Black Diamond ブラックダイヤモンド スウィフト
PETZL(ペツル) サミテック
グリベル(Grivel) ジョラス2.0
PETZL(ペツル) Quark Adze クォーク
BLACKDIAMOND バイパーアッズ
グリベル GRIVEL ノースマシン V カーボン ハンマー
アイスアックスとは
アイスアックスとは雪山登山用の補助道具
雪山を登るときやクライミングするとき、何も使わなければ氷で滑って登れませんし、万が一の滑落事故もあり得るのでとても危険です。そんなときには氷に引っ掛けることができるアイスアックスが役立ちます。
アイスアックスは名前にアイスと付きますが、氷を登るだけの道具ではありません。フォレストクライミングや、沢登りでの泥壁登はんからミックスクライミングなど、多くのアルパインクライミングシーンで使うことが可能です。
アイスアックスは大きく2種類
アイスアックスには、大きく分けてストレートタイプの縦走用とハンドルタイプのクライミング用の2種類があります。縦走用のストレートタイプは、一本シャフトのアイスアックスです。
クライミング用のハンドルタイプは、タツノオトシゴのように大きくカーブした形をしており、ピックの角が大きく下を向いたアックスとなっています。それぞれに向き不向きがあるので、どんなシーンで使うのかを考えてアイスアックスを選びましょう。
アイスアックスとピッケルの違いとは?
雪山登山やアイスクライミングをするときに手に持って氷に引っ掛けて使う手斧を英語で「アイスアックス」、ドイツ語で「ピッケル」と言います。あくまでも言語の違いであって、道具としての大きな違いはありません。
人によってはアイスクライミングなどで使うものをアイスアックス、縦走路用として使うものをピッケルと言い分けている方もいるでしょう。ですが、どちらも基本的には同じ「手斧」です。用途の違いもありません。
アイスアックスの各パーツについて
アイスアックスのブレード
アイスアックスのブレードとは、雪や氷を削るために使う部分です。ひし形や三角形などさまざまな形状のブレードを持つアイスアックスがあり、おもに予定通りの下山ができずに斜面でやむを得ず夜を明かす際などに使います。
そのため、一般的な登山道で使用することはほとんどありません。また、ブレードは「アッズ」と呼ばれることもあります。
アイスアックスのピック
アイスアックスのピックとは、急斜面で雪面に刺し込む部分です。万が一滑落してしまった場合でも、雪面にピックを刺すことで身体を支えることができます。登はん向きのモデルのアイスアックスほど先端が薄く、鋭利な形状になっていることが多いです。
アイスアックスのヘッド
アイスアックスのピック部分とブレード部分を総称して「ヘッド」と呼びます。一般的な登山道を登る雪山登山では、ヘッド部分を握って歩くことが多いです。実際に手に取ってみて、持ちやすく感じる形状のものを選ぶのがおすすめの選び方となっています。
アイスアックスのシャフト
シャフトはアイスアックスのなかでも、用途や体格に合せて種類やサイズが分かれる持ち手の部分です。シャフトの形状には真っ直ぐなストレートタイプと、カーブを描いたハンドルタイプの2種類があります。ハンドルタイプはピックを斜面に刺しやすいのが特徴です。
アイスアックスのスパイク
スパイクとは、アイスアックスのお尻の部分です。アイスアックスを杖代わりに突いて使う場合、ここが地面に接するので硬い素材で作られています。スパイクが付いていないアイスアックスもあるので、購入前にきちんと確認しておきましょう。また、スパイクは「石突き」とも呼ばれています。
おすすめストレートタイプ3選
ブラックダイヤモンドブランドのスウィフト
スウィフトはブラックダイヤモンドで最も堅牢なアイスアックスです。トリガー部分を移動させることができ、位置を変えることでグリップの位置を変更することが可能となっています。そのため、急斜面の硬い氷の壁でも威力を発揮してくれるでしょう。
山岳ガイドの方が行うビレイやレスキューが必要な場面など、過酷な用途でもカバーしてくれます。重さは485gととても軽量なので、1本ずつ両手に持っても扱いやすいでしょう。
Black Diamond ブラックダイヤモンド スウィフト
ペツルブランドのサミテック
サミテックはペツルのアイスアックス用のアクセサリーすべてに対応しており、汎用性の高いモデルです。アクセサリーを取り付けたり外す際も、工具を使わず簡単にできるので便利なアイスアックスとなっています。
持ち手部分はスチールやアルミでできており、総重量は470gととても軽量です。緩いカーブを描いた形のシャフトと薄く仕上げられたピックは氷との相性もよく、縦走路からテクニカルなコースまで幅広く対応しています。
PETZL(ペツル) サミテック
グリベルブランドのジョラス2.0
ジョラス2.0は、グリベルの定番モデルのアイスアックスです。アイスカッティングをするのに相性が良くなるよう、アッズ部分がハート型になっているのが特徴的なアイスアックスとなっています。
一枚刃になっていて強度が高いことも特徴で、グリップ部分にはラバーを使用しているので使い勝手がとてもいいです。また、ジョラス2.0には付属品としてヘッド部分に被せて使う専用のヘッドカバーも付いています。
グリベル(Grivel) ジョラス2.0
おすすめハンドルタイプ3選
ペツルブランドのクォーク
クォークはペツルの定番モデルのアイスアックスで、テクニカルマウンテニアリングやアイスクライミングなどのあらゆるシーンでの利用に対応しています。交換することが可能なピックなど、各種パーツも豊富です。
また、ハンドレストの位置を自由に調整することができ、折りたたむことが可能なグリップレストによって状況に合わせた使い方をすることができます。使い方の幅が広いという汎用性の高さからファンも多いです。
PETZL(ペツル) Quark Adze クォーク
ブラックダイヤモンドブランドのバイパーアッズ
バイパーアッズはウィンタークライミング全般におすすめの、ブラックダイアモンドのオールラウンダーなアイスアックスです。シャフトのデザインとヘッド部分の形状を改良したことにより、従来品と比べて50gほどの軽量化を実現しました。
また、きつすぎないシャフトのカーブによって均等な重心バランスが保たれるので、高いスイングも実現しています。ピックの先端が大きいので安定性があり、強度が高いことも魅力のひとつです。
BLACKDIAMOND バイパーアッズ
グリベルブランドのノースマシン・カーボンハンマー
ノースマシン・カーボンハンマーは、登はん力にとても優れたアイスアックスです。グリベル独自のGボーンシャフトが採用されており、重量は500gほどと軽量で扱いやすいアイスアックスとなっています。
シンプルなブラックカラーなので、見た目にもカッコいいところも魅力のひとつです。カーボン素材が使われたボディの側面には溝が掘られており、この溝のおかげで「曲がり」に対しての高い強度を誇っています。
グリベル GRIVEL ノースマシン V カーボン ハンマー
アイスアックスの選び方のポイント
アイスアックスのサイズによる選び方
アイスアックスのサイズは、ヘッドを持って腕を下ろしたときにピックの位置が踵になる長さ、または腕と同じくらいの長さがいいと言われています。ただし、あくまでも選び方の目安なので、使う目的に合わせて柔軟に選びましょう。
例えば、テクニカルな登はんルートへ向かう場合はジャストサイズより少し短いモデルを選ぶなど、用途に合わせて長さを変えてもいいです。目安と用途を掛け合わせて自分に合った長さを見つけてください。
アイスアックスの形状タイプによる選び方
冒頭でも触れましたが、アイスアックスのシャフトの形状にはまっすぐなストレートタイプとカーブを描いたハンドルタイプの2種類があります。杖のように突いて使うことが多い場合はストレートタイプが使いやすいです。
また、氷の壁を登るアイスクライミングや雪山の急斜面などで使う場合は、ハンドルタイプの方が使いやすいでしょう。クライミングに特化して設計されたものや、扱いやすいように軽量設計されたモデルもあります。
アイスアックスの付属品による選び方
ブランドにとってアイスアックスに付属品が付いている場合があります。紛失しないようアイスアックスと身体を連結するためのリーシュもそのひとつです。腕に繋げるハンドリーシュや肩がけするタイプがあります。
また、アイスアックスは刃物なので持ち運ぶ際にうっかり触れてケガをしてしまう可能性もあります。山までの移動中や登山中に周りの人や物を傷つけることがないよう、ヘッドカバーやプロテクターを付けておくと安心です。
アイスクライミングで便利なアイスアックス
使い方に合わせてアイスアックスを選ぶ
今回はアイスアックスについて、おすすめ6選のブランドごとの魅力や選び方のコツ、ピッケルとの違いをご紹介しました。アイスアックスは、雪山登山やアイスクライミングをする際に便利な補助道具のひとつです。
縦走用はストレートタイプのアイスアックスが主流で、アイスクライミング用はハンドルタイプが主流となっています。アイスアックスを選ぶときは、どんなシーンで使うのかという目的に合わせて適切なものを選びましょう。
雪山で便利なアイテムはこちらもチェック!
今回は、アイスクライミングをするときにおすすめのアイスアックスについてお話してきました。アイスクライミングなどの雪山での活動に便利なアイテムは、アイスアックスのほかにもたくさんあります。おすすめの雪山アイテムが気になる方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
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出典:unsplash.com