今人気の車中泊
一昔前までは車中泊というと設備の充実したキャンピングカーがメインでしたが、近年では乗用車の車内空間の快適さが著しく向上しているため、普段使用しているマイカーで車中泊をする人が増えています。
シートを倒して寝そべれば十分に仮眠をとることができ、フルフラットタイプのシートを有する乗用車ならマットなどを活用して快適に睡眠をとることが可能です。ふさわしい場所があればどこででも寝ることができるのが車中泊の大きな魅力でしょう。
車中泊の場所選びには注意が必要
車をとめることができる場所であれば物理的には車中泊が可能ですが、だからといってどの場所でも車中泊ができるとは限りません。大型店舗やコンビニの駐車場などは言わずもがなですが、一部の施設を除き道の駅や高速道路のパーキングエリアも基本車中泊は禁止となっています。
道の駅の駐車場や高速道路のパーキングエリアはあくまでも休憩や仮眠のための施設という位置付けとなっており、キャンピングカーなどで長時間滞在すると移動を促される場合もあるでしょう。
車中泊でのトラブルも!
車中泊を楽しむ人の増加に伴って日本各地でトラブルも発生しています。一部の人たちは駐車場とキャンプ場を勘違いしていて、食材を持ち込んでBBQなどをするという事例が報告されています。中には出たゴミをその場所に置いたまま帰ってしまう人もいて大変な問題となっています。
また、車中泊をしながら真夜中に大声で話をするなど、近隣住民への配慮に欠けた行為がトラブルの原因になっています。マナーを守れない人は車中泊をする資格はありません。
場所選びのポイントは?
移動しながら旅ができる車中泊は魅力的ですが、車中泊をする場所を選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。まず考慮しなければならない点は安全性の問題です。車内で快適に睡眠をとるためには暗い場所が理想的ですが、近隣に照明などがまったくない場所や人里離れた場所などは防犯上問題があると言えるでしょう。
また、川の近くや海辺、崖の下などを車中泊の場所として選ぶと、自然災害などが発生した際に被害を被る可能性が高くなります。場所選びは安全性が優先です。
安全性の次は利便性
利便性を考慮に入れると車内での宿泊をより快適なものにすることができます。あまりにも賑やかで明るい場所では落ち着いて車中泊ができませんが、車で数十分の範囲に必要物を賄える施設やお店がある場所が車中泊には理想的です。
コンビニがあれば飲み物や食べ物を買うことができトイレも借りることができます。また、日帰り可能な温浴施設などがあれば汗を流すことができ、特に寒い時期は体を温めてから就寝できるためメリットは大きいでしょう。
車中泊専用の施設も!
初めて車中泊にトライする人はどこが車中泊にふさわしい場所なのかわからないこともあるでしょう。そんなときは有料で利用できる車中泊専用の施設を探してみてはいかがでしょうか。
例えば「RVパーク」と呼ばれる施設は、快適に車中泊ができる場所を提供するために整備された車中泊専用のスペースです。日本全国の道の駅や温泉施設、遊園地などにこのRVパークが整備されていて、乗用車だけでなくキャンピングカーも利用することができます。
車中泊可能な場所を全国から厳選!
それではこれから日本全国から選んだ車中泊ができる場所をご紹介しましょう。今回は車中泊専用のスペースを備えた施設をセレクトしました。有料とはなるもののトイレや電源なども使用できて初めての人でも安心して車中泊が楽しめるでしょう。
それぞれの施設の特徴やおすすめポイントをわかりやすく解説します。車中泊を計画する際の参考にしていただければ幸いです(記載の情報は2021年1月11日現在のものです)。
おすすめ車中泊スポット【東日本3選】
車中泊ができる場所①:峠の湯びほろ
北海道で車中泊を楽しむ際におすすめの場所です。峠の湯びほろは日帰り温泉を核とした交流施設で、館内には貸室や会議室、レストランや売店などがあります。屋外には車中泊ができるスペースが5台分確保されており、1台2,000円で宿泊することが可能です。
500円を支払えば電源も使用できるため、キャンピングカーでの車中泊にも向いています。車で5分圏内にはガソリンスタンドやスーパーマーケットなどもあって大変便利です。
温泉が魅力
峠の湯びほろは日帰り温泉施設のため、車中泊の際に温泉に浸かれるのが魅力です。日帰り入浴は大人500円で広々とした内風呂と露天風呂で天然温泉を満喫できます。また、経皮やウイキョウ、陳皮などの漢方薬の効能を期待できる薬湯風呂があるのもこの温泉施設のポイントです。
国道243号線沿いに施設があるため、オホーツクエリアの観光の拠点としても利用価値が高くなっています。ただ、車中泊を楽しむには予約が必要です。
スポットの住所・問合せ先
峠の湯びほろ
- 住所北海道網走郡美幌町都橋40
- 電話番号0152-73-2121
峠の湯びほろの詳細情報はこちら!
この車中泊可能な場所についてのさらに詳しい情報はこちらのサイトをご覧ください。
車中泊ができる場所②:道の駅たのはた
岩手県で車中泊を楽しむ際におすすめの場所です。道の駅たのはたは海の自然と山の自然両方に恵まれた施設で、食堂では海の幸と山の幸をふんだんに盛り込んだグルメを味わうことができます。
最寄りのインターチェンジからも近いため、車中泊をする場所として選びやすいのも魅力です。道の駅の施設にもかかわらずこちらでは車中泊専用のスペースを設けており、仮眠や休憩だけでなく長時間の滞在も歓迎してくれます。正月以外は年中無休で利用が可能です。
火の使用も可
道の駅たのはたでは車内での宿泊のほか、屋外でタープやテーブルを置いてBBQなどを楽しむことができます。キャンプ場でないにもかかわらず火器の使用が許可されているのは大きなポイントですね。
ただ、洗い場などは整備されていないため、汚れ物は持ち帰って処理しなければなりません。場所代は1台1,000円とリーズナブルで、さらに1,000円をプラスすれば電源の使用も可能です。道の駅のため夜でも安心して車内で過ごせます。
スポットの住所・問合せ先
道の駅たのはた
- 住所岩手県下閉伊郡田野畑村菅窪151-6
- 電話番号0194-32-3555
道の駅たのはたの詳細情報はこちら!
この車中泊可能な場所についてのさらに詳しい情報はこちらのサイトをご覧ください。
車中泊ができる場所③:ホテルフロラシオン那須
栃木県で車中泊を楽しむ際におすすめの場所です。ホテルフロラシオン那須は北関東の観光地として名高い那須高原にある宿泊施設で、広い牧場の敷地内にはヨーロピアンな雰囲気を漂わせるおしゃれな建物が建てられています。
車中泊ができるのはこのホテルの駐車場の一角で、全部で5台分のスペースが確保されています。1台2,000円の料金が発生しますが、電源も使用できトイレや洗面所なども24時間利用することが可能です。
優待価格でホテルのサービスを利用
車中泊は午後2時からチェックインすることができ、チェックアウトも翌日の午前11時と遅めです。そのため、ホテル内の設備やサービスをいろいろと利用して旅行気分を満喫できます。
例えば、夏場はおしゃれなテラスでランチバーベキューやディナーバーベキューを楽しむことが可能です。また、レストランではホテルならではの絶品グルメが並ぶディナーやモーニングをいただくことができます。車中泊でもリゾート気分を満喫できるおすすめの場所です。
スポットの住所・問合せ先
ホテルフロラシオン那須
- 住所〒325-0302
栃木県那須郡那須町大字高久丙1796 - 電話番号0287-76-6333
- 公式サイトURLhttps://www.floracion.co.jp/
ホテルフロラシオン那須の詳細情報はこちら!
この車中泊可能な場所についてのさらに詳しい情報はこちらのサイトをご覧ください。
おすすめ車中泊スポット【西日本3選】
車中泊ができる場所①:宙の森ホテル花郷里
兵庫県で車中泊を楽しむ際におすすめの場所です。宙の森ホテル花郷里は「日本で最も美しい村」として知られる香美町にある宿泊施設で、周囲に広がる豊かな自然を思う存分満喫できます。
車中泊ができるのはホテルの敷地内に整備されている車中泊専用の施設で、1名200円の入場料と1台3,300円の施設利用料が必要です。車中泊専用施設としては規模が大きく、週末や連休は大勢の人がこの施設で車中泊を楽しんでいます。
炊事場があるのがポイント
こちらには流し台のあるりっぱな炊事場が整備されていて、お湯も出るため寒い時期でも快適に洗い物を済ませることができます。汚れ物を持ち帰る必要がないため大変便利ですね。電源の使用は別途700円が必要で、20台分あるスペースのうち15台分のスペースで利用することが可能です。
ホテル併設の場所のためホテルの設備やサービスを利用できるのも魅力で、食堂で食事をしたり暖かい時期はBBQを楽しんだりできます。
スポットの住所・問合せ先
宙の森ホテル花郷里
- 住所兵庫県美方郡香美町小代区大谷300
- 電話番号0796-99-6009
車中泊ができる場所②:うしまどクロワッサン
岡山県で車中泊を楽しむ際におすすめの場所です。家族で経営するペンションに併設された車中泊専用施設で、小高い岬の上にあるため敷地内からは瀬戸内の海の景色が眺められます。
車で10分から20分の場所にはコンビニやドラッグストアーなどがあり、海水浴場なども近いため夏場は海水浴目的の利用者で予約はいっぱいです。車中泊のスペースは1台1,500円と2,000円の2種類があり、海の見えるスペースのほうが割高になっています。
芝生広場でBBQも可
敷地内には芝生広場がありBBQをすることが許可されています。多島海の海を眺めながらのBBQは最高ですね。屋外には共用の洗い場が設置されているため、汚れ物を洗って持ち帰ることが可能です。
こちらには車中泊の利用者のための屋内施設もあり、ウッドデッキやフリースペースで飲食を楽しむこともできます。施設内にはお風呂もあるため思った以上に快適な車中泊が楽しめるに違いありません。観光のベースとしてぜひおすすめします。
スポットの住所・問合せ先
うしまどクロワッサン
- 住所岡山県瀬戸内市牛窓町鹿忍6420-5
- 電話番号090-9062-4668
車中泊ができる場所③:道の駅きくすい
熊本県で車中泊を楽しむ際におすすめの場所です。こちらも道の駅ですが敷地内に車中泊専用のスペースが設けられています。最寄りのインターチェンジからも5分と近く、熊本県の北部に位置しているため福岡方面へのアクセスも良好です。
車中泊用のスペースは敷地内に整備されている2台分の電源付き駐車場で、わざわざ受け付けをしなくてもボタンを押すだけでチェックインを済ませることができます。一般駐車場から離れていてとても静かです。
アウトドア用品もレンタル可
区画内ではテーブルや椅子、テントなどを使って寛ぐことが許可されています。火器の使用はできませんが、ホットプレートなど電気製品は使用することが可能です。道の駅ではレンタル品も用意しているため、食材を用意すればホットプレートで調理ができます。
もし汗を流したい場合には館内に設けられているお風呂を利用してみましょう。人工温泉を堪能できる浴場が設けられていて、大人400円という安い料金で入浴ができます。
スポットの住所・問合せ先
道の駅きくすい
- 住所熊本県玉名郡和水町江田455
- 電話番号0968-86-3100
道の駅きくすいの詳細情報はこちら!
この車中泊可能な場所についてのさらに詳しい情報はこちらのサイトをご覧ください。
車中泊をエンジョイしよう!
ここまで車中泊を楽しむ際の場所の選び方と車中泊可能な場所の情報をご紹介してきましたがいかがでしたか?お金をかけずに手軽に泊まるなら車中泊が一番です。場所をよく吟味すれば快適に車中泊をエンジョイできます。非日常を感じられる車中泊をぜひ一度楽しんでみてはいかがでしょうか。
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