ツーリングの楽しさを125ccで追求
125ccクラスのバイクは必要にして十分なパワーがツーリングに楽しさをもたらしてくれます。日常の移動手段としても活躍しますので、通勤や通学でも人気です。人気も安定期に入り、ツーリング先の風景に馴染むかっこいいモデルも増えました。
ここでは125ccバイクでのツーリングの楽しさと、おすすめのモデルを紹介します。なおこの記事は2021年6月22日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。
125ccバイクのメリット
125ccクラスのバイクは初心者からベテランライダーまで楽しめます。125ccのバイクに乗るには小型限定普通二輪免許が必要なものの、車格は初心者でも手ごわさを感じさせないレベルです。ベテランライダーなら法定速度内でバイクを操る楽しさを得られます。
ファミリーバイク特約は補償内容がそれなりなものの、年齢や所有台数に制限がありません。親子や夫婦で共有するバイクで有利に活用できます。
安全運転のためにバイクの免許を取得する!
小型限定普通二輪免許は50を超える125cc未満のバイクに乗るための免許です。普通自動車の免許を持っていれば学科試験は免除されますが、教習所での技能講習や試験場での実技試験を受けなければなりません。
それを面倒と捉えるのは大間違い!二輪の免許を持っているのといないのとでは安全運転に対する意識が大きく変わります。特に気づきとなるのは車線・進路変更や右左折の手順です。法令順守の運転を再確認できます。
125ccでツーリングをする楽しさ
125ccのバイクは道路運送車両法で原付二種と位置付けられています。しかし、道路交通法では小型限定であっても普通二輪です。同じ125ccのバイクであっても、法律によって呼び方にズレがあります。
125ccのバイクに曖昧なイメージを生じさせるズレであるのは事実なものの、125ccと250ccとでは性能の差が大きいですね。また、125ccの小型バイクと50ccの原付バイクでも性能に大きな差があります。
走行できない道路があるのはデメリット?
125ccのバイクは高速道路や自動車専用道路を走行できません。最短距離でのルート設定ができず、目的地まで時間がかかる場合もあります。
しかしそれはデメリットにあらず!高速道路を利用するツーリングはより遠くへ行けるものの、ツーリングの距離と充実度とは無関係だからです。
125ccのバイクは高速道路を走行できない分、一般道で土地の空気とにおいを感じられ、ツーリングに濃厚な楽しさをもたらします。
125ccでツーリングに楽しさを付加
125ccのバイクで通行できない観光道路やバイパス道も多いですね。125ccのバイクで通行できるかを事前に調べる必要があります。また、道路は常に変化しますので、道路標識に注意することも大切です。
逆手にとってツーリングの充実度を高める方法もあります。例えば、伊吹山ドライブウェイ(滋賀県)は125ccのバイクで通行できません。しかし、伊吹山登山をプランに組み込むとツーリングに楽しさを付加できます。
125ccで使えるナビアプリ
バイク乗りがツーリングでスマホのナビアプリを活用するのは一般的になりました。しかし、スマホのナビアプリは自動車での利用が前提。125ccのバイクに対応しているナビアプリは少ないですね。
ツーリングで人気のナビアプリはナビタイムのツーリングサポーター。排気量設定ができますので、125ccのバイクにふさわしいルート検索ができます。
走破するのがツーリングのゴールではない!
125ccのバイクは250cc以上のバイクより距離や時間を稼げません。高速道路を走行できないのも原因ですが、バイクは排気量が小さくなるほど車体剛性が低くなり、疲労を蓄積しやすくなるからです。
しかし、これもデメリットにあらず。距離や時間を稼ぐだけがツーリングではないのです。観光スポットやグルメスポットを多く取り入れるツーリングプランを組めば楽しさが増しますし、休憩回数を確保できます。
自分のペースで距離と時間を計算する!
125ccクラスのバイクでロングツーリングをするなら、事前に自分の平均速度を測りましょう。プチツーリングで疲労しない程度に走行し、走行距離÷所要時間で平均速度を計算しましょう。休憩時間や観光時間も含め所要時間に含めるのがおすすめです。
ツーリングの時間と距離はバイクの排気量が小さくなるほどズレが大きくなります。余裕のあるプランを組むことはもちろん、ツーリング途中で目的地を変更する柔軟さも必要です。
125ccで新しいツーリングスタイルを!
125ccクラスのバイクは街乗りを想定したモデルが多いので、市街地の観光スポットやグルメスポットを巡るツーリングに適しています。125ccまでならOKな駅前駐輪場も多いですね。
また、125ccのバイクはスーパーの駐輪場に停めやすいのもメリット。ロングツーリングでの買い出しでは、地域ならではの品ぞろえを確かめる楽しさがあります。
では本題!ここからはツーリングを楽しめる125ccバイクを紹介します。
ツーリングに人気の125ccクラス8選
125ccのバイクは実用性とツーリング性のバランスを重視した選び方がおすすめです。日常の移動手段として乗る機会が多いなら実用性重視、ツーリングで乗る機会が多いのなら快適さを重視しましょう。
トップギヤ60km/hでの理論上のエンジン回転数を記載し、一般道での快適さを推し量ります。しかし、現行モデルの125ccバイクは性能に大きな差がありません。速い遅いではなく、キャラクターの違いだと解釈すべきです。
1:CT125ハンターカブ/ホンダ
CT125ハンターカブは実用性とツーリング性のバランスがいい125ccバイクです。満足感を得られるトゲのないデザインはツーリングの楽しさを高めてくれます。カブ系は原付バイクの積載番長!ロングツーリングでも大活躍です。
4速60km/hでのエンジン回転数は4760rpmで、最大トルクを発生させるエンジン回転数の105.8%です。低中速重視のエンジンは法定速度内で体感的なパワー感を得られます。
2:リード125/ホンダ
リード125は125ccスクーターの中級クラス。やや街乗り寄りの125ccスクーターですが、ツーリングでも人気があります。シート下トランクの容量は大きいですし、リヤキャリアも標準装備です。
トップギヤ60km/hでのエンジン回転数は5395rpmで、最大トルクを発生させるエンジン回転数の107.9%。低いエンジン回転数でパワーを得られます。紳士的なデザインに似合わず加速感は俊敏です。
3:スウィッシュ/スズキ
スウィッシュはスタイリッシュなデザインがかっこいい125ccスクーターです。街乗りとツーリングを両立したハンドリングが秀逸!街乗りの小回りで快適な前後10インチホイールを装着していますが、直進安定性も確保されています。
トップギヤ60km/hでのエンジン回転数は5022rpmで、最大トルクを発生させるエンジン回転数の83.7%。紳士的なパワー感でスルスルと加速しますので、ロングツーリングでも快適です。
4:モンキー125/ホンダ
モンキー125はクラシカルでかわいいデザインが人気です。キャンプツーリングでは荷物の積載に工夫が必要なものの、小径ホイールのコンパクトな車体は寄り道ツーリングにおすすめです。
4速60km/hでのエンジン回転数は4350rpmで、最大トルクを発生させるエンジン回転数の82.9%。低いエンジン回転数での快適なツーリングを楽しめます。ツーリングよりスポーツ性なら5速変速のグロムもありです。
5:アクシスZ/ヤマハ
アクシスZは廉価クラスの125ccスクーターながら、ロングツーリングでも人気があります。シート下トランクには長物も収納できますし、リヤシートに荷物を積載しても降ろさずに給油可能です。
トップギヤ60km/hでのエンジン回転数は4120rpmと125ccバイクでもっとも低く、最大トルクを発生させるエンジン回転数の82.4%と余裕があります。パワーの割に車両重量が軽く、加速感は紳士的です。
6:PCX/ホンダ
PCXはロングツーリングで一番人気の125ccスクーター。2021年1月のフルモデルチェンジではリヤタイヤが13インチへと小径化され、前後ディスクブレーキ、ABS、トラクションコントロールを装備しました。
トップギヤ60km/hでのエンジン回転数は5209rpmとやや高いのですが、最大トルクを発生させるエンジン回転数の80.1%ですし、静粛性の高いエンジンはツーリングを快適にしてくれます。
7:NMAX125/ヤマハ
NMAX125はスポーティな乗り味に人気のある125ccスクーターです。2021年の6月にフルモデルチェンジされ、PCXから最速125ccスクーターの座を奪取!リヤサスペンションのプリロード調整が可能となりましたし、スマホと接続すれば専用アプリでバイクの状態を確認できます。
トップギヤ60km/hでのエンジン回転数は4745rpmで、最大トルクを発生させるエンジン回転数の79.1%です。
8:GSX-S125/スズキ
スズキのGSX-S125はスポーティなエンジンが楽しい125ccバイクです。水冷DOHC4バルブの超ショートストロークエンジンを搭載していますが、バーハンドルのネイキッドバイクですのでツーリングも快適にこなします。
6速60km/hでのエンジン回転数は5065rpmと低く、最大トルクを発生させるエンジン回転数の63.3%。エンジン回転数でトルクを稼ぎ、シフトタイミングを見計らう楽しさがあります。
ツーリングの楽しさを125ccで追求:まとめ
125ccのバイクには大きなバイクと違った楽しさがあります。パワーは非力で速度域は遅く、通行できない観光道路があるのも事実です。しかし、その足かせを楽しむ余裕が大切!実用性の高さは初心者のロングツーリングを快適にしてくれます。
125ccのバイクはキャラクターの違いが明確で、選び方で戸惑う初心者も多いことでしょう。ならば、デザイン重視の選び方をして、バイクに合わせたツーリングを楽しむのもありです。
125ccが気になる人はこちらをチェック!
ツーリングはバイクと免許があれば完成形で楽しめます。ピクニックやハイキングよりも手軽です。125ccのバイクは気軽に乗り出せるのがメリット!非力なパワーは足かせにあらず!ロングツーリングも楽しめます。
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