「鍛造ペグ」とは
鍛造という製法で作られたペグ
鍛造とは、ハンマーなどを使って原料となる金属を叩き、形を造っていく製法です。最近では型に入れてその上から叩く方法もあるので、量産することが可能になりました。この鍛造という製法で作られているのが、今回紹介する鍛造ペグです。ペグ探しをしている方はぜひ参考にしてみてください。
鋳造ペグとの違い
鍛造ペグとよく似た鋳造ペグがありますが、こちらは原料となる金属を溶かして型に流し入れ冷やし固めて作られています。鍛造ペグと鋳造ペグは製法の違いから、強度に違いがあります。
鍛造ペグは叩いて作ることによって金属の粒子が整うので、強度がとても高いです。一方、鋳造ペグは鍛造ペグと違い型に流し込むだけなので鍛造ペグほどの強度はなく、価格も低いという特徴があります。
3つの魅力・メリット
さまざまなキャンプサイトで使える
鍛造ペグは強度に優れているので、どんな地面にも刺すことができます。芝生はもちろん固い土にも難なく刺さり、大き目の石がゴロゴロしているところでもきちんと刺し込むことが可能なのが一番のメリットです。
そのため、さまざまなキャンプサイトで使うことができます。よくキャンプをする人の場合、持っていると便利なアイテムです。
地面への固定力が高い
鍛造ペグには、固定力が高いというメリットもあります。さまざまな場所で使えると紹介しましたが、どんなキャンプサイトでもペグを深く刺し込むことができるのでその分テントを固定する力を強めることが可能です。
ペグの役割は、テントが強風などによって飛ぶのを防ぐことです。そのため、鍛造ペグを使うことはキャンパーの安全を守ることにも繋がるでしょう。
耐久性が高い
鍛造という製法で作られているため、高い強度があるのが特徴です。そのためさまざまな地面で使える耐久性があり、ひとつのペグを長く使うことができるようになっています。
安価なペグだと地面に刺す際にペグが歪んでしまったり、上手に打ち込めなかったりすることもあるでしょう。ですが、鍛造ペグにはそういった不便はなく、石でも砕いて刺し込むことができます。ペグ選びは、上手に刺し込むための高い耐久性が重要です。
注意点も理解しよう
決して安くはない
鍛造ペグはその製法がほかのペグと比較して凝っているため、決して安い買い物とは言えないでしょう。そのため、鍛造ペグを始めて購入するときは少し勇気がいるかもしれません。
ですが高い耐久性のおかげで長く使うことができるので、これから先も長くキャンプを続けようと考えている方にはおすすめです。
砂地や雪には向かない
さまざまなキャンプサイトの地面で使うことができる鍛造ペグですが、砂地や雪など柔らかい地面には向きません。鍛造ペグには細くてまっすぐなものが多いため、砂地や雪上のような場所だと摩擦力が生まれず抜けてしまいます。そのため、砂地や雪上ではうまく固定できないのがデメリットです。
鍛造ペグは重量がある
スチール製のペグやプラスチックのペグなどと比較して鍛造ペグはかなりの重量があり、サイズのわりに重いです。そのため、使う数が多くなるほど荷物の総重量は重くなります。
キャンプ場まで車を使って行くのであればそれほど問題はありませんが、車から離れたサイトにテントやタープを張る場合や公共交通機関を使う場合は持ち運びに注意が必要です。
選び方のポイント
長さで選ぶ
ペグ選びでもっとも重要なのは長さです。必要な長さに足りていない場合、固定する力が足りず安全にテントを設営することができません。ペグの長さの目安はテントだと20cm前後、タープの場合は30cmから40cmです。
25cmから30cmの長さだといろいろ使えて万能なので、長さに迷った場合やテントとタープ両方に使いたい場合にはこのサイズを選択するのをおすすめします。
形で選ぶ
ペグには大きく分けて楕円に近い形のものと、真円の2種類の形状あります。楕円のペグは地中で回転することがないため、ペグを狙い通り位置・向きに刺すことができるのでテントやタープを設営するのが楽です。
一方、真円のペグは一般的に広く販売・使用されているので、選べるペグの種類が豊富だという特徴があります。好みの形に合わせたペグを選びましょう。
用途で選ぶ
タープの設営に使うのか、テントの設営に使うのかで選ぶペグは変わってきます。先ほども触れたようにタープかテントかで最適なペグの長さは違い、タープの場合は風を受けるとあおられて飛んでいくこともあるのである程度の長さが必要です。
一方テントはタープより重量があり、中に持ち込む荷物などがおもりの代わりになっています。そのため風にあおられても飛びにくく、短いペグでも充分固定することが可能です。
おすすめのペグ3選をチェック
王道のスノーピーク「ソリッドステーク」
ソリッドステークはアウトドアブランドのスノーピークが販売しているペグで、「ペグは消耗品」というこれまでの考え方を覆した王道のペグです。S55Cスチールが使われており、強度や粘り強さが必要なシーンで活躍します。
打ち込んだときの力強さと耐久性のバランスがとてもよく、信頼性の高いペグです。長さは30cmとさまざまな場面で使いやすく、初心者でも使いやすいでしょう。
人気メーカー村の鍛冶屋の「エリッゼステーク」
村の鍛冶屋ではペグや刃物などの製造をしており、職人が1本1本丁寧に造っていることで知られるメーカーです。耐久性が高く人気があるため、すぐに売り切れてしまうことでも有名なメーカーとなっています。
そんな村の鍛冶屋のエリッゼステークは長さが28cmなので、オールラウンドに使用することが可能です。また、テントやタープが風にあおられて飛んでいってしまうのを避けることもできるでしょう。
初心者におすすめクイックキャンプの鍛造ペグ
クイックキャンプは、キャンプの初心者に向けたアウトドア用品を数多く取り扱っているアウトドアブランドです。鍛造ペグだけだと先に紹介したソリッドステークやエリッゼステークには知名度で劣りますが、ブランドとしては信頼できます。
ソリッドステークやエリッゼステークと変わらないスペックながらそれらより1,000円ほど安く、初心者でも手に取りやすい価格です。
テントの設営に便利な鍛造ペグ
今回は鍛造ペグのメリットや選び方、おすすめ商品をご紹介しました。アルミ製などほかのペグの場合消耗品で使い捨てというイメージがありますが、鍛造ペグはほかと比べて高い耐久性が特徴なので長く使えるでしょう。
キャンプサイトによってはテントに付属しているペグが適さない場合があるので、鍛造ペグがあると便利です。決して安い買い物とは言えないので慎重に選ぶ必要がありますが、ぜひ鍛造ペグを手に取ってみてください。
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今回は、鍛造ペグについてお話してきました。暮らし―のではペグの選び方や打ち方、おすすめ商品などの記事を多数掲載しています。おすすめの商品が気になる方やペグについてもっと知りたい方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
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出典：www.amazon.co.jp