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苗場山を最短で登れる、小赤沢ルートを解説。必要な装備や注意点についても!

苗場山は、新潟県と長野県の県境の上信越高原国立公園内にある標高2,145mの山です。苗場山にはいくつかの登山ルートがありますが、今回は最短で登れる小赤沢ルートについてご紹介!最短ルートでの苗場山登山に必要な装備品や、登山の注意点についても合わせてご紹介します。
2022年3月29日
syuka
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目次

苗場山について

苗場山は上信越高原国立公園の成層火山

苗場山は新潟県と長野県の県境に位置し、上信越高原国立公園内にある成層火山です。古くから「稲作の神様」として多くの人々に親しまれており、それを表すように苗場山の山頂には伊米神社という神社があります。

毎年冬になると苗場山周辺のスキー場は多くのスキー客で賑わい、ウィンタースポーツが盛んな場所として人気です。また、苗場山の山頂近くには広大な湿地帯があり、さまざまな高山植物を楽しむこともできます。

苗場山の登山に適した時期

苗場山の登山に適している時期は、6月下旬から10月中旬にかけてです。6月中旬までは冬に降った雪が残っている場合があります。その為残雪期間に登る場合は山行を工夫して、うっかり滑落しないよう足元に気を付けて登りましょう。

また、その年ごとに状況は違いますが、早いと10月にはもう冬の寒さが到来して積雪していることがあります。秋に苗場山登山する際は天気予報をこまめにチェックし、服装や装備に注意して臨んでください。

苗場山は1年を通して美しい景色が魅力

出典:unsplash.com

苗場山は、1年を通して美しい景色を楽しむことができます。山頂周辺の湿地帯は特に美しく、その美しさは環境省が選定する「日本の重要湿地500」にも選ばれるほど。秋には周辺の木々が鮮やかな紅葉を見せます。

例年、9月中旬から赤や黄色に色づき始め、山頂近くは9月末から10月上旬にかけてが紅葉のピークです。また、冬は山肌が白く染まって美しく、近くにある日本最大級のかぐらスキー場には全国から多くのスキーヤーが集まります。

最短で苗場山を登るなら小赤沢ルート

苗場山には主に4つの登山口があり、途中の山小屋に宿泊しながら数日かけけてゆっくり登っていくコースや、日帰りで往復できるコースなどさまざまあります。

今回ご紹介する最短コースの小赤沢ルートは、日帰り往復が可能な登山ルートのひとつとなっています。最短ルートで登る際も決しておごらず、きちんと登山の装備を整えてから臨みましょう。


苗場山を最短で登る小赤沢ルートについて

小赤沢登山口までのアクセス

出典:unsplash.com

苗場山登山の最短ルート・小赤沢ルートは、小赤沢登山口から始まります。小赤沢登山口までのアクセスは、車の場合は関越自動車道の塩沢打石ICから県道28号や国道353号線、県道482号線や国道405号線経由です。

小赤沢登山口には50台分の駐車場があるので、お車の場合はご利用ください。電車やバスを使う場合は、JR飯山線の森宮野原駅から南越後観光バスで小赤沢バス停までで、料金は片道600円となっています。

小赤沢ルートは難易度が少し高め

小赤沢ルートは初心者でもトライすることが可能ですが、履き慣れた靴や動きやすい服装などのある程度しっかりした装備が必要です。ルート上に特に危険なエリアはありませんが、万が一に備えて登山の経験や地図を正しく読めるとなおいいでしょう。

また、登山時はこれから登るという緊張があるため事故は少ないですが、下山時は登頂できた達成感から気が緩みがちです。うっかり踏み外して滑落しないよう、足元には注意してください。

小赤沢ルートの登山行程

苗場山を最短で登る小赤沢ルートの登山行程は、小赤沢登山口を出発して苗場山神社や山小屋などを経由して苗場山山頂まで、5時間ほどかかります。下山行程は来た道を戻るだけで、所要時間は3時間半ほどです。

最短ルートなだけあってコースタイムは往復9時間弱ほど。登山に慣れている人なら日帰りでトライすることができます。ですが登山・下山する際は決して無理はせず、体力と相談しながら近くの山小屋で休憩を取ることも必要です。

小赤沢ルートは三合目まで車で行ける

小赤沢ルートから苗場山を登る場合、登山口から3合目までは車で行くことが可能となっています。その場合の登山時のコースタイムは3時間半ほどで下山時のコースタイムは2時間40分ほど、往復しても6時間ほどです。

登山口から歩き始める場合と比べて3時間ほど短いので、多少山歩きに不慣れな人でも日帰りで往復することができます。とはいえ平地を歩くのとは違うので、途中の山小屋などでこまめに休憩するのががおすすめです。


苗場山登山のおすすめ装備品と注意点

苗場山登山時の服装

出典:unsplash.com

苗場山の登山道はいずれも比較的歩きやすいですが、足首を痛めてしまう可能性もあるので普通のスニーカーよりはハイカットのトレッキングシューズがおすすめです。また、衣服は速乾性と保温性が高い化学繊維のものがいいでしょう。

山の天気は変わりやすく、登っていくにつれて体感温度も変化します。アンダーウェアなどの着替えや保温性の高いインナー、アノラックや雨具など登山するときの基本的な服装は用意しておきましょう。

苗場山登山時の装備品

苗場山の登山道はコースの距離が長く、急な天気の変化や気候の変動などで濃霧が発生しやすいです。そのため視界が遮られてしまい、道に迷って遭難してしまう可能性が少なからずあるので地図やコンパスは必ず携帯してください。

また、夏の時期は蚊やブヨなどがたくさんいるので、虫刺されの薬を持っていくことをおすすめします。6月までは雪が残っている場合があり、早ければ10月には降雪するのでアイゼンがあるとなおいいでしょう。

苗場山登山の注意点

出典:unsplash.com

小赤沢ルートの四合目と六合目には水場がありますが、飲み水としては使えません。水やお茶、スポーツドリンクなどを持参して、こまめに水分を補給しましょう。また、水場の周辺だけでなく、登山道のいたるところにぬかるみがあるので注意してください。

九合目からは林に入り、しばらくゴツゴツした岩場の道が続きます。雨や雪が降った日、霜が降りた日などは岩が湿って滑りやすくなっているので、足元に注意して登ってください。

初心者でも登れる=簡単ではない

苗場山は地元の小学校の校外学習で登ることもあるので、ほかの山と比べて簡単に登れます。ですが、小学生でも登れるルートだからといって必ずしも安全に登れるというわけではないことに注意してください。

登山ルートには岩場やぬかるみなど、足場が悪いところもあります。さらに雨が降った後は特に足場が悪くなるので注意が必要です。自分の登山スキルや体力に合わせて、無理のない登山行程で苗場山に臨むようにしてください。


最短で苗場山を登るなら小赤沢ルート

小赤沢ルートで苗場山を最短で登山

出典:unsplash.com

今回は苗場山の登山ルートの中でも最短コースの小赤沢ルートとおすすめの装備品、登山の注意点などをご紹介しました。苗場山には今回紹介した最短コースの小赤沢ルートだけでなく、ほかにもさまざまなルートがあります。

そのため、2回目以降も別のルートからの登山を楽しむことが可能です。高山植物など自然が豊かで、周辺にはスキー場などがあるため登山以外の楽しみ方もできます。ぜひ一度、苗場山を訪れてみてください。

苗場山の登山ルートはこちらもチェック!

今回は、苗場山を最短で登れる小赤沢ルートについてお話してきました。苗場山の登山ルートは最短ルートのほかにもいくつかあります。苗場山のほかの登山ルートについて気になる方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。