トライアンフには中型クラスの旧車がある
トライアンフからでているのは250cc~400cc
トライアンフの250cc以上400cc以下であれば、旧車が存在します。トライアンフが初めてバイクを製造したのが1902年、小排気量のガソリンバイク「ナンバー1」というモデルです。そこから、ラインナップが増えていき、250cc、350ccと中型排気量モデルが発売されました。
さらに、第2次世界大戦中には250cc以外にも軍用モデルとして350ccエンジンを搭載した「3TW」や350cc単気筒エンジンを搭載した「3SW」も生産されています。
250cc~400ccの旧車は価格が高い
トライアンフの250cc~400ccのバイクは旧車しかないので、プレミア価格で販売されている可能性が高いです。トライアンフの旧車モデルは、大排気量バイクに比べて生産台数が少なく入手が困難。
さらに、台数が少ない中、走行可能で状態のいいものを購入する場合はどうしても価値が高くなるものです。後ほど、旧車とともに販売価格も紹介しますが、国内で購入できる中型バイクの値段の倍以上はかかってしまう車両もあります。
残念ながら新型の250ccモデルはない
現行の中型クラスも販売していない
残念ながら、トライアンフでは新型の250ccモデルは発売されていません。トライアンフが250ccのバイクを販売しない理由として、メインで販売しているイギリスでは大型バイクが主流だからです。
日本とヨーロッパでは免許取得条件が大きく異なり、日本だと排気量別、ヨーロッパだとkW(出力)別で2輪の免許が区別されています。そのため、イギリス国内ではあまり需要がないため、わざわざ250ccクラスを生産していないようです。
【2022年4月22日現在の情報をもとに記事を作成しています】
トライアンフが販売しているモデルは大型バイクのみ
トライアンフが現在発売している排気量は、400cc以上の大型バイクのみ。具体的には600cc~2500ccのエンジンを積んだバイクを取り扱っています。
トライアンフは数々の名車を世に送り出していますが、中でもクラシックバイクは歴史が長く、多くの人から人気を集めているジャンルです。また、日本のバイクメーカーには見られない独特なスタイルが特徴的で、フルカウルのバイクも販売されています。
400cc以下の旧車を紹介!
T20 タイガーカブ(200cc)
T20 タイガーカブは1954年に生産された250ccクラスの小排気量バイクです。199ccOHVの単気筒エンジンが搭載されており、ベースとなったのは150ccのエンジンを積んだT15というバイク。
T15をベース車にすることで共通のパーツを使えるので、コストを抑えたり、どこか破損してもすぐに交換できたりするメリットがあります。さらに、T20 タイガーカブは車重が88kgと現代のバイクと比較しても非常に軽いので、軽快なフィーリングを楽しめますね。
T20 タイガーカブの旧車価格
T20 タイガーカブの平均価格は30~40万円ほど。旧車の中ではそれほど高くはないので、比較的購入しやすい価格になっています。
T20 タイガーカブはトライアンフの旧車の中でも希少性があまりないのか、現状プレミア価格とまではいかないようです。もちろん、状態によっては価格の変動があるので、購入する際は事前にしっかりと確認しておきましょう。
3T(350cc)
トライアンフの旧車の中でも人気があるのが、350ccのエンジンを搭載した3Tです。3Tは1946年は軍事用に生産されたバイクで、派生モデルがいくつか存在します。3Tは同じ時期に大ヒットした5Tをモデルとしたバイクで、共通のパーツがいくつか使われているようです。
見た目はクラシカルなデザインが特徴的で、人気が非常に高いモデルとなっています。また、エンジンは2気筒パラレルツインエンジンが搭載されており、当時は最高速120km/hを難なく超えていました、
3Tの旧車価格
トライアンフT3の旧車価格は、不動車で50万円ほどで販売されているようです。T3は日本にある台数がかなり少なく、中古市場にあまり出回っていないので、旧車価格がハッキリとしていません。
エンジンが動かなかったり、どこかのパーツが破損していたりする場合でも50万円ほどで出回っているので、実働で状態がよければ旧車価格はさらに高騰するでしょう。トライアンフの3Tを購入したい方はまず、車体が市場に出回っているかを確認する必要がありますね。
3HW(350cc)
トライアンフ3HWは、1943年に戦前に生産された4ストローク単気筒エンジンのバイクになります。3HWのデザインは、当時イギリスの有名バイクメーカー「アリエル」のデザイナーが携わり、作られました。また、3HWは軍事用のモデルとして生産されているので、頑固で丈夫なエンジンが使われているのが魅力。
そのため、現在中古で販売されている3HWは、エンジンの状態がいいものが多いです。しっかりとメンテナンスをすれば、問題なく公道を走行できるでしょう。
3HWの旧車価格
トライアンフの3HWの旧車価格は、今のところ不明です。現状日本国内に3HWがあまりにも少なく、ショップやオークションになかなか出回っていません。また、旧車は在庫状況や状態によって価格が変動するのもの。
そのため、どうしても旧車を購入したいのであれば、国内の旧車専門店に問い合わせしてみましょう。万が一、国内の旧車専門店で取り扱っていない場合でも、ショップによっては生産国のイギリスなどから輸入もできるようです。
T90 タイガーカブ(350cc)
T90タイガーカブは、トライアンフの中型排気量クラス代表と言われているバイクです。350ccのバーチカルツインエンジンを搭載しており、主に1963年~1969年に製造されていました。トライアンフの他の旧車と比べてもかなりコンパクトに作られており、軽快さを楽しめる乗り味となっています。
最新のバイクと比較して路面のギャップを感じやすかったり、トルクが少し足りないと感じる場合がありますが、T90は旧車でしか味わえない乗り味を体感できる1台です。
T90タイガーカブの旧車価格
T90タイガーカブの旧車価格は平均145~173万円ほどとなっています。T90タイガーカブは他の旧車と比べて台数が多く、きれいな状態で残っていることが多いようです。
また、旧車を取り扱っているショップであれば全て整備されていて、公道も走れるように仕上げられているので安心ですね。以下のサイトでは残り1台のT90タイガーカブを販売しているので、気になる人は問い合わせてみてください。
今後新型の中型クラスが販売されるかは未定
今後、トライアンフから新型の250ccクラスのバイクが発売されるかは未定です。絶対に250ccクラスが発売されないと言い切れない理由として、トライアンフは2020年にバジャージと提携を結んでいることがあげられます。
バジャージはインドに本社を置くバイクメーカーで、小排気量モデルを中心に販売しています。トライアンフはアジアに市場を拡大したいという思いがあり、バジャージのパルサー250のエンジンを載せた新型の250ccバイクを販売しようとしていました。
現状、トライアンフから250ccクラスのバイクは販売されていませんが、アジアのバイク市場によっては、今後新型の250ccバイクが出る可能性は十分にあります。
トライアンフの250ccは旧車のみ!
現状、トライアンフからでている中型排気量のバイクは旧車のみとなります。生産国でもあるイギリスはヨーロッパでは日本と免許の区分が異なるので、中型クラスのバイクを作るメリットがあまりありません。
しかし、戦時中には中型クラスのバイクを生産していたため、旧車でのみ250cc以上400cc以下のバイクが残っている状態です。また、旧車は希少価値が高いものが多いため、プレミア価格での購入になってしまう場合が多いでしょう。
そのため、トライアンフの旧車を購入するのであれば、コレクションや趣味バイクとして購入するのがおすすめですね。
250cc以上のクラシックバイクを探している方はこちらの記事をチェック
他のクラシックバイクについて気になる方は、こちらの記事をチェックしてみてください。以下の記事では250cc以上のクラシックバイクを紹介しています。
トライアンフ以外にも各メーカーは250cc以上のクラシックバイクを販売しており、魅力が沢山あります。また、車種によってはフルカウルモデルもあるようです。以下の記事を参考にして、250cc以上のクラシックバイクを見つけてみてください。
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