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【ロープワーク】ハンモックを吊るすための結び方ガイド。コツをわかりやすく解説!

ハンモックの設置時に必須のロープワークについてのご紹介です。ハンモックには使用方法によってはロープに体重の何倍もの力がかかり、自己流の結び方では落下の危険があります。記事では、安全性の高いロープの結び方や活用の仕方、ハンモックの設置手順を詳しくご紹介します。
2022年7月14日
Nishi
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ロープワークを覚えて簡単設置

ハンモック設置は安全性が大事

出典:unsplash.com

ハンモックを設置するときに何より重要なのは、ハンモックが落ちたりズレたりしないようにしっかりとロープを固定することです。木になんとなくロープを括り付けただけでは、急に結び目が解けてしまうかもしれません。危険を避ける為にも簡単に解けない、正しいロープの結び方をマスターしましょう。
 

ロープの結び方と選び方

ロープワークは覚えきれないほどの種類があり、どの結び方を使えば安全なのかは使用するシーンによって変わります。結び方によって特徴が異なりますので、ご自身にとって使い勝手のよい結び方と特徴を覚えて、使い分けることをおすすめします。

ハンモック設置でロープを結ぶ箇所

ハンモックを設置する時には、ロープでハンモックと支点となる木や取り付け金具を繋ぎます。従って、ハンモックの両端と両支点で使うロープの結び方をマスターすれば、ハンモックを設置することができます。今回はこの2か所に使う結び方を詳しくご紹介します。

ロープに輪を作るときの基本の結び方2つ

1.不器用でも簡単にできる「8の字結び」

8の字結びは結び目が「8」の形をした結び方です。その特徴は、とにかく解けにくいことです。テンションがかかればかかるほど結び目が締まっていくので、非常に緩みにくい結び方といえます。ハンモック設置には、ロープを折り返して二重にして結ぶ「二重8の字結び」がよくつかわれます。

8の字結びの結び方

8の字結びは非常にシンプルな結び方です。まず、必要な長さだけロープを折り返して二重にします。輪の部分が上にくるようにもう一度折り返し二重の輪を作ったら、ロープの下をくぐらせます。最後に二重の輪の部分に上からロープの輪部分を通して完成です。

2.撤去時にラクな「もやい結び」


もやい結びは、船の係留にも使われる結び方で、キャンプや登山でも使われます。一度結んでしまえばロープにテンションがかかっても解けないのに、容易に結び目をほどくことができるという特徴があります。ハンモック設置以外でも使う場面が多い結び方なので、覚えておいて損はありません。
 

輪を作るもやい結びの結び方

ロープの片側をA端、逆側をB端として説明します。まず、ロープのA端側を輪にします。この時点では結ぶ必要はなく、あくまでもロープを輪の形になるようにするだけです。つぎに、ロープのB端を先ほど作ったロープの輪に通し、A端側のロープを絡めるようにしながらもう一度最初に作った輪に通します。

最後にA端とB端を引いて引き締めればもやい結びのできあがりです。

輪を作らないもやい結びの結び方

まず、ロープのB端が上になるようにロープをクロスさせます。つぎに、A端の下をくぐらせながらB端を輪に通し、B端に輪が通っている状態にします。そのあと、ロープのB端をA端側のロープを絡めるようにしながらもう一度輪に通します。最後にA端とB端を引いて引き締めればもやい結びのできあがりです。

ひきとけもやい結びの結び方

もやい結びの最後で、A端を輪に通すときにロープを折り返しておくと「ひきとけもやい結び」になります。引き解ける結び方にしておくと、A端を引くだけで簡単にロープを解くことができてロープを解くときに便利です。

ハンモック設置に使える応用の結び方2つ

1.カラビナ固定に便利な「ひばり結び」

ひばり結びは、アウトドアシーンだけなく日常でもよく使われる結び方です。枝やカラビナなどモノとロープを絡ませて固定する時に使います。牛の鼻輪にロープを固定する時に使われたことから、カウヒッチという別名も持っている結び方です。

ひばり結びの結び方

ひばり結びは、モノとロープを簡単に繋ぐだけなく、ロープ同士を簡易的に繋げるときにも便利なのでぜひ覚えておきましょう。

まず、ロープの輪の部分を左にしてロープを両手に持ちます。ロープで持ち対象物を包むようにして寄せ合い、輪の部分に右手に持ったロープを通して完成です。この時、引き締め方が足りないと、すぐに解けてしまいますから注意が必要です。


2.長さ調整可能な「エバンスノット」

基本の結び方だけでハンモックを設置すると、ロープを解かないとハンモックの高さや張り具合を調節することができません。結んだあとで長さ調節ができる結び方を使ってハンモックとロープを繋ぐと便利です。

長さ調節ができる結び方は「自在結び」が有名ですが、体重をかけるハンモックにはあまりお勧めできませんので、登山などで使われる信頼性が高い「エバンスノット」をご紹介します。

エバンスノットの結び方

まず、ロープの端を折り返して輪を作り指に沿わせるように持ちます。つぎに、さきほどの輪にロープを巻きつけます。最後にロープの端を2重に巻きつけた個所に差し込んで完成です。

この結び目はスライドさせることができるので、ロープの長さを調節することができます。ハンモックの位置や高さを調節したい時に便利なので、覚えておくといいでしょう。

ハンモックの設置手順とロープワーク

木にロープを結ぶ

木や梁にロープを結ぶときに使う結び方は、もやい結びとひばり結び、もしくは、8の字結びとひばり結びです。もやい結びか8の字結びで輪にしたロープを、木を包むようにまわし、輪にロープを通して引き締めます。こうすることで、木にロープをひばり結びにした状態になります。

ロープとハンモックを結ぶ

ハンモックの吊り手にロープを通し、吊ったときにハンモックが地面につかない長さになるように気を付けながら固定します。この時、ロープが長く余り過ぎた場合は、支点側へ伸ばして結んでおくのが邪魔にならないコツです。

カラビナを使うときの結び方

ロープとハンモックを結ぶ場面では、ロープにテンションがかかるため、初心者には少し難易度が高いかもしれません。その場合におすすめなのがカラビナを使う方法です。ロープの長さを確認したら、ひばり結びを使ってカラビナにロープを結びます。つぎに、ハンモックの吊り手にカラビナを通して設置完了です。


室内にハンモックを設置する方法

柱や梁を利用する

室内でハンモックを設置するときには、柱や梁を利用します。ですが、柱や梁の強度が足りないと家を壊す原因にもなりますので、十分強度を確認したうえで設置してください。結び方は木にロープを結ぶときと同じで、8の字結び+ひばり結びを使うといいでしょう。

取り付け金具を使う

室内に直接結ぶことができる梁や柱がないときには、取り付け金具を丈夫な躯体にしっかりと取り付けましょう。取り付け金具は8の字結びで輪にしたロープを引っ掛けるだけで使用できるものが殆どですが、ロープが外れないようにひと結びしておくと安心です。

適当な梁や柱がない場合には、ハンモック用の自立スタンドを使用します。特別な下地材を使用していない天井や壁では、体重を支え切れないので注意しましょう。
 

ロープワークはいろんなシーンで大活躍

出典:pixabay.com

今回ご紹介したハンモック設置に使う結び方は、ハンモック設置時だけなく、アウトドアで幅広く使うことができる基本的なロープワークです。震災時など、いざというときにも役立ちますので、ぜひ覚えておいてください。

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