読者さんからの質問にお答えします!
ソロキャンプの魅力をお伝えする連載を担当してから4ヶ月が経ち、読者さんからたくさんの質問を寄せていただけるようになりました。この場を借りてお礼申し上げます。
ソロキャンプはまだまだビギナーレベルですが、ファミリーキャンパーとしてはさまざまなフィールドでキャンプを楽しんできました。
キャンプ以外にも色々な趣味に挑戦したり、楽しんだりした経験は皆さんのお役に立てるのではないかと思っています。
キャンプとリモートワークって両立できる?
桶井道さんから寄せていただいた質問は、「キャンプ場でリモートワークはできるのか?キャンプブームとこのご時世で増えたリモートワークを掛け合わせられるのか?」です。
質問にお答えするには、最近導入している企業が増えている「ワーケーション」について理解を深めておきましょう。そこから、私自身がライターとして、どのようにキャンプ場で仕事をしているのかについて解説します。
「キャンプ場でも仕事に取り組めないかな?」と考えている人は参考にしてみてください!
最近流行りのワーケーションとは?
ここ数年、リモートワークによる働き方が普及し、「ワーケーション」が注目されています。ワーケーションとは、仕事の「ワーク」と休暇の「バケーション」を組み合わせた造語です。
リモートワークが自宅やサテライトオフィスで業務を行うのに対して、観光地やリゾート施設などでリモートワークをすることとなります。
ワーケーションは、「仕事×休暇」と一見すると相反しているものを両立させようとする取り組みです。生産性の向上や休暇先への滞在日数を増やせるなど、メリットが大きい新しい働き方といわれており、企業・労働者ともに注目を集めています。
ワーケーション制度を利用して、いつもと違う場所で休暇を楽しみながら仕事に取り組むと、生産性も高まるでしょう。それに加えて、ストレスの軽減にもつながるとされています。
ワーケーションで得られるメリット
業務内容や仕事の進捗状況によっては、長期休暇を取れない人もいるかもしれません。ワーケーションで行える業務であれば、旅行先で仕事しながら滞在できるため、休暇を最大限伸ばすことにつながります。
そのため、業務の忙しさから短い期間しか休暇を取れない・旅行に出掛けられないといった従業員の不満やストレスを減らせることが大きなメリットです。
国内にある企業では、JALや日本マイクロソフト、サイボウズなどがワーケーションを導入しており、現在も導入しようとする企業は増加中。従業員としてもリフレッシュしながら働けたり、刺激を受けながら時間を過ごせたりと、効果を実感する調査結果も出ています。
ワーケーションの注意点
ワーケーションの注意点は、滞在先を選び、訪れたものの仕事に取り組める環境が整っていないことが挙げられます。いくつか環境面の例を挙げると、適切なWi-Fi環境がなかったり、机・椅子がそろっていなかったりする場合が考えられます。予約時に作業できる環境が整っているかを確認しておきましょう。
仕事とプライベートを分けにくい
ワーケーションは仕事とプライベートの時間を分けにくいこともデメリットです。そのため、普段から仕事とプライベートをきっちり分けたい人には、ワーケーションの利用はあまり向いていないかもしれません。
そもそも、リモートワークが苦手な人はワーケーションに向いていない可能性が高いといえるでしょう。オフィスの方が捗る、出社しなければやる気が出ないと、場所が行動のトリガーになっている人にとってもあまり向いていない働き方かもしれません。
ワーケーション制度があっても……
勤務先にワーケーション制度があっても、自宅などで仕事する人が多数を占めており、実際にワーケーションを利用している人は少数に留まるようです。ワーケーション普及まではもう少し時間が掛かりそうですが、企業・労働者。訪問先すべてにメリットがある働き方として広がって欲しいと思います。
どんなキャンプ場がワーケーションに向いている?
キャンプ場でワーケーションするには、施設が充実した環境にあるかをチェックする必要があります。ここでは、キャンプ場へ訪れる前にチェックしておきたいポイントを3つに分けて解説しますので、チェックしておきましょう。
Wi-Fi完備
Wi-Fi環境は、キャンプ場でも快適な作業をするために必要不可欠なものです。スマートフォンのテザリングやポケットWi-Fiでも代替できますが、フィールドの所在地によっては電波が不安定になるおそれもあるでしょう。
特にビデオ通話を利用したオンラインミーティングをする場合は、電波が不安定だと適切なやりとりができないため、注意が必要です。
自分が楽しめるキャンプ場
キャンプ場でワーケーションをする魅力は、自然の景観やキャンプ場ならではのアクティビティです。そのため「自分が楽しめる・リフレッシュできそうなキャンプ施設」を選ぶのがポイント。予約サイトでどのような楽しみ方ができるのかを事前にチェックして、利用するキャンプ場を探してみましょう。
コワーキングスペースがある
アウトドアチェア・テーブルでも業務内容によっては対応可能です。しかし、打ち合わせや集中したいときのために、コワーキングスペースが整っているキャンプ場であれば、効率的な業務につながります。ワーケーション向きの施設を充実させたキャンプ場も増えてきていますので、こちらの点も予約サイトから確認してみましょう。
キャンプ場でリモートワークをする注意点
キャンプ場でリモートワークに取り組むには、いくつか注意しなければならないポイントがあります。ここでは、セキュリティ対策などチェックしておきたいポイントをそれぞれに分けて解説しますので、チェックしておきましょう。
セキュリティ対策
キャンプ場でリモートワークをする場合、気になるのはセキュリティ対策です。ウイルスや悪意のあるアクセスから自分自身を守らなければなりません。施設のWi-Fiを利用して、ネット回線へ接続する場合、適切なセキュリティ対策を実施しているのかを確認してから業務に取り掛かりましょう。
ポケットWi-Fiを利用するときは
自己所有のポケットWi-Fiを利用してリモートワークを行う場合、SSIDやパスワードを漏らさないようにしましょう。悪意のある第三者に知られてしまうと、不正に利用されるリスクがあります。
ポケットWi-Fiは、SSIDとパスワードが一致しなければ、ガジェットはネットワークに接続できません。また、定期的なパスワード変更もセキュリティ対策として有効です。
盗難・紛失しないように
屋外へパソコンなどを持ち出す、ワーケーションやリモートワークで注意したいのは、物理的な盗難・紛失トラブルです。万が一、顧客情報や機密情報が含まれた端末が盗難されてしまうと、情報が漏洩する可能性を否定できません。
また、本体が小さなUSBメモリー・メモリーカードなどの記録媒体は、紛失しやすいため、持ち運びや取り扱い時には注意を払う必要があります。
ライターの体験から「キャンプ×仕事」について
私の場合、キャンプへ行くときは取材を兼ねていることが多いため、キャンプそのものが仕事であるともいえます。取材以外の仕事を差し込まなければならなくなった場合を「ワーケーション」と定義するとこのような経験があります。
うっかりスケジュール管理に失敗してしまい、納期へ間に合わせるためにキャンプ場で執筆しなければならなくなりました。その日、キャンプ場に到着したのが14時頃、そこからキャンプの準備をして15時から2時間執筆作業。17時から30分インタビュー。そして、夕方から翌朝のチェックアウトまでキャンプを楽しみました。
ライター業はどこでも仕事できる!
結論としては、ライターであればパソコンとWi-Fi環境が整っていると、どこでも仕事ができます。私自身はあまりフリーWi-Fiを信用していないため、個人が所有しているスマートフォンからテザリングしてネット回線へ接続しています。
こんな業種もワーケーション可能
ネット接続して、よほど重たいデータを扱わないのであれば、動画編集や画像デザイン、音声での打ち合わせは可能です。この場合、オフラインであってもいつもよりパソコンの消費電力が激しくなるため、電源付きサイトの予約やポータブルバッテリーの準備をしておきましょう。
サラリーマンとの違い
私は、サラリーマンと副業ライターとして活動しています。どちらも同じくらい稼働していますが、サラリーマンは現場への出勤が必須の職種であるため、ここでは自分の職場の例は割愛させてください。
サラリーマンとしてワーケーションできる職種は「管理業務、デザイナー、ITエンジニア」などです。ライターと同じくパソコンとネット環境があり、会社にワーケーションの制度が整備されている場合に限られるといえるでしょう。
そのため、サラリーマンでワーケーションをしてみたい人は、自分が行っている業務内容と会社にワーケーションの制度があるかを確認してみてください。
業種によってはキャンプ場でも仕事できる!
質問してくださった桶井道さんは、株式投資に関する書籍を出版されているコラムニストさんでもありますので、「キャンプ×リモートワーク」は成立します。ご本人はアウトドア派ではないかもしれませんが、自然の中で仕事をすると、これまで考えつかなかった新しいアイデアが出てくるかもしれません。
他にも、私自身の経験からキャンプ場でのリモートワークについてや、サラリーマンでもワーケーションできる職種について解説しました。制度を利用できる人は、ワーケーションを一度試してみてはいかがでしょうか。開放的な場所での仕事は生産性も高まりますよ!
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