チネリ・スワンプハンドルバー
デダエレメンティ・グラベル100
日東・M137AA-SSB
イーストン・EA70AXロードバー
ディズナ・バンディー2
RITCHEY venture max
砂利道でも安定して走れるハンドルとは!
ロードバイクでのツーリング中には、舗装状態の悪い道路や場合によってグラベルロード(砂利道)を通過せざるを得ない場合もあります。そのような悪路では走行が安定せず、危険な思いをされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ロードバイク向けには、ドロップが徐々に広がったフレアタイプのハンドルがあります。安定感があり左右の方向調整もしやすいため、機敏な動きが必要とされる悪路でのライディングにもぴったりです。
ロードバイク向けのフレア型は種類が豊富!
グラベルロードのツーリングは最近流行りで、フレア型のバイク用ハンドルも国内外のたくさんのメーカーから販売されています。比較的フレア角が小さなの入門用のおしゃれな製品や、フレア角が20度以上もある握りやすいものなどバリエーションが豊富です。
そんな魅力的なロードバイク用のフレアハンドルを角度小(~15度)・中(15度~20度)・大(20度以上)に分けてご紹介します(本記事は2022年2月7日の情報をもとにしました)。
ロードバイク用のフレアハンドルの選び方!
1.握る位置の名称など!
ロードバイク用のドロップハンドルは、ステム(本体との取り付け部品)の周辺のフラット部とその先のショルダー、ブレーキと一体になったブラケット、先端までの下ハンドルに分けられます。
フラットから進行方向に突き出た長さをリーチ、先端までの高低差をドロップと呼び、選ぶ際に重要な指標です。また、ロードバイク用の接続部のハンドル径(クランプ径)は一般的に26.0mmと31.8mmの2種類があり、交換部品を選ぶ際には注意が必要になります。
2.ロードバイク共通&フレア型だけのポイントも!
グラベルも含めたロードバイクではサイズ(ハンドル幅)は肩幅に合わせるのが基本です。これにより(上から見た)腕とハンドルの伸びる方向が同じになるので、余分な力を必要とせず、空気抵抗も最低限にできます。
また、リーチやドロップは小さめの方が、前傾姿勢になりにくく楽に乗れるのが特徴です。速度が欲しい方やヒルクライムをされる方には、ドロップが大きなロードバイク用を選ぶことをおすすめします。なお、リーチについてはステムの長さでも調整が可能です。
フレア型のバイクハンドルはここに注目!
ロードバイク用ハンドルにはフレア角の種類があり、10度程度から30度ほどまでと豊富です。角度が大きいほど下ハンドルの横幅が広く安定感が増しますが、力がロスしやすいことや、細い道の走行に気を遣うなどの不利点もあります。
また、ロードバイクでは前ハンドルバーにバッグを装備することが多いですが、その装備品が干渉しにくい形状にするのもポイントです。フラットにカスタム部品を取り付ける場合は、取り付け部の径や幅の確認が必要になります。
ロードバイク用のハンドル【フレア小】2選
1.チネリ・スワンプハンドルバー
チネリ・スワンプハンドルバー
チネリはイタリアで1948年に創業した、レース向けのスポーツサイクルや部品を製造するブランドになります。型名の「SWAMP」とは低湿地や沼地を意味する英語で、悪路でも安定したポジションで走行できるフレアハンドルです。
6061-T6アルミニウムをダブルバテッド(接続部の厚さを2倍)で強化し、重さも310gに抑えています。カラーはブラックのみで、サイズは40・42・44cmの3種類あり、価格は4550円ほどです。
フレアハンドルのビギナーにもおすすめ!
このロードバイク用品の形状は、フレア角が10度と緩やかな広がり方のため、スポーツ用から街乗り用自転車にまで幅広く利用できます。ハンドルのトップ部は潰してあり、握りやすいのもメリットです。
また、リーチが70mm・ドロップ125mmと小さめなので、楽なポジションで乗れるのも人気のポイントになります。中心部にはワニの図柄もプリントされ、外観もかわいいと評判です。
2.デダエレメンティー・グラベル100
デダエレメンティ・グラベル100
デダエレメンティーはイタリアに本拠があるスポーツ自転車部品のブランドで、プロのロードレース用のパーツも提供しています。「ZERO100」という定番ハンドルが有名で、グラベル100はそれをもとにフレア化した製品です。
ドロップを12度のフレア形状にすることで、安定性が必要な悪路でも活躍します。また、アルミをトリプルバテッド加工した耐久性と、260gの軽量も魅力です。サイズは40・42・44cmの3種類で、価格は12700円ほどになります。
操作がしやすく楽なポジションで乗れる!
このロードバイク用のフレアハンドルには、ステムの両脇に「deda」と「GRAVEL」のロゴが灰色で印刷され、汚れが目立ちにくい外観になっています。リーチは75mmでドロップが130mmと短めのため前傾も比較的少なめです。
ハンドルバーにバッグなどを装備してもバイクの操作がしやすく、安全なライディングを楽しめるのが魅力で、長距離のツーリングにも適したフレア型ハンドルになります。
ロードバイク用のハンドル【フレア中】2選
1.日東・M137AA-SSB
日東・M137AA-SSB
日東は埼玉に本社をおく自転車部品などのメーカーで、焼き入れのアルミニウム合金を素材にしたしなやかで強靭なパーツを生産しています。このフレアハンドルはリーチが78mmでドロップ128mmと短めのため、ブラケットから下ハンドルへの握り換えがスムーズです。
サイズは48から54cmまでで2cmごとのラインナップがそろっています。カラーはブラックとシルバーの2種類で、価格は9200円ほどです。
国産のフレアタイプは使い勝手も抜群!
形状はコンパクト型(アナトミック・シャロー)と呼ばれる、ロードバイクの初心者にも向いたタイプになります。15度程度の適度なフレア角と最小で48cmという幅の広さにより、安定感も抜群です。
また、このロードバイク製品のトップ部は細めの加工で、持ちやすい形状になっています。ブレーキレバーがドロップ部のフレア角に合ったつくりになっているので、ストレスなく操作できるのも人気のポイントです。
2.イーストン・EA70AXロードバー
イーストン・EA70AXロードバー
アメリカに本社がある野球やアーチェリーなどのスポーツ用品も扱うメーカーで、特に金属部品の加工技術を得意とします。このロードバイク部品はフレア角度が16度あり、下ハンドル位置での安定性が抜群です。
サイズは40・42・44cmほどで、エンド部の幅は6.8cmほど長くなります。アルミ製のEA70AXは290gで9500円ほどです。ほかにもカーボン製のEC70AXなるタイプがあり、こちらは220g・25000円ほどになります。
疲れにくいちょうどよいフレア角が魅力!
このロードバイク用のフレアハンドルはリーチが80mm・ドロップが120mmとロードバイクとしては標準サイズになります。また、下ハンドルとブラケットの両方のポジションで、ブレーキにアクセスしやすい構造も便利です。
エンド部は50cm前後にもなるサイズのため、悪路を走っても安定感があります。また、手の角度は自然なハの字になるため、長距離のバイクツーリングでも疲れにくいのも魅力です。
ロードバイク用のハンドル【フレア大】2選
1.ディズナ・バンディー2
ディズナ・バンディー2
ディズナ(DIXNA)は1999年にできた東京サンエスのブランドで、ロードバイクの部品などを中心に扱っています。このバイク部品のサイズは38.5(M)・41.5(L)・44.5(LL)・47.5cm(XXL)の4種類と豊富です。
フレア角は20度もあり、エンド部(XXL)は56cmにもなります。ダブルバテッドアルミを使った耐久性が高い製品で、280g(M)と比較的軽量です。5900円ほどと安いのも魅力になります。
フラット部が広くカスタム化を楽しめる!
このロードバイク用のフレアハンドルは幅が広いので、フロントバックが操作の邪魔をすることもありません。また、中央部の直径31.8mmのエリアが180mmも設けられているので、追加部品でカスタム化も楽しめます。
リーチ60mm・ドロップ100mmと非常に短いため、比較的楽なポジションで下ハンドルを握れるのが利点です。また、ブラケットと下ハンドルの距離が短く、ポジション変更が機敏にできるのも安全なポイントになります。
2.リッチー・ベンチャーマックスXL
RITCHEY venture max
アメリカの自転車部品の大手・リッチーから販売されているフレアハンドルになります。2020年に発売になった比較的新しい商品で、サイズが520mmと大きいのが特徴です。
また、フレア角も24度と大きく、下ハンドルの姿勢での安定性にも定評があります。トリプルバテッドのアルミは耐久性が高く、重さは305gと標準的です。カラーはブラックのみで、価格は16000円ほどになります。
安定性が売りの大型フレア!
このロードバイク用品はリーチが75cmでドロップが102mmと小さいので、前傾姿勢は緩めになります。フラット部分には曲線になっているほか、下ハンドルにはうねりがあり、手がよくなじむと評判です。
また、クランプ径は31.8mmと一般的なロードバイクのステムとの相性も抜群で、(XLの付かない)姉妹品として40・42・44・46cmサイズもラインナップしています。
カスタム自転車でグラベルロードを快走!
グラベルロードバイク向けのフレアハンドルの選び方を解説し、おすすめ品をご紹介しました。チネリの「スワンプハンドルバー」はワニのイラストがかわいい製品で、小さめのフレア角はビギナーにもおすすめです。
また、リッチーの「ベンチャーマックスXL」は本格的なグラベルロード用にもぴったりで、長時間握っても疲れにくい形状なのも魅力になります。ロードバイクをグラベル仕様にする場合は、このようなフレアハンドルも候補にしてみてはいかがでしょうか。
ロードバイク用のフレアハンドルが気になる方はこちらもチェック!
ロードバイクにはフレアタイプ以外にも多種のハンドルがあります。下ではロードバイク用のハンドルを選ぶポイントやおすすめ品についての特集をリンクしました。ロードバイク本体のおすすめをご紹介する記事も付記しますので、合わせてお楽しみください。

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