はじめに
125ccは気軽に気軽に乗れるのが魅力!
スクーターなどと同系列の125ccは軽量で扱いやすい大きさのため、初めて乗る人向けにもぴったりのバイクです。原動機付き自転車の2種という扱いのため、軽自動車税や保険料などが安いのも魅力になります。
ほかにも、燃費がよいのでメンテナンス性も高く、カスタムを楽しむ人にとってはシンプルなデザインもうれしいポイントです。また、125ccにはカワサキやヤマハなどの国産の大手メーカーから海外製まで種類が豊富で、自分に合ったものを選べます。
125ccにもおしゃれなカフェレーサーが目白押し!
街中でひときわ目立つカフェレーサーは最近のトレンドになっていて、125ccにも多彩なラインナップがあります。昭和時代からフォルムがほとんど変わっていない125ccから、本場イギリスのクールな姿の製品、月定額でレンタルできる手軽なものまでバリエーションも豊富です。
そんな魅力的な125ccクラスのカフェレーサーをジャンル別でご紹介していきます。本記事は2022年2月4日の情報をもとにしました。ご購入などの際は最新情報をご確認ください。
カフェレーサーとは
最近流行りのカフェレーサーとは具体的にどんなものなのでしょうか。その起源は1960年代のイギリスにあります。ロックンロールが生まれたばかりで、若者たちはカフェのジュークボックスで好きな曲をリクエストしていました。
当時のロンドンにはエース・カフェという24時間営業のカフェがあり、そこには黒の革ジャン・革パンを身に着けた若者たちが集まり、愛車(カフェレーサー)の自慢をしたり、公道レースをしたりしたのが始まりです。
一般的なカフェレーサーの特徴とは
カフェレーサーに特別な定義はありませんが、大雑把にいうと公道を颯爽と走れるかっこいいバイクといってもいいかもしれません。多くのバイクのハンドルは左右独立のセパレートタイプで、低めの設定にしたレース仕様が特徴です。
また、タンクは長めで、シングルタイプのシートに座って深い前傾姿勢をとるのも特徴になります。風の影響を減らすためにフロントのカウルをビキニタイプやロケットタイプにカスタム化するのも定番です。
現在のカフェレーサーはバリエーション豊富!
そんな、カスタムを楽しめるカフェレーサーですが、最近では解釈が広くなり多様化しています。海外製品のなかには最初から「カフェレーサー」という名前の付いた125ccタイプもあるなど、カスタム化済み品も販売されていて、バイクのビギナーから楽しむことが可能です。
また、有名メーカーの国産車には、新車から中古までカフェレーサーのベースとして使える125ccがたくさんありますので、こちらも合わせてピックアップしていきます。
125ccのカフェレーサー【国産】2選
1.ホンダ・CG125Fi
1970年代に新興国用に発売された125ccのMT(マニュアルトランスミッション)の国産バイクで、カフェレーサーのベース車としても人気です。現在は中国メーカーとの合弁会社・五羊ホンダが生産していて、新車も販売されています。
シート高は760mmと足が着きやすいサイズで、耐久性も高い人気の125ccです。また、値段は新車でも189000円ほどで、中古車ならさらに安い価格で入手できます。
カフェレーサーへのカスタム方法は多彩!
とりあえず現在のCG125fiのカスタム状況。
— tac (@tacgsxrencg) April 15, 2021
転倒センサー移設
ウインカー変更
テールランプ変更
前後ショートフェンダー
カフェレーサーシート
グラブバー追加
ウーヤンロゴ切り取り pic.twitter.com/mPswNYUhzY
この125ccは昭和から変わらないレトロなデザインが特徴です。カスタムのバリエーションは豊富で、ハンドルをセパレートに変えたり、シートをシングルにしたりすると一挙にカフェレーサーらしくなります。
また、フロント部のミラーや計器類のサイズが大きめなので、コンパクトなサイズに変更してよりシンプルにするのもおすすめです。ほかにもマフラー交換やタンクの塗装をすればよりオリジナルなカフェレーサーできます。
2.カワサキ・Z125PRO
2020年にカワサキが発売した比較的新しい125ccの国産モデルで、カフェレーサーのベースにもすることができます。長さ1700mm・幅750mm・高さ1005mmほどのコンパクトな車体で、100kgほどの軽量なので小回り性能も抜群です。
この125ccのシート高さは780mmほどで足つきもよく、カラーはブラックと青緑を差し色とした2種類があります。価格は352000円ほどです。
斬新なカスタムができる新しい125cc!
Z125 PRO by ドレミコレクション|カスタムマシン|カワサキイチバンhttps://t.co/DW85AsD02F#KAWASAKI #カワサキ #Z125PRO #ドレミコレクション #GPZ900R #Mininjya pic.twitter.com/w73x5TyXcU
— カワサキイチバン (@kawasaki1ban) September 25, 2018
この125ccは、鋭角が多い迫力のある現代的な外観のため、通常のカフェレーサーとは一味違った雰囲気にカスタム化ができます。現在でも生産されている製品のため、カスタム部品が比較的廉価で販売されているのもメリットです。
口コミではカフェレーサーらしいセパレートハンドルへの変更が、比較的安い値段でできたとの投稿もあります。マフラーやヘッドライト周りなどもドレスアップしてオリジナルの125ccにしてはいかがでしょうか。
125ccのカフェレーサー【国産中古】2選
1.ヤマハ・YB125SP
2012年にヤマハからリリースされた125ccで、主に中国に向けた製品です。同じヤマハ製品でカフェレーサーの定番にもなっているSR400に似たがデザインが人気で、製造は中止していますが中古車が多数出回っています。
カラーは黒地がベースでタンク色がブラックやシルバー、レッドなどの展開です。この125ccの中古価格は、30万円をきる安いものが多くなっています。
シンプルでカスタムしやすい!
僕のyb125spですが元々は純正でした...#ビフォーアフター #バイク #125cc #カフェレーサー #バイクカスタム #YB125SP #YAMAHA #ヤマハ #バイク乗りと繋がりたい pic.twitter.com/DtDR2mjDk8
— 総理@DUCAOJI(バイク、車垢) (@souri_1000_125) September 7, 2021
この125ccは長さ2m以下で高さが760mmほどと、スクーターのように気軽に乗れます。それでいて、MT式なのでライディングの楽しさも感じられるのが魅力です。
ティアドロップ(涙滴)型のタンクや2連メーターなどがついたクラシックな外観で、そのままでもカフェレーサーに見えますが、さらにセパレートハンドルやミニビキニカウル、レトロ調のシートなどのカスタム化を加えて独自色を出すこともできます。
2.スズキ・GN125
1982年にスズキがリリースした125ccで、1990年代からは中国でOEM生産されてきました。すでに製造は中止になっていますが、まだ多くの中古車が流通しています。発売当初からほとんど変わらないシンプルなデザインは、カフェレーサーのベース車としてもぴったりです。
車体のカラーは黒地にタンク部がレッドとブルー、シルバーなどで、価格は30万円以下と安いのが魅力になります。
参考になるカスタム例が満載!
このカフェレーサーにぴったりの125cc製品はシート高が740mmとご紹介するなかでも低く、110kgと軽量なのが特徴で、手軽に街乗りを楽しめます。
ネット上には多彩なカスタム化の情報が紹介されていて、参考にできるのもうれしいポイントです。具体的にはセパレートハンドルに変更するほか、ヘッドライトを砲弾型にしたり、スポークホイールを取り付けたりと、さらにカフェレーサーらしい外観にイメージチェンジができます。
125ccのカフェレーサー【欧州】2選
1.AJS・キャドウェル125
100年以上の歴史をもつイギリスのバイクメーカー・AJSから販売されている125ccになります。本場イギリスのカフェレーサーをモチーフにして作られているのが特徴で、カスタムが苦手な方にもおすすめの製品です。
5段階のMTスタイルで、全長2040mmと250cc並みのサイズがあります。カラーはブラックやシルバー(タンク部)などで、値段は新品でも30万円ほどと安い価格で購入可能です。
本家本元のカフェレーサー!
この125ccで、まず目に入るのがタンクにプリントされた「AJS」の金色のロゴです。また、セパレートハンドルにシングルシート、大きめのタンクなどカフェレーサーの特徴が最初から備えられています。
製造中の125ccのため、オリジナル仕様にしたい方のためには、たくさんのカスタムパーツがラインナップしているのもおすすめポイントです。また、16Lの大きなタンクは外観だけでなくロングツーリングできる持久力もあります。
2.イタルモト・ティクアトロ125カフェレーサー
イタルモトは1952年に創業したイタリアのブランドで、T(ティ)4(=イタリア語でティクアトロ)-160という初号機が評判になりました。ご紹介する製品は、日本国内で2019年から販売になった125ccで、その初号機が名前の由来です。
また、この125ccのには、オフロードにも使えるスクランブラータイプの選択肢もあります。MTの5速仕様でカラーはマットグレー、価格は45万円ほどです。
イタリア製の125ccはおしゃれと評判!
このカフェレーサーはイタリア製らしいスタイリッシュな形状で、125ccですが全長195cmと、250クラスの大きさがあります。タンクやカウルのゼッケン番号のプリントが印象的で、テール部にカウルが付いているのもカフェレーサーらしい仕様です。
新品のままでもカフェレーサーとして乗ることができる125ⅽcですが、広めのバーハンドルを低めのセパレートハンドルに変えたり、あえてゼッケン番号を除去したりして独自性をだすこともできます。
125ccのカフェレーサー【アジア】2選
1.スカイチーム・ACE125
香港にあるスカイチームというメーカーの125ccで、1990年代にカフェレーサーとして人気だったホンダ・ドリーム50をモチーフにした製品になります。昔ながらのキックスターター方式で5段リターンのMT車です。
125ccとしては超軽量の87kgで、足つきもよいので女性ライダーからも人気が高くなっています。2021年モデルのフレームカラーはブラックとレッドの2種類で、価格は30万円ほどです。
軽量で乗りやすいカフェレーサー!
この125ccの外観はクラシックな雰囲気でそのままカフェレーサーにできます。9.2Lの大型タンクは横に長く、前傾姿勢で乗るスタイルで、ディスクブレーキや、シングルシートなど、カフェレーサーらしい特徴が満載です。
また、外観だけでなく、街乗りでも30km/Lほどと高燃費なのも人気点になります。この125ccのカスタム部品も豊富で、純正の一文字ハンドルをセパレート化するパーツや、専用のハーフカウルキットも販売中です。
2.ゾンテス・カフェレーサー125
中国ブランドのゾンテスが手がける125ccのカフェレーサーで、もともと欧州仕様の「ロケットマン125i」というモデルがベースになっています。日本ではバイク部品の大手・カスタムジャパンが代理店で、月定額のレンタルサービスも実施中です。
シート高778mmで足つきもよく、125kgという軽い車体はビギナーでも安心して乗れます。フットシフトの5段変速MT車で、購入価格は24万8000円ほどです。
定額レンタルもできるカフェレーサー!
ゾンテスのカフェレーサー125がかなり欲しいけど整備面の問題で大阪住みじゃないと買えんすな……。 pic.twitter.com/aj3rqfe7sE
— プチ (@petit_kan) October 29, 2019
この125ccはカフェレーサーという名前が付いているだけあって、クラシックでスポーティーな外観が特徴です。2人用のタックロール風シートや20Lもの大きなタンクを積んでいます。
また、ディスクブレーキやラウンド型のバーエンドミラーなどのレトロな部品と、デジタル表示のメーターやLEDのウインカーといった最新の部品が混在しているのもユニークです。ハンドルのセパレート化やシートのシングル化などのカスタムも楽しめます。
かっこいい125ccで街乗りを楽しもう!
125ccでおすすめのカフェレーサーをご紹介しました。「ホンダ・CG125Fi」は1970年代から外観が変わっておらず、今となっては新鮮に見えるのが魅力になります。また、「AJS・キャドウェル125」はカフェレーサー発祥の地から販売される人気の125ccで、定額レンタルで試せる「ゾンテス・カフェレーサー125」も見逃せません。
125ccクラスのカフェレーサーをお探しなら、このような魅力的な製品を候補にしてみてはいかがでしょうか。
125ccやカフェレーサーが気になる方はこちらもチェック!
125ccのバイクにはカフェレーサー以外にもさまざまな種類があります。下ではツーリングを楽しめるモデルや、125ccのアメリカンバイクの特集をリンクしました。125cc以外のカフェレーサーについての記事も付記しますので、こちらも合わせてお楽しみください。
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