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標準語じゃないの?東京弁(江戸弁)一覧!意味やなまりの特徴も解説!

東京弁は威勢がよく、分かりやすい発音をする方言と言われます。東京弁を標準語と思う方が多いですが、実は東京弁は江戸言葉と言われる東京の下町を中心としたエリアで使う方言です。東京弁はすべて分かりやすい言葉ではなく、独特の言葉やなまりがあります。
更新: 2024年1月28日
iwama
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目次

東京弁の特徴

東京で使う東京弁は標準語と似ているため、標準語と考える方が多いですが、東京弁は東京で話す方言です。関西弁や東北弁などに方言があることは分かっていても、東京弁が方言とは知らなかった方が多いのではないでしょうか。

東京弁は江戸弁とも言われてる東京で使われる言葉で、他の地方と同じようになまりやイントネーションがある方言です。ここでは、東京弁について言葉の意味やなまりの特徴についてご紹介します。

1.東京弁の歴史

東京弁の原型となる江戸言葉は、徳川家康が江戸城に入城後に江戸で生まれた言葉と伝えられています。その後、江戸は世界有数の巨大都市となり、いろいろな地方から人が集まってきました。

当時の江戸は、日本の中心の言葉と言われる上方言葉や、三河方面の言葉が使われていました。その後、武士や町人などの階層の違いからさまざまな言葉が生まれています。その中で武家が使用していた言葉が山の手言葉となり、町人の使う言葉が江戸言葉と言われるようになりました。

2.東京弁と標準語の違い

東京で使われている言葉は、山の手言葉と江戸言葉があります。山の手言葉は中流階級で使われる言葉で、江戸言葉は下町で使われる言葉です。現在の標準語は、明治初期に東京の言葉の中でも山の手言葉を中心に作られました。

山の手言葉のすべてが標準語として採用されたわけではなく、東京だけで使われる特殊な言葉は採用されていません。東京弁と標準語が似ているのは、標準語は東京弁を基礎にして作られた言葉だからです。

3.東京弁のなまりの特徴

東京弁の発音の特徴で有名なのは「ヒ」と「シ」が逆になるところです。東は「シガヒ」、潮干狩りが「ヒオシガリ」になります。その他では連続した母音の省略で、「アイ」「アオ」「オイ」が「エー」や「ウイ」が「エー」です。

一例としては、標準語の「台所の買い物袋に大根が入っている」は「デーどころのケーモノ袋にデーコンガヘーてる」。このように「ヒ」と「シ」の使い方と連続母音の省略が東京弁の特徴です。


4.イントネーションと語尾の特徴

東京弁のイントネーションの特徴は、乱暴さがありながらも、庶民的で人情味のある言葉と言われます。中でも特徴があるのが、言葉の後ろを上げるアクセントです。標準語では「クラブ」は「ク」を強く発音しますが、東京弁で強く発音するのは「ラブ」になります。

東京弁は語尾も独特で、よく使われる語尾が「さ」です。「あのさ」や「実はさ」と言うことがあるかもしれませんが、「さ」がないのが正しい標準語の語尾です。

よく使う東京弁の一覧

東京弁と言えば威勢がよい「べらんめい口調」です。テレビのドラマや落語などで使われるので聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。東京弁の中には標準語と似ていても少しだけ発音が違う言葉や、全く異なる言葉があります。

東京弁はテレビの中だけでなく現在でも使う人がいる言葉です。ここでは、東京弁の中で今でも使われる言葉や、今では使われなくなった有名な言葉をご紹介します。

POINT

  • 東京弁と標準語はよく似ている
  • 今では使われない東京弁がある

1.標準語に似ている東京弁

東京弁の中には標準語と似ている言葉があり、普段何気なく使われている場合もあります。その一例は、「でかい」は大きい、「いかさま」は詐欺、「なにげに」はなんとなく、「あんまり」はあまりなどは標準語とあまり変わらないですね。

その他にも、「しょっぱな」は最初から、「おっかない」は恐い、「かたす」は片付ける。「しょっぱい」は塩辛いなども東京弁ですが、標準語と言葉が似ているので勘違いする原因でもあります。

2.現在でも日常使う東京弁

東京弁は今でも使われていますが、その中でも代表的な言葉を紹介します。「あんだって?」はなんだって、「しんぺいすんな」は心配するな、「おいら」は私・僕、「のっかる」は乗る、「しゃしゃる」はでしゃばる。

その他には、「うざい」はうっとうしい、「ひゃっこい」は冷たい、「なり」は服装。「おてんとうさま」は太陽の意味で、分かりにくい東京弁です。このような言葉が現在でも東京弁として使われています。

 


3.今では使われなくなった東京弁

東京弁の中でも今では使われなくなった言葉もあります。一例は「あたぼう」は当たり前、「かたじけない」助けていただいてありがたい。「べらぼうめ」は馬鹿、「大事ない」は問題ない。これらの言葉はテレビの時代劇などで使われる言葉です。

その他には「ちょうらかす」はからかう、「おめざ」は朝食の前に食べるお菓子、「もうせん」はずっと前になります。この辺りの言葉は今ではほとんど使われず、テレビの時代劇でも使わない言葉です。

難しい東京弁の一覧

東京弁は標準語と似ていますが、その中には地方の人には難しい言葉があります。今では使われることも少なくなり、テレビなどでも使われないため意味が分からない言葉です。

今でも使われるエリアは下町と呼ばれる中でもほんの一部なので、東京に住んでいる人でも難しい言葉があります。こここでは東京弁の中でも難しいと言われる言葉の一覧をご紹介しますので、この言葉が分かれば東京弁の通になれるほどです。

 

POINT

  • モノを示す分かりにくい東京弁がある
  • 東京弁には他の地方では使わない言葉がある

1.東京弁で相手に向ける言葉

東京弁で相手や世間に向けて言う言葉に特徴があります。他の地方では使わないので聞いただけでは何を言っているのか分からない言葉です。その一例は、「世間様」はと言う言葉は標準語では世間の方々と言う意味になります。

その他には「さんたろー」は馬鹿者、「野暮天」は野暮な人、「みえぼ―」は見栄っ張りな人と言う意味です。これらの言葉は相手のことをよく言う言葉ではないので聞く機会はあまりありません。

2.他の地域では通じない東京弁

東京弁ではモノを示す言葉の中でも、東京弁独自の言葉があります。標準語ではアメリカザリガニは「まっかちん」と呼びます。青果市場を「やっちゃば」と呼びますが、野菜がなまって「やっちゃ」となった東京の方言です。

「こんこん」とは東京弁できつねのことを示します。東京弁で「こんこんちき」と言う言葉がありますが、きつねとは関係なく相手を罵倒する時に使う言葉です。


3.勘違いしやすい東京弁

東京弁には標準語のようで勘違いしやすい言葉があります。標準語で「水菓子」と言うと飲み物かゼリーなどのようですが「果物」です。

標準語では「こけら落とし」と言う言葉があり、こけらとは木の破片のことですが、東京弁の「こけら」と言う言葉は魚の鱗になります。「きりない」と言う言葉は「きりがない」と思われがちですが、「これだけしかない」と言う意味です。東京弁では「お金はこれきりない」のように使います。

まとめ

東京弁についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。東京弁は標準語と思われている方もいらっしゃったと思いますが、標準語の基礎は東京弁なので似ているところがたくさんあります。

しかし、よく聞いてみると標準語とは違うイントネーションや語尾が使われるです。今回ご紹介した記事で東京弁を覚えたら、上野や浅草界隈に出かけて東京弁を使ってみてはいかがですか。きっと威勢のよい返事が聞かれますよ。
 

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