新基準！バイクナンバーの角度とは
バイクの楽しみ方はいろいろありますが、その中でも人気はフェンダーレス化（スリム化）です。理想のバイクを追い求めると、どうしてもナンバープレートは邪魔でした。そこでナンバープレートの角度を上げて後ろタイヤを目立たせたり、おしゃれなフレームに入れたりなどカスタムしてきましたが、これらは全て違反になります。
令和3年10月から適用の新基準
平成28年に告示されていた法改正が令和3年10月に適用され、以前は「番号を見やすいように表示しなければならない」と非常にあいまいな表現でしたが今回の法律の改正でバイクナンバーの角度などが明確な基準に変わりグレーゾーンがなくなりました。そのため、バイクナンバーの角度や取り付け位置などの違反が続出したのです。
道路運送車両法とは
道路運送車両法とは、国土交通省が担当する法律です。道路上を走る、車やバイクの所有者が分かるようにナンバー（車両番号標）をつけることが法律で義務付けられています。そのナンバーの表示義務の一部が変更され、ナンバーの角度、位置などをはっきりと数値化しました。
見やすい角度
それでは、なぜバイクナンバーの角度などを細かく規制したのか。その理由は、バイクナンバーのカスタムで「警察官が見えにくい角度」や「カバーの反射でオービスに写らない」などナンバープレートに関する事例が多いことにありました。そこで、法律を新基準に変更し、バイクナンバーの角度など細かい規制をする必要があったのです。
明確になったナンバーの基準
バイクナンバーは上向きの角度を40度以下から下向きの角度を15度以上までの間となり、取り付け位置は横向きに水平で、左右の角度が0度（左右に傾くのは禁止）と明記されています。また、自賠責保険と車検のシール以外はバイクナンバーに被ることが禁止され、ナンバーのカバーやフレームなどのアクセサリーは使用できなくなりました。
ナンバーカスタムで気をつけること
ナンバーステーの使用
バイクナンバーステーを使った角度調整が簡単にできるカスタムは違反です。バイクの後ろ周りをすっきりしたい時は取り付けが簡単なバイクナンバーステーを使って角度の調整をしてきましたが、バイクのナンバーが見えにくい角度へ簡単に曲げられることから禁止になりました。
裏ペタの違反基準は角度！
バイクの後ろのカール部分にナンバープレートを直接貼り付ける「裏ペタ」は、令和3年の10月以前の登録の場合だと違反ではありません。年式によっては、すでにカール部分にナンバーが付いた状態で売られているバイクも多数あり、ナンバープレートの角度が極端に曲げていなければ違反になる事はありません。
ナンバー表示は見やすく！
カバーやフレームの使用
新基準で角度以外に気をつけることは、バイクナンバーを保護するために装着していたカバーやフレームの禁止です。これは、汚れ防止やおしゃれなどの目的以外に、違反を免れるために付けていたバイクがあったので角度と合わせて禁止されました。このため、ナンバーに無色透明のカバーを装着しても違反となります。
ボルトの基準も明確に
バイクナンバーのボルトはプラスドライバーで簡単に外せるため、盗難防止用ナンバーボルトを使用している人は多いですが、ボルトの大きさに注意が必要です。新基準でボルトの大きさが直径28mm以下、厚さは9mm以下と数値化され、ボルトでナンバーが被らないように基準ができました。角度と合わせて確認してください。
オフロードバイクの泥汚れは違反
オフロードバイクは角度のある山道でも走行できるのでアウトドアにも最適で人気のバイクですが、オフロードを走った後のバイクは、ひどい泥汚れでナンバーが見えない状態になる事があるので注意が必要です。
公道を走るとき、バイクナンバーが泥汚れなどで見えない状態のまま走行すると違反になります。また、転倒などの事故でナンバーが歪んでいる状態でも捕まる可能性があるので角度や位置を確認してください。。
防犯対策グッズの選び方を解説
ナンバープレートを守るには
バイクのナンバープレートは、ボルト2本で簡単に留めてあるので角度を曲げられたり、盗まれたりする犯罪に合いやすいです。被害にあった場合は陸運局にバイクナンバーの再交付を申請してください。
被害に合う前に実施したいのは、いたずら防止用の「バイクナンバーホルダー」と「盗難防止用ナンバーボルト」です。ホルダーはナンバーの下に敷くタイプなのでナンバープレートを覆わないため違反になりません。
サイズ
ナンバープレートには排気量、自家用、事業用、そしてご当地ナンバーなどの種類があります。排気量や使用目的が分かるようにナンバープレートの大きさや色などが違うのでサイズをしっかりと確認してから購入してください。
材質
ナンバーホルダーの材質にはアルミ製とカーボン製があります。アルミ製は軽くてサビにくいですが少し強度が弱いです。比較的に安価な商品が多いので初めて試す人におすすめです。カーボン製は軽くて硬く、サビないですが値段が高くなるので本気でカスタムしている人におすすめします。
ナンバープレートおすすめ防犯グッズ4選
防犯グッズを紹介
フェンダーレス化でバイクナンバーの汚れや振動による金属疲労、盗難、いたずらされてひどい角度に曲げられるなど、ナンバープレートの悩みを解決してくれるのがナンバーホルダーと盗難防止用ナンバーボルトです。車検対応の防犯ぐを紹介します。
1．DAYTONAナンバープレートホルダー
「DAYTONA」は品質はもちろんですが、サイズや色のバリエーションが豊富、値段も安価で、リフレクター（反射板）が付いたタイプが人気です。また、スタビライザーがついているのでナンバープレートのひび割れや極端な角度に曲げられることも防げます。
2．CARRY ALL BEFORE ONEナンバーホルダー
遠くまでツーリングする人におすすめは、CARRY ALL BEFORE ONE のナンバープレートホルダーです。オフロードや角度のある山道でもフック付きなのでツーリングバックやバイクネットの固定に便利。また、取り付けも簡単で強固なアルミ製なのでテンションをかけても曲がりません。
3．デイトナバイク用ナンバープレートボルト
DAYTONAの、盗難防止用のボルトはデザイン性と防犯性に優れています。発売されているタイプは特殊な工具でしか外せないので防犯対策に欠かせません。値段も手頃なので検討してみてください。また、表面がアルマイト加工してあるので、すり減りにくくサビに強いです。
4．無限バイク用ナンバープレートボルト
本田宗一郎の長男、本田専俊が創立したホンダ専用のカスタム部品会社というホンダ好きなら誰もが憧れる無限シリーズの盗難防止用ボルトはサビないステンレス製です。シンプルなデザインですがブランド力と精巧な作りで多くのファンに愛されています。
新基準で理解すること
中古車購入は車検証を確認する
バイクナンバーの新基準は令和3年10月以降の年式から適用とありますが、この年式とは年式モデルのことではなく初年度登録日のことです。新基準でのナンバープレートの角度などを確かめるときは車検証に記載の初年度登録日を確認することをおすすめします。
新基準での罰則は？
バイクのナンバープレートを角度を変えて見えにくくすると、道路運送車両法の番号標表示義務違反にあたり罰則は軽いもので30万円以下の罰金、重いもので3年以下の懲役または100万円以下の罰金と交通点が2点です。
ナンバーの角度やカバーなどで犯罪を隠すような悪質な場合は非常に重い処分になります。バイクを自作でカスタムをする場合は新基準を参考にナンバープレートの角度や位置を調整してください。
新基準！バイクナンバーの角度 まとめ
バイクのナンバーで怪しいときはノーマル状態へ
バイクはとても魅力的な乗り物。自分好みにカスタムされた愛車で、風を切って走る爽快感は格別ですね。しかし、この新基準は多くのライダーにとって無視できない問題です。
今までは警察官に停められても角度などを厳重注意で終わりましたが、現在は基準が明確なので違反になります。年式や登録日、ナンバーの角度などを調整する自信がない時はノーマル状態に戻しましょう。そして、角度などに気をつけて気持ち良くツーリングライフをお過ごしください。
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