シマノ・フリーゲームS96M-4
ダイワ・16ジョイナス
ダイワ・ピーナッツⅡ
ダイワ・ジャストロンDPLS
キャプテンスタッグ・HULAライフジャケットTypeD
タカミヤ・REALMETHODエキスパートフィッシュグリップ
ダイワ・プライヤーV220H
メイホウ・VERSUS・VS-3070
ダイワ・クールラインS800
浜田商会・ブルーベイ磯玉セット540
シマノ・水汲ミバッカンBK-053Q
シーバス&ライトショアジギング入門セット
ささめ針・ボウズのがれ(サビキ釣り用)
釣りにはさまざまな道具が必要
釣りは海や川辺の自然のなかで、魚を相手に多彩なゲームを楽しめる人気のアウトドアです。近年は釣り用ウェアや道具もファッショナブルになり、釣りを始める女子や若者も増えています。
釣りには竿やライン(釣り糸)、釣り針を含む仕掛けのほか、場合によってはリールという糸を巻く釣具が必須となります。ほかにも、安全を確保するためのライフジャケットや家からの携行に使うタックスボックスなど、必要なものが目白押しです。
初心者が釣りの準備にかかる費用はどれくらい?
それでは、初めて釣りをするにはどのような道具の準備が必要で、どれくらいの費用が発生するのでしょう。海や川などの場所や釣りのスタイルによっても変わってきますが、基本の道具で17000円ほど、安全面と携行性まで考えると50000万円前後という概算となります。
以下では釣り道具を4つに分けて、各道具の必要性や選び方のポイント、費用の目安について述べていきます(本記事は2022年3月16日の情報をもとにしました)。
初心者向きの釣り方とは
1.釣果を得やすいのはサビキ釣り
釣りのモチベーションを保つには、魚が釣れることが重要です。ここでは、初心者が挑戦しやすい方法を2つご紹介しましょう。一つ目は「サビキ釣り」で、アミエビを詰めたカゴを仕掛けごと海に沈める「エサ釣り」の一種です。
比較的安全な堤防周辺が主な釣り場で、特別な竿の操作をしなくても針に掛かってくれることから、初心者にも人気があります。アジやサバ、イワシといった食卓で食べられる獲物が多いのも魅力です。
2.エサのにおいが苦手な方にはルアー釣りがおすすめ
サビキ釣りはよく釣れますが、生き餌特有のにおいが苦手な方も多くいらっしゃいます。そんな方におすすめなのが「ルアー釣り」という手法です。ルアーは疑似餌とも呼ばれ、ターゲットのエサとなる魚や虫などを模したものです。
竿と連動させて(ルアーを)本物のように見せる必要があるため、エサ釣りよりも難しいとされますが、最近では巻くだけでリアルな動きをするルアーや、本物に近いにおいの商品もあり、初心者にも扱いやすくなっています。
釣り初心者が準備すべき道具【竿&リール】
1.本格的に釣りをするならルアーロッドがおすすめ
竿(ロッド)には大きく分けてのべ竿とリール竿の2種類がありますが、ここでは、エサやルアーを広い範囲に投げて、さまざまな魚種をターゲットにできるリール竿を前提に話を進めさせていただきます。
リール竿にも種類がさまざま
リール竿は多彩で、海用としてはルアーロッドや磯竿、投げ竿などがあり、川釣り用としては、ルアーロッドやフライロッドなどが販売されています。磯竿はウキ釣りで使われる5mほどの竿で、先端が繊細なつくりのため、慣れた方におすすめです。
また、遠投により沖にいる大きな獲物を狙う投げ竿や、虫に似せた毛バリ「フライ」専用のフライロッドは専門的な用途に使います。
初心者向けのルアーロッドのスペックは
シマノ・フリーゲームS96M-4
初心者用には、扱いやすく多用途の竿がおすすめで、それを満たすのが海・川ともに使えるルアーロッドです。初心者が扱いやすいのは、長さが2m50cmから3m程度で、硬さはML(ミディアムライト)とされています。
釣りの第一印象を決める主要な道具のため、信頼のおけるシマノやダイワ製品などから選ぶのがおすすめです。例えばシマノ製の本格的な竿(フリーゲームS96M-4)は、10000円以下の予算で購入できます。
2.初心者にはスピニングリールがおすすめ
リールには大きく分けてスピニングリールとベイトリールの2種類があります。前者は糸を巻くための「スプール」から垂直方向に糸が抜けていくしくみで、後者はスプールが放出方向と平行にセットされ、回転しながら糸を放出します。
ベイトリールは大物狙いの本格的な釣りにも人気ですが、キャスティングの際にラインの放出速度を調整する技術が必要です。そのため、初心者におすすめなのはスピニングリールとされてます。
初心者向けのスピニングリールのスペックは
ダイワ・16ジョイナス
リールの「番手」とは糸の収容量の目安で、大きいほど釣り場を広げられますが、重くなるため初心者には扱いにくくなります。初心者に向いているのは中間的なサイズの2000番や、2500番などです。
川だけでなく海でも使用する場合はソルトウォーター対応製品にしましょう。慣れが必要な道具のため、長く付き合える耐久性が高いリールを選ぶのがおすすめです。ダイワの「16ジョイナス」はおすすめ品の一つで、2000円から3000円ほどで購入できます。
釣り初心者が準備すべき道具【仕掛け&ライン】
1.仕掛けのバリエーションは豊富
魚をおびき寄せて釣るには、エサや釣り針などを含む「仕掛け」が必要です。仕掛けは、イソメやミミズなどの本物のエサを用いる「エサ釣り」と、疑似餌を用いるルアー釣りに大別されます。
サビキ釣りにはセットが便利
ささめ針・ボウズのがれ(サビキ釣り用)
2章でもご紹介しましたが、エサ釣りで初心者にもおすすめなのは「サビキ釣り」という方法です。針やカゴなどは独立でも販売されていますが、初心者の場合はセットで購入するのがおすすめです。
例えばささめ針というブランドの「ボウズのがれ」という商品は500円ほどで、オモリや消耗品のアミエビを追加しても2000円以内で準備ができます。
ルアー釣りは女子からも人気
ダイワ・ピーナッツⅡ
エサに手を触れなくても済むルアー釣りは女子からも人気のスタイルです。ルアーにはハードルアーとソフトルアーがあり、前者は硬い素材で作られ、形や動き、音などで獲物にアピールします。
また、後者は海老や小魚などを模したやわらかいルアーで、竿の操作や水流を利用して本物に見せかけます。例えばダイワの「ピーナッツⅡ」というバス用のハードルアー(500円ほど)は、一定速度で巻くだけで魚が泳ぐような動きをする人気商品です。
2.初心者にはナイロンラインがおすすめ
ラインには主に、ナイロンラインとフロロカーボンライン、PEラインの3種類があり、後になるほど上級者向けとされます。ナイロンは伸縮性があるので、急な引きがあっても切られる心配が少なく、最も初心者に向いています。
ちなみに、フロロカーボンは摩擦に強く、岩場などでも活躍しますが、くせが付きやすいのがデメリットです。また、軽量のPEは小さな当たりも感じやすく、繊細な釣りに向いていますが、糸が絡みやすく復旧に時間がかかることがあります。
初心者にぴったりのナイロンラインは
ダイワ・ジャストロンDPLS
ナイロンラインは太さを考えて選びましょう。糸の太さには「号」という単位があり、1号は直径0.165mmと定義されています。
アジやメバル、バスといった初心者からも人気の魚種をターゲットにする場合は、3号から4号の糸がおすすめです。例えばダイワ製の「ジャストロンDPLS」という500mのナイロンラインは、500円前後の価格帯で入手できます。
釣り初心者が準備すべき道具【安全性確保】
竿とリール、仕掛け、ラインがそろえば、魚を釣ることはできますが、海や川といった自然を相手に行う釣りには水難の危険もあります。ここからは安全に釣りをするために必要な道具をご紹介しましょう。
1.ライフジャケットは安全な釣りに必須
安全に釣りをするのに必須な道具として、最初にご紹介するのはライフジャケットです。堤防などの水辺で初心者が釣りをする際には、釣りに夢中になって転落という危険性もあります。海の潮流は複雑で、泳ぎが得意な人でも流されてしまうことがあります。
また、2018年には釣り船でのライフジャケットの着用が、法律で義務化されました。レンタルもありますが、使い慣れた自分専用の道具を使うのがおすすめです。
釣り用に必要なライフジャケットの仕様
キャプテンスタッグ・HULAライフジャケットTypeD
ライフジャケットは安全性にかかわるアイテムなので、浮力や耐久性などが高い製品を選びましょう。上でご説明した釣り船の乗船者は、日本小型船舶検査機構(JCI)が認定した「桜マーク」付きのライフジャケットを着用する必要があります。
例えば、人気アウトドアブランドのキャプテンスタッグからは、「HULAライフジャケットTypeD」という桜マーク付きの本格的な商品(10000円ほど)がリリースされています。
2.フィッシュグリップは手の安全のために必要な道具
タカミヤ・REALMETHODエキスパートフィッシュグリップ
オコゼやカサゴなどの仲間には毒をもった魚もいて、直接つかむと怪我をする危険性があります。安全に魚をつかめる道具としては「フィッシュグリップ」がおすすめです。
フィッシュグリップには耐荷重が示されているものが多く、ターゲットのサイズに応じて選べます。例えば、有名釣り具ブランドのタカミヤが扱う「REALMETHODエキスパートフィッシュグリップ」は10kgまでの耐荷重があり、価格の目安は4000 円ほどです。
3.プライヤーは針を安全に抜くために必要
ダイワ・プライヤーV220H
初心者の場合、暴れる魚からスムーズに針を抜くのが難しいこともあります。そんな時に活躍するのがプライヤーという道具です。こちらの道具は針を外すだけでなく、ルアーの針を交換するときにも役立ちます。
プライヤーは多くの釣り具メーカーが扱っていて、ダイワからも「プライヤーV220H」という製品(約2500円)が出ています。さびにくいステンレス製で、先が細いので魚の口に入れやすいのが利点です。
釣り初心者が準備すべき道具【携行に必須】
ここまでご紹介してきた道具をそろえれば安全に釣りができますが、ルアーや釣り針などの小物を持ち運び、釣った魚を持ち帰る道具も必要です。以下では持ち運びや釣り場での魚の保管などに必要な道具をリストアップします。
1.タックルボックスは道具の持ち運びに便利
メイホウ・VERSUS・VS-3070
「タックル」とはルアーや釣り針、オモリなどの釣り道具のことで、それらをいれておく箱のことをタックルボックスと呼びます。サイズや材質などによってさまざまなタイプがありますが、初心者の場合はコンパクトなものを選びましょう。
例えば、ピルケースや工具箱などのメーカー・メイホウが提供する「VERSUS・VS-307(4500円ほど)」は2段に収納が分かれ、耐久性が高いおすすめ品です。
2.魚を逃さないために必要な玉網(たも)
浜田商会・ブルーベイ磯玉セット540
魚が針にかかった場合でも、水面から足場まで引き上げる途中で逃げられてしまうこともあります。それを防いでくれるのが玉網という道具です。長さの種類があるので、釣り場に合わせて選びましょう。
釣り用品を扱う浜田商会の「ブルーベイ磯玉セット(約4000円)」は人気シリーズの一つで、長さ3.4mから7.1mまでを網羅し、1m程度に折りたためるのが特徴です。
3.バケツは魚を活かしておくのに必要
シマノ・水汲ミバッカンBK-053Q
釣った魚を活かしておくにはバケツが便利です。家にあるバケツを使っても問題はありませんが、荷物をなるべく減らしたい場合は折りたたみ式のバケツがおすすめです。
シマノが販売する「水汲みバッカンBK-053Q」は売れ筋商品の一つで、水面まで下すための8mのロープが付いています。サイズにもよりますが、2000円ほどが価格の目安になります。
4.クーラーボックスは魚を持ち帰るのに必須
ダイワ・クールラインS800
釣った魚を新鮮な状態で持ち帰るのに必要な道具がクーラーボックスです。クーラーボックスは、獲物のサイズと保冷力が選定ポイントとなります。
近場で比較的小サイズの魚をターゲットにすると仮定した場合、8L程度の「ダイワ・スノーラインS800」も候補の一つです。価格は6000円ほどが目安で、スチロール製のため重さが1.7kgと軽いのも魅力となります。
釣りに必要な初期費用はどのくらい?
1.釣り道具の基本的な費用は?
ここまでご紹介してきた費用を加算したものを下の表にまとめました。竿やリールなどの釣りそのものに必須の道具は17000円、安全を確保するのに必要な道具が16500円、携行のための道具が16500円という結果です。
エサ釣り(サビキ釣り)とルアー釣りの両方を行う前提で、ルアーについては4種類(500円×4)を準備した場合の予算にしました。
釣り初心者が準備すべき道具の費用一覧
道具(釣りに必須) | 参考にした商品名 | 価格 |
竿 | フリーゲームS96M-4 | 10000円 |
リール | ダイワ・16ジョイナス | 3000円 |
サビキ釣りセット | ささめ針・ボウズのがれなど | 2000円 |
ルアーセット(4種類) | ダイワ・ピーナッツⅡなど | 2000円 |
ナイロンライン | ダイワ製・ジャストロンDPLS | 500円 |
合計 | 17000円 |
道具(安全に必須) | 参考にした商品名 | 価格 |
ライフジャケット | キャプテンスタッグ・HULAライフジャケットTypeD」 | 10000円 |
フィッシュグリップ | タカミヤ・REALMETHOD エキスパートフィッシュグリップ | 4000円 |
プライヤー | ダイワ・プライヤーV220H | 2500円 |
合計 | 16500円 |
道具(携行に必須) | 参考にした商品名 | 価格 |
タックルボックス | メイホウ・VERSUS・VS-307 | 4500円 |
玉網(たも) | 浜田商会・ブルーベイ磯玉セット540 | 4000円 |
バケツ | シマノ・水汲みバッカンBK-053Q | 2000円 |
クーラーボックス | ダイワ・スノーラインS800 | 6000円 |
合計 | 16500円 |
2.工夫次第で安くあげることも可能
シーバス&ライトショアジギング入門セット
ここでは本格的な釣りを目指すことを想定して、釣り具ブランドの商品を中心に初期費用を見積もりましたが、初心者の釣りの印象を左右する竿やリール、生命にかかわるライフジャケット以外を廉価品で代用すれば、費用を減らすことも可能です。
また、上の商品サイトのようにシマノの竿やダイワのリール、ルアーケースなどが一緒になった便利な入門セットなども販売されていて、バラで購入するよりも安く済む場合もあります。
リーズナブルに釣りを始めよう
釣りの初心者が準備すべき道具をご紹介し、代表的な商品の価格から必要な予算を見積もりました。竿やリールは釣りの快適性や釣果に直接関連するため、本格的なものを選ぶのがおすすめです。
携行用道具などの直接釣果に影響しない費用は最低限に抑えて、メリハリのある予算を立てましょう。慣れてきたら道具のブランドを統一したり、カラーコーディネートしたりするのも釣りの醍醐味です。まずは基本的な道具をそろえて、釣りの楽しさを感じてみてください。
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