ハンモックとは?
皆さんはハンモックと聞いてどんな想像をしますか?キャンプなどで木に巻きつけてリラックスタイムするものを想像しますよね? そんなリラックスの定番になっているハンモックは、実は古い歴史のあり16世紀の末から船舶の乗り組員の寝床として使っていたのが始まりで色々なタイプがあるのです。今ではなんとも心地良いリラックスタイムを作ってくれるハンモックを皆さんにご紹介します。
ハンモックのタイプ
1.ネットタイプ ハンモック
ネットタイプはメキシカンハンモックとも呼ばれています。細くて丈夫な紐を使用して繊細に編みこんでいるので、とても体にフィットします。 通気性がよい為、夏には最高のハンモックです。 風を感じたいという方や海やアウトドアなどに使用する方におすすめです。 ただし、ネットになっている為、アクセサリーなどがネットに引っかかる為、注意が必要です。
メキシカンハンモック
メキシカンハンモックとは、熟練されたマヤの伝統的な技法により、ひとつひとつ手で編まれています。現在でもマヤの歴史が深いユカタン地方では、大半の人がベットを使わずハンモックを使用しています。また、特徴としては、網目が非常に細かく、結び目の無いもので体が痛くなりにくいのが特徴です。
アメリカンハンモック
横棒が入ったネットタイプのハンモックで、漁網のメーカーから発展したハンモックが多い。特徴として、糸ではなく太いロープでざっくりと大きな網目で編まれている。横棒がゆれるため不安定になりがちだが、雨に濡れても平気なタイプです。
アジアンハンモック
ベトナムやカンボジア、タイなどで作られるハンモックです。ベット部分が少し小さめなのが特徴です。
2.クロスタイプ(布)ハンモック
クロスタイプは布で出来ているハンモックです。素材はオーソドックスなコットンを始め、パラシュートシルクなどを使用する事もあり、色、柄など豊富なバリエーションがあります。また、室内で使用したり、ベランダでゆっくりリラックスタイムなど色々な楽しみ方ができます。布なので赤ちゃんのゆりかごの変わりにしたり、小さいお子さんが乗ったりして楽しむにも安全性があります。
ブラジリアンハンモック
ブラジルで作られるハンモックです。ハンモック用の布は程よい硬さと伸縮性の両方を兼ね揃える。手編みの緑飾りフリンジが特徴的です。
コロンビアハンモック
南米コロンビアのハンモックです。アイ(輪)の部分がより開く構造になっていて複数の糸と使用した布が特徴的です。伝統工芸のものは寝心地が良いです。
3.ハンモックチェアー ハンモック
最近人気が出てきたタイプがハンモックチェアー(座れるタイプのハンモック)です。 イスのような感覚で使用でき、ゆらゆらと揺られながら座ったままで、リラックスができます。
ベーシック
ベーシックとは、一人用で、足をハンモックチェアーの外に出しイスに座るように乗ることが出来ます。大人でも十分に乗ることが出来ますが、身長の170CM以上の方や体重80kg以上の方は狭く感じられる事もあります。
ロウンガー
ロウンガーは足をハンモックチェアーの外に出してイスに座るように乗ることに加えて、足をハンモックチェアーの中へ入れて寝転ぶ事も出来るのです。リクライニングソファーの感覚に近いと思われます。ベーシックに比べて30cmくらい広いのでお子さんと乗っても良いでしょう。
ハンモックのサイズ・素材・カラーの順で選びましょう。
ハンモックのタイプが決まったら、自分にあった サイズ→素材→カラーの順で選んでいきましょう。
ハンモックのサイズを選ぶ
サイズは シングル・ダブル・ファミリーの3サイズがあります。室内で使う場合などは間取りに注意して選びます。また、用途によっても選び方は変わってきます。アウトドア、キャンプでの使用を目的とする場合は軽くて、コンパクトな素材を選びましょう。 シングルサイズは1人用のサイズで、身長170cm、体重70kgの男性でも乗ることが出来ます両端の長さは最低でも270cm必要です。 また、両方の取付点の高さは最低で150cm必要です ダブルサイズはミドルサイズ1~2用で楽しめます。両端の長さは最低310cm必要です。また、両方の取付点の高さは最低で160cm必要です。 日本間の間取りで6畳間の長い方の向きにゆったり収まります、6畳間に取り付ける場合は、床から180cmの高さにフックを取り付けてロープで長さを調節すると快適です。 ファミリーサイズは1~3人用で一人でゆったり乗ったり、子供さんと一緒に乗るにも最適です。迷ったらファミリーサイズをお薦めします。 両端の長さは、最低180cm必要となってきます。
ハンモックの素材を選ぶ
クロスタイプ(布)には素材があります。 1.オーガニックコットン(肌触りは最高・室内向き)は、仕立てがありのままで、化学処理をしていません、風合いをそのまま活した生成りのものが多くあります。また環境にもやさしく 紡績・織布・ニット・染色加工・縫製などの製造工程を経て最終製品となります。 2.コットン(バリエーションが豊富・室内向き)コットン(綿)は、木綿植物の種子につく綿毛から作られます。 様々な繊維の中でも、とくに肌触りのよさに優れています。 柔らかく、適度な弾力性もあり チクチク肌を刺して刺激することがありません。 とても肌に優しいので、赤ちゃんやアレルギー体質などのデリケートな肌も適しています。また通気性も抜群です。 3.ハマクテック(速乾性のある化学繊維・ウッドデッキなど屋外向き)はアウトドアで使用することを目的に開発された化学繊維の素材です。 紫外線にも強く、耐水性、速乾性が高いのが特徴です。 屋外でのご利用をメインにする場合は、この素材が適しています。 しかし、肌触りの点ではオーガニックコットンやコットンには劣ります。 4.パラシュートシルク(ナイロン製、小さくて軽い・屋外向き)はパラシュートの為に開発されたナイロン・トリロバールは軽量でコンパクトが特徴です。 加えて、対裂性や通気性にも優れています。 また、軽さだけでなく、パラシュートシルクはとりわけ対裂性に優れています。シルクを思わせる快適な素材の表面も特に魅力的です。 パラシュートシルクは通気性がよいため、暑い地域でご使用いただいても体は汗ばんだりせずにとっても快適です。
ハンモックのカラーを選ぶ
カラーは色々な物が出ています、ラテ・アラビカ・ボルケーノ・ラグーン・ジャングル・ディープパープル・アクアブルー・パープルストライプ・プルーン・ライム・マンダリン他にも自作なら自分の好きなカラーの布を購入するのも良いでしょう。また、布を購入した後、色々なカラーに染めて使うのもおすすめです。 お部屋で使用する場合ならお部屋のイメージにあったものを選ぶと良いでしょう。
簡単 ハンモックの作り方
ハンモックの市販のものを購入して楽しむのもアリですが、どうせ自分のリラックスタイムを演出するのなら自分で作ったハンモックでくつろぎタイムをしてみてはいかがでしょうか? 比較的簡単に出来る、ハンモックの作り方をご紹介します。
簡単 クロス(布)タイプのハンモックの作り方
手作りハンモックなら、ミシンに慣れていなくても縫いやすいコットンがおすすめです。また、厚手のタオルやカーテン生地などもおすすめです。 ポイントは「丈夫な生地」です。初心者でも簡単に作れます。
簡単 布タイプ ハンモック作り方 材料
・布 ・150CM幅の丈夫な布 4M ・太さ6MMのナイロンロープ 12M ・カラナビ 2個 ナイロンロープとカラナビは登山用専門品店やアウトドア専門店、ホームセンターなどで購入できます。 または、船舶用のロープも軽くて丈夫なのでハンモック用に使えます。
簡単 布ハンモック 作り方1
まずはロープを1mx2本、5mx2本の計4本に切り分けておきます。
簡単 布ハンモック 作り方2
布の長い辺の両側を三つ折りにしてミシンで縫います。次は短い辺の両側を端から25~30cmの所で折り、2枚重ねになっているところが半分になるように折り筒状にします。 端にはレザーループを取り付けていきましょう。
簡単 布ハンモック 作り方3
先ほどカットした5Mのロープをそれぞれのレザーループに通します。
簡単 布ハンモック 作り方4
1mのロープを木に巻きつけて固定し、ハンモック本体に通したナイロンロープと、木に固定したロープをカラナビでつないで出来上がりです。 意外と簡単に出来き、時間もかからないので友達などと楽しみながらつくれます。
コットンビーチタオルを使ったハンモックの作り方
材料
コットンビーチタオル はさみ 待ち針 ミシンで縫える厚さのレザーストラップ 長さ110cmほど 厚手のモスリンやキャンパスの布 10CMx100CM ハンモックを吊り下げるロープ タコ糸 ミシン
作り方
①ビーチタオル100CMx200CMの長方形にカットし全ての布の端を2センチほど折り返し縫っていく。 ②キャンパス布を5CMx100CM(ビーチタオルに収まるサイズ)になるように半分カットしていきます。 ③カットした布を先ほどのビーチタオルの短いほうに重ねていき折り返して縫っていきます。 ④次にレザーストラップを15CMほどにカットしていき全部で18個(片側9個)準備します。 ⑤先ほどカットしたレザーストラップを半分に折り先端が5CMほど出るようにビーチタオルの短い方の端にピンで留めていきます。 等間隔になるようにレザーストラップを7個並べたらピンで留めて下さい。逆側も同じ作業を行います。 ⑥先ほどピンで留めたレザーストラップをミシンで縫い四角に縫った内側をクロス状に縫ってしっかりと固定します。 ⑦それぞれのストラップにロープを通して、ロープの長さが70cmほどのところですべてのロープをまとめ、大きな鎖状に結びます。鎖部分にタコ糸を巻きつけることでより強度が増します。この作業を両側に行います。 ⑧鎖部分と、支柱となる部分をロープで繋いだら手作りハンモックの完成です。
ネットタイプのハンモックの作り方
ネットタイプのハンモックは、布タイプより時間と手間はかかりますが、自作している方も多くいます。 ほとんどロープだけで作ったり、金具や木を使う作り方などさまざまなものがあります。
ネットタイプ ハンモックの作り方 材料
・木の棒 85CM 2本 ・太さ3MM 長さ9Mのロープ 9本(ハンモック本体用) ・太さ6MM 長さ8Mのロープ 1本(ハンモック外周用) ・太さ6MM 長さ3Mのロープ 2本(ハンモックを木に固定する用) ・ロープを編む為の 編み針 ・網目を揃えるために使うゲージ
ネットタイプ ハンモックの作り方1
3MMx10Mのロープを、端の長さ50CMほどズレるように2つ折りにします。ロープの片側に赤いマジックで印をつけ、もう片方に黒で印をつけます。これがむすび目の目印になり、これを10本繰り返します。
ネットタイプ ハンモックの作り方2
10本出来上がったところで結び始めます。ひたすら本結びで交互に結んでいきます。端から1.2.3.4.と番号を打っておくと間違いを回避できます。
ネットタイプ ハンモックの作り方3
結び終わったら、最後の結び目からそれぞれが同じ長さになるように、ダブルフィッシャーマンズノットでループ状に結びます。 結び終わったら、5MMx5Mのロープの両端にループを2重8の結びで作って、ネットの両端に通します。 全てループを縛れば完成となります。
ネットタイプのハンモック 編み方動画
アウトドアでも室内でも簡単に楽しめるハンモック
場所やシーンを選ばず、すぐに設置できる「ハンモックスタンド」の登場で従来くくりつけなければ使用出来なかったハンモックはより身近なものになりました。ハンモックスタンドは、室内のインテリアとしてだけではなく、平凡な毎日に安らぎと癒しを提供してくれます。 また、室内にいながらリゾート気分も味わえて、忙しくて旅行にいけない貴方には最高のアイテムと言えるでしょう。
アウトドアでハンモック
キャンプ場や公園などで作ったハンモックを吊るしてみる時は、吊るすロープをかける高さを170cm~200cmくらいで両側のフックが同じ高さになるようにロープで調整します。目安はハンモックの一番低くなる部分が、お尻の少し下くらいになるようにすると簡単に乗れます。
室内でもハンモックを楽しめる
室内でハンモックを楽しむには、いくつか方法があります。木造の家などでは柱に直接ロープをかけたり、金具を取り付けてハンモックを吊るす方法もあります。 また、最近ではハンモックスタンドも自作で作り室内で気軽にハンモックを楽しめるようになっています。
室内でも使える ハンモックスタンドの作り方
ハンモックスタンド 材料
・マルカンボルト 12mmX100mm 2本 ・アイナット 12mm 2つ ・ワッシャー 12mm 4つ ・カラナビ 2つ ・8mm ロープ 10m ・38mmX38mmX1800mmのSPF木材
ハンモックスタンドの作り方1
角材を170cmの長さにカットしたあと、スタンドの端から10cmの位置にドリルで穴をあけます。 地面につく部分は斜めにカットします。(鋭角ぼ部分が刺さりこみ、ズレなくします。)
ハンモックスタンドの作り方2
マルカンボルトをアイナットで留めていきます。間にはワッシャーを入れます。好みによって色を塗ったりしてハンモックスタンドの完成です。 すごい簡単にできてしまいます
自作 ハンモックスタンドの楽しみ方
1.室内 リビングなどで使用
くつろぎ空間を演出、癒しと安らぎの時間を作りだせます。
2.ベランダに出して使用
気分を変えて室内から出しベランダで日光浴など、時間が無い時は家にいながらリゾート気分になれます。一戸建ての方などはお庭に出してくつろぐ事も出来ます。
3.室内から外に持ち出してみよう!
ハンモックスタンドに納めて、室内から一歩外へお気に入りの場所を探しに出かけてみてはいかがでしょうか?
4.草原などでデイキャンプ
草原や原っぱなどで風に吹かれてくつろぐ時間はなんとも言えない幸せな時間です。思い切り外で足を伸ばしハンモックの上で風を感じ、読書などいかがでしょう?
まとめ
ハンモックといっても色々な種類があり用途によっても変わってきます。素材選びから考えて自分しか持っていない、たった一つのハンモックでくつろぎタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか?