木曽駒ヶ岳のテント泊について徹底解説!
木曽駒ヶ岳ってどんな山?
木曽駒ヶ岳は長野県にある標高2,956mの山で、中央アルプスの最高峰です。ロープウェイで標高2,600m付近まで登れるため、初心者でも登山しやすいですが、夏場は特に混雑するため注意してください。
この記事は2022年8月2日現在の情報を元に作成されています。登山道や山小屋の状態、テント泊ができるかどうかは天候などによって変わってくるので、訪れる前に必ず最新情報を確認しましょう。
木曽駒ヶ岳までのルートには山小屋が3軒
木曽駒ヶ岳までの登山道には、宝剣岳の山頂直下にある宝剣山荘と天狗荘、中岳と木曽駒ヶ岳の中間にある頂上山荘の3軒があります。このうち天狗荘は宿泊専用の山小屋のため、売店などは利用できないことに注意してください。
装備などの注意点
木曽駒ヶ岳は標高が高いため、寒さや天候の急変のための装備が必要です。テント泊ができる頂上山荘まではロープウェイを使えば1時間半の道のりですが、高山は天候が変化しやすく危険なため雨具やツェルトを持っていきましょう。
地図や非常食、携帯電話、持病の薬など、大切なものはすぐに手に取れる場所に持っておくと安心です。転倒が不安な初心者はトレッキングポールも持っていくといいかもしれません。
初心者向け登山コースの紹介
駒ヶ岳ロープウェイで千畳敷駅へ
木曽駒ヶ岳へのロープウェイは、菅の台バスセンターから路線バスで向かうしらび平駅から出発します。菅の台バスセンターから先は一般車両は立ち入り禁止なので注意しましょう。しらび平駅までの路線バスは所要時間が約30分、料金は片道830円です。
千畳敷駅までは7分半で到着しますが、7月から10月の土日は非常に混雑するため混雑予想のカレンダーを参考にしてください。2時間ほど待つ可能性もあるので気をつけましょう。
景色が美しい千畳敷カールを楽しもう
千畳敷カールはロープウェイの千畳敷駅から降りてすぐの場所で、氷河によって作られた半円状に山をえぐったような地形になっています。夏は高山植物の花が咲き、秋は美しい紅葉が楽しめる場所で宝剣岳や中岳まで登らない観光客にも人気です。
一周40分ほどで歩ける遊歩道のほかに「ホテル千畳敷」という売店や食堂が併設されている施設もありますので、登山コースに入る前に立ち寄ってみてください。
宝剣岳や中岳を経て木曽駒ヶ岳山頂へ
50分ほど千畳敷カールを登ると宝剣山荘に、さらに5分ほど歩くと天狗荘に到着します。周囲に遮るもののない稜線歩きのため、中央アルプスの雄大な景色が一望できる人気のコースです。
天狗荘から10分ほど登ると中岳の山頂に到着し、山頂から木曽駒ヶ岳方面に下ると目的地の頂上山荘に到着します。木曽駒ヶ岳の山頂までは20分なので、重いザックを置いて身軽な格好で山頂にアタックすると疲労が少ないので試してみてください。
登山のモデルスケジュール
しびの平駅を10時に出発するロープウェイに乗ると千畳敷駅には10時7分に到着します。千畳敷カールの遊歩道を1時間ほど楽しんだ後にホテル千畳敷から登山を始めましょう。
宝剣山荘に12時に到着し、12時半には中岳に登頂できます。中岳から幕営地の頂上山荘までは15分の距離なので、13時には到着できるスケジュールです。夏は午後に天候が急変することが多いため、できるだけ早めに行動を終了しましょう。
テントが張れるのは頂上山荘のみ
木曽駒ヶ岳山頂に最も近い山小屋
幕営地である頂上山荘は中岳と木曽駒ヶ岳の山頂の間に建っています。木曽駒ヶ岳の一帯でテント泊が可能なのは頂上山荘の周辺だけなので注意してください。山荘周辺には中央アルプスの固有種であるウスユキソウなど、高山植物が多く見られます。
テント泊の予約方法や料金
頂上山荘でのテント泊は予約が必要なく、先着順になります。テント泊の受付は頂上山荘が開いている7月から10月は頂上山荘で、それ以外の時期は宝剣山荘で受け付けているため、登る時期によって受付場所が変わることに注意しましょう。
料金はトイレや水の使用量を含めて1人2,000円になります。予約をしておけば夕食を2,000円、朝食を1,000円で食べられるため、荷物を軽くしたい人はおすすめです。
テント泊の注意点
テント泊のための幕営地は70張りから100張りほどのスペースがありますが、平日でも混雑しています。ロープウェイが混雑する土日祝日や、平日でも連休前などの休前日では早めに到着できないとテントを張るスペースがないかもしれません。
また夏は落雷や荒天を避けるため、縦走している人たちは午後1時くらいまでには行動を終了します。かなり早い時間に満員になってしまうことがあるので到着時間には気をつけましょう。
頂上山荘
- 住所〒399-4301
長野県上伊那郡宮田村 中央アルプス中岳と駒ケ岳の鞍部 - 電話番号090-5507-6345
090-7804-2185(1月から6月)
木曽駒ヶ岳でのテント泊にチャレンジしよう!
木曽駒ヶ岳でのテント泊について、登山コースや絶景スポット、予約方法や料金などを紹介してきました。木曽駒ヶ岳は中央アルプス最高峰でありながら、標高2,600m付近までロープウェイで登れる初心者向けの登山道もある山です。
テント泊は日帰り登山よりも荷物が重くなるため、登山としての難易度が上がります。山でのテント泊を始めたい人は、登山道が整備されている歩きやすい山から始めてみてください。
テント泊に興味のある方はこちらもチェック!
木曽駒ヶ岳でのテント泊に興味のある方は以下の記事も参考にしてみましょう。テント泊のための装備や景色のいい幕営地、初心者でも登山がしやすいコースにあるキャンプ場の紹介など、いろいろな記事が掲載されています。
テント泊は装備にこだわりたい人や景色を堪能したい人、キャンプ料理を楽しみたい人など多くの楽しみがあるので、ぜひ自分がやりたいテント泊のスタイルを探してみてください。
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