EL CID スペイン製 パエリア鍋
キャプテンスタッグ パエリアパン
パエリアについて
パエリアはスペインのコメ料理
パエリアもしくはパエリャは、おもに魚や貝などの魚介系の具材を、コメと一緒にパエリア鍋と呼ばれる取っ手が2つ付いた平底の丸くて浅いフライパンで炊いた、スペイン東部のバレンシア地方が発祥のコメ料理です。
世界的にも人気のあるスペイン料理の1つでもあり、本場のバレンシア地方ではパエリアのお祭りなどもあります。今回はそんなパエリアについて、キャンプなどで試したい簡単な作り方をご紹介します。
パエリアの名前の由来と歴史
「パエリア」という言葉は、バレンシア語でフライパンを意味しています。バレンシア地方から外にフライパンを使った作り方が伝わっていくうちに、調理道具よりも料理の名称として広く浸透していきました。
また、パエリアはバレンシアの猟師がウサギなどの獲物の肉をコメと一緒に煮込んだのが始まりと言われています。山の幸を中心に作られているため、魚介を使ったパエリアとは違って材料の風味を生かした素朴な味わいです。
パエリアの基本の作り方
パエリアの基本的な作り方は、フライパンに野菜や魚介などの材料をたっぷりと入れて炒めます。そこにコメと水、そして黄色の着色料としてサフランという香辛料を加えて炊き上げるのが基本の作り方です。
その際、具材を蓋の代わりにしてコメを炊きあげるのが一般的な作り方。サフランは高価なため、比較的安価な着色料が使われることもあります。パエリアを作るときはおこげを作るため、調理中に材料を混ぜすぎないことが重要です。
キャンプでパエリアを作るときの材料
基本の材料と2人前の分量
パエリアの基本の材料と2人前の分量は以下の通りです。すべて揃えるのは難しいと思うので、キャンプなどで作る場合は自宅にあるのもので代用してもかまいません。
材料(2人分)
あさり | 150g |
イカ | 1杯 |
エビ | 8尾 |
にんにく | 1かけ |
玉ねぎ | 1/2個 |
赤パプリカ | 1/4個 |
ピーマン | 1個 |
トマト | 1個 |
コメ | 2合 |
イタリアンパセリ | 適量 |
調味料(2人分)
オリーブオイル | 適量 |
白ワイン | 20ml |
水 | 420ml |
顆粒コンソメ | 大さじ1 |
サフラン | ひとつまみ |
塩 | 適量 |
粗挽き胡椒 | 適量 |
お好みの具材でOK
- 使う具材はお好みに合わせて変えてOK
- 魚介だけでなく鶏肉のパエリアもおすすめ
キャンプで簡単に代用できる材料
魚介類
あさりやエビなどを殻付きで豪快に食べるのもキャンプなどのアウトドアの醍醐味かもしれません。しかし、殻付きのままでは食べづらいのも事実です。殻付きで食べるのが面倒な場合はあらかじめ自宅でむき身にしておくのもいいでしょう。
また、すでにむき身の状態になっている冷凍のシーフードミックスなどもあります。これなら一袋に数種類の魚介が入っているのであれこれ買わずに済みますし、自分で処理する手間も省けるでしょう。
白ワインとオリーブオイル
白ワインやオリーブオイルを普段の料理で使わない人の場合、キャンプで使うためだけにわざわざ買いに行くのは面倒かもしれません。その場合白ワインは日本酒で、オリーブオイルはサラダ油で代用することも可能です。
風味は多少変わりますが、味が大きく変わることはありません。特にオリーブオイルには独特なクセがあるので苦手な人もいます。サラダ油で代用すればオリーブオイルが苦手な人でも一緒に楽しめるでしょう。
イタリアンパセリ
生のパセリだと風味が強くて苦手な方もいるでしょう。その場合は小瓶に入った乾燥パセリで代用してもかまいません。また、「緑色の彩り」として使うのであれば、自分の好みに合わせてパクチーや小口ネギを使うのも可能です。
簡単に作れるキャンプパエリアのレシピ
具材の下処理
- あさりは殻と殻をこすり合わせて表面の汚れを洗い落とします。イカは内臓を取って輪切りにし、エビは背ワタを取りましょう。すでにむき身になっているものやシーフードミックスを使う場合は、そのまま使っても大丈夫です。
にんにくと玉ねぎはみじん切り、パプリカは小さめの乱切り、ピーマンは輪切り、トマトはヘタを取って乱切りにします。食べやすい大きさであればお好みに合わせて切り方を変えてもかまいません。
魚介類を炒める
フライパンにオリーブオイルまたはサラダ油を入れて熱し、エビやイカなどの魚介類をさっと炒めましょう。白ワインまたは日本酒を入れてさらに熱し、殻付きのあさりを使う場合はあさりの殻が開いたら取り出します。
このときに具材と煮汁を分けておき、それぞれ別のお皿に取っておきましょう。煮汁には魚介のうまみが溶け出しています。そのうまみを余すことなく使うため、のちの工程で必要なので捨ててはいけません。
野菜とコメを加えて炒める
魚介類を炒めていたフライパンにオリーブオイルまたはサラダ油とにんにくを入れて火にかけ、にんにくの香りが立ってきたら玉ねぎを加えて炒めます。玉ねぎに火が通って色が透き通ってきたら、コメを加えてさらに炒めましょう。
コメの全体に油がなじんできたらトマトと水、コンソメ顆粒とサフランを加えます。さらに先ほど別けて取っておいた魚介の煮汁と塩、こしょうを加えて味にムラが出ないようにしっかり混ぜ合わせましょう。
蓋をして炊く
フライパンの具材が煮立ってきたら、アルミホイルなどで蓋をして弱火でさらに煮込みます。12分ほど経ったらパプリカとピーマンを加え、取り分けていた魚介類を戻しましょう。再度蓋をして8分ほど炊きます。
その後火を止めたら5分ほど蒸らしてください。最後に、粗めにみじん切りしたイタリアンパセリを上から振りかければ、いろどり綺麗なパエリアの完成。フライパンごと食卓に出してもよし、取り分けてから出してもよしです。
焚き火で作るキャンプパエリアのレシピ
キャンプらしく焚き火で作るのもよし
キャンプの醍醐味と言えば焚き火です。そのためガスコンロではなく、キャンプらしく焚き火で作るのもおすすめします。焚き火台に火を起こしてそこで調理をすることで、より「キャンプをしている」という気持ちになれるでしょう。
なので、パエリアを炊いている時間や蒸らしている時間もキャンプのわくわく感が続き、調理時間も楽しくなります。複数人でのキャンプであれば焚き火を囲んで話しながらみんなで調理することも可能です。
レシピは普通のパエリアと同じ
焚き火でパエリアを作る場合でも、普通に作るときのレシピの手順と変わりません。ただし、焚き火でパエリアを作る場合は家庭用のフライパンを使ってはいけません。家庭用のフライパンでは、焚き火の高火力に耐えられないからです。
焚き火で作る場合は、キャンプなどのアウトドア使いに対応したフライパンやパエリア鍋を用意しておきましょう。キャンプ使いに対応している道具を使うことで、思わぬ事故を防ぐことにもつながります。
焚き火でパエリアを作る際の注意点
焚き火で調理する場合、火加減の調整が難しいです。薪のくべ方や燃え具合などさまざまな要素が絡み合うので、キャンプで焚き火をする経験をある程度積んでいないとなかなか簡単には火力調節できません。
また、コメや玉ねぎが焦げすぎないよう調理中の火加減には注意してください。蓋をしたら弱火になるようにパエリア鍋の置き場所を調整しましょう。火から近いと焦げやすく、離しすぎると具材に火が通るのに時間がかかります。
キャンプでも使えるパエリア鍋
キャンプでも使えるパエリア鍋の選び方
キャンプで使うのにもおすすめのパエリア鍋を紹介する前に、まずパエリア鍋の選び方についてご紹介します。選び方を大きく分けると、「パエリアを作る量」と「パエリア鍋の素材」の2つです。それぞれについて詳しく説明します。
作る量に合わせて選ぶ
パエリア鍋には大人数でのキャンプにぴったりな大きめのものから、ソロキャンプでひとり分を作るのにちょうどいい小さめのものまで、さまざまなサイズがあります。一緒にキャンプをする人数に合わせた大きさのパエリア鍋を選びましょう。
目安の大きさ
- 1人前は直径18cm、2人前は直径22cm、4人前は直径28cmがおすすめ
パエリア鍋の素材で選ぶ
パエリア鍋には鉄やステンレス、アルミなどさまざまな素材のものがあり、素材ごとに使い勝手や味わいが違ってきます。使い終わった後のお手入れのしやすさもそれぞれ違い、キャンプ使いの向き不向きもあるので選ぶときは素材にも注目してみましょう。
EL CIDのパエリアパン
EL CIDのパエリアパンは、本場のスペインでも愛用されています。鉄製の調理道具の場合、初めて使うときにはワックスを落として錆止めの油膜を作るためのシーズニングという作業が必要です。
水分と油分を効果的に材料に行き渡らせられるエンボス加工が施されており、調理後はそのまま食卓に乗せられるおしゃれなデザインもポイントとなっています。サイズも豊富で、一緒にキャンプする人数に合わせて選びやすいのも魅力です。
EL CID スペイン製 パエリア鍋
キャプテンスタッグのギブソン丸型グリルパン
キャプテンスタッグのギブソン丸型グリルパンは、コストパフォーマンスに優れた深さのあるパエリア鍋です。具材が大きい料理や汁気のある料理にも対応できます。道具が多いと嵩張りがちなキャンプではこれがあると便利です。
パエリア鍋の表面には錆を防ぐためのラッカー塗装が施されています。購入後はそのラッカー塗装をしっかりと剥離させないと調理には使えないため、使用する場合はシーズニングの期間を考慮しておきましょう。
キャプテンスタッグ パエリアパン
キャンプでも美味しいパエリアを
彩り鮮やかなパエリアはキャンプで映える
今回はキャンプで試したいパエリアの簡単レシピについてご紹介しました。一見すると難しそうに感じますが、手順が少なく調理時間もさほどかからないので簡単です。見た目も華やかなのでキャンプ飯にも合います。
普段作る機会の少ないメニューでも、キャンプなら挑戦してみようと思えるでしょう。最近では材料を持っていけば調理道具を貸し出してくれるキャンプ場もあるので、キャンプの際はぜひパエリアにも挑戦してみてください。
ほかのキャンプ飯のレシピはこちらもチェック!
今回は、キャンプなどで試したいパエリアのおすすめレシピをご紹介しました。パエリア以外にもキャンプなどのアウトドアにぴったりなおすすめ料理はたくさんあります。ほかのおすすめキャンプ飯のレシピが気になる方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
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出典:unsplash.com