火吹き棒について
焚き火などの着火に使うアイテム
火吹き棒は、火種が燻っているところに直接息を吹きかけることで火力を上げるためのアイテムです。うちわや扇子で仰ぐより簡単に着火することが可能な火吹き棒はさまざまなメーカーで取り扱っており、コンパクトに伸縮するものや軽量なものなどがあります。
火吹き棒のサイズ感
火吹き棒のサイズ感は取り扱っているブランドによって多少異なりますが、だいたいφ-10mm×130~620mmおなっています。重さは22g前後であることがほとんどで、とても軽量です。基本的に1本の棒状ですが、メーカーによっては伸縮してコンパクトになるものもあります。
火吹き棒の使い方
火吹き棒の使い方は、とても簡単です。火吹き棒を焚き火に向けてその穴からそっと息を吹きかけるだけで難しい工程はないのでソロキャンプでも安心ですし、お子さんでもお手伝い感覚でできるでしょう。
火吹き棒は太い方が息を吹き込む方で、細い方が空気が送り出される方です。先端から火元まで10cmから20cmほどの距離で火吹き棒を吹くと、より効果があります。
効率よく使うコツ
口をつけて使う
火吹き棒に口をつけないほうが、空気を効率よく送り込めるとよく言われています。口をつけないことで周りの空気を巻き込んでより多くの空気を一度に送ることができるため、そう言われてきました。確かに直径が大きいものならその方が効率はいいです。
しかし、一般に販売されているものは直径が小さく、口を離して吹くと空気はたいして筒の中を通らず周辺に霧散してしまいます。そのため、口をつけたほうが効率よく空気を送れるでしょう。
熾火のタイミングで使う
火吹き棒が効果を表すのは、ある程度火が燻っている熾火(おきび)の状態にあるときです。着火してすぐやそれほど熱が上がっていないうちに空気を送り込んでしまうと、せっかく点いた火も消えます。
火吹き棒は燃料と熱が揃って初めて出番です。熾火の状態になると簡単には消えないので、ここがまさにベストタイミングと言えます。小さな熾火でも、火吹き棒があれば効率よく簡単に火を起こすことができるでしょう。
ピンポイントに狙わない
火吹き棒はピンポイントで狙った場所に空気を送れますが、ピンポイントに狙わないほうが効率よく火を起こせます。ピンポイントに火を狙って吹くのではなく、底を中心に焚き火全体を吹きましょう。
焚き火台や地面に向かって吹き、全体に空気を送り込むイメージです。そうすることで焚き火全体に充分な量の酸素を供給することができるので、キャンプファイヤーのような大きな火でも簡単に起こすことができます。
使う時の注意点
起こし始めで使わない
市販の火が消えにくい着火剤などを使うときは別ですが、自然のもののみで焚き火をするときにタイミングが早いと火は消えてしまいます。先ほども触れたように、火吹き棒の出番は熾火の状態になってからです。
起こし始めの火はまだ小さく、薪もあっという間に燃え切ってしまうくらいの量しか使っていないので、火吹き棒はまだ出番ではありません。
一気に吹き込まない
空気を一気に送り込めば、一瞬は燃え盛るでしょう。しかし、温度が上がるのも一瞬なので効率的とは言えません。空気を送り込むときはゆっくりと長い方が高温がキープされ、全体の温度も上昇していきます。
一瞬だけ強く吹くのではなく、ゆっくり長く吹くほうがより酸素を送ることができ、薪を効率よく燃焼させることが可能です。
煙を吸い込まないように注意
息継ぎをするとき、直接火吹き棒から吸い込む人はそういないでしょう。ですが、焚き火のほうを向いたまま息継ぎをして大量の煙を吸い込むことは、意外とやりがちです。
息継ぎをするときは、焚き火とは反対の方向を向いてしましょう。そうすることで喉を火傷したり、一酸化炭素中毒になることを防げるので安心です。
火吹き棒で効率よく火起こし
今回は火吹き棒について、正しい使い方や使い方のコツなどをご紹介しました。火吹き棒があれば簡単に空気を送って火を起こすことができ、その火で焚き火やバーベキューを楽しむことができます。
火吹き棒を上手に使えれば焚き火を起こす時間を短縮でき、効率よく火起こしできるでしょう。メーカによっては軽量で伸縮するものもあり、使わないときはコンパクトに収納できます。ぜひ一度、火吹き棒で火起こししてみてください。
使い方以外にも気になる方はこちらもチェック!
今回は、火吹き棒の使い方についてお話ししました。暮らし―のでは、火吹き棒に関するさまざまな記事を多数掲載しています。伸縮してコンパクトになるものや軽量で便利なものなど、おすすめの火吹き棒が気になる方はぜひこちらの記事もチェックしてみてください。

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出典:unsplash.com