中型バイクってどんなバイク?
排気量250㏄や400㏄が中心
そもそも中型バイクとはどういった乗り物なのでしょうか。中型のバイク区分は、126㏄以上400㏄以下の排気量の範囲のモデルです。一般的には250㏄や400㏄が中心の排気量です。
大型バイクですと排気量が1000㏄を軽く超える車両ありますが、中型区分のバイクはその半分以下の排気量ですので、初めてのライディングでも運転に親しみやすい大きさが中型バイクと言えます。
250㏄や400㏄のバイクはどんな免許が必要?
バイクの免許はいくつかありますが、今回ご紹介する中型バイクに乗車できる免許は「普通二輪」という免許証が必要となります。また、普通二輪でもATとMTという2種類がありますので、操作性の好みで免許取得することができます。
昨今はビッグスクーターなどのATバイクに人気も集まりましたが、やはりバイクの醍醐味と言えば、全身を使ったライディングですので、バイクレースでもMT車を好むライダーは数多くいます。
中型バイクの特徴
中型バイクは大き過ぎず、そして小さ過ぎない車両です。中型以下のバイクですとロングツーリングよりも街乗りや近場、通勤などで使用することがおすすめであるバイクです。
ですが、250㏄以上の排気量となるとロングツーリングする場合でも十分なトルクやパワーがありますし、ストレスのない回転域で速度を出せる特徴があるバイクですので、バイクビギナーへはとくにおすすめできるクラスです。
排気量の大きさは?
排気量とは、エンジン内部にある燃焼室という空間の大きさを表わしています。燃焼室ではもの凄い速さで爆発が繰り返されており、排気量が大きければ大きいほどパワーを発します。
そのため、原付などの小さな排気量と比較するとトルク感や鼓動感、または心地良い振動を適度に感じられるバイクと言えます。街乗りにも最適なバイクですので、通勤や少しのお出かけ、レースにも使いやすい大きさとパワーがあります。
人気のクラシックバイクとは?
そもそもクラシックバイクとはどういったバイクを指すのでしょうか。こちらは、旧車という言い方もできますが、簡単に言えば、現在新車では入手できない昔のバイクです。主に30年以上前に製造されたバイクに対してクラシックバイクという言葉を使うことが多いです。
日本製のクラシックバイクや海外のオールドルックなバイクもあり、それらが現在でも購入できます。現行車では満足できないレース好きな旧車ファンも多く、さまざまなバイクライフを満喫することが可能です。
オールドルックスタイルが人気
クラシックバイクは、オールドルックスタイルです。現行車とは違って、余計なパーツが付いていない人気あるバイクが多いです。たとえば、サスペンションというクッション機能がないオールドルックのバイクもあります。
もしくは、エンジンの内部パーツがむき出しであるオールドルックのバイクもあります。現在では考えられないようなオールドルックな機構をもったバイクがレトロ感溢れるクラシックバイクの人気の一因とも言えます。当時はレースで使用することも多々あり、整備性にも優れていました。
クラシックバイクの特徴
人気のクラシックバイクは海外製からはじまった!
クラシックバイクとひとくちに言っても、製造国やメーカーによってもデザインが異なります。たとえば、アメリカのハーレーダビッドソンですとエンジンはVツイン型が主流ですが、他国ですと単気筒のクラシックバイクがメインのメーカーもあります。
いずれにしても、レースなどで使うクラシックバイクは現行バイクにないパーツを搭載しており、見た目のオールドルック感からも魅了される愛好家が多い傾向もあります。今にはないデザインをもった当時のバイクに跨ることが最大の醍醐味です。
レースでも活用するヴィンテージ特有の単気筒バイク
大型バイクであればVツインエンジンを搭載することがありますが、中型クラスのクラシックバイクには単気筒モデルが多くあります。250㏄の単気筒エンジンや、400㏄の単気筒エンジンを積んでいるクラシックバイクは非常に多いですので、ヴィンテージと呼ばれるバイクには多気筒エンジンは多くありません。
それには、現代のような高性能ではないために、当時からレースでも使うシンプルな機構を搭載する単気筒エンジンが主流だったこともあります。
クラシックバイクは空冷エンジンで整備しやすい!
クラシックバイクの大半が空冷エンジンを積んでおり、現代のバイクですと水冷や油冷といった形式が中心です。レトロなオールドルックのバイクは、こうしたシンプルなエンジンからも現代にはない独特な雰囲気をかもし出しています。
とくにクラシックバイクはパーツ点数が少ないので、修理やメンテナンス作業をしやすい傾向があります。そのため、クラシックバイクをレースで使うライダーも数多くいます。
クラシックバイクのエンジン始動
海外で製造されたヴィンテージと呼ばれるバイクの大半はセルボタンがありませんでした。そのため、キックスタートという始動方法でエンジンをかけていました。やはり高性能とは言い難い機構ですが、こうした仕組みこそがオールドルックを助長するスタイルの1つです。
ただ性能は進化しており、現在、バイクを製造している老舗メーカーでは主にセルスターターを取り入れています。オールドルックは残しながらも性能面では躍進もしています。
押し掛けするヴィンテージバイク
キックスタートでエンジン始動するヴィンテージバイクが多いですが、中には押し掛けという、バイクを押してエンジンをかける機構のヴィンテージバイクもあります。
一般的な車両ではありませんが、旧車マニアの中にはこうしたヴィンテージバイクを所有している方もいます。外観のみではなく、レースで走るためのレトロな始動スタイルにもクラシックバイクの魅力がいっぱい詰まっていると言えます。
クラシックバイクの国産車はある?
元々は、イギリスやアメリカなど海外でバイクが製造されてきました。今ではそれらのクラシックバイクを模して製造された日本国内のバイクもたくさんあります。いずれも海外仕様のオールドルックで、機構としても空冷エンジンを搭載するバイクが多いです。
海外のクラシックバイクは高価ですが、国産車であれば価格が落ちますので購入しやすい傾向にあるのでおすすめです。それでは、おすすめのクラシックバイクをご紹介しましょう。
中型の名車クラシックバイク250㏄ランキング①
ST250がおすすめのネオクラシック250㏄
クラシックバイクと言えばST250です。オールドルックなバイクでイギリス車を彷彿とさせるデザインです。空冷で単気筒のエンジンを搭載しており、機構もヴィンテージスタイルです。
キックスタートができるバイクですので、まさにオールドルックとマッチしたエンジン始動も味わえるバイクです。歯切れ良いエキゾーストノートによって、アイドリングも堪能できるクラシックバイクと言えます。
中型の名車クラシックバイク250㏄ランキング②
SRV250がおすすめのネオクラシック250㏄
1992年発売されたクラシックバイクです。250ccのVツインエンジンを搭載するレトロなモデルです。エンジンは空冷のV型2気筒ですが、細部に至るまでこだわりを感じるデザインの1台です。
ただ、売れ行きはいまいちで人気のないバイクだったため、販売期間が短いバイクでした。それが高じてか中古でも安く、燃費も良い、経済的に助かるレトロ感のあるクラシックバイクと言えます。しかもあまり見かけないので、こだわり派のバイカーにおすすめのバイクです。
中型の名車クラシックバイク250㏄ランキング③
クラブマン250がおすすめのネオクラシック250㏄
1983年に発売され、ホンダならではの安定性能とレトロなスタイルで、たくさんのライダーに愛されてきた超ロングセラーのクラシックバイクです。空冷の単気筒エンジンは、元来400㏄用として設計されたものを再チューンしており、とても頑丈な作りのクラシックバイクです。
250㏄の単気筒でありながら、レスポンスのよさとスムーズに高回転まで吹け上がるスロットルワークを堪能できて、なおかつ車体も軽いため、男女問わずにスポーティーなワインディングも楽しめるレトロ感満載のクラシックバイクです。
中型の名車クラシックバイク250㏄ランキング④
エストレヤ250がおすすめのネオクラシック250㏄
1992年に発売されて、今もなお高い人気がある250㏄クラシックバイクの1つです。英国車をイメージさせる上品な柔らかいフォルムで、とくに女性からの人気が高い傾向にあります。カスタムパーツも豊富なモデルですので、自分流のクラシックバイクへカスタムするライダーも多くいます。
エンジンの造形からもヴィンテージ風スタイルを感じさせますのでカスタムの方向性によっても、より一層とレトロ感を表現できるクラシックベーススタイルのバイクと言えます。
中型の名車クラシックバイク250㏄ランキング⑤
SW-1・250がおすすめのネオクラシック250㏄
1992年に発売され、ロングセラーモデルとはならなかったバイクですが、外観はヴィンテージバイクそのものです。英国車をイメージさせる大きなカウルを搭載しており、カラーも淡いクリームイエローでレトロな雰囲気を表現しているクラシックバイクです。
排気量が250㏄ですので、一見ATのスクーターにも見えますが、MT車ですので、ツーリングでも飽きがきません。国産車では珍しいフォルムのバイクですので、ノーマルの時点でレトロスタイルをしています。
中型の名車クラシックバイク400㏄ランキング⑥
W400がおすすめのネオクラシック400㏄
W400はノーマルでも十分にクラシックバイクとしての素養をかねそなえていますので、大きな手を加えなくても存分にレトロなバイクを堪能できるモデルです。排気量が400㏄ですので、下道やハイウェイツーリングでもストレスなくライディングを満喫できます。
クラシカルなデザインを、より強くしているのが並列の2気筒エンジンです。400㏄のバイクでは割と大きな車体ですので車重が重く感じてしまう場合もありますが、それを忘れさせるほどのヴィンテージルックスタイルに圧倒されます。
中型の名車クラシックバイク400㏄ランキング⑦
GB400TTがおすすめのネオクラシック400㏄
250㏄のGBクラブマンと同じシリーズとして作られたのがGB400TTです。車名のTTはツーリスト・トロフィーを略したもので、1960年代にマン島のTTレースで活躍したイギリス車をベースとしてデザインされたクラシックバイクです。
セパレートハンドルやタンク形状など、レトロ感もありながらスポーティーな装備にもなっている1台です。エンジンは400㏄の空冷単気筒ですので、小気味よいエキゾーストもヴィンテージスタイルの魅力です。また、キックでレトロな始動を堪能できるクラシックバイクです。
中型の名車クラシックバイク400㏄ランキング⑧
CB400SSがおすすめのネオクラシック400㏄
モデル名の由来であるSingleSportsのように、快活でシンプルな単気筒のエンジンと軽量な車体でスポーティーな走行を実感できるクラシックバイクです。ゆっくりと走ったり、コーナーリングも満喫してみたいというライダーにおすすめのレトロ感あるモデルです。
エンジンスタートがセルとキックでできる年式や、キックオンリーのモデルもあり、安い価格で入手できる年式もあります。ヴィンテージバイクの特徴であるキックスタートオンリーで、今までにないレトロスタイルでバイクライフを満喫できます。
中型の名車クラシックバイク400㏄ランキング⑨
CL400がおすすめのネオクラシック400㏄
一見するとオフロードバイクのようなスタイルでもありながら、レトロなヴィンテージバイクスタイルも踏襲しいている1台です。細身ながらも400㏄エンジンを搭載していますので、街乗りでもトルク不足は感じません。
狭い裏道でも走行しやすいポジションですので、市街地や通勤でも難なく乗車できるクラシックバイクです。街中であまり見かけないモデルで、さらに自分流のクラシックバイクとしてカスタムも楽しみやすいモデルと言えますのでおすすめです。
中型の名車クラシックバイク400㏄ランキング⑩
SR400がおすすめのネオクラシック400㏄
ロングセラーモデルのヤマハSR400ですが、1978年に発売した以降、基本的な設計を変えずに現代でも愛されているクラシックバイクです。400㏄の単気筒モデルですので、大きな鼓動感を存分に楽しめる空冷の単気筒エンジンを積んでいます。
愛好家も多く、自分流のカスタムをしたSR400を多く見かけます。やはり、ロングセラーの秘訣に男女共に楽しめるクラシックバイクであることや、キックスタートを貫くレトロスタイルにも要因があります。入手しやすいバイクですので、全国のバイクショップで自分好みのSR400を探してみましょう。
中型の名車クラシックバイクの人気おすすめモデル
国産のクラシックモデル、250㏄と400㏄のネオクラシックバイクとも言うべきモデルをご紹介してきました。それらの基本スタイルとなったイギリス車もご紹介しておきます。
本物のヴィンテージバイクとは、数十年前に作られたモデルを指します。それらが現在の国産ネオクラシックモデルのベースとなって、より人気の高いモデルを各メーカーが製造してきました。それでは、本物の英国産の名車をご紹介します。
おすすめは名車トライアンフ!
イギリスのヴィンテージバイクと言えば、やはりトライアンフです。こちらは、まさにヴィンテージバイクといいたフォルムをしています。年代によって、レース用や一般モデルがあり、排気量も250㏄や400㏄をはじめ、600㏄ほどまであります。
今でも人気があり、中には1950年以前に作られたヴィンテージのレース用トライアンフを所有するライダーもいます。地域によっては、ヴィンテージのトライアンフを専門に扱うショップもあり、若者からシニアまでそのヴィンテージバイク特有のレトロ感を存分に楽しんでいます。
今でも買える?
そんなヴィンテージバイクのトライアンフですが、現在でも入手可能です。当時の古いモデルも購入できますが、やはり価格は高いです。中には300万円を超えるモデルも多くあります。
また、現在では新型トライアンフも製造していますので、ヴィンテージスタイルながらも機構は新しいバイクが欲しい場合は容易に入手することができます。アフターサービスも充実していますので、国産のクラシックバイクでは満足できない方へおすすめの1台です。
メンテナンスが必須!
今回、ランキング的にご紹介してきたクラシックバイクは、どれも発売されてからすでに数十年が経過しています。そのため国産車とは言え、やはり日頃のメンテナンス作業が必須となってきます。便利なAT車とは違って定期的なケアをすることが、常に調子よく快活なライディングを堪能するコツです。
また、ヴィンテージバイクを修理する楽しいひと時も満喫できますので、メンテナンスの腕も必然的に鍛えられ、ロングツーリングでもトラブルやストレスなく走行を楽しめます。
クラシックバイクに乗って走ろう!
たくさんあるバイクの中でも、クラシックバイクやヴィンテージバイクのようなレトロスタイルをもつ車両は魅力が満載です。乗ることこそがバイクの醍醐味ですが、眺めているだけでも楽しいひと時を堪能できる独特な魅力が詰まっています。
現代の新しい機構のバイクも素敵なものばかりですが、今回ご紹介してきたクラシックバイクは、まさに生きている機械といった言葉が最適です。少しでも興味が湧いた方は、これをきっかけに自分好みのクラシックバイクを探してみるのはいかがでしょうか。
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