアイロンがかけられるようになります。しわも伸ばしやすくなり、きれいに仕上げられるでしょう。
④:短時間で終え、しばらく動かさない
低温に設定していても、長時間アイロンを当て続けると生地が傷み、縮む原因になることがあります。アイロンを使う際はなるべく短時間で作業を終えるようにしてください。また、アイロンをかけた後は生地が冷めるまでしばらく動かさず、しわが伸びた状態を定着させるのもポイントです。
意識しておきたい注意点
ナイロンが溶けた時は早めに対処
アイロンをかける際には、意識しておきたい注意点がいくつかあります。まず気をつけておきたいのが、ナイロンが溶けた時の対処法です。どれだけ注意していても、アイロンを生地に当てすぎたり、温度設定が間違っていたりするとナイロンが溶けてしまうことがあります。
溶けたナイロンが付着したままアイロンを使い続けると、他の洋服にナイロンがついて汚れてしまうでしょう。早めに対処することで、他に被害が広がることが防ぐことが大切です。
高温でナイロンを溶かしてから拭き取る
最初に、設定温度を最も高くしてナイロンをしっかりと溶かしてください。その後、水で濡らしたガーゼやタオルを使い、何回か拭くことでナイロンが取れます。アイロンの表面はとても熱くなっていますので、拭くときは火傷に気をつけることが重要です。心配な場合は、耐熱グローブなどを使うとよいでしょう。
専用クリーナーを使う方法もある
カワグチ アイロンクリーナー
高温状態のアイロンを扱うのが難しい時は、アイロンクリーナーを活用する方法もあります。アイロンクリーナーを塗布した状態で拭き取れば、固まったナイロン汚れもきれいに取れるのが嬉しいポイントです。
カワグチのアイロンクリーナーは、アイロンの表面にそのまま塗るだけで汚れが浮き、ティッシュで拭き取るとスベスベの状態になります。ナイロン汚れが取れるだけでなく、アイロンの滑りもよくなるのも魅力です。
アイロンでワッペンを付けるのは避ける
最近は好みのワッペンをアイロンで衣服に貼り付ける簡単DIYが人気ですが、ナイロン生地では行わないようにしてください。ワッペンを貼り付けるためには、20〜30秒ほどアイロンを当てなければなりません。低温に設定しても、長くアイロンを当てているとナイロンが溶け、ワッペンも貼り付けられなくなりますので注意が必要です。
しわにならない洗濯方法
洗濯表示を確認
耐久性の高いナイロン生地は、洗濯機の使い方を工夫することでしわを最小限に抑え、アイロンをかけずに済ませられるようになります。まず洗濯機にかける前には、洗濯表示を確認するのがポイントです。
通常のナイロンは洗濯機で洗えますが、特殊加工が施されたものは洗濯機で洗えないことがあります。確認後、洗濯機で問題なく洗えるのであれば洗濯を始めてください。
たたんでからネットに入れる
洗濯機に入れる前には、たたんでから洗濯用のネットに入れます。そのまま洗濯機に入れるより、たたんでネットに入れた方がしわになりにくく、きれいな状態で洗濯できるでしょう。汚れが気になる部分を表にしてたたむのがポイントです。
洗剤やコースは生地の状態に合わせる
洗濯表示を確認し、中性洗剤や弱流水コースが推奨されているのであれば、それに従ってください。特に特別な表示がない場合は、普段着用の中性洗剤と通常コースで洗っても問題はありません。生地の状態に合わせて洗剤とコースを選び、洗濯をスタートさせます。
弱めに脱水する
脱水は、弱めに10秒程度かければ十分です。耐久性のあるナイロン生地でも、濡れた状態で強く脱水をかけると、しわだけでなく生地が縮む原因になります。軽く水分を含んだ状態で洗濯機から取り出すのがポイントです。
干す時に意識したいコツ
直射日光に当てない
ナイロンは直射日光に弱いため、なるべく太陽光の当たらない風通しのよい日陰で干してください。直射日光に当て続けると変色したり、縮んだりする可能性があります。縮んだことによってしわもできやすくなりますので、干す場所には注意が必要です。
軽く叩いてしわを伸ばす
衣類をハンガーにかけたら、両手で挟むようにして軽く叩きます。しわのできやすい箇所を優しく叩くことで生地が伸び、きれいな状態で乾くでしょう。このひと手間で仕上がりが変わってきますので、ぜひこだわってみてください。
正しい方法でナイロンにアイロンをかけよう
熱に弱いと言われているナイロンですが、正しい方法を取り入れることで失敗を恐れることなくアイロンをかけられるようになります。温度は低温に設定し、当て布をしながらアイロンをかけるのが重要なポイントです。
生地への負担を抑えるため短時間で作業を終え、冷めるまで待てば、しわ伸ばしが完了します。また、洗濯方法を工夫するのも、しわを作らないためには重要です。日々のお手入れをきちんと行い、お気に入りの衣服を長く使えるようにしてみてください。
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