検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

千畳敷カールは雲上の大パノラマ!ロープウェイでの行き方ガイド。宿泊施設情報も!

「千畳敷カール」は、宝剣岳の直下に広がる素晴らしい景観の氷河地形で、ロープウェイで手軽に上がって行くことができる長野県の人気の山の名所です。今回は千畳敷カールへのロープウェイでの行き方や楽しみ方、四季ごとの見どころなどについてご紹介していきます。
2022年2月15日
fumiyama
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

目次

千畳敷カールとは?

「千畳敷カール」とは、長野県南部にのびる中央アルプス、別名「木曽山脈」の中に聳える名峰「宝剣岳(標高2931m)」の直下に広がる氷河地形です。もともとカールとはドイツ語「Kar」の呼び名で、漢字では「圏谷(けんこく)」という字を当てています。

今から2万年ほど前の氷河時代に、長い時間をかけた氷河の侵食作用によって岩肌が削られ形成された谷のことで、丁度お椀を半分に切ったような湾曲した形をしており、大いなる自然の力を改めて感じます。

雲上のパラダイス!

「千畳敷」は畳を1000畳敷いたほどの広さがあるということから名前が付けられました。春から夏にかけて色とりどりの高山植物が咲き乱れるお花畑となり、秋は観る人を魅了して止まない息を呑むような美しい紅葉、冬は厳しい雪山風景となります。

また、周辺にはたびたび雲海が発生し、その上には遠くに連なる峰々や一番奥には南アルプスの稜線の影が美しく、四季を通して平地では決して見ることができない素晴らしいシーンに出合える雲上のパラダイスとなっています。

四季ごとに見どころが素晴らしい!

今回は長野県の宝剣岳のそばに広がる千畳敷カールへのロープウェイでの行き方や四季ごとの見どころ、宿泊施設情報などについてご紹介していきます。
(なお、当記事の内容は2022年2月時点の情報となります)

千畳敷カールへの行き方

千畳敷カールが広がっている場所は標高2612メートルの夏でも雪が残る高所ですが、特に登山をしなくても、現在ではロープウェイに乗って麓から一気の登って行くことができます。

ロープウェイの乗り場は麓の標高1662メートルにある「しらび平駅」。ここから千畳敷カールの近くにある標高2612メートルの終点「千畳敷駅」まで、標高差950メートルを約8分間で一気上がって行くのですが、この標高差は日本一となっています。

千畳敷カールへは ロープウェイで一気に!

また「千畳敷駅」の標高も、ケーブルカーなどを含めた鉄道の駅としては日本で最高所にある駅です。ロープウェイの定員は60名で、ロープウェイ乗り場は夏のシーズンには混雑し、登山者や観光客で長蛇の列ができることもあります。

そのため、通常は30分間隔でロープウェイを運行していますが、待ち行列ができる夏シーズンの混雑時などには約10分間隔で運転しています。ロープウェイのしらび平駅には売店もあり、飲み物やお土産品なども売っているので便利です。

ロープウェイからの見晴らしは最高!

ロープウェイの運行時間はシーズンや週末によって異なっており、7月~8月の土・日は朝6時から17時まで、平日が7時から17時です。春、秋は8時から17時、冬は9時から16時となっています。

ロープウェイの料金は、大人が往復2,540円、片道1,370円。小人が往復1,260円、片道680円となっています。なお、ロープウェイの料金や時刻表の詳細は下のホームページを参照してください。


ロープウェイの料金や時刻表はこちらから

ロープウェイ「しらび平駅」まで車で!

ロープウェイの「しらび平駅」までの車でのアクセスは、中央自動車道「駒ヶ根IC」から「菅の台バスセンター」までのルートです。その先は一般車両が通行禁止となっていますので、バスセンターの有料駐車場に車を留めて、バスに乗り換え30分で「しらび平駅」に行きます。

バスセンター駐車場の駐車料金は1日800円で、「菅の台バスセンター」からロープウェイの「しらび平駅」までの往復バス料金は大人1660円、小人840円です。

電車でのアクセス!

電車利用のケースは、JR飯田線「駒ヶ根駅」で下車し、駒ヶ根駅前広場から路線バスに乗り約45分でロープウェイ「しらび平駅」まで行きます。料金は大人往復2100円、小人1060円です。

駒ヶ根駅周辺の宿泊施設はこちらから

ロープウェイからの絶景

ロープウェイは「しらび平駅」を出発すると、950mという日本一の標高差を上がって行き、ロープウェイの四方はガラス張りになっていて途中の山々の景観や季節ごとに変化する絶景を堪能することができます。

ガラス窓を通して、日本でも最大級といわれる連続した滝のダイナミックな景観が見られる「中御所38滝」の連瀑や「大滝」、「日暮の滝」などの滝を眺めることができ、このロープウェイに乗って上から見る絶景は、いつまでも心に残る思い出となるでしょう。

千畳敷カールでの楽しみ方

約8分間のロープウェイでの絶景を楽しんだ後は、終点の「千畳敷駅」に着きますが、この駅は標高2612mあり日本で一番高い所にある駅です。この駅を出るとすぐそばの目の前には千畳敷カールの大パノラマが広がっており、その景観にまず圧倒されます。

ここからは千畳敷カール周辺の散策を楽しんだり、トレキングコースを歩いたりして自然をすぐそばで見て触れ合うことができます。

千畳敷カールは登山ルートの出発点!

またここは登山ルートの出発点にもなっており、千畳敷カールの真上の標高2931mの宝剣岳や中央アルプスの最高峰で日本百名山や花の百名山にも選ばれる標高2956mの秀峰・木曽駒ヶ岳などへの登山ルートがのびており、駅周辺にはたくさんの登山者の姿が見られます。

なお当地は標高が高く夏でも日陰は肌寒い所もあり、薄着などの服装は避けることをおすすめします。また山の天候は変わりやすいので、雨具の用意や寒さ対策を充分した服装を用意するよう心掛けましょう。

遥か彼方には富士山!


千畳敷カールを前にして立つと、眼前には屏風のようにそそり立つ白い絶壁や広々として荒涼とした景観が広がっていてしばし見とれるほどです。またすぐそばには小さな「駒ヶ岳神社」の鳥居や社もあり手を合わせている登山の服装をした人々を見かけます。

東の方角には、今上がってきたロープウェイやその下には駒ヶ根市の街並み、その遥か奥には南アルプスの山々が連なり、またその奥には天気が良ければ富士山も眺められます。

千畳敷カールでトレッキングを楽しもう!

千畳敷カールの周辺には遊歩道が整備されており、小一時間でぐるりと一周りすることができ、高低差もそれほどないので、是非チャレンジしてみてください。但し、遊歩道から外れて高山植物の草花などを摘むのは禁止されているようなので注意しましょう。

春、夏の千畳敷カールの見どころ

春の千畳敷カールの見どころ

標高の高い千畳敷カールは、また冬の積雪量が多いことでも知られています。雪が多く春の訪れが遅い長野県ですが、特に千畳敷カールは、例年春になってもたっぷり雪が残っており、雪山登山や春スキーが楽しめる人気の場所です。

例年4月下旬から5月下旬まで、千畳敷カールには簡易的なTバーリフトが設置され、最後の春スキーを目指して訪れるスキーヤーも多く、新雪のパウダースノーの上にスキーやスノーボードでシュプールを刻んでいます。

春スキーが楽しめる!

春の千畳敷カールはまだ雪で覆われていますが、この時期には雪の上を歩く「スノーシューツアー」があり評判です。これは普段の生活では中々体験することのできない内容ですので、是非参加することをおすすめします。

足には雪に埋もれないようにカンジキのような用具を着けますが、着け方や雪の上の歩き方などもスタッフが指導してくれますので安心です。清涼な空気を呼吸し、真上に聳える宝剣岳を見ながら雪原を歩くのは、心に深く残る印象的な体験となります。

夏の千畳敷カールの見どころ

千畳敷カールを覆っていた雪も、6月を過ぎると解け始めて千畳敷カールにはたくさんの「高山植物」が咲き誇り「天空のお花畑」と呼ばれる夏がやってきます。千畳敷カールには150種類近くの高山植物が咲くといわれており、例年7月中旬から8月下旬が見ごろとなりその景色は圧巻です。

中でも白い綿のような花を咲かせる「コバイケイソウ」は、数年に一度しか花を咲かせないという希少な品種で、花が咲く見ごろの時期には一面が白い花で覆われ見る人を魅了してやみません。

天空のお花畑に癒される!

その他にも黄色の愛らしい花を一面に咲かせる「シナノキンバイ」や高山植物の女王と言われるピンクの「コマクサ」、小さな鈴蘭のような「ツガザクラ」、ピンクの花がかわいい「イワカガミ」、可憐な白い花の「イワウメ」などが遊歩道のあちこちに咲いて見ごろとなっており、多くの人が足を止めてその姿を写真に納めています。

夏の千畳敷カールは、平地の駒ヶ根の気温と比べて10度ほど低くなっており、トレキングの時など気温に合った相応の服装をすることが必要となります。

秋、冬の千畳敷カールの見どころ


秋の千畳敷カールの見どころ

平地では暑さが残る9月中旬ごろから、標高の高い千畳敷カールでは秋が訪れ紅葉が始まり見ごろとなります。まず千畳敷カールに咲いているチングルマなど小さな高山植物などの草紅葉が始まり、その後ナナカマドが赤色にダケカンバが黄色に、ハイマツの緑と千畳敷カールの白い岩肌が紅葉の錦絵で彩られ多ようで見応えがあると評判です。

またロープウェイから見る紅葉も素晴らしく、特に急峻な仲御所谷のそばには滝も多く、紅葉と滝の迫力ある絶景が楽しめます。

冬の千畳敷カールの見どころ

冬の千畳敷カールは純白の雪に覆われ、一面銀世界になります。ロープウェイは一年中運行しており冬山登山の利用者も多く、またロープウェイの終点「千畳敷駅」には日本一高所にある「千畳敷ホテル」が併設されており宿泊が人気です。

冬の間はこのホテルに滞在し、目の前に広がる雪景色や、夜には降るような満天の星に魅了される人も多いようです。またホテルには標高から名付けられた「2612Cafe」などもあり熱いコーヒー飲みながら眺める雪の絶景に癒されます。

ホテル千畳敷の情報はこちらから

ロープウェイで行く千畳敷カールは絶景!

「千畳敷カールは雲上の大パノラマ!ロープウェイでの行き方ガイド。宿泊施設情報も!」の記事はいかがでしたでしょうか?長野県の標高が高い場所にある千畳敷カールには、登山をしなくてもロープウェイで一気に登って行くことができ便利ですね。

また春はスキー、夏は高山植物、秋は紅葉、冬は雪景色と四季ごとの景色も素晴らしく多くの人を魅了しています。今後、是非機会をつくって千畳敷カールを訪れ、その素晴らしさを堪能してください。

長野の木曾駒ヶ岳の他の情報が気になる方はこちらもチェック!

長野の木曾駒ヶ岳のおすすめ日帰り登山情報や初心者でも楽しめる駒ヶ岳の日帰り情報、日帰り駒ヶ岳ルートガイド・宿泊などの情報が気になる方はこちらもチェックしてみてください。