キャンプなどアウトドアならではの楽しみ方
本格的なコーヒーの楽しみ方
キャンプでも本格的なコーヒーを淹れることが可能です。ドリップ方式、コーヒープレスや直火式エスプレッソメーカーを使うほか、キャンプで使う道具パーコレーターで淹れる方法、少し変わった淹れ方だとフィールドコーヒーというものも。必要な道具はいくつかありますが、さまざまな味わいのコーヒーを飲むことができます。
お手軽なコーヒーの楽しみ方
本格的なコーヒーを淹れるのは少し面倒、という方もいらっしゃると思いますが、安心してください。キャンプの中ならお手軽なドリップパックでもインスタントでも、いつもよりずっとおいしく感じられるでしょう。コーヒーをお手軽にした分、自然をたっぷり満喫できますよ。
キャンプでの本格的なコーヒーの飲み方5選
準備するものは?
キャンプなどのアウトドアでコーヒーを飲む前に準備するものがあります。まず1つ目は自分の好みのコーヒーの豆や粉を用意することです。2つ目はコーヒーを淹れる方法を決めて、淹れるときに必要な道具を用意すること。
コーヒーは淹れる方法によって味わいが変わります。自分の好みのコーヒーに合わせて道具を用意しましょう。3つ目は当たり前ですが火です。キャンプならではのたき火でもいいですし、ガスコンロやガスバーナーでも問題ありません。
キャンプでのコーヒーの飲み方
キャンプなどのアウトドアで飲むコーヒーは格別です。けれど普段コーヒーを淹れないのでどんな方法があるのかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこでキャンプでできるコーヒーを淹れる方法をご紹介します。
1.ドリップ方式で淹れる
ドリップ方式で淹れる場合はコーヒーミル、ドリッパー、ドリッパー用のフィルターが必要です。まずコーヒー豆をコーヒーミルで挽きます。中挽きがおすすめです。お湯を沸かし終わったらフィルターをドリッパーにセットして、挽いた豆をフィルターの中に入れましょう。
このときに挽いた豆を平らにすることがポイントです。『の』の字にお湯を注いだあと30秒蒸らしたあとは3回に分けて『の』の字を描くように場所をずらしながらお湯を注いでください。お湯の温度が高いほど苦味があり、低いと軽い味わいになります。
2.コーヒープレスを使う
コーヒープレスはシンプルで失敗が少ない方法です。コーヒープレス本体と、本体についているフィルターを温めている間に、コーヒーミルでコーヒー豆を中挽きか粗挽きにします。
コーヒープレスの中のお湯を捨ててから挽いたコーヒー豆を、コーヒープレスに入れましょう。そして勢いよくお湯を注ぎます。お湯を注いだあとにスプーンで中を混ぜるのがコツ。3分待ったあと、フィルターを下ろしましょう。粉が出ることがあるので少し待ってから注いでください。雑味や油分も含めた味わいになります。
3.直火式エスプレッソメーカーを使う
直火式エスプレッソメーカーを使って淹れるときには、コーヒーミル、エスプレッソメーカーが必要です。コーヒー豆は細挽き(ほぞびき)にしましょう。エスプレッソメーカーの本体の下部分に水を入れ、挽いたコーヒー豆をセットします。
火にかけてシューという音になったら下ろします。本格コーヒーの味わいが楽しめる上にエスプレッソや、カフェラテも淹れることができるのです。直火式だとキャンプでも扱いやすく、荷物も減らすことが出来ます。
4.パーコレーターを使う
パーコレーターとはキャンプなどのアウトドア向きのコーヒーアイテムのこと。直火で抽出し、ほかの淹れ方に比べて薄めのコーヒーが飲めます。コーヒーミルとパーコレーターが必要です。
コーヒー豆をコーヒーミルで中挽きもしくは粗挽きにしているあいだに、パーコレーターに水を入れてお湯を沸かしましょう。バスケットに挽いたコーヒー豆を入れてふたをした状態で、弱火にかけます。長時間火にかけるとコーヒーの香りや風味がなくなるので気をつけましょう。
5.フィールドコーヒーを淹れる
フィールドコーヒーは北欧生まれの淹れ方です。ドリップコーヒーが誕生するまで親しまれており、濃くて苦めのコーヒーになります。コーヒーミル、やかんが必要で、塩があるともっとコーヒーがおいしくなるので、用意するのがおすすめです。
コーヒー豆を粗挽きにして、お湯の沸いたやかんに直接挽いたコーヒー豆と、隠し味に塩をひとつまみ入れましょう。20分程置いてコーヒーの成分を出させます。コーヒーの粉が入らないように注ぎましょう。
もっと手軽なコーヒーの飲み方2選
1.ドリップパックを使う
本格なコーヒーを普段と違う方法で淹れるのも楽しいですが、もっと手軽に飲みたいこともあるのではないでしょうか。手軽に本格的なコーヒーを楽しみたい場合に便利なのが、ドリップパックです。やかんとドリップパックを用意しましょう。あとはドリップ方式と同じ方法でお湯を注いでください。
2.思い切ってインスタント
ドリップパックより簡単なコーヒーの楽しみ方があります。それはインスタントです。インスタントであっても、キャンプで飲むコーヒーはいつもと違う味がすることまちがいなし。淹れ方もコーヒーの粉にお湯を注ぐだけです。キャンプに持って行くのならスティックタイプだと荷物が少なくてすみます。
コーヒーの道具はなにがある?
ドリップ式の道具、ドリッパー
ドリップ式のコーヒーを淹れるには、ドリッパーが必要になります。しかしドリッパーにも実はいろいろとちがいがあるのです。ドリッパーは穴の数が少ない、穴のサイズが小さいほど濃い味のコーヒーになり、台形のものはコクのある味わいに、円錐型のものはすっきりとした味わいになります。
キャンプなどのアウトドアに持っていくのならシリコン製やステンレス製がおすすめ。また折りたためるタイプのものだとキャンプの荷物を少なくできます。
コーヒーを淹れる道具、コーヒープレス
コーヒープレスはフレンチプレスとも言われ、コーヒー本来の味わいを楽しめる道具で、ハンドドリップよりシンプルにコーヒーを淹れることができます。キャンプなどのアウトドアでは保温性の高いステンレスがおすすめです。
またステンレスだと落としたときへこむだけですむかもしれませんが、ガラス製だとキャンプ中に割れる可能性があるのでやめておきましょう。
料理もできるパーコレーター
パーコレーターは挽いたコーヒー豆をセットするだけでコーヒーが飲めるので、やかんを持って行く必要がなく、荷物を少なくすることができます。ただし濃いコーヒーが好きな方には薄く感じることがあるので、お気をつけください。
またパーコレーターでコーヒーを淹れるときは挽いたコーヒー豆が混ざるとおいしさが半減します。パーコレーターでおいしいコーヒーを淹れるには、浅煎りのコーヒー豆を粗挽きにして、弱火でコーヒーを抽出するのがポイントです。パーコレーターはサイズなどによっては、キャンプの調理にも使える便利道具です。
コーヒー豆を挽くコーヒーミル
コーヒーミルはコーヒー豆を挽くために必要になります。コーヒーミルには手動のものと電動機能つきのものがあるのはご存じでしょうか。手動のコーヒーミルはコーヒーを淹れている気分になれますし、電動機能つきのコーヒーミルは自動でコーヒー豆を挽いてくれるので楽です。
コーヒーミルはステンレスよりもセラミック製のほうがお手入れがしやすいのでおすすめ。電動機能のものの形状はステンレス製やセラミック製のものと比べて、どうしても太めになるのでご注意ください。
お湯を沸かすケトル
ケトルは1~4人までなら1リットル未満で問題ありません。ステンレス製だとガスだけでなく、たき火でも使用できます。ガスでお湯を沸かしたいときはやかん形状のもの、たき火でお湯を沸かしたい場合は形状が縦長のものがおすすめです。
またドリップ方式でコーヒーを淹れるときには注ぎ口が細い形状のものを使うとおいしいコーヒーを淹れることができますよ。
コーヒーを淹れるマグカップ
キャンプなどのアウトドアで使うマグカップは、ステンレス製のものと樹脂製、ホーロー製のものがあります。ステンレスなどの金属製のものは大きさによっては、クッカーとしても利用できる場合があります。保温機能があるもの、サイズなどお好みのものを選んでください。
キャンプコーヒーの楽しみ方と道具の選び方
キャンプコーヒーはどんな楽しみ方がある?
キャンプでコーヒーを楽しむ方法はいろいろあるのですが、大きく分けるとソロで楽しむ方法と大勢で楽しむ方法があります。ソロの場合は自由を満喫するだけでなく、自分好みのカップなどの道具をじっくり楽しむことができることが魅力の1つ。
ハンモックやいすに座って景色を眺めながらのコーヒーもいいですね。大勢だとたき火を囲んでおしゃべりをしながら飲むのも楽しいのでおすすめです。シンプルに過ごす、わいわい過ごす。どちらのキャンプも楽しいにちがいありません。
コーヒーを淹れる道具はどう選ぶ?
コーヒーを淹れるときに必要な道具を選ぶときにはいくつかポイントがあります。ポイントを押さえて道具を選ぶことでキャンプの荷物が増えるのを防げたり、自分が扱いやすい機能がついた道具を選んだりすることができます。キャンプでコーヒーを淹れる道具を選ぶときのポイントは4つです。
キャンプでどんなコーヒーが飲みたいか
1つ目はコーヒーの好みや味わいです。先述しましたがフィルターは穴の数や大きさで味わいが変わりますし、使う道具によってもコーヒーの味わいは違うので、お好きなコーヒーの味わいに合わせて道具を選びましょう。
どれくらいの量を淹れるか決める
2つ目は1度に淹れる量です。ソロキャンプなのか、大勢で飲むのかによって道具のサイズが変わっています。ソロキャンプなのに大人数用のサイズの道具を持って行く必要はありませんよね。ソロキャンプならサイズの小さなものでも問題ありませんが、大勢なら一度にたくさん淹れられる道具を持っていきましょう。
壊れにくくて持ち運びやすいものを選ぶ
3つ目は耐久性と持ち運びやすさです。キャンプなどのアウトドアは本格的なものであっても、お手軽なものであっても、壊れやすい道具は避けるべきですし、折りたためないものやサイズの大きな道具ばかりだとキャンプへの移動や準備が大変になります。そのため丈夫で持ち運びしやすい道具を選びましょう。
道具の機能を選ぶ
4つ目は道具の機能性です。シンプルなほうがいい人もいれば、いろんな機能があったほうがいい、という方もいます。自分にとってどんな機能があればキャンプがしやすいか考え、ゆずれない条件を書き出して優先順位を決めておくのがおすすめですよ。
キャンプでコーヒーを楽しもう
昔はキャンプといえば大人数でするイメージでしたが、今はソロキャンプも楽しみ方の1つとなっており、道具のサイズも少人数用のものが増えたように感じます。本格的なコーヒーも、手軽に淹れるコーヒーもおいしくそれぞれにいいところがあるので、お好みでキャンプのコーヒータイムを楽しんでください。
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