はじめに
おすすめの125ccアメリカン
125ccのアメリカンバイクは一般道に特化したエンジン特性とおおらかなハンドリングに魅力があります。ストリートバイクとしても優秀ですし、我が道をゆくツーリングにもおすすめです。
ここでは125ccのアメリカンバイクを紹介します。なお、この記事は2021年10月28日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。
気になる車体サイズや燃費
125ccのアメリカンバイクは使い方に合った選び方をするのがおすすめです。コンパクトな125ccアメリカンは通勤や通学に適しています。大きい125ccアメリカンは長距離ツーリングが快適です。
また、125ccアメリカンのエンジンは車両重量の割に非力ですので、高めのエンジン回転数で加速する場面が多く、燃費はATスクーターに劣ります。経済性や航続距離についてもチェックしたいところです。
125ccアメリカン:国産の旧車2選
安心感が魅力の車種一覧
1990年代で姿を消した旧車の国産125ccアメリカンは守備範囲の広さがおすすめポイントです。軽量でコンパクトな車体サイズは通勤や通学などの街乗りで活躍します。エンジンは比較的にパワーがありますので、ツーリングも快適です。
中古車サイトの一覧ではミニバイクに分類されることもあります。年式の古さからパーツの入手に不安はあるものの、汎用品を用いてのメンテナンスやカスタムも楽しみのひとつです。
①CBX125カスタム/ホンダ
ホンダのCBX125カスタムは1984年に新型の125ccアメリカンとして販売が開始され、1993年モデルまで生産されました。軽量でコンパクトな車体とパワフルなエンジンがおすすめポイントです。
初期型の理論上の最高速度は5速10500回転で123.0km/hに達します。DOHC4バルブの単気筒エンジンを搭載し、125㏄アメリカンで最速です。実燃費も約34km/hと良好です。
CBX125カスタムの中古車事情
CBX125カスタムの中古車在庫数はごく少ないといえます。また、国産の125ccアメリカンは人気がありますので、中古車価格は安いといえません。修理やカスタムを楽しむなら、ヤフオクなどで安い個体を物色する方法もあります。
後期型は最高出力が2馬力引き下げられました。しかし、最大トルクは変更されていませんので、年式の比較は必要ないといえます。中古車のコンディションは思いのほか良好です。
②SR125/ヤマハ
ヤマハのSR125は1981年から1997年モデルまで販売された125ccアメリカンバイクで、欧州では2000年モデルまで販売されました。125ccアメリカンというよりもビジネスバイクに近く、高い実用性がおすすめポイントです。
年式の古さから入手困難なパーツが発生しています。しかし、ヤマハはホームページでSR125のパーツリストを公開していますので、修理の情報は入手しやすいです。
SR125の中古車事情
SR125の中古車は安いものの、在庫数はごく少ないといえます。コンディションのいい中古車を見つけたら、直ちに購入を決めましょう。ヤフオクの安い個体を根気よく修理するのもありです。
1995年モデル以前のSR125(4DD2)はフロントブレーキがドラム式になっています。後席にビジネスバイク風のキャリアを装備したSR125B(4WP3)も人気です。
125ccアメリカン:国産の最終型2選
中古車市場で人気の車種一覧
2008年モデルで絶版となった125ccアメリカンは、アメリカン然としたデザインに人気があります。ロー&ロングな車体サイズや足を投げ出すフォワードコントロールなど、シルエットは本格的です。
車体サイズは大きく、車両重量も軽量ではありません。しかし、125ccアメリカンは重心が低いので、通勤や通学でも快適に使えます。パーツの供給もしばらくは心配しなくてOKです。汎用品を流用してのカスタムも楽しめます。
①エリミネーター(125)/カワサキ
カワサキのエリミネーター(125)は1997年に125ccアメリカンの新型として販売が開始され、2008年モデルまで生産されました。ロー&ロングの本格的な車体サイズと、エレガントなフォルムがおすすめポイントです。
実燃費は33.68km/Lといわれていますので、車両重量の割には優秀だといえます。燃料タンクの容量は13Lですので、航続距離は400km以上です。
エリミネーター(125)の中古車事情
エリミネーター(125)は125ccアメリカンの本命候補です。中古車在庫数はそれなりにあり、中古車価格にも幅があります。コンディションと価格を比較しながら選べる上に、コンディションの悪い個体は少ないです。
2001年と2003年にマイナーチェンジが施され、初期型から徐々にパワーを落としています。初期型と中期型に大きな違いはないものの、後期型はパワーダウンを常用域の扱いやすさで補っているのが特徴です。
②マローダー125/スズキ
スズキのマローダー125は1998年に販売が開始された125ccアメリカンで、モデルチェンジされることなく絶版となりました。車体サイズはやや大柄ですが、車両重量は軽量ですので、通勤や通学でも活躍します。
実燃費は約34km/Lと優秀で、燃料タンクも14Lと大きめです。理論上の最高速度も109.9km/hと余裕があります。低め設定のエンジン回転数にアメリカンらしさがあり、ツーリングにもおすすめです。
マローダー125の中古車事情
マローダー125の中古車在庫はごく少ないといえます。販売年数が短かったこと、人気では先述のエリミネーターが勝っていたこと、これらが原因で、販売台数が少なかったからです。
マローダー125の中古車を狙っているなら、見つけたら直ちに契約することをおすすめします。国内で正規販売された125ccアメリカンの最終組ですので、パーツの入手も容易です。
125ccアメリカン:輸入車2選
希少価値の高い車種一覧
中古車サイトの125ccアメリカン一覧では輸入車も見かけます。希少性が高く、ノーマルのままでも特別感を得られるのがおすすめポイントです。
輸入車はバイクショップでメンテナンスを断られる可能性があります。ですので、少しくらい調子を崩しても走ってくれるキャブ車がおすすめです。パーツの入手がしやすい輸入125ccアメリカンを紹介します。
①GZ125HS/SUZUKI
SUZUKIのGZ125HSは装備が豪華な125ccアメリカンで、バックレストやサイドケースを標準装備しています。約37km/Lの実燃費と12Lの燃料タンク容量で、航続距離は約440kmと優秀です。
先述したマローダー125とは前後のホイールが違います。マローダー125はフロント16リヤ15インチのスポークホイールを装着していますが、GZ125HSはフロント18リヤ16インチのキャストホイールです。
GZ125HSの中古車事情
GZ125HSの中古車在庫数は少ないといえます。しかし、派手にカスタムされた個体は少なく、コンディションが良好な個体が多いです。パニアケースを装備していないGZ125も中古車市場で見かけます。
新車価格や走行距離を含めて検討すると中古車価格は安いといえません。しかし、エンジンはGN125Hと同系統のものを搭載してますので、国産モデルに等しいほどの安心感を得られます。
②XV125ビラーゴ/YAMAHA
YAMAHAのXV125ビラーゴは本格的なシルエットがかっこいい125ccアメリカンです。XV250ビラーゴの車体に、125ccへスケールダウンされたV型2気筒エンジンを搭載しています。
車体サイズが大きく、車両重量もありますので、アンダーパワーなのは否めません。しかし、早めのシフトアップで加速すれば、ロングストロークエンジンの鼓動を楽しめます。また、実燃費は約33km/Lと優秀です。
XV125ビラーゴの中古車事情
XV125ビラーゴの中古車在庫数はごく少ないといえます。国内で正規販売がされなかった国産の逆輸入車ですので、国内での販売台数が少ないためです。
XV125ビラーゴには、欧州向けのスポークホイール仕様と台湾向けのキャストホイール仕様があります。流通量が原因だと考えられますが、安い価格にお買い得感があるのは台湾向けです。ソフトな乗り心地を重視するなら欧州向けを選択しましょう。
125ccアメリカン:外車の新型2選
国産車にないテイストが人気の車種一覧
国産の125ccアメリカンバイクは2008年モデルでラインアップから消えました。しかし、125ccのバイクは欧州で日常の移動手段として人気がありますので、アメリカンバイクも新型の現行モデルとして販売されています。
並行輸入の外車ですので、サポートしてくれるショップが必要です。しかし、新型車の洗練されたデザインは魅力的ですし、新車で購入できる安心感も得られます。
①GV125Sボバー/HYOSUNG
HYOSUNG(ヒョースン)のGV125Sボバーは水冷V型2気筒エンジンを搭載した韓国製の外車です。V型2気筒エンジンは前後に長いので、バイクの全長も長くなりがちですが、GV125Sボバーの車体サイズはコンパクトにまとめられています。
おすすめポイントは説得力のあるデザインです。車体サイズに見合ったデザインで、通勤や通学をおしゃれに演出してくれます。エンジンは高めの回転数で加速する設定です。
GV125Sボバーの新車情報
GV125Sボバーを取り扱っている販売店は少ないので、近所にサポートしてくれるバイクショップを見つけてから購入することをおすすめします。2021年の新型ですので、情報収集にはしばらくの時間が必要です。また、125ccアメリカンとしては、価格は安いといえません。
しかし、HYOSUNGは安心感の高い輸入外車メーカーです。バイク量販大手のレッドバロンでの取り扱い実績があり、正規輸入している総代理店もあります。
②デイトナ125/LEONART
LEONART(レオンアート)のデイトナ125は車体サイズが大きい125ccアメリカンバイクです。車体の長さはヤマハのドラッグスター400に匹敵します。車両重量は重く、アンダーパワーなものの、ネオクラシックなデザインがおすすめポイントです。
水冷の並列2気筒エンジンは回転数でトルクを稼ぐ特性です。5速60km/hでのエンジン回転数は6128回転と高めに設定されています。
デイトナ125の新車情報
デイトナ125を取り扱っている販売店は少ないといえます。価格も安いといえません。しかし、LEONARTは日本に正規輸入している総代理店がありますので安心感を得られますし、スペインの外車というプレミアム感も手伝って、人気は徐々に高まっています。
デイトナ125は先述したGV125Sボバーとは対照的な125ccアメリカンです。エンジンの特性は近いものの、車体サイズに大きな違いがあります。
125ccアメリカンvsATスクーター
時代はMT車からATスクーターへ
国産の125ccアメリカンは現行モデルになく、125ccのATスクーターが主流となりました。アジア市場でも、人気はMT車からATスクーターへと移っています。
125ccアメリカンはもともとの販売実績が低いため、中古車在庫数が少ないのが難点です。また、新型の国産125ccアメリカンが新車販売される可能性は極めて低いといわざるをえません。
性能重視ならATスクーターがおすすめ
ATスクーターは車両重量が軽く、車体サイズもコンパクトです。燃料供給装置がインジェクションへと移行すると、ATスクーターは燃費を両立しながら加速性能を高め、125ccのMT車に合理性を求められなくなりました。
しかも、車体サイズが大柄な125ccのATスクーターはクルーザーとしての要素も含んでいますので、125ccアメリカンの存在価値も奪っています。
あり方を模索できる125ccアメリカン
125ccアメリカンは合理的なバイクではありません。125ccのATスクーターと比較すると、車体サイズは大きく、車両重量は重く、燃費も10km/L以上の差があります。
しかし、バイクに求めるものは合理性だけではないのも事実です。バイク乗りの感性に訴えかける「何か」がないと、バイクは単なる道具になってしまいます。125ccアメリカンはバイクに乗る理由を突き止める唯一無二のカテゴリーではないでしょうか。
おわりに
価格は人気の証拠
バイクの電動化を見据えると、国産の新型125ccアメリカンがリリースされる可能性は極めて低いので、中古車価格は高騰傾向です。新車で購入できる外車の価格も250ccクラスに近づいています。
しかし、価格は人気の裏付けです。125ccアメリカンはカジュアルウエアとの相性も抜群ですし、大型アメリカンのように気負う必要もありません。125ccのアメリカンバイクには気軽に楽しめる魅力が詰まっているといえます。
バイクが気になる人はこちらをチェック!
125ccであってもアメリカンはおしゃれを楽しめるのが魅力です。あなたの感性でヘルメットを選べば、あなたらしさを演出できます。125ccのアメリカンバイクには、ウエアのシルエットを崩しにくいプロテクターがおすすめです。
125ccのバイクでは一日の走行距離が短くなってしまいます。スマホのナビアプリで効率的なルートをたどりましょう。ただし、125cc対応のナビアプリは少ないのでご注意ください。
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