いぶし処 キッチン香房ST-125
SOTOいぶし処 お手軽香房ST-124
いぶし処とは?
SOTO(新富士バーナー)が発売している燻製器
いぶし処とは、燃焼系の製品でおなじみのアウトドアブランドSOTO(新富士バーナー)が発売している燻製器(スモーカー)です。いぶし処は折りたたみ式の燻製器で、2004年の発売開始からキャンプやアウトドアで、持ち運びが楽で使い勝手がよいと話題になっています。
SOTO(ソト)は燻製器だけでなく、燻製に必要なスモークチップやスモークウッドなどの関連商品のラインナップも幅広く展開しているブランドです。
いぶし処は燻製が簡単に作れるスモーカー
燻製は味わいが深く非常に美味しい食品ですが、作るのが難しのでは?と思っている方が多いのではないでしょうか。ところが「いぶし処」を使えば、初心者でも簡単に本格的な燻製が作れるのです。
今回はキャンプや家庭でも活躍する、SOTOのいぶし処の特徴や使い方のポイント、簡単&本格的な燻製レシピを4つ選んで紹介します。ぜひ参考にして美味しい燻製料理を楽しんでください。
いぶし処の特徴
①オカモチ形状で使いやすい
いぶし処は、縦に高さがあるオカモチ(岡持ち)形状をしているので、魚やスペアリブのように長さがある食材でも楽に吊り下げられるので使いやすさ抜群です。「岡持ち」とは料理や食器を持ち運びする便利な箱で、ラーメン屋さんの出前を想像してもらえればよくわかるでしょう。いぶし処は持ち運びも便利で長い食材でも燻製できるのが特徴です。
②温度計の差し込み穴がある
燻製作りでは温度管理が出来栄えに大きく影響するので非常に大切です。いぶし処には温度計を差し込める穴が最初から開いているので、手軽に温度を確認できます。わざわざ自分で加工して穴を開ける必要がないのが特徴です。いぶし処の穴のサイズに合った温度計も別売されているので温度計を持っていない場合は利用しましょう。
③コンパクトに折りたためる
いぶし処を使用しないときは、コンパクトに折りたためるのが特徴です。いぶし処を折りたたむと厚みが4cmほどになるので、ちょっとした隙間にも収納でき、運搬も非常に手軽にできます。また使用時・収納時の操作も簡単なので便利です。
④手頃でリーズナブルな価格
燻製作りは道具立てに費用がかかるのではと心配になりますが、いぶし処なら心配ご無用。いぶし処本体とスモークウッドやチップなどの必要なものを合わせても5千円以内で済みます。いぶし処シリーズには非常に安価でサイズも小さなダンボール製もありますが、耐久性となんども使用することを考えればステンレス製のオカモチ型がおすすめです。
燻製を作る方法
燻製を作る方法には「熱燻(ねっくん)」「温燻(おんくん)」「冷燻(れいくん)」の3つがあります。それぞれ温度帯や燻製時間、適した食材に違いがあります。冷燻は非常に本格的で時間も長時間かかり温度管理も専門的なのでここでは省き、いぶし処で主に使われる熱燻と温燻について説明しましょう。
①熱薫
熱薫は80℃〜140℃の比較的高い温度で、短時間で食材を一気に燻す(いぶす)方法です。短時間で燻すので食材の水分が失われにくくジューシーな食感に仕上がり、食材により10分〜1時間程度でできあがります。
牡蠣(かき)やスモークチキンなどの食材に適し、簡単なのでキャンプで最も多く利用される燻製方法です。スモークチップをバーナーやコンロで熱しその煙で燻しますが、水分が残るため保存には適しません。
②温燻
温燻は30℃〜80℃の温度で数時間から1日程度時間をかけて燻す方法です。長時間かけて燻すので食材の水分の約50%ほどが抜け、5日間ぐらい保存が可能になります。
スモークウッドに直接火をつけ、その煙で燻製を作るやり方です。ブロック肉など厚みのある食材に適し一度作れば数日間楽しめるので、キャンプでは空いた時間を利用して作るのをおすすめします。
③燻煙材・スモークチップとスモークウッド
燻製は燻煙材(くんえんざい)が発生する煙でいぶす調理法です。乾燥させた木材を細かなチップ状にしたのがスモークチップで、金属の皿にのせ下から熱を加える熱燻で使われます。温燻で使われるのが木材を細かな粉状にし棒状に再成形たものがスモークウッドです。
主にサクラやヒッコリーなどの木材が使われ、その煙の香りで燻製を作ります。ウィスキーを熟成する樽材を使用した「ウィスキーオーク」はお酒好きにはたまりません。
いぶし処「キッチン香房」の使い方ガイド
いぶし処シリーズで人気が高く使い勝手がよい燻製器の「SOTOいぶし処キッチン香房」はキャンプだけでなく家庭のコンロでも燻製が手軽に作れるスモーカーです。いぶし処の人気アイテム・キッチン香房の特徴と魅力、使い方のガイドを紹介します。
SOTOいぶし処 キッチン香房ST-125
名前のように家庭のキッチンでも簡単に燻製が作れるいぶし処スモーカーです。構造はいたってシンプルでお鍋のようは形をしていて、使い方も簡単そのもの。
底にスモークチップを適量入れ付属の金網をセットし、好みの食材を並べ蓋をしてコンロの火にかけるだけで短時間で熱燻ができる新感覚のスモーカーです。もちろんキャンプの焚き火やバーベキューでも活躍します。準備するものはいぶし処本体とスモークチップに食材だけです。
いぶし処 キッチン香房使い方のポイント
チーズやウインナーなどの加工食品はそのままでOKですが、生肉や生魚などはあらかじめ火を通しておくのがポイントです。コンロの点火後弱火で燻煙をかけ食材がアメ色になれば出来上がります。燻煙をかけ過ぎると食材が茶色になり焦げ臭くなるので、途中でときどき蓋を開けて色の付き具合をチェックするようにしましょう。
いぶし処 キッチン香房ST-125
サイズ | 直径210×高さ160mm |
---|---|
重量 | 520g |
材質 | 鍋・フタ・ハンドル:ステンレス 燻煙網:スチール(クロームメッキ) ツマミ:天然木 |
いぶし処 「お手軽香房」の使い方ガイド
いぶし処お手軽香房はスモークチップの熱薫、スモークウッドの温燻どちらにも対応し、簡単な燻製から本格的な燻製まで多彩に作ることができるオカモチ構造の優れものです。
また上蓋には温度計が差し込め温度が一目で確認でき、正面がフルオープンするので食材の出し入れがスムーズにできます。金網2枚の高さも食材の大きさや燻煙方法に合わせ変えられるのがメリットです。
熱燻する場合の使い方
いぶし処お手軽香房で熱燻する場合は、まず一番底に金属皿に食材に見合う量のスモーチップを入れセットします。次に食材が魚やスペアリブのように長い場合は網を天井近くにしフックで吊り下げ、食材から落ちる油でチップが余計な煙を出すのを防ぐために下の網に受け皿をセットするのがポイントです。
加熱するコンロの火力が強すぎるとチップが燃え上がることがあるので、ときどき確認するようにしましょう。
温燻する場合の使い方
いぶし処で本格的な温燻をする場合にはしっかりと温度管理をしましょう。温燻をする場合はコンロなどの外部熱源を利用せずに、スモークウッドに直接火を点けて燻製するので温度の管理が非常に重要になります。
いぶし処お手軽香房には温度計の差し込み穴があるので50℃〜80℃の温度をキープすることが大切です。そのためにはスモークウッドに点火直後炎が燃え上がった状態でいぶし処に入れることは絶対にしてはいけません。
SOTOいぶし処 お手軽香房ST-124
サイズ | 幅22.2×奥行19.4×高さ41.5cm |
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重量 | 約2kg |
材質 | フタ・チップ皿:スチール(メッキ鋼鈑) 網・フック:スチール(亜鉛メッキ) つまみ:天然木 |
簡単に作れる燻製レシピ2選
燻製の魅力は普段食べている食材が、煙で燻すことによりまったく違う食感と味わいになることです。燻製を初めて作る初心者でも簡単に実現できるのがいぶし処の燻製器。いぶし処「キッチン香房」で簡単に作れる燻製レシピを2つ選んで紹介しましょう。
①うずら玉子の燻製(くんたま)
材料 (作りやすい分量) うずらの玉子10~20個 、めんつゆ 大さじ5、水大さじ2、スモークチップ大さじ2
材料のウズラの卵は燻製する前に、鍋で約2分ほど茹でから冷水にとり殻をきれいにむいてからビニール袋にめんつゆと一緒に入れ、口をしっかり止めて冷蔵庫で2時間ほど寝かせます。
いぶし処「キッチン香房」の底に大さじ2杯ほどのスモークチップを敷き、味のついたウズラ卵を網に乗せ蓋をして強火で5分加熱し、火を止めて5分放置すれば完成です。開始から約10分ででき、ウインナやチーズにも応用できます。
②たくあんの燻製
材料 (作りやすい分量)
たくあん200g、スモークチップ1/2カップ
作り方は非常に簡単で、いぶし処「キッチン香房」の底にスモークチップを1/2カップほど敷き、網にたくあんを乗せ蓋をして弱火で5〜7分加熱すれば完成です。チップの種類は好みで構いません。食感と味わいがまるで別物に変身するので、ご飯の添え物であった「たくあん」がおつまみの主役にもなります。
本格的な燻製レシピ2選
少し凝った燻製にトライしたい場合には、いぶし処 「お手軽香房」がおすすめです。いぶし処「お手軽香房」を使って本格的な燻製を作りたい方におすすめの燻製レシピを2つ選んで紹介します。ぜひ参考にしてください。
①豚バラブロックの燻製
【材料】豚バラブロック2本、マジックソルト肉重量の3%、スモークチップ(ヒッコリー)ひとつかみ
豚バラ肉のブロックをマジックソルトでよく揉み込み、一晩冷蔵庫で寝かせます。味が馴染んだ豚バラブロックを脱水シートにくるみ常温で半日ほど水抜きをするのがポイントです。
それからお手軽香房の上段にフックで吊るし、下段にスモークチップを入れた皿を置き、スモーカーをコンロにかけて熱します。約30分でアメ色になれば完成です。吊るしたブロックの下に肉汁がたれないように受け皿を置きましょう。
②スモークアラカルト
材料 (参加人分) ゆでたまご1人1個、五香粉小さじ1/5、醤油小さじ1、オイスターソース 小さじ1、水大さじ3、ししゃも人数匹、ソーセージ人数本、6Pチーズ1箱、ベーコン1塊
お手軽香房上段の網に好みの食材をあれこれと参加人数に見合う量を並べます。下段に火を点けたスモークウッドを入れ30分ほど燻したのち、食材に満遍なく色と香りがつくようにひっくり返し、さらに30分燻せば完成です。
ゆでたまごは味玉にしておくとコクが増します。キャンプでゆっくり焚き火をしながら出来上がりを待つワクワク感がたまりません。大勢でさまざまな味と食感が楽しめる燻製レシピです。
いぶし処で美味しい燻製作りを楽しもう!
燻製器いぶし処のまとめ
いぶし処はSOTO(新富士バーナー)が発売している燻製器で、初心者でも簡単に本格的な燻製が作れる優れものです。ここまでいぶし処の特徴や使い方、燻製レシピを4つ選んで紹介してきました。この記事を参考にして、SOTOのいぶし処で美味しい燻製作りをキャンプや家庭で楽しんでください。
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出典:unsplash,com