モンベル・ジオラインM.W.ラウンドネックシャツ
パタゴニア・キャプリーンクールメリノ
アークテリクス・アトムARフーディ
ノースフェイス・クライムライトジャケット
マムート・コンベイツアーHSフーデッドジャケット
ノースフェイス・アルパインライトパンツ
モンベル・クリフパンツ
ファイントラック・ポリゴンアクト
トレッキングの服装の基本を解説!
服装の基本の組み合わせとは?
日帰りハイキングなどの比較的軽いアウトドアと違い、トレッキングになると数日がかりでの山行になることもあります。トレッキングを始める初心者が注意すべきポイントとは何でしょうか。
山の高度による気温の違いや雨や風を含めた気象条件、運動の激しさなどによって快適な服装が変わってくるため、トレッキングの服装は3層の重ね着が基本とされています。具体的には、肌着(アンダー)と中間着(ミッド)、アウターです。
トレッキングにはこんな服装が便利!
トレッキング用の肌着は一般的なものより吸水性が高い仕様で、中間着は内部の湿気を放出し保温機能が高めです。また、アウターは外の寒気を遮断し、雨にも対応できる防水機能があるものが人気になっています。
ほかにも、パンツ類もトレッキングに適した動きやすい商品が満載です。以下ではトレッキング用の服装の選び方を解説し、初心者におすすめのウェアについてもご紹介します(本記事は2022年2月24日の情報がもとにしました)。
トレッキングの服装の選び方
1.肌着はアウトドア用の製品がおすすめ!
トレッキング用の肌着は汗を吸収する速乾性の商品を選びましょう。普段使いの綿のTシャツは保水性が高く、速乾性が低いためトレッキングの服装としては適していません。
各アウトドアメーカーからは水を弾く化学繊維の肌着が出ていて、トレッキングに効果的なアイテムです。寒い時期には、保温性があり汗をよく吸い取るウール素材も人気があります。
2.中間着は体温調節に重要なアイテム
トレッキングの服装のなかでも中間着は、寒暖差から体を守る上で重要です。中に綿が入った動的保温着(アクティブインサレーション)やフリース、ダウン入りウェアなどがあり、激しい運動を伴うトレッキングの場合は、通気性が高い動的保温着をおすすめします。
また、比較的軽いトレッキングで防寒を優先する場合は、フリースやダウン入りの服装を選びましょう。街でのアウターとしても使えるおしゃれな商品も多く、初心者にも人気です。
3.アウターは防水性に注意!
両手を使うことも多いトレッキングでは、傘をさすことはあまりありません。そのため、服装の外側(アウター)には防水機能が必要になります。また、体からの汗を放出するために通気性があることも重要です。
トレッキング用のアウターは大別してゴアテックスなどの最新素材を使ったハードシェルという完全防水タイプと、通気性を優先し、撥水性や防風機能のあるソフトシェルの2種類に分かれます。また、夏などの時期には、薄手のウィンドブレーカーなどでも代用可能です。
4.パンツもトレッキング専用が人気!
トレッキングではトップスと同じくボトムスについても、タイツ・パンツ・雨具の3層の服装が基本になります。タイツは暑い場合は省略も可能ですが、ショートパンツや、アウトドアスカートの虫刺されや怪我対策として有効なアイテムです。
トレッキング用のパンツは、街使いのものよりもストレッチ性の高いものが人気になっています。また、トレッキング道で岩などに接触しても破れにくい耐久性や、速乾性も商品選びの重要なポイントです。
初心者向きのトレッキング用肌着2選
1.モンベル・ジオラインL.W.ラウンドネックシャツ
モンベル・ジオラインM.W.ラウンドネックシャツ
有名アウトドアブランド・モンベルから販売されているトレッキングの服装にもぴったりの肌着になります。「ジオライン」という自社開発のポリエステルを材料にした生地を使っているのが特徴です。
また、L.W.(ライトウェイト)は薄手の意味で、125gと軽く重ね着の服装にも合っています。サイズはXSからXLまであり、カラーはネイビー・ブラック・ライトグレーの3種類です。値段は3500円ほどになります。
乾きやすく臭いにくい服装
このアイテムを使った服装のメリットは乾きやすいことです。汗を素早く吸い上げ、周辺に効率よく拡散し、蒸発させるため、通常のスポーツウェアと比較しても1/2以下の時間で乾いてしまいます。
また、素材には遠赤外線を出す効果があり、繊維間に空気を保つ構造のため、服装全体の保温性も抜群です。さらに、銀イオンを練りこむことにより除菌し、臭いにくいのも魅力になります。
2.パタゴニア・キャプリーンクールメリノ
パタゴニア・キャプリーンクールメリノ
2021年の春夏モデルとして発売された比較的新しい商品になります。基本の半袖無地タイプはオレンジ・ブラック・グレーの3色です。他にも、服装や天候に応じて、半袖グラフィックモデルや長袖といったラインナップを選べます。
パタゴニアのキャプリーンシリーズはトレッキングの下着用に開発されたもので、この製品はメリノウール65%も使っているのが特徴です。サイズはXSからXXLまであり、値段は8500円ほどになります。
ほどよい保温性と快適な着心地が人気!
半袖タイプで110gほどと軽いのもトレッキングの服装に向いているところです。また、厚さも適度にあり保温性が高いのもメリットになります。メリノ製ですがウールにありがちなちくちくとした肌触りがないのも魅力です。
また、防臭効果があるので、長期のトレッキングの服装としても充分な効果を発揮します。なお、トレランなどの激しいトレッキングの場合は、同じキャプリーンシリーズの「ライトウェイト」や「デイリー」といった薄手の商品がおすすめです。
初心者向きのトレッキング用中間着2選
1.アークテリクス・アトムARフーディ
アークテリクス・アトムARフーディ
現代的なデザインが人気のアークテリクスが提供する製品になります。アトムシリーズはアークテリクスの中間着のラインナップで、その中でもAR(オールラウンド)は最も温かく冬登山の服装としても最適です。
またシンプルなデザインは街中で着用するアウターとしても違和感がありません。サイズはXSからXXLまでですが、日本人サイズよりも1サイズほど大きめになっているのでご注意ください。重さは475gと中間着としては軽量で、値段は38500円ほどです。
さまざまな服装にアレンジできる!
このトレッキング用アイテムの綿には保温性のある合成素材が使われ、表面は撥水加工されています。また、脇下部には通気性のよいパネルを設けることで、不快な湿気がたまりにくいのも魅力です。
生地が柔らかく着心地が抜群で、重ね着の服装でもかさばらないのも特徴になります。また、コンパクトにたためるので持ち運びも便利です。同シリーズでさらに薄手の生地をとお考えなら「LT(軽量)」や「SL(超軽量)」などのタイプをご試着ください。
2.ファイントラック・ポリゴンアクト
ファイントラック・ポリゴンアクト
国産アウトドアブランドのファイントラックから、2020年の冬にリリースされた商品です。こちらも上と同じくトレッキングなどの行動中の服装に適した中間着で、中綿にポリゴンアクトなる新開発の素材を用いることにより、従来比で3.5倍の速乾性があります。
カラーはブラック・レッド・ネイビー・チタンなどで価格は27700円ほどになります。ほかにもフード付きのモデルも販売中です。
自動で体温調整してくれるので初心者にも安心
この服装は人体に合わせた立体パターンとストレッチ素材が特徴で、トレッキングのダイナミックな動きを阻害しません。
また、中間素材のファインポリゴンは保温性も高める機能もあり、裏地は防臭加工されているので、長期間の使用にも耐えられます。フリースなどと比べて防風効果が高く通気性がよいので、寒暖差の激しいトレッキングの服装にもぴったりです。
初心者向きのトレッキング用アウター2選
1.ノースフェイス・クライムライトジャケット
ノースフェイス・クライムライトジャケット
ノースフェイス製のトレッキングの服装にぴったりのアウターです。サイズはSからXXLまででスリムなデザインが特徴になります。
直径12cm・高さ20cmとコンパクトにたためるのが特徴で、約290g(L)と軽いのでハイキングの備えとしても便利です。カラーはネイビーやブルー、レッド、ブラックなどで、価格は33000円ほどになります。
トレッキング用からタウンユースにも人気!
この製品にはゴアテックスマイクログリットバッカーという防水性の高い材質が用いられていて、レインジャケットとしての性能も抜群です。また、コンパクトになるわりにはしっかりとした着心地で、裏地は肌ざわりがよいので肌着の上に直接着用できます。
また、一般的なレインウェアに比べて光沢が少ないので、タウンユースの服装としても違和感がありません。なお、スリムなシルエットのため、厚手の中間着の服装の場合は、大きめのサイズを選びましょう。
2.マムート・コンベイツアーHSフーディジャケット
マムート・コンベイツアーHSフーデッドジャケット
有名アウトドアブランドのマムートが扱う、トレッキング向け服装に人気のハードシェルジャケットになります。Sから3XLまでのユーロサイズで、日本人にはややゆったりめなので、重ね着の場合でもほぼジャストサイズで大丈夫です。
ジッパー付のサイドポケットが2つあり、左肩のマムートロゴはさりげないデザインのため街使いの服装にも使えます。カラーはブラックやブラック/オレンジなどがあり、価格は26400円ほどです。
軽量で着心地が抜群のアウター
このアウトドアの服装用のアイテムは225gと軽いので、体の負担にならないのがおすすめ点です。また、生地にはゴアテックスが使われていて、防水性と耐風性、通気性を兼ねるのも利点になります。
ほかにも、脇には通気をよくするジッパーが備えられ、首回りの高い部分まで外気に触れないように覆ってくれるなど、寒暖差に対しての工夫がされているのも老舗ブランドならではです。
初心者向きのトレッキング用パンツ2選
1.ノースフェイス・アルパインライトパンツ
ノースフェイス・アルパインライトパンツ
本格的なトレッキングからハイキング用の服装にまで幅広く使えるアイテムです。リサイクルナイロンとポリウレタンをミックスした生地はストレッチ性が高いので、初心者でも安心して着用できます。
サイズはSからXXLで、日本人に合った大きさです。カラーはブラウンやブラック、グリーン、ブルーなどがあり、値段は16500円ほどになります。
スリムで動きやすいのが人気!
このトレッキングの服装向けの商品はちょうどよい厚さのため、1年を通して使えるのもおすすめポイントになります。また、先が細くなったデザインで、街中でもなじむのも魅力です。
4方向に伸びる立体的な製法のため、細くても脚上げがスムーズにできるので、初心者でも安心して利用できます。ほかにも、リュックなどのハーネスと干渉しないようにポケットのファスナーがダブルになっているなど、細かい配慮も見逃せません。
2.モンベル・クリフパンツ
モンベル・クリフパンツ
最後にご紹介するトレッキングの服装にぴったりの製品は、モンベルのクリフパンツです。縦横の2方向のストレッチ性が高く、摩耗にも強い製品になります。中厚手のため、一年中着用できるのも初心者にうれしいポイントです。
カラーはワインやグレー、ネイビーなどでサイズはXSからXLのほか、一部サイズには股下が6cm長いものと短いタイプがあります。国産なので日本人の体形にフィットした選びやすい大きさです。値段も1万円ほどと安いのもおすすめ点になります。
コスパ抜群のアウトドアパンツ
このトレッキング用パンツにはジッパー付きポケットが4つあり、収納も充分なので街中で着用するのにもおすすめです。また、しっかりした生地で長く使えるので、さらにコスパがあがります。
表面には撥水加工がされていて、少々の雨なら弾いてくれるのもトレッキングの服装に向いたポイントです。ナイロン95%・ポリウレタン5%の素材はなめらかで、直接肌に触れる服装でも快適に着用できます。
上手な服装選びでトレッキングを快適に!
トレッキングをする服装についての解説と、おすすめのウェアについてご紹介してきました。トレッキングの服装は3層で体温調節するのが基本で、汗を吸収する肌着や、保温のための中間着、防水や防風機能のあるアウターからなっています。
ここでは、服装のバリエーションが広がる多彩なブランドの商品をピックアップしました。カラーやデザインなどのバランスを考えて、オリジナルの服装をお楽しみください。
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