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兵庫県尼崎市の治安、なぜ悪いと言われる?今までのイメージに基づく理由も解説!

兵庫県の東側に位置する尼崎市は、大阪にも神戸にもアクセスしやすい立地で人気があります。ただ、兵庫県尼崎市は、今まで治安が悪いイメージがありました。尼崎市は治安は悪いと言われる理由とイメージ、現在の尼崎の姿について詳しく解説します。
2021年12月24日
Nishi
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目次

尼崎市のイメージと治安

尼崎市は大阪府ではない

出典:PhotoAC.com

市外局番が大阪市と共通であることから、大阪府にあると誤認識されやすい尼崎市。実は、兵庫県の中核都市で、県の南東に位置しています。ただ、大阪市に隣接し、大阪市のベッドタウンとしての性格を持つため住民の気性も大阪府寄りのイメージです。

尼崎市は治安が悪い?

関西圏では、尼崎市はガラが悪いところ、治安のよくないところというイメージが定着しています。確かに、犯罪件数などを見ると治安がよいとはいえないかもしれません。しかし、関西圏には他にも犯罪件数の多い街はあります。

なぜ、尼崎市は、特別治安が悪いイメージが定着してしまったのでしょうか?また、尼崎市の治安は本当に悪いのか?どうしてガラが悪いイメージがあるのか?その理由を詳しく解説していきます。

犯罪件数における尼崎市の治安

尼崎市の犯罪発生率

出典:pixabay.com

令和二年の統計によると、犯罪発生率で尼崎市は、神戸市中央区、兵庫区、長田区に次いでワースト4位となっています。ワースト1~3位がいずれも神戸市内ということもあり、尼崎市が目立つ印象です。しかし、犯罪内容のうちわけをみてみると他の地域と比べて特別に凶悪犯罪が多いというわけではありません。

街頭犯罪の増減

出典:unsplash.com

尼崎市は治安が悪いというイメージの元になっているのが、ひったくりや自転車泥棒などの街頭犯罪の多さです。平成22年頃から兵庫県全体の街頭犯罪数は減っていきましたが、尼崎市は増加したため、「尼崎=犯罪が多い」というイメージが定着してしまいました。

そこで、尼崎市ではひったくりを中心とした街頭犯罪の防止キャンペーンを実施。現在、犯罪認知件数は当時の約半数まで減少しています。

尼崎市の治安悪化要因

人口密度

出典:pixabay.com

全国的に人口密度が高い地域はどうしても治安が悪化する傾向にあります。人が過密状態になると、他人への関心が薄くなり、犯罪が見逃されたり、犯罪者が潜伏しやすくなったりする為です。尼崎市も人口密度が高い町といえます。兵庫県内で比較すると、人口の多さでは神戸市や西宮市の方が多いものの、人口密度では尼崎市が断トツでトップです。


物価の安さ

物価の安い地域は、生活困窮者や犯罪者が住み着きやすく治安が悪化する傾向があります。尼崎市は関西圏でも比較的物価の安い地域でした。現在は他の地域とそれほど物価の差はなくなっていますが、昔の名残で非常に家賃の安いアパートや生活支援施設が点在しています。

実は住みやすい尼崎市

尼崎市は非常に住みやすいところです。以前は、家賃の安さや物価の低さを理由に人が集まっていましたが、現在は利便性などの住みやすさから居住地として選ぶ人が増えています。新しく人が流入して街も再開発が進みました。

その結果からか治安の悪さは改善傾向にあり、2018年には「本当に住みやすい街in関西」で1位となっています。

 

とにかく交通の便がいい

尼崎市内にはJR神戸線・福知山線・東西線と阪急電鉄神戸線・宝塚線及び阪神本線・なんば線が走り、大阪方面にも神戸方面にもアクセスしやすい立地になっています。道路の面でも非常に便利。市内には国道2号線・43号線が通っており、阪神高速道路・名神高速道路へもアクセスできます。空港や港湾にも近く、とにかく交通の便がいい場所です。

買い物がしやすい

出典:pixabay.com

尼崎市では、JR沿線沿いを中心に再開発が進み多くのショッピングモールが誕生しています。また、幹線道路沿いにはホームセンターや家具店などが相次いで出店。そのため、買い物が非常にしやすい街となっています。

再開発により街は大きく様変わりし、治安もどんどん改善。昔のイメージはなくなっています。
 

実は尼崎市にもある高級住宅街

阪急塚口駅周辺

尼崎市はガラが悪いイメージがありますが、実は上品なイメージを持つ阪急電鉄の駅も3つ存在しています。その一つが阪急塚口駅です。駅の南側は商店街など雑然とした街並みですが、北東側には閑静な住宅街があります。

武庫之荘駅周辺

物価が安く人口密度が高い尼崎市ですが、実はガラリと雰囲気の違うエリアも存在します。それがこの武庫之荘駅周辺の住宅街です。もともとは阪急電鉄が、高級住宅地として売り出した場所で、駅周辺には桜並木や水路、遊歩道、公園などのどかな住宅街が整備されています。

 

尼崎市のイメージ悪化要因


尼崎市は人口密度が高く、それに伴ってそれなりに犯罪認知件数は多いものの、特段に治安が悪いという場所とも言い切れません。特に尼崎市の中でも阪急電鉄の通る北側地域は治安のよい場所も多いです。

にも関わらす、治安が悪いと言われる要因はガラが悪いというイメージが原因でしょう。このイメージが定着した理由については次の通りです。

尼崎市出身の芸能人

尼崎市出身者は多い

出典:pixabay.com

中島らも、桂小米朝、南果歩、江夏豊などが尼崎市出身です。ただ、多くの人は尼崎出身の有名人としてダウンタウンの二人や尼崎インターなど芸人さんを思い浮かべます。この三人の他にもたくさんの芸人さんが尼崎から生まれました。

 

ガラの悪さを隠さない

多くの芸人さんはガラの悪さを隠さず、むしろ芸風としてウリにしています。上品ぶっていては芸が成り立たない面もありますが、ガラの悪さも含めてキャラクターにしてしまうようです。

なかには、あえて治安の悪さをネタとして誇張して面白おかしく話すこともあります。そんなイメージからか尼崎は治安が悪いイメージを持たれがちです。

施設

競艇場

治安が悪いというイメージが付いてしまう原因のひとつが競艇場や競馬場が存在することです。今では、どちらもきれいに整備されて決して治安悪化の原因となるような施設ではなくなっていますが、昔のイメージが定着してしまっています。

甲子園球場

プロ野球の阪神ホームグラウンドや高校野球で有名な甲子園球場も尼崎市にある施設です。周辺にはファンを当て込んだ「虎党の店」が点在します。昔とは違い、球場の外で騒ぐなどの迷惑行為は少なくなりましたが、どうしてもガラのよくないイメージは消えないようです。

工場地帯

全国から集まる労働者


尼崎市の南側、海沿いには阪神工業地帯が存在します。かつては金属工業、重化学工業を中心に栄え、全国から工場労働者が集まりました。その頃の工場労働者の中には乱暴だったり口が悪い人も多く、治安が悪化。ガラの悪い土地というイメージが定着してしまいます。

現在は工場夜景で有名に

時は流れ、現在は工業地域が整備され、国道2号線・43号線沿いにショッピングゾーンが多く誕生しました。そのため、ファミリー層の流入が続き、工場労働者の町という特徴は薄まったため、治安の悪さは改善されつつあります。

また、海沿いに林立する工場や港湾輸送のためののタワークレーンは、その独特なフォルムから独特な夜景が撮れるフォトスポットとして認識されるようになりました。

尼崎市の治安と魅力

尼崎市現在の姿

現在の尼崎市は、南側に工場地帯、阪急線の北側にある高級住宅街、その間に走るJR沿線沿いのファミリー層向け住宅群があります。そのため、同じ市内でも住民の生活スタイルは様々です。

かつては治安が悪いエリアといわれた南側の地域も、最近は都市整備が進んで再開発されたことから住民流入が進み、住みやすい街として認識されつつあります。

治安が悪いイメージ

犯罪件数は減少傾向にあり、住民の入れ替わりもあるため、昔とは違い尼崎市の治安は改善しつつあります。しかし、なかなか尼崎のイメージは変わりません。それは、大阪に隣接する尼崎市は住民の性格が大阪寄りだからです。

お笑い芸人も多く輩出しているため、「尼崎は治安が悪い」というイメージを面白おかしく宣伝する傾向にあります。今後暫くは尼崎のイメージが大きく変わることはないでしょう。

尼崎市のおでかけスポットが気になる方はこちらをチェック

尼崎市には、観光スポットや家族みんなで楽しめる施設もたくさんあります。大阪方面からも神戸方面からもアクセス抜群で関西圏なら日帰りも可能です。当サイトでは、尼崎市の魅力的なスポットについての記事もあります。ぜひ参考にしてみてください。